見えない不安。
あなたがそこにいてくれることは 頭では、わかっている。
でも、反応がないと、わからないんだよ。
手を伸ばしても、届かない。 いつも、空を抱いている。
そんな虚無感に、いつも不安になる。
ああ、そういうことなんだ。
あなたの存在を確かめられた時、 嬉しいのに、言いようのないせつない気持ちになるのは。
ほんの小さな接点に支えられている自分。
バランスが取れなくなったり、足元が見えなくなったりすると 接点を確かめたくなる。
あなたがそこにいてくれてよかった。
この次会えるまで、また遠い?
待てるかな。 ひとりでがんばれるかな。
ずっとそこにいて欲しいのに。 いつも見えるところにいて欲しいのに。
本当は、見えないことがとても不安。
「いつでもそばにいるよ」
その言葉を、私だけに下さい・・・
お願い、ひとつだけ我儘を言わせて・・
もう一度、時間を下さい・・
来て欲しい。
会いたいよ・・
ここでだけ、本当の気持ちを言わせて…
本当に、会えて嬉しかった。 ずっとずっと、淋しかった。
体中の血がいつもよりたくさん速く流れているみたいだよ。 熱くて、いつまでも余韻が残る。
涙が出てくる。
ただ、純粋に、あなたのことが好き。
他に何もない。 何も望んでいない。
ただ、あなたと同じ時間を過ごすことができれば。
他の人と話してみると気付く。 すっと、同調できる人はなかなかいない。 隔たりを感じないで話すのは難しい。 でも、あなたとなら、それができる。
あなたでなくてはダメみたいだ。 他の人ではダメみたいだ。
長い時間、見つめてきたあなただから…
自分が流れていく先を探している。
今、どこへ向かったら良いのか。 何をすべきなのか。
気が付くと、いつも誰かを基準に動いていた。 誰かの座標をもとに、自分の位置を決めていた。
誰かがいないと、自分の存在の意味さえ不確かになってしまうほど 私は弱い人間だった。
誰かがいないと不安なのだ。 誰かの光を受けて、やっと光ることができるのだ。 誰かがいなければ、光ることもできなくて、 その存在も忘れられてしまうような、自分。
ひとりでは、光ることはできないのかな。 光る素材がないから、しかたないのかな。
探せば、見つかるのかな。。
今は冬 毎日凍えた心を抱えて ただじっとしている。
今は冬 何も光を見つけられずに 途方にくれている。
やがて時が経てば 春は来るのだろうか。
ただじっと待っていれば 氷が溶けて あたたかい陽射しが差す日が来るのだろうか。
私が待つ春は あまりに遠くて どこまで行っても たどりつけない気がして。
手を伸ばせば 届くのだろうか。 歩き出せば 春は早く来るだろうか。
駆け出す先に 少しでも光が見えるのなら 迷わずに進んで行けるのに。
手探りでは 進めない 臆病な自分。
遠い春は、まだ来ない。
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