2005年08月30日(火) |
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (ネタバレあり) |
家でエピソード1、2、4〜6を見てから、最後のエピソード3を映画館に見に行った。
いよいよ完結編ということで、見終わったら一気に全部がつながったような気がした。じわじわと感動が・・・。
アナキンがどうして暗黒面に落ちていくのか・・・を色々想像していたけれど、結構単純でびっくりした。妻を愛していて失いたくなかったからだったのね。でも、妻にとってみれば、自分を生かすために暗黒面に落ちてみんなを裏切らないでほしかったはず。自分の夫がそうなったら・・・を考えると、すごいショックだったことだろう。自分の感情の赴くままに、本当に感情に素直すぎたアナキンだったから暗黒面に落ちてしまったのね。
ジェダイの厳しい戒律みたいなものは、アナキンにとっては無理がありすぎたのかもしれない。確かに理想的なシステムなのかもしれないけれど、厳しく押さえつければそれでいいというものではない。もっと説明がなされていればこうはならなかったのではないだろうか? 結局ジェダイはこの厳しい戒律のせいで暗黒面に落ちてしまう者を作り出しているとも言えるような気がする。その意味でこのシステムは欠陥とも言えるのかもしれない。
人は押さえつけて自制心を身につけられるというものでもないのだろう。そして、ジェダイに対する不信を抱いた者をどう導くか・・・。そこが欠けていたんだと思う。メイス・ウィンドゥももう少し拒絶ばかりでなく、うまく説明していればよかったんじゃないのか。
人間はやはり人を愛し、誰かと一緒に生きていきたいと思うのは自然なことだけれど、それさえも禁じるジェダイは滅びるのは仕方なかったのかも。もう少しうまくそのシステムを作ることは不可能なのかと考えてしまった。
パドメが死の間際にアナキンにはまだよい心が残っていると言う。他の人は信じてないけど、やっぱりそうだったのね。彼を愛していたからこそわかったのかな。もしよい人の心が残っていなかったら、ルークはエピソード5で殺されていただろうし、ダースベイダーが皇帝を倒すことはなかっただろう。愛する人の子供はやっぱり守りたいものなのかな・・・。
でも、一番思ったのは、結構簡単にアナキンは暗黒面に落ちたなーということ。メイス・ウィンドゥを殺してしまったときに我に返っていたけど、そこで自分のやったことを悔いてパルパティーンを倒そうと思わなかったのか? なんで「これからはあなたに従います」ってなっちゃうのか・・・そこらへんが私にはちょっと弱い気がした。それに自分の愛する奥さんの首を絞めちゃうんだから・・・。やっぱり錯綜してしまったのかな。あそこで奥さんの方にもう一度つこうと決めれば、それこそヨーダが言うように1日で皇帝の帝国は終わりを告げたはずなのに・・・。
あとオビ=ワンがあそこでアナキンを殺しておけば・・・というのもあるけど、もしアナキンが死んだとしても、帝国と皇帝の支配はあっただろうとは思った。自分のかわいい弟子にとどめを刺すことはやっぱり難しかったんだろう。
ちょっとあっけないと思う部分もあったけれど、十分に4〜6にうまくつながっていたし、とりあえず満足。
2005年08月25日(木) |
実録鬼嫁日記 カズマ |
カズマ アメーバブックス 2005
人気ブログを書籍化したもの。『電車男』に次ぐヒットになるか?と思われたが、どうだったのだろうか。とりあえず図書館に置いてあったから、そこまでの人気でもないのかも。『電車男』は予約しないと借りられないだろうから。
どんなに鬼嫁でどんなにすごい話が・・・と思ったら、読んでみると、確かにひどいと思う部分もなくはないけれど、この家はこれでいいんじゃないかなと思った。生活に必要なのはユーモアで、自分がやられたことなどをユーモアを交えて書いているというか。それに、よく読めば、二人の会話の面白いこと・・・。こういう会話もなくなったら危険かもしれないけれど、やっぱり二人には多分愛があるんだろうと思った。
それぞれの家庭にはそれぞれのコミュニケーションの仕方があるんだろうと・・・何となく思った。それに、本当に鬼嫁だったら、こんなの本にすることなんて許さないどころか、ブログを即やめさせることであろう・・・。
ちなみに結構分厚い本ではあるが、ブログをそのまま書籍化していることもあって、1行あきや大きい文字が多く、文字量は少ないので、1冊をあっという間に読める。
試写会が当たったので、一足先に見てきた。
実は元々の『奥さまは魔女』をよく知らない。けれど、何となくイメージはつかんでいてそれで見に行ったのだけれど、もしかしたら元のやつを知っている人の方がもっと楽しめるような気がした。
ニコール・キッドマンのイザベルはとってもかわいい感じで好感度大だけれど、相手役のウィル・フェレルという人はいまいち・・・。落ち目の役者役の彼は、とっても嫌な性格で、どうしてイザベルがこんな男を好きになるのか・・・ちょっと理解に苦しむ部分が・・・。
まあ、そこが一番納得いかなかったが、笑いの小ねたはいっぱいあるし、決して面白くないわけではない。(特にイザベルのお父さんが笑える!) でも、すごい面白かったか・・・と言われるとそうでもないという、なんとも不思議な仕上がりの映画だった。軽い気分であまり期待せずに見ると楽しめるかも・・・。
2005年08月18日(木) |
宇宙戦争 (ネタバレあり) |
スピルバーグの『宇宙戦争』を見に行った。怖い映画のようだったので、果たして楽しめるか心配だったが、やっぱり怖かったというのが一番の感想だ。
トム・クルーズ演じるお父さんは妻と離婚、ダメ父っぽい感じが漂っている。妻は別の男性と再婚し、お腹には赤ちゃんがいる。ダコタ・ファニング扮する女の子と高校生くらい(?)の男の子が、父親と過ごすために母に連れられてくる。ダメ父とそんな父親がちょっと信じられない娘と、反抗期を迎えている息子の3人が宇宙人から逃げ回る・・・というお話である。
最初に宇宙人が現れる場面で、人間の好奇心の旺盛さというものがむき出しになっていて、ある意味すごくリアルだった。私なら怖いから即座に逃げると思うけれど、何が起こっているか見極めたい人たちが、その中心地に向かう。そして、隠れながらカメラで写真を撮ったり、ビデオを映したり。つわものだけれど、命が危険だとわかるとみんな一斉に逃げ出す。逃げられたのは本当に運がいいという感じだ。
この映画は宇宙人に襲われる恐怖もそうなのだが、人が恐怖に遭遇したときに、パニックが起こり、そうなったら人間がどうなるのか・・・というのを、本当にリアルに描いている。
逃げているときにも、車を暴徒に奪われそうになる。奪われないようにするために人をひき殺しても・・・という感じ。それでも奪われると今度は奪った者同士が争いを始める。船に乗るシーンも、危険が迫るや否や、さっきまでとは打って変わって人を乗せずに船を出そうとする。人を蹴散らす感じだ。誰もが自分が助かろうと必死だ。
恐ろしい宇宙人を前にして人はどうするか、二つの選択肢を迫られる。トム・クルーズのように逃げて生きることを選ぶか、玉砕覚悟で闘おうとするか。息子は闘う方を選ぶ。トムは生きる方を選ぶ。娘を守るため、とにかく生きる道を探す。そして、どんなことをしても娘を守ろうとするうちに、いつしかダメ父ではなくなっていく。
極限状態ではパニックになる者が多い。やはりこういうときは冷静さが必要なのだろう。パニックを起こして騒ぐやつがいれば、死をも厭わない。自分たちが助かるためには必要なこと・・・なのだろうが、やっぱりこういう状態になってもそういう風にできるかどうかは、自分としてはわからない。
変なデマも横行する。ヨーロッパは壊滅状態という話と、ヨーロッパは被害がそんなにないという話が交錯したり、大阪ではトライポッドをやつけたという話も出てくる。一体どうやってそんな内容を知ったのか?という気もするのだが・・・。
そんな中でも人間の強さや優しさを思わせる場面もある。軍隊の人が必死に民間人を助けるために時間を稼ごうとしたり、逃がしたりする。落ち着いて行動しろと話し続ける人がいたり、みんなで協力してなんとか生き延びようとしたりする。
人間のあらゆる面をこういう危機的状況になると垣間見ることができるのだろうか。でも、こういう状況が起こってほしくないというのが正直なところだ。
そういった観点では見所もあるのだが、宇宙人から逃げ回っているだけだし、最後はあっけなく終わってしまうので、あれ?という感じはある。怖いのを楽しみたい人にはいいのだろうけれど、あんまりそういうのが好きではない私のようなものにはそんなに面白くもないような気もする作品だった。
最後、息子は助かってちゃっかり家にいるのだが・・・一体どうやって先回りしてそこまでたどり着いたのだろう? 実はそれが一番気になったりした・・・。(死んだとばかり思っていたので)
2005年08月02日(火) |
優しい音楽 瀬尾まいこ |
瀬尾まいこ 双葉社 2005
STORY: 「優しい音楽」 実家に行くことを嫌がる彼女との変わった出会い。そして、実家に行った後の変化を描く。
「タイムラグ」 不倫相手の子供を両親が旅行中に預かることになって・・・。
「がらくた効果」 がらくたを集めるのが趣味の同棲中の彼女が、ホームレスのおじさんを拾ってきて・・・。
感想: 短編集はあまり好きではないのだが、短編だと思わずまたもや借りてしまった。
最近人気の新鋭女流作家。新鮮な後味・・・みたいな感じのことを言われていたが、確かにそうかも。かなりほのぼの感溢れる作品ばかりで、どの作品もうまくまとめられており、どれも好きだった。
『優しい音楽』は最後が良かった。相手に近づいていく様子も良く描けていると思った。
『タイムラグ』は最初はこの設定がどうなのかと思ったが、読むうちに面白くなった。
『がらくた効果』もホームレスのおじさんと二人とのやり取りが面白い。
どの作品もなんだかほのぼのするのは、多分登場人物にきちんとしつけられた、すごくきちんとした人が出てくるからではないだろうか。そして、それが相手に影響を与えるというか、何というか。
他にもこの人の作品を読んでみようかな・・・と思った。
2005年08月01日(月) |
母に習えばウマウマごはん 小栗左多里 |
小栗左多里 料理・小栗一江 ソニー・マガジンズ 2005
『ダーリンは外国人』シリーズの小栗左多里さんの料理本。漫画があり、作り方のコツなども書かれている。料理はお母さんが担当。お料理教室を開いているらしい・・・。
ちょっと変わった料理が多く、特に作りたいと思うものがあったわけでもなかったのだが、漫画がかなり面白かった。読んで損はないだろう。ただ、作ろうと思うかどうかはちょっとわからない・・・。普通の料理に飽きた人にはいいかも・・・。お母さんの描写が面白かった・・・。
★関連本 ・『ダーリンは外国人』 →その感想ページ ・『ダーリンは外国人(2)』 →その感想ページ ・『ダーリンの頭ン中』 →その感想ページ ・『英語ができない私をせめないで!』 →その感想ページ
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