2012年05月21日(月) |
舟を編む 三浦しをん |
三浦しをん 光文社 2011
STORY: 定年を迎えることになった荒木は自分の代わりになる辞書の編集者・馬締にあとを託す。馬締は、辞書編集に人生を捧げる松本先生とともに大渡海という辞書を完成させようと奮闘するが…。
感想: すごくベストセラーになっているという作品。
私は本作りとかが好きなので、結構面白く読めた。
辞書は1冊作り上げるのに10年以上の歳月を要する。
そして、完成披露のパーティーで、さあ、これから改訂の準備をするぞ…というセリフが…。
日々、言葉は移ろう。終わりのない作業だなーと改めて思った。
登場人物がユーモラスだったりするが、それより何より、辞書に人生を捧げるとでもいった人々のすごさにちょっと感動。
特に、松本先生とその先生を支える家族には…。
なので、終盤、かなりぐっと来てしまった。
辞書を作る作業、楽しそうだなー。アルバイトで、ちょっとやってみたいとかついつい思ってしまった…。
幸せの教室 ほぼ1年ぶりに映画を見に行った。(ママシネマを除く)
ラリー(トム・ハンクス)は高卒後、軍隊で20年料理を担当。その後、調理とは関係のない職業に就き、大きなスーパーで働いていた。
が、突然リストラを言い渡される。その理由が、大学に行っていなくてこれ以上この会社では出世が見込めないからというもの。
彼はそこで大学の授業を受けることにするが…。
いや、番宣とかだと、大学の先生(ジュリア・ロバーツ)といい関係になって…というほのぼのストーリーみたいなイメージだったんだけど、ちょっと違った。
大学の先生ともまあそれなりにいい関係にはなるのかもしれないけど、そこはやっぱり教師と生徒の関係。あんまり深い関係にはならなかったし、ほのぼの描写もあんまりなかったし…。
ってことで、ラブストーリーを期待してはいけない作品だったかも。
それより、大学の授業を受けたことによって、ラリーが変化していくほうが面白い。
まあ、テイノー先生よりも、私的には経済を教えていたマツナガ博士の方がためになったんじゃないかと思ったけど…。
安心して見ていられる映画で、元気がもらえる。人は学ぶのに遅すぎることはない!
2012年05月13日(日) |
白銀ジャック 東野圭吾 |
東野圭吾 実業之日本社文庫 2010
STORY: スキー場の下に爆弾を仕掛けたという脅迫状が届く。一部の従業員しかその事実を知らぬまま、警察にも届けず、スキー場の営業が続けられ、身代金を犯人に渡す手はずが整えられ…。
感想: 東野圭吾のスキー場を舞台にしたサスペンス。前にも「カッコウの卵は誰のもの」という作品でスキーがテーマだったことがあるけれど、東野圭吾はスキーに詳しいのかな?
私はスキーは全然やったことがないので、よくわからないけど…。
そんなことわからなくても、面白く読むことができた。
最後もまあ、納得のいく展開だったかな…。
今頃になってようやく全部見ることができた。
日露戦争の戦いのシーンが多く、やっぱり第2部までが自分的には面白かったかな。
でもまあ、見切ったという感じはしたので、よし…としよう。
これを見ていたおかげで春の連ドラはまだ見てない。
録画は2本しているけれど、今から2本見るのはつらそうだし、どうしようかな…。
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