感想メモ

2012年10月29日(月) 川の光2 ─タミーを救え!  松浦寿輝


松浦寿輝 読売新聞 〜2012

STORY:
クマタカのキッドを助けようとして、ゴールデンレトリーバーのタミーは、希少動物を不正に売買する悪者兄弟に捉えられてしまった。タミーの救出にキッド、ねずみのチッチとタータ、スズメのリル、犬のマクダフとビス丸が立ち上がる!

感想:
 読売新聞の朝刊小説。

 「川の光1」を忘れてしまっていた。そして、まあ面白かったけれど、そんなにすごく夢中になった覚えはなかった。

 だから、今回のもあまり期待していなかったのだが、なぜかなぜか今回ははまってしまった。

 毎日、読むのが楽しみだった。

 終わってしまって残念だけど、この終わり方…。まだまだ冒険は続く感じ。もしかしたら、まだ続編があるのかも?



2012年10月28日(日) ひまわり事件  荻原浩


荻原浩 文春文庫 2012

STORY:
隣接する幼稚園と老人ホームを一体化するという方針のもと、園児とお年寄りの交流が行われることになる。問題児4人と問題老人たちのてんやわんや。

感想:
 荻原浩なので、面白いだろうと期待して読んだのが悪かったか…ちょっと期待外れだったかな…。

 とはいえ、最後までは読んだのだけれど…。

 特に前半は幼稚園児の考える内容とかに乗れず…。(まあ、現代の幼稚園児ってこんななのかもしれないけど…)



2012年10月27日(土) 笑うハーレキン  道尾秀介

道尾秀介 読売新聞 〜2012

STORY:
貧乏神に取りつかれた家具の修理職人だった東口は、妻子も職も失い、ホームレスとなっていた。ある日、そんな東口のもとに弟子になりたいという女が現れて…。

感想:
 読売新聞の夕刊小説。

 どんな展開になっていくのか、何だかわからず、ぐっと面白くなっていく回と、あれ…っと肩透かしを食らう回と…。

 どちらに転がっていくのかわからないなーと思いながら、日々を過ごし、そして、最後まで読み終わっていた…。

 今回、珍しく、夕刊小説と朝刊小説が同じ時期に終了。どっちかというと、朝刊小説の「川の光2」の方が楽しみではあったけれど、こちらもやっぱり先が気になるという点では面白かったかな…。



2012年10月11日(木) ステップ  重松清


重松清 中公文庫 2012

STORY:
妻に先立たれ、幼い娘・美紀を男手ひとつで育てることにした健一。周りの人と関わり合いながら、美紀と健一は成長を続ける。

感想:
 重松清は、ちょっと感動して涙が出るところもあるんだけれど、なんとなく優等生的な感じの作品が多いのかな…。

 この作品もいい作品ではあると思うんだけれど、ものすごく深い感動があるわけでもなく、ものすごいよかったと思うわけでもなく、読んで悪かったわけではないけれど、すごく読んでよかったーと思うわけでもないような、結構中途半端な感じかな。

 とはいえ、最後まで読んでしまったし、心温まるエピソードとかも多かったんだとは思うけれど…。



2012年10月03日(水) 梅ちゃん先生


 前作「カーネーション」に比べると、穏やかでのんびりした性格の梅子が主人公ということで、何だかほのぼのした雰囲気だったかもしれない。

 最初は何をするのもダメで自分でも自分に自信が持てなかった梅子(堀北真希)が、医師の父・建造(高橋克実)の反対も押し切り、医者を目指す。

 その最初の頃の描写では、これでは、今からいくらがんばっても医専には受からないのでは?と思うのだが、猛勉強の末、合格。医専でも落第しそうになりながらも、最後には人の助けを得ながら、何とか医者になる梅子…。

 医者になってからは、地域のために働きたいと開業医に…。そして、幼なじみの信郎(松阪桃李)と結婚し、子育てや家事に追われながら、医者を続けていく…というお話だった。

 そこには戦後の頑固親父や兄弟や地域の人に囲まれた生活があった。

 特に食生活が面白かった。最初の頃は戦争中〜戦後で食糧事情が悪く、梅子は叔父にごちそうしてもらって食べ過ぎたり、学食がおいしいという評判を聞いて、自分の研修先を探したりと、結構食い意地がはっている様子。食べているシーンも多くて、収録の時は食べまくって大変だったとかいう噂も聞いた。

 戦後から段々食生活が豊かになって、みんなが集まるシーンになると、豪華なご馳走が並ぶように…。

 また人間も変わり者が多く登場して、その人々が話を盛り上げていたかも。

 父の高橋克実はコメディな印象が強かったが、全く笑わない、家ではいつも仏頂面の頑固親父がすごく似合っていた。

 また一時期交際していた松岡(高橋光臣)のおかしすぎる言動は、毎日今日はどんなことを言うのかとちょっと楽しみだった。

 梅子が開業医を目指すようになったきっかけを作る坂田医師(世良公則)もいい味出してたし。

 どうやら男女の交際を巡る続編がスペシャルでやるらしいので、そっちも楽しみ…。

 最近、朝ドラは毎回面白いので、自作「純と愛」に乗れるかどうか…。



2012年10月02日(火) ビューティフルレイン

ビューティフルレイン DVD-BOX

 母を幼い頃に亡くし、父(豊川悦司)と2人で暮らす美雨(芦田愛菜)。ある日、父が若年性アルツハイマー病とわかって…。

 お涙ちょうだいもののような気がして、どうしようか迷ったが、見てみた。

 豊川悦司の父親っぷりがよかった。

 芦田愛菜ちゃんは、実はドラマでちゃんと見たことがなかったのだが、非常に自然な演技なのだなーと思った。

 ドラマは周りの人たちが若年性アルツハイマーを支えていくという、とてもきれいな終わり方をしたのだけれど、最後まで見せないところが、まあ救いなのかもしれない。

 国生さゆりがなんかすごく色っぽくきれいだったな。

 それにしても、早くこの病気を治す薬とかが発見されるといいなーと思った。



2012年10月01日(月) ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日

ゴーストママ捜査線 僕とママの不思議な100日 DVD-BOX

 警察官の上原蝶子(仲間由紀恵)は息子のとんぼ(君野夢真)の小学校入学式の日に、火事で人命救助をしようとして殉職。とんぼが心配で幽霊になってしまう。

 ある日、とんぼが蝶子の形見のメガネをかけると、幽霊が見えるように…。そして、ドタバタが始まる…。

 お涙ちょうだいな中にも、さわやかだったり、バカっぽい笑いがあったりと、しんみりしすぎず、バカっぽすぎず…。

 ちょうどよい加減がよかったかも。

 義理の姉の葵(志田未来)や父の航平(沢村一樹)もすごくよかったし、同じく幽霊になってしまった三船(生瀬勝久)もよかった。

 100日というタイトルだけあって、最後は蝶子が成仏するのだが、その成仏の仕方もなかなかだったし、子供も安心して見ることのできる、よいドラマだった。


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