2004年11月29日(月) |
チャーリーズ・エンジェル (DVD) |
家に作ったホームシアターにて初映画。ちょっとしたミニ映画館みたいな感じだし、誰にも気兼ねせずに見られるのがなかなかグッド。DVDはいっぱいあるので、これから機会ある折に見ていけたらという感じ。
『チャーリーズ・エンジェル』はドラマが元々あったらしい。ドラマも知らないし、設定をいまいち飲み込めずに見たので、ちょっとわかりにくいところもあったのだけれど、短時間の中にテンポよくまとめられていて、飽きさせない展開になっていたと思う。
3人の容姿はやっぱり最高! 女性の私から見ていてもすごい美しい肢体。カンフーみたいな技も決まるし・・・。自分もこんなだったらねーと思うのだが、無理な話だ。ファッションもすごく色々あって楽しめる。それがみんな似合っている。こんな風な動きができるなんて、最初からそういうことができる人たちが演じたのだろうと思っていたら、DVDのメイキングを見るとそうではなかったみたいで、3人がすごくトレーニングをしたらしいことがわかった。最初は前屈してつま先に手が届かなかったというから、すごいなーと思う。どうやったらあそこまで足が上がるように変身できるのかしら・・・。
それからあやしい日本の描写が何とも言えず笑いを誘う。これはもしかしたら日本人だからこそ・・・なのかもしれないけど。特に「バンザーイ!」と叫びながらマッサージをするシーンではおかしすぎて・・・。
また今度『2』の方も見てみたいなーと思っている。
2004年11月28日(日) |
ぶたぶた日記(ダイアリー) 矢崎在美 |
矢崎在美 光文社文庫 2004
STORY: ぶたのぬいぐるみ山崎ぶたぶたがカルチャースクールのエッセイ講座に通うことに。教室の人との交流などを描く。
感想: どうやらシリーズ物の最新刊のようで、文庫書き下ろし版だったようだ。もちろん前のシリーズは読んだことがない。それでもかなり楽しめる作品だった。
実際にぶたのぬいぐるみが日常を送れるかどうかはともかくとして、生活の苦労などはなるほどなーと思うし、軽い感じなので面白かった。またエッセイ教室で書かれるエッセイや人間模様もなかなか楽しかった。他のシリーズも機会があったら読んでみたいと思った。
2004年11月23日(火) |
ラ・ピエトラ 愛を踊る女 |
パリ・オペラ座バレエのマリ=クロード・ピエトラガラが出てるということで、内容的にはどうなんだろう?と思いつつもとりあえず見に行ってみた。最初に結論を述べてしまうと、あんまり面白くない。去年見た『死ぬまでにしたい10のこと』に似ているし、やっぱりフランス映画はいまいち性に合わないのかなーと思ってしまった。ちなみに『死ぬまでに〜』も私はあまり好きになれない映画だった。
泣ける映画、踊りを楽しむ映画だと思って見に行くと、多分かなーりがっかりすることだろう。泣けるシーン、ほとんどなし。主人公に共感できるシーンもほとんどなし・・・。そして『死ぬまでに〜』を見ていた人だとなおさら似ている・・・というか、そのものだけど、フランス人とアメリカ人の違いか?というような感じがしてしまい、楽しめないかも。
マリ=クロード・ピエトラガラに関しては踊りのシーンは確かにすばらしいのだろうが、モダンしかないので、クラシックっぽい踊りを期待していくとがっかりする。どちらかというと、女優として見てほしいと思って作られた映画なのかと思った。女優としてはまあなかなかよい演技だったのではないだろうか。でも、それと主人公に共感できるかはまた別の問題。
とはいえ、本当にガンに侵されて余命いくばくもないという環境におかれたら、自分がどうなるのかはわからない。取り乱したりするかもしれない。でも、だからといって自分の夫に新しい女をあてがおうと思うかはかなり疑問。それから男も男で、愛を誓いながらも別の女との情事に我を忘れる。それほど看護の環境が苛酷だからというのもあったのかもしれないけど、裏切り行為であることには変わりないし。また主人公とそのパートナーとの愛の交わし方も不器用といえばそれまでなのかもしれないけれど、あまりにもひねくれすぎていて、もっと二人で純粋に普通に素直な感情を表しあえばいいのになと、見ていてわけがわからない部分もあった。娘に対する感情もわかりにくいし。それがフランス人気質なのだろうか?
岩月謙司 マキノ出版 2004
副題が「30代でかなえるハッピーウェディング」とある。著者は大学教授。実は他にも独身時代にこの方の著書を読み、とても面白いと感じた。そのため、結婚したというのになにかこのタイトルに引かれて思わず読むことにしたというわけ。
この本は副題を見てもわかるように、30代でまだ結婚できていない人を対象にした本だと思う。まあ、30代に限らず、20代後半くらい以上の人を対象にしているのだろう。私は自分は結婚できたものの、実際結婚するまでには結構色々と思うところもあったし、このところの晩婚化、少子化、結婚しないで独身を通す人が増えていることなどには非常に関心があり、この手の類の本があるとつい読みたくなってしまう。
この方の書いている内容は非常に共感できるものもあるのだが、少し極端なところもあるというのは前から感じてはいた。今回もそういうところもなきにしもあらずなのではあるが、面白い論旨ではある。
著者によれば結婚するためには受容の能力が必要である。まずは相手に共感し、相手を心から応援すること、そして肯定的な楽しい経験の共有といったことを繰り返すこと。多分こういう能力が高い人のほうが結婚だけでなく人生を楽しんで生きられるのではないかと思ったりする。
この本を読んだからといって結婚できるとは言えないけれど、ひとつの指針として読んでみるのは悪くないような気がした。
2004年11月21日(日) |
グッドラック アレックス・ロビラ/フェルナンド・トリアス・デ・ベス |
アレックス・ロビラ/フェルナンド・トリアス・デ・ベス 田内志文訳 ポプラ社 (2004)2004
STORY: 仕事に失敗し失意のどん底にあったマックスは、公園のベンチで幼なじみのジムと偶然再会を果たす。ジムはマックスに祖父から聞いた幸運についての物語を話して聞かせるが・・・。
感想: 薄っぺらいのですぐに読めた。最近話題の本の一冊。幸運とはどういうものなのかを物語を通じてわかりやすく説明している。これを読んだら確かに自分に照らし合わせてがんばってみようかなという気になれるのかなとは思った。
今の自分に置き換えて幸運をつかむためにまずは下準備することか。それと自分より上の人に敬意を払って物事をたずね、それを自分なりに分析し、生かしていくことも重要なのかとも思った。なんにしろ努力すること、創意工夫することなんだろう。チャンスは誰にでも転がっている・・・らしいから、あとはそれを自分がどうしていくか。
2004年11月20日(土) |
キャノン姉妹の一年 ドロシー・ギルマン |
ドロシー・ギルマン 柳沢由実子訳 集英社文庫 (1953)2004
STORY: 父の死のためにそれぞれのおばに引き取られ別れ別れになった姉妹。おじの死により、田舎の家を遺産としてもらった姉は妹と二人だけでそこに暮らすことを決意するが。
感想: ドロシー・ギルマンのかなり昔の作品。昔も今も扱うテーマはさほど変わっていないような気もする。作品自体は1953年のもので、自分自身が生まれるよりも20年くらいは前の作品なので、時代としては私にはよくわからないといえばわからないのだが、人の心の機微などは今も昔もそう変わるものではない。質素で自給自足の生活というのは、人の心を強くするのかなとも思った。
妹の方は誰からも心を閉ざした存在になっているが、自分自身で甘えていたこと、誰からも心を閉ざして一生生きていくわけには行かないことに気づき、自らが変わっていく。
姉は責任をとる気のない男性との恋愛に疲れ切っていたが、自分自身の心を次第に取り戻し、誰が本当に自分にとってふさわしいのかを見極めていく。
自然と共存しながら、自給自足をし、お金はなくとも工夫と知恵で乗り切り、次第に地域の人々とも打ち解けていき自分の居場所を作り上げていく二人の変化を見ていると、自分もがんばろうというような気がした。
2004年11月19日(金) |
もののけ姫 (テレビ) |
ジブリの作品が好きなのでほとんど全部を何度も見ているのだけれど、この映画に関してはあまりテレビで放映しないのもあり、多分今回が3回目だったかと思う。『ハウルの動く城』の公開の前にということで、ジブリの作品が続いているその一環なのだろうけど、久しぶりに見られたのはちょっとよかった。
久しぶりに見たのもあるし、何度も見ているわけではないので、かなりうろ覚えで、中身がどうだっけ?と、ほとんど覚えていないような状態で見た。あとやはり、自分の年齢とかによって、その映画を見たときに感じる印象が変わってくるのかもしれない。
最初に見た頃は、アシタカが村を出るときに少女からもらったものをサンに渡したところで、ちょっとどういうつもり?と思ってしまったものだった。それはその少女がアシタカの恋人だと思ったからなのであるが、今回見たら、そういう関係じゃないか、と思った。だからあれをサンに渡してもよいといえばよいのかとも思った。
それから、何度か見てわかる部分というのもあって、ここはこうだったのかと思うシーンも何箇所かあった。
自然と人間との共存というのをテーマにしているらしいのだが、そういうことよりも、私はどんな状況になっても人間って生きていくんだなーというのを一番に感じた。キャッチコピーが「生きろ」というものだったと思うのだが、なるほどなーといまさらながら思う。でも、人間の死はあっけない。アシタカは呪いを受けた手で何人も殺してしまう。そうやってあっという間に死ぬこともあれば、生きながら体がどんどん腐っていく病でじわじわと苦しみながら死んでいく者もいる。それでもやはり生きているし、生きている以上は生きるしかないんだと思う。
人間は人間同士で争う。それでいながら、自然とも争おうとしている。でも、結局自然が一番強くて、最後には自然の超越した力に人間はなすすべがない。そして、結局は枯れ果てた山野が自然の力で一気に芽吹く。死んでも新しい生が生まれる。人間の生死、運命みたいなものを感じる。結局人間は何かによって生かされている。そしてその限りは精一杯生きよということなのかもしれない。
2004年11月18日(木) |
ブラフマンの埋葬 小川洋子 |
小川洋子 講談社 2004
STORY: 芸術家たちのための家の世話人をしている主人公はある日奇妙な動物を助けて飼うことにする。彼はその動物をブラフマンと名づけ、育て始めるが・・・。
感想: この間の『博士の愛した数式』がとてもよかったので、同じく小川洋子の本が読んでみたくなり図書館に予約をした。かなりこの本も人気があるみたいでなかなか手元に来なかった。
最初にブラフマンを拾い、育て始めた段階でこの本のタイトルから言っても多分この動物が死ぬのだろうというのがわかり、なんとなく最後まで読むのがためらわれるような気持ちになった。結局最後までブラフマンが何の動物であったのかはわからないのだが、主人公とブラフマンの友情がすごくよく描かれていて、やはり何がどうとは言えないのだがすばらしい本だなーというような、何とも言えない後味を残してくれる作品だった。
2004年11月14日(日) |
シュレック(テレビ) |
新婚旅行に行ったとき、アメリカじゃ「シュレック 2」が大人気のようだった。日本ではそこまで受けてないみたいだけど。テレビ初公開ということで、「シュレック」を見てみた。
最初はちょっと下品でいまいち面白くないような、くだらないような気がしていたけれど、段々シュレックがかわいく思えてきて、フィオナ姫とかロバのドンキー、ドラゴンなんかもかわいく面白いような気がしてきた。なんとなく最後まで見て次を見てみようかなと思う人の気持ちがわかったような気がした。「シュレック2」がどういう話なのかとかは前にさんざんテレビでやっていたし、結構面白そうかなと思っていったからなおさらそう思う。ということで、機会があったら2の方もぜひ見てみたいものだ・・・と思った。
ちなみにどうやらこの映画はおとぎ話の王道を覆すというのがコンセプトらしい。私はそういうのはどうでもいいのだが・・・。それから、色々な映画のパロディがたくさんあるみたいで、一緒に途中から見ていた夫が「これは〜のパロディだ」と教えてくれたりした。でも、映画マニアでもない私にはやっぱりよくわからなかった・・・。私がいろんな映画を見ている人ならきっともっと楽しめたことだろう。
2004年11月13日(土) |
結婚のカタチ(ネタバレあり) |
NHKの夜ドラ。夫とともに見るが、今回は地震があったり色々な事件が起こったりして放送時間が変更になることが多く、何度か最初の方を見逃したり、最後の方を見逃したりしてしまった。それでまとめて放送しているものを見ようと録画をしようとすれば、そちらの方も時間が変更で、撮れていなかったり・・・と最悪であった。NHKの放送時間の変更はよくわからないうちに字幕が出て消えていることが多かったりするし、どうやら時間が変更になっているようだとわかっても、実際に次のドラマや番組が何時になるのかの予測がつかなかったりしてすごく不便だ。朝ドラの場合は、8/6以外は絶対に時間通りにやるのだけれど・・・。夜ドラはそうはいかないのかしら・・・。
このドラマ、話の展開がすごくて一体どうなることやらと思ったけど、ついつい見てしまうという手腕は結構すごかったのかも。実際にこんなことがあるかはどうかとは思うけれど、様々な問題が詰まっていて、色々考えさせられるところもあったが、盛りだくさんすぎたような気もしなくもない。
この作品で一番問題となるところは事実婚ということであると思う。結局主人公の二人はすったもんだの末やはり事実婚を選んだのであるが、事実婚にしていて何かよいことがあったのか?というと疑問。なぜ事実婚にこだわらなくてはならないのかもよくわからず、とりあえず元の鞘に収まってこれからも私たちはこうして生きていく・・・みたいな終わり方であった。まあ、確かにそういう終わり方が一番簡単だったような気もするけど、友達の鈴木砂羽のように籍を入れて子育てしながら仕事をする生き方もあるわけだし、どうなのかなって思った。藤原紀香の演じる有里が事実婚を選ばねばならない理由はそんなにないような気もする。最近思うけど、名前を変えたくないなら通称を使えばいいと思うし(将来別姓が認められればそうすればいい)、結婚して子育てしてさらに仕事もしてというスーパーウーマンが増えているし、そういう生き方の方が大変かもしれないけど、やっぱり素敵というか、いろんな面で豊かに過ごせるんじゃないかなって思ったりもしてる。まあ、きっと大変なんだろうけど。人生100%生き切ってやる・・・みたいな勢いが必要な気はするけど、ホント、充実度でいったらそれが一番じゃないのかな。
恭子役の紺野まひるはすごい悪女ぶりだったが、突然壊れた。母親役の夏木マリも冷たすぎたのに、突然手の平を返したように娘が冒涜されたと言って復讐に走るし。展開としてちょっと強引すぎるような気がした。もう少しうまくもってきたらよかったような気もする。ただテーマとしての親子の確執というのは有里とその父を含めてとりあえず面白く描かれていたような気はした。
一番よいポジションにいたのは、多分有里の妹夫妻。この二人の面白さはこのドラマのかなりの救いだった。二人のテンポもすごく合っていてお似合いの夫婦ぶりを演出できていたと思う。
最後に夫婦のあり方について。これは事実婚だろうが籍を入れた普通の結婚だろうが変わらないと思うのだが、お互いにあまりにも気遣いをしすぎて本音が言い合えない関係は疲れる。ぶつかり合わない方が楽なのかもしれないが、事態がどんどん悪化していく。お互いに本音を言えず、気を遣いすぎる関係は非常に疲れると思うし、余計な勘ぐりなどを発生させる。だから、夫婦は常にお互いの意見が言い合えるような風通しのよさがあった方がいいと思うし、時には少しぶつかる程度は悪くないんじゃないかと思った。少なくとも変に不満をためていってあとから爆発するよりは全然いいと思うし、その不満を爆発させられずにくすぶり続けるのが一番ストレスとなって最悪な感じがする。私が有里の立場になったとしたら、相手役の大介の優柔不断さにかなり爆発して、離婚をするかも。夫に事実婚の何が一番のメリットなの?と聞いたら、別れたくなったときに面倒な手続きがいらないことじゃない?と言われて、なるほどなーと思ったけど、だからこそ、有里みたいな風になったら、すっぱり私なら別れてしまいそう。すべてを許し(?)二人でさらに事実婚の道を進むことを選んだ二人はすごいかも。今後何かあっても籍を入れずに二人でがんばっていくのかな?
2004年11月11日(木) |
負け犬の遠吠え 酒井順子 |
酒井順子 講談社 2003
かなり話題になっていた本。私自身はこれが発行された頃はまだ「負け犬」だった。今はこの本で言うところの「勝ち犬」になっている。勝ち負けをどうこうという本ではないのだと思う。それにどういう状態が勝っているのか負けているのかは本人の気持ち次第だ。
最初の方を読んだときに、かなり共感できなかった。というのは、自分自身がいわゆる「もてない系負け犬」であったからかと思う。この本だと「負け犬」の中にもレベルがあるというか、結局同じ「負け犬」でも恋愛経験豊富で一人でがんばって生きている人に向けての本という感じが濃厚だから。私の場合はいわゆる「パラサイトシングル」と言われるやつだった。でも、別にパラサイトしていたわけじゃなく、ただ単に結婚相手がいなかったから結婚せず自宅にいただけかな。通勤可能な場所だから一人暮らしとかも考えなかったし。傍目から見たらよい暮らしに映るのかもしれないけれど、家族と同居するということはある程度の軋轢などもあるし、相手がいたらさっさと結婚して家を出て行きたいと思っていた。(実際そうなった・・・)
この本を読んですごくぞっとしたのは、少子化と高齢化による家族の平均年齢の上昇ということ。その場合、新しい行事も話題もなく、食事に行っても弾んだような感じがなく・・・というようなくだりには恐ろしいものを感じた。私も子供はいないけれど、確かに今後そのようになっていく可能性は秘めている。子供がいれば色々な行事が年齢とともにあって、それにより華やかな話題もあるのだろうが、年をとればそんなものは全くなく、逆に暗い話題ばかりということになりかねない。
このところ結婚に関する色々な本を読んでいると、このまま結婚しない人も増えるだろうし、結婚したとしても子供を生まない人も増えるだろうと思う。それは決して日本の国のシステムのせいだけではない。結局今の人はみんな、自分が苦しいことはできるだけ避けたいと思っている。だから、結婚をする前、というよりは、すでに付き合う前の段階でも値踏みをしてしまうのかも。それはもう色々な条件があると思うけれど、顔の好みだとか年収だとか色々。結局そんなことを言い出すと完璧な相手などいるわけがないし、若いうちならいっぱい対象となる人もいるのではあるけれど、「負け犬」ともなると、周りの男もいい人はすでに結婚しているし、出会い自体も少なくなるからそんな贅沢言っていては絶対に結婚はできないだろう。でも、今は女性にも経済力がある程度あるし、働いていれば一人で食べていくことくらいは可能なので、あえてレベルを落として結婚しようとは思わない。
それと子供については、私もそうだけれど、二人の生活が豊かであれば、あえて子供を生んで大変そうな生活を選ばなくてもいいかなーという思いがなきにしもあらず。でも、老後のこととか考えたりすると一人くらいはいてもいいかなとかそういうことも考える。しかし、子供にはお金がかかる。収入が今のままだとすると自分のために割けるお金の量も必然的に減ることになる。そうなると、今の生活レベルを落とさざるを得ない。育児には休みはない。生んだら最後、ずーっと子育てが続く。自分もそうしてもらったというのにやっぱり面倒かなーという気持ちも湧き上がる。子供を育てる覚悟みたいなものができない限り、産もうという風に心から思えない。結局自分がかわいい人が増えてるってことだろう。
でも、やっぱり結婚して「勝ち犬」になると、気持ちはすごく楽だ。結局独身で一人で突っ張って生きていくのはすごく疲れる。だったら、いい人がいるならそういう人と一緒になって二人で生きていく方が楽だ。ただそのいい人を見つけるのが大変だし、見つからない人が多いから結婚しない人が増えているということだろう。それが負けているかどうかはわからないけど、未婚だったころの自分から見ても40歳くらいをすぎて一人で生きている人はやっぱりさびしいのだろうかとか思ったものだ。今はあまりにもみんな晩婚なので、30代に入ってもまだ余裕があると思うけれど、昔は30歳すぎたらこういう気分になったものだろう。結局こういう気分に自分がなるかどうかも大事な要素で、こういう風に思う人だと結婚に対して真剣に考えるし、自分から行動を起こそうと思うものだが、最近は35歳すぎても結婚しない人も多いし、周りの目も昔よりはゆるくなってる。だから、結婚しなくてもお仲間が多いからいいやと思って自分を安心させることもできるだろう。それでも、結婚してればとりあえずひとつのファクターを満たしたというような安堵感はあるかなーという気がする。周りからうるさく言われなくてすむし。
やっぱりいつかは結婚したいと思っているなら、絶対に若いうちの方がいいかなと思う。選択肢も多いし。周りを見ていても30歳をすぎると苦戦すると思うし。でも、そういう風に無理して相手を見つけなくてもいいやって思っている人がいっぱいいるから、これからも「負け犬」は増えていくだろう。「負け犬」だらけになれば、ますます負け犬でも大丈夫ということになって、未婚の人が増えるんじゃないかな。
この作品、今度、久本雅美を主演にドラマだったか映画化されるらしいのだけれど、どうなのかな。
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