○プラシーヴォ○
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友達のyouちゃんと、 メンズ2人とスノボに来た。
メンズのうちの一人は、youちゃんがただいま片思い中の人。 もう一人は、優しいんだけどなんだかこう 生理的に受け付けないような人でした。
私はメンズ達とは初対面。
スノボは3年ぶりくらいで、 立つのもやっとの私。
メンズ&youちゃんはとっても上手で、 特にメンズたちは、傾斜を見るとジャンプしちゃうくらい 本当にお上手な人たちだった
最初に一回、ゆっくりと全員でコースを確認しながら滑って、 再度リフトで頂上へ
『もうコースも分かったし、 集合場所も分かったから、みんなガンガン滑ってきて
私、ゆっくり行くから』
でも、このメンズたちが本当に本当に優しい人たちで、
『うん、ありがとう』
といいながらも、 私を先に行かせて、無事なのを確認してから 私が止まったり、こけたりしたところまで一気に滑り降り、
また、私がよろよろと滑りだして またこけたところまで滑り降りてくる
を繰り返して、私から目を離さないようにずっと一緒に 滑ってくれていた
何度か滑って慣れたころ、試しに違うコースに行くことになり、 私もなんとか必死にみんなについて行っていた
だけど、ふとした時にみんなを見失って、 しかも違うコースの方に滑っていってしまった
みんなが行ったコースに行くには、 ボードを一度はずして少し坂を上らなくてはいけない
もう体力ゼロだった私が、呆然としていると
『どうしたの、大丈夫?』
と、youちゃんが片思いしているメンズが、近づいてきた ずっと、また後ろから見ててくれてたらしい
『ちょっとコースをずれちゃって… もう、そこまで登る気力も無いんやけど、 このまま、この坂を降りたら、ダメかなあ』
『そうやな、そっちに行くと どんどん逆方向に行くから、下で合流するところまで かなり歩いていかなあかんようになるから…』
やっぱり、上にあがるしかないのか… しゅん
『あ、ごめんね コース分かったから大丈夫!すぐそっちに行くから 先に行っといて!!』
慌てて、そう促すと、
『ううん、大丈夫やで 頑張って、ここまでおいで』
どうやら、待っててくれてるみたい
ボードを足から外したものの、もう立ち上がる体力すらなかったらしく 雪に手や足をとられて、全然立てず、 メンズくんが、自分のボードの片足を外して 歩いてこちらまで来てくれ、手を持って立たせてくれた
『あ、ありがと…』
よぼよぼと歩き出すと、
『しばらく平らなコースで、 滑られへんから、歩いて行こう』
と、 メンズ君がボードも持ってくれて
『実はな、ここ上級者のゲレンデやねん 最初に言うと、がちゃさんがビビると思って内緒にしててんけど
すごいがんばってるよね、すごいよ』
と、お褒めの言葉までいただいてしまった
そりゃあ、youちゃんも好きになるよなあ
メンズ2人の優しさをたっぷりあびて、 なんだか充電できた気分
ああ、女の子ってすばらしい
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