結婚し、子供が生まれるまではラブラブだったはずの妻が、産後別人のように…!! みたいに思う残念な夫を玉木宏が好演。
なんかこの人、ギャグっぽいのばっかりやっているような気がして、シリアスに見られなくなりつつあるかも。
妻役は倉科カナ。こちらも楽しく演じていたんじゃないのかな。
さて、自分も妊娠・出産を経験し、ただ今育児中。さすがに赤ちゃん時代のことは忘れてきつつあるけれど、我が子は寝なかったので、本当につらかったな。
でも、我が家の夫はできることを一生懸命やってくれたと思うから、まあ、そのことで恨むとかはないのだけれど、それでも、夜中に授乳するときに横でぐーすか寝てたりされると、ぷちっと殺意が芽生えたりね。
なんというか、産後の自分の精神状態はいつもと違ったと思う…うん。
で、この夫・陽一だけれど、仕事はできるし、仕事が遅くなることがあるのは仕方ないとして、しょっちゅう会社の人とサウナに入り浸っているんだよね。
私ならこの時点で殺意が芽生えます、はい…。何、自分だけ息抜いてるんだよ!!ってね。
さらに、この夫婦「嘘つかない、隠し事しない、浮気しない」だったかな? それを約束したというのに、陽一はすべて破る。
やましいことがないなら、もう少し堂々としていればいいのに、隠そうとするからおかしなことになるんだよね。
それと、例えば仕事で遅くなるなら遅くなるで、携帯で連絡の一本も入れられないのは最悪かと…。
特に娘のはなちゃんがけがをして救急病院に行ったりとか、妻の知里も病院に行ったりとかする場面があったけれど、心配することもないのは本当に愛を疑われても仕方ないよね…。
でもね、色々あったかもしれないけれど、いきなり家を出ていって、離婚調停になってしまうのも、どうなのかなーとも思ったよね。
最近は離婚が多いけど、やっぱりこういう風な展開が多いんだろうか?
調停で「最近の熟年離婚は産後にひどい目にあった妻が切り出すことが多い。夫はそんな何年も前のことと言うけれど、妻は一生覚えている」っていうようなセリフがあって、そうかもなーとも思った。
女は子供を産むと、母になるけれど、男は自分がお腹を痛めるわけでもないし、仕事とかで家にいない時間が長いから、どうしても父になりきれない人が多いんだろうな。
まあ、色々ぶつかり合いながらも、話し合って、よい家庭を作って行けるといいよね。子供のためにも…。
はなちゃん、かわいかったなー。もう一度赤ちゃん時代の息子を抱っこしたくなった…。ありえないけど。
それと、もう2組の家族像も面白かった。子育てって、赤ちゃん時代だけじゃなく、成人になるまで続く長い道なんだよね…。
NHKの朝ドラ。
ニッカウヰスキーの竹鶴政孝とリタ夫婦をモデルにしたフィクションの作品。
マッサンこと亀山政晴(玉山鉄二)は日本で初めてウイスキー作りを勉強するためにスコットランドへ留学。そこで、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)と出会い、二人は国際結婚。
日本へ戻り、国産ウイスキーを作ろうと意気込むが、戻った会社では財政難もあり、ウイスキーを作ることができず、退職を余儀なくされる。
鴨居商店(現サントリーの前身)の鴨居欣次郎(堤真一)と出会い、そこでウイスキー作りに励むことになったマッサンだが、初めて作ったウイスキーは評判が悪く売れなかった。
結局鴨居商店を離れ、北海道の余市で自分の会社を持とうと奔走するマッサン。
やっとウイスキー作りが軌道に乗るかという矢先に戦争が起こり、マッサンの工場は海軍の指定工場となり、経営は安定するが、エリーが外国人であることから、エリーや娘のエマ(優希美青)はひどい目に遭う。
戦後、エリーの死後、スーパーエリーというウイスキーが賞を受けるところから始まり、そこで終了する。
実在の人物をモデルにしたこと、時代が戦前・戦後を描いたことなどからとても興味深く見ることができた。
正直言うと、マッサンは最初の頃、ウイスキー作りができなくて腐ることが多く、また、自分の味を追い求めすぎて、どんなものが売れるかお構いなしだったりで、経営者に向いてないし、どうなんだろう?とちょっとイライラすることも…。
それに比べると、エリーはすごく献身的にマッサンに尽くして偉かったよなーと思う…。
毎週毎週感動のエピソードが多く、泣ける回が多かった。
鴨居の大将が太っ腹で泣けた。サントリーの株をあげたのではなかろうか?
父親の政志(前田吟)&母親の早苗(泉ピン子)、北海道・余市での親父・森野熊虎(風間杜夫)などの大御所の演技もよかったね。
次のドラマ「まれ」は久しぶりに現代劇。面白いといいなー。
2015年03月24日(火) |
向日葵のかっちゃん 西川司 |
西川司 講談社文庫 (2007) 2015
STORY: 時計の針を読むことができない、ひらがなも書くことができない…。そんな筆者が変わったのは、転校先で出会った一人の先生のおかげだった…。
感想: これは筆者の西川司さんの自伝的小説。
幼い頃、勉強ができず、親からは怒られ、特別支援学級のようなクラスに入っていたかっちゃん。
転校先の学校で一人の先生と出会い、自分の能力を開花させていくかっちゃんは、ぐんぐん学力をつけ、スポーツもできるようになり、小学校を卒業する時には卒業生代表として答辞を述べるまでになる。
子供の能力をどうやって伸ばしていくかが感動的に描かれている作品だった。
2015年03月23日(月) |
八月の六日間 北村薫 |
北村薫 角川書店 2014
STORY: 文芸誌の副編集長であるアラフォーの「わたし」は、山の魅力に取りつかれ、仕事の休みには登山に出かけるように…。
感想: 山登りの話だった。
「わたし」の私生活もところどころ出てくるけれど、それより、「わたし」が山に出かける前にどんな準備をし、どんなルートを通って、山へ行き、娑婆に戻ってくるかまでを描いた話。
山では一人で歩くことが好きな「わたし」だけれど、時に様々な人とすれ違い、様々な自然現象と出会い…。
山好きな人が読んだら、きっとここに行きたいと思うのかも。巻末には「わたし」が挑戦した山は結構難度が高い山なので、軽々しい気持ちで行かないようにという注意書きが…。
私は、山登りは向いてないと思っているから、これを読んでも行こうとは思わなかったけれど、登らないからこそ、自分が経験できないことを知って、そうなんだーという面白さは感じられたかも。
NHKのドラマ。前に原作本を読もうとして、時間もなく挫折した経験あり…。
ドラマは、美穂(松浦茉優)が就職活動の際に、経営コンサルタントで同じ止村(とまりむら)が田舎の多岐川(谷原章介)に出会うことから始まる。
借金まみれの多岐川は、限界集落で若者は減り、祭りもなくなり、バスの本数も減らされて、滅びる一方の止村とその農家たちで大儲けできないかと考えて、美穂に様々な提案をしてくる。
有機農業の失敗から農業を捨て、娘の美穂を家に残し、父・正登(反町隆史)は東京でタクシー運転士をしていた。
美穂は祖父(井川比佐志)と祖母(永山藍子)のもとで育てられたが、祖父が急逝。祖父が最後まで守り続けた有機農業を絶やしてはならないと、自分が農家を継ぐことを決意する。
葬儀で実家に久しぶりに顔を出した正登は、気持ちを入れ替えて有機農業をもう一度やることを決意。
多岐川の働き掛けで、止村の農家が一つの株式会社として協力していく体制を作り上げていくが…。
美穂役の松浦茉優は、「あまちゃん」のアイドルグループのメンバーの一人だったらしいけれど、演技がとてもうまくてよかった。
そして、農業って本当に色々なことがあるよなーと思った。特に天候の変化で一気に作物がやられちゃったりとかは、ホント大変だなって…。
有機農業は最近よく聞くし、値段も高いけれど、農薬を使わないために様々な苦労があるんだなと。そして、3年以上も農薬を使わない土地でなければ、有機農業のマークはもらえないんだと知った。
たった一回のミスでその3年の努力が水の泡になるとは…。
あとは消費者の変わり身の早さっていうのかね。とんとん拍子にうまくいくばっかりじゃなくて、いろんな状況でお客が遠のいたり、たくさん来たり…。こんなに極端ではないのかもしれないけど、実際は…。
面白いドラマだったけれど、一つ気になったのは反町隆史隆の話し方かなー。
そういう人物って設定なのかもしれないけど…、なんつーか、反町が話すと、戦国武将みたいな感じがするわけですよ。重々しいっていうのかな。
もう少し自然に話せないものかなーとか…ちょっと思ってしまった…。
|