2011年09月14日(水) |
つるかめ助産院 小川糸 |
小川糸 集英社 2010
STORY: 配偶者の小野寺が失踪。彼と昔訪れた南の島へ行ってみることにしたまりあ。行く当てもなく歩いているときに助産院の先生に声をかけられ…。
感想: 南の島の助産院で、心に傷を負った主人公・まりあはお産をすることになり、徐々に心の傷がいやされていく…。
よくありがちな話…と言えばそうなのかもしれないけれど、まりあ以外の人たちも皆、心に大なり小なり傷を抱えていて、それでもみんな生きていく。
生と死は同じ空気がする…みたいなセリフがあるのだが、そうなのかもしれない?
出産を経験したので、お腹の中に子供がいる感じとか…すごくよくわかる。
ものすごく身近な人の死をまだ体験したことがないので、わからないけれど、確かに生死は誰にもどうすることもできないのかもしれない。
できすぎた話と言えばそうなんだけど、安心して読める話。
とっても面白かった。
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