2010年12月31日(金) |
フリーター、家を買う。 (ドラマ) |
二宮和也が今時の若者に扮したドラマ。
誠治(二宮和也)はせっかく入社した会社を性に合わないという理由で3ヶ月で退社。考えなしに退社したことに対し、父・誠一(竹中直人)は激怒。もともとうまくいかなかった親子関係は最悪に。母・寿美子(浅野温子)はそんな二人の間に入り、何とかやっていたが、ついにはうつ病に…。
誠治は母がうつ病になったのは自分のせいだと再就職を目指し、その間に土木関係のアルバイトにつく。最初は給料がいいつなぎの仕事のつもりだったが、大悦土木の仲間たちと働くうちに段々自分の考えが変わっていく。そうこうするうちに、父とも段々向き合えるようになったり、自分の考えの甘さなどに気づいていく。
二宮和也は相変わらず演技がうまく、今時のダメな若者になり切っていた。また、竹中直人の父が、いつも怒ってばかりだったけれど、すごくうまかった。
父の存在はいつの時代も、実の息子にとっては尊敬に値しないものなのかもしれないなーと思った。でも、いつか大人になると、そんな父のことを理解したりする時が来るものなのかもしれない。
結婚して家を出ている姉の井川遥もよかったな。医者に嫁いで、子供も一人いて、院長夫人として悠々暮らしているのかと思いきやそうではなく、姑だけじゃなくて、周りの人にまで色々言われるのがすごかったな。特にPTA? 医者の家だからって、特別に何とかしてと言われるようなのってわからない…。
旦那さんも事なかれ主義っぽく、こんな家なら早々に出ていきたくなるかもって思ったけど、忍耐強いな…。
結局、母のうつ病の原因は近所からの執拗ないじめだったわけだけれど、これに対する扱いがなんだか最後にもやーっと残った。ラーメンを10人前くらい注文されたりってのは、明らかに嫌がらせの範疇を超えてるしなぁ…。息子が弁護士なのに、その事実を知っても何もしないのもちょっと…だったし。
最後にこのいじめ主婦(坂口良子)がぎゃふんと言わされないと気が済まないと思ったけど、この人もかわいそうな事情が…みたいなので終わってしまったので、何だか残念だった。
ハローワークの職員の児嶋一哉がいい味出してた…。
大悦土木の仲間たちや香里奈との恋愛系のやり取りもなかなか面白かった。
マンガが原作のドラマ。
ペットはほとんど飼ったことがないけれど、今ではたくさんの種類のペットが飼われていて、獣医はそのすべてのペットを見なくてはならなくて大変そう…。
結局わからなかったり、手術が難しかったりすれば、安楽死を勧められてしまうという現実がある。捨てられたペットや傷つけられる動物たちのこと…。ペットや動物を巡るいろいろな問題が提起されていたように思う。
ドリトルとも呼ばれている鳥取(小栗旬)は、「獣医はビジネスだ」を信条としているちょっと変わり者の獣医。要求する金額は高額で、お金が用意できないなら診療はできないと、医者としてはどうなのかというような対応を取るが、その実、動物を思う気持ちは人一倍強い…。エピソードでそういう風に思わせる展開は面白かった。
鳥取の友人獣医・花菱(成宮寛貴)は手術ができないというトラウマを抱えながら、カリスマ獣医師としてテレビにも出演。手術ができないということを暴かれたときの花菱の態度がよかったかな。
いい人のイメージの國村隼が悪役の土門を…。でも、土門にもトラウマみたいなのがあったのね。
鳥取を助けることになるお人好しのあすか(井上真央)もいい味出していたかな。
友情出演で出ていた藤澤恵麻…きれいになってたなー。『天花』の頃とは違って、演技も上手になって…。スタイルも相変わらずいいし、うらやましい。
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