2012年09月17日(月) |
マスカレード・ホテル 東野圭吾 |
東野圭吾 集英社 2011
STORY: 殺人事件の次の舞台と予想された高級ホテル・コルテシア東京。ホテルマンに成りすました警官たちが警備にあたることになり…。
感想: 東野圭吾のホテルを舞台にしたミステリー。
なかなか面白かったが、一番面白かったのは、推理というよりは、ホテルを利用する様々な客たちの人間模様というか…。
特に、過去につながりがあった人物が、たまたま偶然にホテルで出会って…というくだりでは、案外自分の思いもよらぬところで、人に恨まれたりとかもあるのかも…と思ったりもした。
それにしても、ホテルって色々な人が利用するのね。私はいつも普通にしか使ったことなかったけれど、たとえば部屋にクレームを入れる人がこんなにいるなんて、そして、そういうクレームを言うと、ホテルの部屋のランクが上がったりするなんてびっくり…。
まあ、読んだからってやろうとは思わないけどね…。
貫井徳郎 文藝春秋 2012
STORY: 49歳にして筆を折った美人女流作家・咲良怜花。彼女に再び作品を書いてもらおうと若手編集者の渡部は彼女とコンタクトを取る。そこで知らされた彼女の知られざる事実とは…。
感想: 貫井徳郎は昔、1冊だったか読んだことがあり、その時もすごく面白いと思った覚えがあるのだが、この作品も非常に面白かった。
平気で二股をかける男との苦しい恋に悩む怜花。恋愛って、やっぱり人を変えるというかなんというか…。
まあ、自分だったら…と置き換えると、たぶんこの人のような生き方はしないと思うのだけれど…。
また、作家として成長していくには…とかそういう点でも面白く読むことができた。作家の世界ってこうなのかなーという興味というか。
かなりオススメな1冊だけれど、内容が内容だけにちょっと人を選ぶかも?
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