感想メモ

2011年11月21日(月) ブラック・ジャック・キッド  久保寺健彦


久保寺健彦 新潮社文庫 2011

STORY:
ブラック・ジャックに心酔した少年和也はすべてをブラック・ジャックに似せようと日々努力する。ある日、母が家を出て、引っ越し、転校、父と二人での生活が始まり…。

感想:
 日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

 最初のうちはそんなに面白いと思わなかったけれど、母が家を出てからは続きが気になり、かなり面白く読んだ。

 小学校生活が中心。変わり者ゆえにクラスから浮き上がってしまったり、子供は子供なりにいろいろ大変なんだよねーとちょっと思ったり。

 そして、友達との出会いによって自分が変わって行ったり…。

 ブラック・ジャックが好きな人にはさらに楽しめるかも…。私はその部分では(読んだことはあったと思うけど、そこまで覚えていなかった)楽しめたとは言えないかな…。



2011年11月12日(土) 人質の朗読会  小川洋子


小川洋子 中央公論新社 2011

STORY:
海外で拉致された日本人の人質8人は、人質全員が爆死という最悪の結末を迎えた。人質たちは拉致されている間、自分たちの思い出を書き記し、それを朗読する会を開いていた。

感想:
 久しぶりに小川洋子の本を読んだ。これもまた小川洋子っぽい感じがした。

 短編集みたいなものだけれど、読んでいて、この人は最後に爆死するんだなと思うと、何だか悲しい気持ちになって、すっきりしない感じがした。

 爆死という事実が重くのしかかってしまって…。

 話は面白いんだけど、何だかそこが唯一気持ちに影を落とすような気が…。ただ、それがもしかしたら効果的に使われていると言えるのかもしれない。

 多分、ここが人によって賛否分かれるところなのかなーと思う。


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