かなり感想を書くのが遅れておりますが…、自分の好きな菅野美穂と天海祐希が出ているので見ることに。
ひょんなことで知り合った旅行代理店の派遣社員で30代未婚の千春(菅野美穂)とガーデンデザイナーで40代未婚の春子(天海祐希)は同居することになる。
春子はデザイナーからフラワーショップの店長に左遷される。そのショップにはバイトで画家志望だった純平(玉木宏)が働いていた。
これまた偶然千春と純平は出会い、ちょっといいムードに。でも、純平は全く結婚願望がなく…。
春子にはこれまたショップでバイトをしていた大学生・麻衣(三吉彩花)の大学教授・谷川(小市俊太郎)が好意を寄せていて…。
この教授が恋愛や結婚についての人類学(?)みたいなのの講義をしているんだけれど、これが結構毎回面白くてためになるというか。こんな教授がいたら面白い講義が聞けるんだろうなー。
ま、学生があんな風に教授に突っ込むような風にはなかなかならないような気もするけれど。
そして、結局紆余曲折ありつつ、どうなるのかというと…
普通の恋愛ドラマとは違って「タイトルに偽りなし」な結果になったわけだけれど…。
正直この結末には、危惧を抱いてしまったなー。
結婚しないという選択肢もありかと思うし、たとえば熟年同士の結婚だとかならわかるんだけどねー。
それなりにまだ生産活動もできるであろう年代の男女が、お互いに好き勝手やって、家族にならなくてもそのときが楽しければそれでいいよねー…みたいな…美化するみたいな感じがどうもね。
こんなんじゃ、日本の少子化は止まらないだろうなーと…。
もちろん結婚や恋愛にはいろんな形があってもいいということなんだろうけれど…。
実際エピソードの中に、結婚して子供もいて幸せそうな一家が夫が失業して母も働かなくてはならなくなって…みたいなのもあったし、結婚したらすべてが丸くおさまって幸せにいくわけじゃないんだけれど、でも、それは生産的なことがあった後のことで…。
うーん。うまく言えないけれど、自分も家庭があり、子供を持った身として、こうしたドラマができてしまう世の中ってどうなんだろうなーとちょっと思った…。
でも、それが現実なのかなー…。
2012年12月25日(火) |
ゴーイング マイ ホーム |
山口智子が久しぶりのドラマ出演ってことで、何だかすごく騒がれていたみたい。視聴率も奮わなかったみたいだけれど、私はわりに嫌いではないタイプのドラマだった。
けれど、阿部寛が見る夢の中のクーナ像がちょっとバカらしすぎたあたりから、少しのめりこめなくなってきて、ちょっとつまらないような気もしてきてしまったかな。
最後まで見たものの、色々やりながらだったり、子供がうるさかったりだったので、このドラマのいいところがよく見られなくて残念だった。
親子の関係とか兄弟の関係などが一番よく見えてくるのが、親が倒れたりしたときなのかな。そして、葬儀のシーンでも…。
山口智子は色々言われていたようだけれど、こういう役だと思うし、好演していたと思うんだけれど。
子役の女の子の淡々とした感じがよかったかな。
毎回出てくる料理がおいしそうだったかな…。
そして、最後のほうでは、ちょっとだけ阿部寛一家の結束が固まったような気がして、ホッとできる終わり方だった。
視聴率は奮わなくても、こういう雰囲気のドラマは好きなので、これからもがんばってもらいたいなーと思った。
2012年12月18日(火) |
アンネ、わたしたちは老人になるまで生き延びられた。 テオ・コステル |
テオ・コステル 桜田直美 訳 清流出版 2012
「アンネの日記」の著者アンネ・フランクと同級生だったユダヤ人の少年少女は、いまや老人になっていた。
テオ・コステルはこの機会に映画を撮って、同級生たちが戦前戦後をどのように生きたのかまとめようと思い立って、この本を作った。
「アンネの日記」は昔読んだことがあり、あまりにも昔すぎて、アンネがどのようにして亡くなったのかもすっかり忘れていた私…。
アンネは隠れ家に隠れていたが、誰かの密告により捕まえられて、強制収容所に送られ、そこで病気になって死んでしまったのだった。
アンネの一家で生き残ったのは父だけだったのかな…。父がアンネが書いていたものを出版したいと出版したのが「アンネの日記」で世界で最も読まれている本の1冊なんだそうだ。
残念だったのは、人と人とのつながりがわかりにくいというか、一人の人なら一人の人に焦点を当てて、その人の戦前、戦中、戦後をまとめて書いてほしかったかなーと…。
色々な人が出てくるので、この人がどういう人だったかとかがちょっとわかりにくいというか…。
でも、読んでおいて損はない1冊ではあると思う。
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