2006年03月26日(日) |
ドップリ! 下久住マサ |
下久住マサ 東京漫画社 2005
あの『キッパリ!』のパロディ本というか、パクリというか・・・。
書店で見たときにはびっくりしたんだけれど、それを読んでみることに。
う〜ん。面白い人もいるのかもしれないけれど、このような生き方はできないかも・・・。こんなことしていたらますますダメになっていきそうな気がした。
確かにがむしゃらにがんばるばかりがよしとは思わないし、教訓みたいなものを人から色々言われるのが一番嫌という気持ちもわからなくはないが・・・。
好き嫌いの分かれる本だろう・・・。
2006年03月20日(月) |
くるみ割り人形(DVD) |
くるみ割り人形
昔、映画館で上映された人形劇。ストーリーはバレエの「くるみ割り人形」とは若干違う。
子供時代に見たらまた違うのかもしれないが、大人の今見るとストーリーはあまり面白くない。
でも、人形を一つ一つ動かしながら苦労して撮った、当時のことを思うと、当時はすごい作品だったのだろうと思うし、今見てもその苦労は偲ばれる。
突然劇中で2回ほど、森下洋子さんがバレエを踊るシーンが流れる。ストーリーとは特に関係がないような気もするのだが、若き日の森下洋子さんが踊る姿はとても貴重。バレエ好きな人ならこれを見るだけでもいいのかも。
ちなみに声の出演に若き日の杉田かおるが・・・。やっぱり色々な意味で貴重な作品かもしれない。
2006年03月19日(日) |
愛と死をみつめて(ドラマ) |
久々の(?)広末涼子と草なぎ剛が出演したドラマ。昔あった実話を元にした難病物であり、純愛のお話。
ということで、2夜連続で見てみる。泣けるかと思ったら、ほとんどそういうシーンはなし。特に1日目はなかったかな・・・。
昔の時代背景が自分が生まれたのよりちょっと前なのだとは思うけれど、とてもいい感じがして、ああ、昔ってこういう感じだったよなーと思いながら見てしまう。
それにしても解せないのは、やはり死後、本がベストセラーになり、その後、マコが結婚することになったときにマスコミから責められる場面。どうしてそんな風に問い詰めることができるのだろう? 相手が生きているならともかく死んでしまい、その心の穴を埋めてくれる人と結婚したいと思うのは当然のことじゃないのかな・・・。マスコミの人がそんな失礼な質問をぶつける権利はないのに・・・と思った。
実はその後マコがどうなったのか気になるけど、こういうドラマになったのだから、それなりに生き続けているのだろう・・・。
広末涼子、久しぶりの復帰のような気がするけど、やっぱり演技はうまい。これからまた女優として活躍してくれるのかな?
原作は『愛と死をみつめて』。そして、『「愛と死をみつめて」終章』。読んでみたいかも・・・。
2006年03月16日(木) |
神はサイコロを振らない(ドラマ) |
『神はサイコロを振らない』
10年前に消えた航空機が時空を超えて10年後の世界に戻ってくる。乗客乗員は10年前のまま・・・。
主人公のヤス子は38歳。28歳のときに恋人と親友をこの飛行機事故で亡くした。以後、無気力なままの時間を過ごしている。そんなときに帰って来た2人と再会。10年前のままの2人との違いに戸惑いながらも、過去を埋めようとするが、再び乗客乗員は過去に消えてしまうということがわかって・・・。
10年の歳月・・・自分で思い返すとどうだっただろうか? ドラマの中でもあったけれど、凶悪犯罪が増えたのもこの10年。安心して生活できなくなってきたことに登場人物が驚いていたり・・・。
恋愛や人間関係はどうだろう? 10年前につきあっていた人と今もつきあっているか? 仕事はどうなったか? などなど、色々な問いがある。
私自身はまだ30代前半であるが、20代前半からここまでって、ものすごく環境が変わっている。10年前と同じではいられないし、やっぱり変わっているのだろう・・・。
でも、昔の恋人が帰ってきて、今つきあっている人がいなかったら、もう少し柔軟に対応してもいいのかな・・・とは思ったけれど。
ドラマの終わり方はまあ、これしかなかったのかな・・・という気はするけれど、何だかなー。消えないという設定だったらハッピーエンドもありえたんだろうけれど・・・。
色々と考えさせられるドラマだったから見てよかった。
原作は『神はサイコロを振らない』。ドラマとはちょっと違うという噂を聞いたので、機会があったら読んでみたい。
スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ミュンヘン』を見に行った。
1972年ミュンヘンオリンピックでテロリストに殺されたイスラエル人アスリートたちの敵を討つために、首謀者たちの暗殺に携わることになった主人公アブナーを巡る物語。
実話に基づいた話であり、人を殺すシーンが多くて、かなり重い。けれど、テンポはいいのか、2時間半以上の映画なのにあまり長くは感じなかった。
見終わって、何だか物足りないような気分になった。主人公は仲間の死などを通して、自分が殺したのが正しかったのかどうかで苦悶するようになる。そして最後には足を洗うことを決意するわけだが・・・。
結局言いたいことは明確で、復讐はさらなる復讐を呼ぶから無意味である・・・ということに尽きるような気もする。これはこれで深遠なはずなのに、どうして何だか物足りない気分になるのだろうか。
どちらかというと同じような類の映画なら『シンドラーのリスト』の方が断然胸に迫るものがあったような気がした。似たようなテーマのはずなのに何が違うのかを考えてちょっとわかったことがある。
『ミュンヘン』は主人公が人を殺す・・・。それが『シンドラーのリスト』とは全く異なる。シンドラーはユダヤ人を助ける立場に立った。だから、ものすごく感動する。でも、アブナーはテロリストたちを殺す立場にある。どんなに正しいとしても人を殺すということをする主人公に対して、感動を覚えないのかもしれない。それが何となく中途半端なイメージになってしまうのではないだろうか・・・と思った。
映画は決して悪くはないと思うが、やはり暗殺をするというのはいいことではない。暗殺やその報復を映像にしているから、ただそれだけで終わってしまっているのかもしれない。もっと主人公の苦悩のシーンを増やす方がよかったのだろうか・・・。でも、増やしてもやっぱり同じかもしれない。
アブナーにも守るべき家族がいて、テロリストたちも同様だった。人が人を殺していいという理由はやはりないのだ。
2006年03月09日(木) |
男たちの大和(上)(下) 辺見じゅん |
『決定版 男たちの大和』 辺見じゅん ハルキ文庫 2004
映画『男たちの大和/YAMATO』を見に行き、何となく興味を覚え、原作と言われるこの本を読んでみた。ものすごい読み応えがある本だった。
映画はこの話を元にして作られたものだということがわかった。つまりわりかし美化されている。またはティピカルな事例を元にして創作したものだった。まあ、それはそれでいいと思った。
大和の生き残りの人やその遺族などの話をまとめたドキュメンタリー。死んでも生き残っても辛い現実。やっぱり戦争はよくないなぁと思った。あの時代は辛かった。
今の時代、戦争のことは忘れられがちだけれど、やっぱりこういうことは記憶に残しておき、二度と同じようなことを起こさないようにしていく教訓にすべきだと思った。
2006年03月02日(木) |
フライトプラン(ネタバレあり) |
宣伝で面白そうだったので、映画館に見に行く。
他の人が書いているものの中に「最初から最後まで映画館ではなく飛行機の機内に実際にいるような感じだった」というのを見つけたのだけれど、言われてみるとその通りかも。
飛行機嫌いの私は、飛行機に乗るというところからして、ちょっと緊張感が漂う。そうした緊張感が映画の緊張感と見事にマッチして・・・普通の人よりドキドキハラハラできたのかも。離陸するまでの音とか・・・やっぱりドキドキする・・・。
それにしても外国の飛行機だからなのか・・・何だかみんなすごい通路を歩き回っていたなぁ。こんなものなのかしら。
映画の内容は、結構面白かった。ドキドキハラハラしたし、最後のまとめ方もよかったと思う。たとえばジョディ・フォスターが『ダイ・ハード』とか女戦闘員みたいな感じで相手と戦いまくる・・・とかだとそれはウソになると思うんだけれど、ジョディ・フォスターがこの飛行機を設計したというのをうまく使い、女性でもこういう方法ならありかなというような感じなので、その辺は違和感がないと思う。
最初から最後まで結構飽きさせず、どうなるのかと思って見ていたんだけれど・・・よく考えると突っ込みどころは満載なのかも。
まず犯人のプランの内容も行き当たりばったりすぎるし、子供を捜すときに母親にすべてを見させていたらこうはならなかったと思うし・・・。とにかくちょっとでも手順が狂えば、すぐにでも犯人が捕まってしまって、ここまで大事にはならなかったのではないかと思ったりして。まあ、それを言っちゃおしまいよ・・・という感じかな。
リアリティを求めすぎる人は見ない方がいいのかもしれない・・・。
あとかわいそうだったのは、アラブ人の人かな。最後にアラブ人と顔を見合わせるシーンがあるんだけれど、そこで謝罪するかと思ったら何も言わなかったのがなんだかなーとちょっと思った。
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