3夜連続で放映された三谷幸喜脚本の昭和の一家族を描いたドラマ。
1夜目を見て、面白くなかったらやめようと思ったが、面白かったので、3夜連続見てしまった。続きが気になって…。
色々な事件が起こったり、人間模様が面白かった。
ただ、私が過ごした昭和は、この物語の終わりよりさらに先から始まるので、当時の事件とか有名な史実とかの中でもよく知らないものも結構あった。
有名人が出てくるのも特徴だったみたいだけど、よく知らない人もいた…。古川ロッパとかよく知らない…。
それにしても、働かない&懲りない父親・時次郎(西田敏行)にはあきれる。人からよく騙されるし、商売の勘所はずれまくりだし…。でも、こういう人は昔はいたんだろうなーと…。
家族のために私ががんばると、いつでも一人突き進む政子(柴咲コウ)には頭が下がるような…。鬼塚大造(佐藤浩市)の内縁の妻となる道を選ぶが、本当に愛があったんだろうなーと思った。
でも、大造がガンで若くして急逝。本妻(天海祐希)からは邪険にされ、息子・実とともに残される。大家族を養ってきた大造の金も途絶え、大造が実のためにと残してくれたお金を、父が勝手に使い込み…。
結局、昼も夜も働きに出る政子…。今まで十分尽くしてきた家族に少しは援助してもらってもいいのに、絶対に自分からはそういうことは言い出さない…。昭和の女性の強さなのかなぁ…。
でも、私は本妻の強さや悲しさも感じることができる。子供も生まれなかったわけだし、本妻も辛いよなーと。
女がしっかりしている家庭は男がどうにもしまりがないのか…。長男の義男(松本潤)は東大に進学し、ある意味、堅実な人生を歩もうとしているが、次男の宗男(佐藤隆太)は結構ちゃらんぽらん。結婚してからも、職を転々としたり…。
義男が恋に落ちるゆかり(長澤まさみ)は政子の幼なじみで、上流階級の娘。結婚を反対されて、北海道でお見合いをするというので、義男は駆け落ちを試みるが、その際に船が転覆。ゆかりや両親の生存は確認できなかった。
しかし…死んだと思っていたゆかりは生きていた。記憶を失い、記憶を取り戻したときには、東京の家は売りに出され、両親もいなくなっていた。どうしてこのときにそのまま義男のもとに行かなかったのかなぁ…。
結局売春という道を選ぶ。でも、その後、義男と再会。再び一緒になろうとするが、家族の幸せそうな中に身を置くことが辛くなったのか、失踪…。うーん。この辺がちょっとわからなかったな。
宗男も父に似て地に足がつかないため、妻のマリア(鈴木砂羽)が働いたり…。うーん…ホント男って情けない…。
次女の波子(堀北真希)は母親(富司純子)に似たのか、ろくでもない作家の男(山本耕史)と一緒に…。作品を書いて売れないわけではなく、作品を書けない作家…。そこで、彼女が働き夫を支える。出版社の女性編集長にまで登り詰める。
三女の房子(榮倉奈々)は漫画家・手塚治虫のアシスタントになるが、自分が漫画家になるという夢は破れ、幼い頃から知っているつるちゃん(大泉洋)と結局一緒になる。しかし、このつるちゃん…職を転々としすぎて…。ま、面白かったけどね…。
あとは政子の元婚約者の大浦(玉山鉄二)は、ロシアで抑留後、帰国するが、左翼思想にすっかりかぶれていて…。戦争の犠牲者というところなんだろうけど…。その後も政子と関わり、最後に諭されて、全うな職業に就いていたみたい。
終わりは東京オリンピックを見る八女一家の図。でも、このナレーションの実が大きくなってどんな風になったかが結構気になった。そういう描写はなくて終わってしまうので、そこがちょっと残念だったなー。
2010年04月07日(水) |
鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜 |
NHKスペシャルとして放送されたドラマ。かなーり前に放送されたものの、見る機会を逃し、でも、消すのもためらわれてそのままに…。
「ゲゲゲの女房」が始まるのもあるし、その前にちょっと見ておこう…なんて思って、またもや細切れに見てみた。
昭和46年、水木しげる(香川照之)は売れっ子漫画家になっていた。妻(田畑智子)と子供たちと食べ物がたくさんある生活を送っていた。実際、漫画を描きながら、たくさんの食べ物を食べるシーンが描かれている。これは、戦時中の反動なのかな?と思いながら見た。
ラバウルに巡礼の旅に出かけたあとから、おかしなことが身の回りで起こり始め、水木しげるはそれまで封印してきた自らの戦争体験を漫画にすることに…。
戦争中に起こった様々な出来事を描くが、最後は、玉砕を強いられる。この中では、水木しげる本人と思われる丸山二等兵は、最後に死亡…。
この作品、水木しげるの「総員玉砕せよ!」という漫画が原作であり、実話ではない。私はドキュメンタリーだと思って見ていたのだが、そうではなかった…。
実際の水木しげるは左手を失いながらも、生還している。その詳細を知りたいとちょっと思っていたので、その辺は拍子抜け。
でも、食べ物がない悲惨さ、戦争の大義名分の中で、死ななくてもいい人たちが自決したり、玉砕を強要されたことなどが、描かれており、見て損はないとは言えるのかも…。
ただ、配役は「ゲゲゲの女房」とは全然イメージが離れているような…。いや、実際は、こちらの方が実物に近いのかもしれないなー…。
2010年04月04日(日) |
死ぬときに後悔すること25 大津秀一 |
大津秀一 致知出版社 2009
TV番組「エチカの鏡」で取り上げられていた本。緩和医療医として、多くの人の死を見届けた大津先生が死の床で死ぬ間際に人が後悔することを25個挙げている。
なるほどなーと思うことも多い。特に身にしみたのは、やはり1年に1回は人間ドックなり何なり、検査をきちんと受ける…というくだり…。
私、そういうの全然やってない…。
自治体の検診も40歳以上からなら割安で受けられるみたいだけれど…。
やっぱりそろそろそういうのも考えなくちゃいけないかなーとしみじみと思った…。
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