感想メモ

2017年05月18日(木) がっかり行進曲  中島たい子


中島たい子 2017 ちくまプリマー新書

STORY:
運動会や遠足など楽しい行事の前日には必ず喘息の発作が起きてしまい、参加できなくなってしまう実花。がっかりなことばかりの人生を過ごしていて…。

感想:
 子供向けの新書版の小説。やっぱりちょっと子供向けだったかな?

 実花は、自由な学校に通っている。そこはほかの学校でうまく行かなかったり、芸能活動をしていたり、ちょっと変わった子が通う学校で、そんな学校の中にも、やっぱり浮いてしまう子がいる。

 そんな変わった友達や、音楽との出会いなどを通して、実花は成長していくが…。

 うーむ。もう少しやっぱり広がりがほしかったかなあ。というか、きっともっと主人公が成長する話を想像していたんだよね。それが、そうでもないというか…。

 そういう意味ではちょっとがっかりなのかなー。でも、人生そんなにうまく行かないよね…という意味ではリアルなのかもしれない



2017年05月09日(火) ひかりの魔女  山本甲士


山本甲士 双葉社 2014

STORY:
父はリストラ寸前、母のパート先も倒産間近、妹はぐれて毎晩帰宅が遅く、自分は宅浪中。そんな中、身内を亡くした祖母を預かることになった真崎家。祖母が来てから色々なことがいい方に回り始め…。

感想:
 閉塞感で八方ふさがりになっていた真崎家に、父方の祖母・ひかりがやって来て、自宅で浪人生をすることになった光一は、祖母のお目付け役を命じられる。

 祖母とともに出歩き、祖母の言動を見るたびに、どんどん自分の心が変わっていくのを感じる光一。

 そして、祖母の優しい嘘のおかげで、人々がどんどん幸福になっていくのを見て、光一も変わっていく。

 とてもいい話だったなぁ。こんなおばあちゃんがそばにいてくれたらなーって、思ってしまった。

 そして、立禅というのを初めて知ったのだけど、ちょっと興味を持ってやってみたくなった…。難しそうだけれど…。


 < 過去  INDEX  未来 >


サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト
ゆうまま [MAIL]