2016年12月26日(月) |
Chef〜三ツ星の給食〜 |
天海祐希が好きなので、つい見てしまった。が、これが結構前向きな気分になれて、いい感じのドラマだった。視聴率はいまいちだったみたいだけれど。
光子(天海祐希)は、三ツ星のフランス料理店「ラ・キュイジーヌ・ラ・レーヌ」のシェフとして腕前を発揮してきたが、予算を度外視したり、素晴らしい食材にこだわるために勝手なことをしたりということが重なり、オーナーの篠田(小泉孝太郎)に食中毒シェフという汚名を着せられ、店をやめさせられてしまう。
それに目をつけたテレビプロデューサーの矢口(友近)が「給食の星」という番組を企画し、光子に学校の給食を作らせることに。
初めは子供の味覚と大人の味覚の違いに気づかなかったり、給食のルールを守らなかったり、時間を遅らせたりと大ブーイングが巻き起こるが、めげない光子は学校給食の現場で個性的なメンバーとともにおいしい給食を作って行き…。
小泉孝太郎の悪役っぷりがなんかすごく板についてきたな…。サンドバッグが出てきたりして、ちょっとギャグテイストもあったりして…。
とにかく光子の落ち込まないところ、料理を楽しそうに作るところがよかった。こんな給食を作る調理師の人がいたら、その学校、人気出るかもね。
気持ちが前向きになれるドラマでよかった。
女装をした謎の多い家政夫・三田園薫(松岡昌宏)は、同じ家政婦紹介所の仲間・花田えみり(清水富美加)とともに派遣先に行くことが多い。
三田園が訪れる家庭では、必ずその家庭の知られてはならない秘密を三田園に暴かれてしまい…。
これ、6歳の息子が面白がってしまい、一緒に見ていたのだけれど、深夜のドラマだからか、結構子供に見せていいものか迷うシーンもあったりして…。
でも、面白かったし、もっと普通の時間にやってもよさそうな感じもあったね。そして、続編を作ろうと思ったら作れそうなところもよかったな。
どの回も強烈な個性のある人がいっぱい出てきたけれど、子役の子の活躍ぶりもよかったね。
特に母が有名アナウンサーの回の双子の子役と、泥棒が家に入って、親子の振りをする回の子役の子はとてもよかったね。
そして、清水富美加がすごくはまっていた。正直「まれ」ではあまり好きになれないような役柄だったけれど、この役では本当にぴったりな感じでよかったよね。
それと松岡昌宏は面白おかしくいい演技で最後まで楽しませてもらった。女装のスカートから伸びる足が細くてびっくり。
音楽もすごく合っていてよかった。
やっぱり家政婦ものって、通常では見られないお金持ちの世界を垣間見るというか、何だか元祖「家政婦は見た!」から、好きなんだけど、脚本を書く人にとっても面白いのかな?
続編にも期待しておこう。
2016年12月20日(火) |
砂の塔〜知りすぎた隣人 |
湾岸エリアの50階建てタワーマンションに引っ越すことになった亜紀(菅野美穂)は、夫・健一(田中直樹)と高校生の息子・和樹(佐野優斗)、幼稚園児の娘・そら(稲垣来泉)の4人家族。
引っ越した先は25階以上の高層階とそれ以下の低層階のどちらに住んでいるかで住民の質が決まるかのような世界だった。亜紀は子供が仲間外れにされないように懸命にママ友の輪に入ろうとするが…。
そんなさなか、近隣では子供たちが連れ去られるというハーメルン事件が問題になっていた。犯人はネグレクトや虐待など母親に問題のある子供ばかりを連れ去っていた。果たして犯人は?
亜紀は自分の真上の階に住むという弓子(松嶋菜々子)と次第に親しくなっていくが、弓子はマンション内をカメラで監視していて…。
また、自分の母親のことを知られたくないため、昔の知り合いとはかかわらないようにしていた亜紀だが、たまたまそらが通うことになった体操教室の先生・生方航平(岩田剛典)と再会してしまい、あらぬ誤解を受けることに…。
すごい展開で、最後もどうなるかわからず、思わず順番を飛ばして先にこちらを見てしまった。
なるほど、そう来たか…と言った感じだけど、最初から最後までどうなるのか気になって見てしまったから、脚本も演技もみんなよかったんじゃないかな。
自分が亜紀の立場なら、まず自分と合いそうもないママ友とは付き合わないし、阿相寛子(横山めぐみ)みたいなことを公衆の面前でされたら、二度と近づこうとは思わないだろうなーとは思った。
また、夫の方も阿相武文(津田寛治)のトラブルに巻き込まれていくのだが、こちらは断りにくかったのだなとは思う。
でも、弓子との関係だとかを内緒にしたり、嘘をついたりするところがよくなかったよね。夫婦の間は隠し事をしすぎるとろくなことがないんだろうなーと思ったりした。
家族で仲良くうまく暮らしていくのって、案外難しいのかも。そこにその家族を壊そうとする悪意のある人物がいたらなおさらそうなのかもしれないと思った。
2016年12月11日(日) |
シンマイ! 浜口倫太郎 |
浜口倫太郎 講談社 2016
STORY: 無職となった翔太は、医者の父より、ローンを立て替えてやる代わりに新潟の祖父から米作りを学んでくるように言われる。ローンを返すために渋々新潟に向かった翔太だったが…。
感想: 神米と呼ばれるお米のために奔走する…みたいな宣伝を読んで、面白そうと思ったのだけれど、最初のあたりでかなりイメージが違って…。
翔太は米作りなどに興味のない今時のちょっと悪目な男であり、米作りを習いに行ったというのに祖父に対する言葉づかいもひどすぎる。「じじい」と呼び捨てにするし、失礼すぎる。
そんなわけで、どうにも主人公にあまり感情移入できず…。
でもまあ、最後まで読めば、それなりには感動もあるのかなぁというような感じ。
最近、農業ものの小説、多いよね…。台風とか自然災害も最近は昔より強力になっているし、小説の中のようにうまくいくのかなぁというのは思ったりするけど…。
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