2006年01月31日(火) |
2005年映画ランキング |
2005年の映画の本数は(新作)12本だった。そのうちのベスト・テンを書いてみる。
1:スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 8月 2:ミリオンダラー・ベイビー 6月 3:ターミナル 1月 4:Shall we Dance ? 6月 5:ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 4月 6:ティム・バートンのコープスブライド 11月 7:奥さまは魔女 8月 8:レーシング・ストライプス 3月 9:シン・シティ 10月 10:宇宙戦争 8月
以上。
2006年01月30日(月) |
2005年本のベスト・テン |
毎年恒例、独断と偏見の2005年本のベスト・テン。
2005年の読書総数は101冊、本が79冊、月平均読書数は8.4冊、本の平均が6.5冊だった。まんがは一応22冊なのだが、実は書籍で半分以上まんがになっているものなどは本に入れたので、冊数がちょっと微妙な感じだ。
今年の特徴は、本の冊数は多いものの、かなり軽めの本が多くて、きちんとした小説をあまり読まなかったということだ。だから、このベスト・テンの候補になるような本がほぼ10冊しかなくて、ちょっと拍子抜け。もう少し固めのまともな本を読まないといけないなと思った。
それから、やはり外国人の作家の本がものすごく少なくなっている。これは最近は面白そうだな・・・と思う本をピックアップして予約を中心に読んでいるからだ。こうなるとなかなか外国人作家の本が入らなくなるが、海外のものもまた機会があったら読んでいきたいと思っている。
では、2005年本のベスト・テン。
1:明日の記憶 荻原浩 5月 2:対岸の彼女 角田光代 5月 3:時生 東野圭吾 9月 4:暗闇でささやく声 ジョイ・フィールディング 2月 5:理由 宮部みゆき 3月(4月) 6:異邦人 カミュ 1月 7:天国はまだ遠く 瀬尾まいこ 11月 8:図書館の神様 瀬尾まいこ 11月 9:野ブタ。をプロデュース 白岩玄 11月 10:幸福な食卓 瀬尾まいこ 10月
以上。
各本の感想はそれぞれの月のところを見てもらえばわかる。あらすじに関してもそちらにあるので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
2006年01月26日(木) |
ハッピーバースデー 青木和雄・吉富多美 |
青木和雄・吉富多美 金の星社 2005
STORY: 母に「生むんじゃなかった」と言われてしまったあすかは、声を失う。優等生の兄や担任の先生の支えにより、祖父母の家に預けられることになるが・・・。
感想: 兄弟の片一方をかわいいと思えない親がいるという。これはそんな話だ。兄は優等生で母や父の期待通りの育ち方をするが、妹は違った。父は単身赴任で、仕事第一、母はそんな父に嫌わないようにと無理をしている。
妹がおかしいことに気づいた兄の正しい判断により、妹は祖父母のもとへ。祖父母の愛で妹は変わっていくが、母を育てたのも祖父母。
母には病弱な姉がいて、いつも親の愛は姉に注がれていた。そして、そのことを恨み、周りの環境を恨み、いつも人のせいばかりにして生きてきた。そのことに段々気づき始めた母・・・。
また教室でのいじめの問題、養護学級の子供たちとの交流などについても描かれている。
かなりすぐに読めるのは、元々子供向けの本に、大人向けに加筆修正したものだからかもしれない。子供向けだからか、ちょっと単純でこんなにうまくいくのかなと思わないこともないのであるが、やはり多くの人に読んでもらうためにも、こうした平易な文章の方がいいのかもしれない。
電車の中で読んでいたら、隣の席の人に突然「それ、何というタイトルですか?」と聞かれた。もしかして、中身がよさそうだから読んでみたいと思ったのだろうか? ちょっとびっくりした出来事だった・・・。でも、ぜひ読んでもらいたい1冊ではある。
2006年01月25日(水) |
THE 有頂天ホテル |
THE 有頂天ホテル
三谷幸喜脚本・監督の最新作を見に行く。ものすごい入っているらしいと聞いていたので覚悟はしていたが、すごい人だった・・・。
映画はつまらないわけではなかったが、思ったほど爆笑できず、ちょっと拍子抜け。映画館での予告編やテレビの特集みたいなものですでに面白いシーンを見てしまっていたからかもしれない。
それ以外での爆笑シーンが思ったより少なかった。3分に1回くらいは笑わせてくれて、もっと爆笑できるだろうと思って見に行ったので、その辺が期待はずれだったのかもしれない。
でも、ではつまらないか?というとそうでもないのかな。笑えずシリアスめいたシーンも結構ある。でも、そこまでしんみりするわけでもなくて、どっちかというと中途半端なのかな。やっぱり登場人物が多すぎたのもよくなかったのだろうか・・・。
個人的には、真面目そうな人物が真面目にお笑いを演じていた角野卓造、伊東四朗、西田敏行が面白かったかな・・・。
唐沢寿明、どこにいるのかと思ったら、芸能プロの社長だったのか・・・。気づかなかった・・・。
YOUの歌がすごくうまくて感動した。元歌手だったらしい。知らなかった。どうもバラエティな印象が強くて。
オダギリジョーもいい味出していたな・・・。
無理があると思ったキャラクターは松たか子。成り行きとはいえ、どうしてこうなるのかなーというのがちょっとあった。篠原涼子もちょっとやりすぎなところがあったかな・・・。
すごい大ヒットだけれど、どちらかというと、『みんなのいえ』の方が私は好きかもしれないなぁ。
2006年01月23日(月) |
スッキリ! 上大岡トメ |
上大岡トメ 幻冬舎 2005
『キッパリ!』が面白かったので、こちらも読んでみることにした。
似たような作りで、どちらかというと『キッパリ!』の方がよかったかも。きっとこっちで言いたいことはほとんど言い尽くしたんじゃなかろうか・・・とも思った。
軽く読めるので、重いものを読みたくないときにはよいと思う。
2006年01月22日(日) |
男たちの大和/YAMATO |
男たちの大和/YAMATO
夫に見たいとせがまれ、一緒に見てきた。
私は元々戦争物は小学生の頃にたくさん読んだし、また大学生の頃にもそういう関係の映画を色々見たりして、もうたくさんだ・・・という気分になり、それからは戦争物の本や映画をあまり見なくなった。だから、久しぶりに太平洋戦争というものにまた触れたわけだが、やはり壮絶だったし、忘れてはならないことだと思った。
戦後60年が経ち、いまどきの若者は戦争について知らないとか、アメリカと戦ったことさえ知らないという話を聞いてびっくりしてしまった。私が子供の頃は、戦争について先生が色々教えてくれたし、自分の祖父母などに体験を聞いて、授業で発表するとかもあった。そして、戦争は決してしてはいけない、二度と同じようなことを繰り返してはならないということを、何度も聞かされたものだった。今ではそういう教育もされていないのだろうか・・・。
映画館には家族連れなども見られ、子供から年配の方までたくさんの人が入っていた。皆、映画が始まると泣いているようだった。私もやはり涙を抑え切れなかった。終わってからも誰一人途中で席を立つ人がいなかった。
あとから調べたら、この映画は実際に大和に乗っていた人やその家族に詳細に当時の様子を聞いて、かなり忠実に再現しているようだ。まだ17歳くらいの若い子たちが、壮絶な死に方をしたのだな・・・と思った。
あくまでも日本の視点から描かれているので、アメリカ人は全然出てこない。でも、それが情報もあまりよく知らされていなかった当時の現実だったのかもしれないと思う。
生き残ってしまった人もどうして自分だけが助かったのかという罪悪感を持ちながら60年を過ごしている。最後の「自分の昭和がこれで終わった」という言葉にすごく重みがあった。
この物語の主要人物は森脇役の反町隆史と内田役の中村獅童。私はやっぱり反町派。獅童の濃い感じが苦手かも・・・。反町の方がスマートな感じでやっぱり軍人役が似合う・・・。
長嶋一茂がものすごくお得な役で出てきている。もう少し低めの声だとより心に響くような気がした。
とにかくよい映画なので、多くの人に見てもらえるといいなぁと思った。
2006年01月21日(土) |
「片付けられない女」は太る 小林光恵 |
小林光恵 新講社 2005
何となくタイトルに引かれて読んでみたいと思ってしまったわけだけれど、内容とはあまり合っていないかも。少なくとも「片付けられない女は太る」ということを証明しているわけではないし、片付けてやせるという内容でもない。
ただ家の中のものを片付けるというのは、目の前のものを片付けるこによって、部屋の中がすっきりするし、黙々とやることで自分の心の整理ができるというのがよい点だと思った。
確かに私も掃除をすると、きれいになれば見た目がすっきりすることで満足するし、こうした単純作業をやっているときは、物事を考えるのにはよい時間だ。
作者は片付けながら自分のダイエットの方向性について考え、今まで思い込んでいたことをやめ、自分にぴったりの方法を模索していってやせた・・・ということなので、決して家の中を片付けるだけでやせた・・・というわけではないと思う。だから、ちょっとタイトルが違うけど、読ませたいと思ったからこういうタイトルを考えたのかな。
ということで、あまりダイエットの参考にはならないような気もするが、太っている女性の心理というのをものすごく詳しく描いている。体重計に乗りたくないとか、人から少しでもそういう関係のことを言われると傷つくとか・・・。
そういう人の心理を知りたい人にはとてもオススメの本かも・・・。
2006年01月18日(水) |
三谷幸喜のありふれた生活2 怒涛の厄年 三谷幸喜 |
三谷幸喜 朝日新聞社 2003
朝日新聞に2001年9月〜2002年12月まで掲載されたエッセイをまとめたもの。
ほとんど全部読んでいたはず・・・なのだが、覚えているところとそうではないところがあった。
男の厄年は42歳だけど、数えだから実際は41歳の1年間だったみたいだ。
舞台に映画に、そして大河ドラマの脚本が決まったりと、忙しそう。でも、そういうことについて書いてあるものよりも、やっぱり普通の日常について書いてあるもの、とびなどのペットネタとかが一番面白いかも。
2006年01月11日(水) |
あの日にドライブ 荻原浩 |
荻原浩 光文社 2005
STORY: 一流銀行をちょっとしたことから退社する羽目になり、タクシーの運転手をその場しのぎにやることにした伸郎。自分の人生はこんなはずじゃなかったと昔を回想するが・・・。
感想: 前半半分は、正直言って読むのが苦痛かも。男特有(というわけでもないかもしれないが)の学歴やプライドみたいなものがすごくて、自分が失敗したことを人のせいにして、あの時こうしていたら・・・と過去を振り返って夢想にふける・・・。
主人公の考え方に、「そうじゃないだろう!」と突っ込みを入れたくなるところが多々あり・・・。
しかし、後半、仕事も運だけではなく努力が必要とか、色々なことが見えてきたところからは、ようやく読めるようになる。
とはいっても、やっぱり最初から最後まで次がどうなるか気になって読み進めてしまうから、面白い本には間違いない。ただこの主人公のたわごとに最初ついていけるかどうかが決め手となるかも・・・。
もうすぐ終わってしまうということで、劇場まで見に行ってきた。
色々と賛否両論があるようだけれど、私としてはすごく面白くて時間を忘れるような映画だった。
私は子供が苦労して幸せになっていくというような話が好きだから、余計にそう思うのかもしれないが、こういう話はかなり好きである。
なぜ登場人物が英語を話すのか?に関しては、そこまで違和感はなかった。が、時々日本語が出てくるから、それがちょっと変かな。英語なら英語で最初から最後まで通した方がわかりやすいかも。あとは米兵が出てくるあたりで、みんな英語を話していて、そういうシーンを入れるならやっぱり日本人は日本語にした方がよかったのかなとは思ったけれど、でもまあ、それは仕方ないもんね。
日本の風景についても、全然違和感がなかった。元々あまりそういうものと縁がないのもあるかもしれないが、少なくとも『デイ・アフター・トゥモロー』のような変な日本は出てこないし、看板の日本語なども間違いなどはなかったと思う。それどころか、さすがハリウッドというのか、昔の日本の様子をあれだけセットなどで作り上げられるのはすばらしいと思った。大相撲のシーンなどは、感心してしまった。
それから、桜の美しさや屋根瓦が続いている描写などなど、日本人ならかえって撮れないんじゃないだろうか。アメリカ人だからこそ見えた美化された日本のようなものがそこにはあった。着物の美しさ、日舞の美しさにもそういうものが溢れていた。
登場人物もみんな配役が合っていて、女の嫉妬の怖さとかもすごくて、演技もみんな白熱していてすばらしかったと思う。
見た人に「初恋の人を追い求める話」と聞いていたけれど、それもそうだけれど、「源氏物語?」なんてちょっと思うような・・・。
2006年01月05日(木) |
ハワイで大の字 小栗左央里&トニー・ラズロ |
小栗左央里&トニー・ラズロ ソニー・マガジンズ 2005
何となくトニーが気に入って、ついつい手に取ろうと思ってしまうのだけれど、やっぱり『ダーリンは外国人』のシリーズのようなものの方が面白い。
この本ではトニーや家族とハワイの色々な島に行き体験したことなどを、まんがと文章で紹介しているけれど、そういうことに興味のある人には面白いだろうけれど、そうでもない人にはあまり面白くもない・・・というような感じ。
私としてはそんなに面白くもなかったかなぁ。ハワイに行く予定がある人なんかは読んでみると、意外なハワイが見えてきてよいかも・・・。
2006年01月04日(水) |
新世紀エヴァンゲリオン 劇場版(DVD) |
以前劇場で見たのだけれど、もう一度テレビ版から復習をして、ようやく劇場版を見ることができた。
前に劇場版を見たときも、終わり方に納得ができず、「こんな終わりを見るために今まで見てきたんじゃないぞ!」と思ったが、やはり今回もこの作品は映画の前までの方が個人的には面白かった・・・という結論に達した。とはいえ、テレビ版も最後の2話くらいはあまり好きではなかったけれど。
謎が謎を生む展開が好きだった私には、謎解きがうまくされていないような感じがしていたが、もう一度見直してみるとそうでもなかったのかな・・・とは思った。昔見たときと印象が変わってしまっていたのもあるのかもしれないけれど、前よりは意味がわかったというか。
その上で思うのは、やはり14歳くらいの若い頃に見た方が、共感できたりしたのかもしれないということである。
もともと話題になっていた頃はすでに社会人だったので、その頃も、こうした精神の葛藤のようなものからはだいぶ遠ざかってしまっていて、「だから何?」と思う面もあったが、今になるとますますそう思わざるを得ない。
もっと若い世代で、人と人との交流に対して不安があったり、世間と自分の位置づけのようなものがしっかりできていない、青春の葛藤のようなものに悩んでいるような、そういった世代の人が見た方が共感もできるのではないだろうか。
と言いつつも、あまりにも自分の殻に閉じこもっていて、メッセージ性を読み解くような知的な面がない人にはちょっと難しすぎるのかな・・・。
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