○プラシーヴォ○
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2003年05月29日(木) もう駄目だね

今日はすごかった


下世話な話だけど

私を喜ばせようと
一生懸命エッチをしていたハム男くん


いつも、
途中で萎えることも珍しくないのに


どうしたのかな??




電気を消して、
さあ寝ようとなった時



ハム男はいつまでも
寝返りをうったり
苦しそうだった



また、眠れないのかな



私が横で何かしていたら
(テレビを見たり
 本を読んだり)
落ち着いて寝れるかもしれないのかな?


でも私ももう眠たいし…




部屋で唯一明かりを放っている
電話の子機の『通話』ボタンの緑色


そうっとハンカチをかぶせて
明かりを遮る



まだ寝苦しそうなハム男




目の上に手をかざす



「…やめろよ」


私がいちびっているのと思って
手を振り払うハム男



「ハム男、まだ明るい?
 あのね、目の上が重たかったら
 寝やすいらしいよ

 タオルとか乗せてみる?」




私が普通に心配しているのだとわかって
ハム男が反省したらしい



片手で私の頭を引き寄せて
頬を押し付ける



しばらくして
また私を引き寄せる



一緒に住んで、
ずっと私が一緒にいたら
ずっと眠れるかな?



逆にストレスがたまるかな?




私に無いと思ってた母性本能が
少しうずく



私たちは
一緒にいないと駄目だよ



離れてたら
駄目だよ


2003年05月28日(水) 眠れよいこよ

「俺… 
 ここ数日、フラフラでさあ」


2.3日前から、ハム男は
何故か睡眠が出来なくなったらしい



寝よう寝ようと
ベッドで目をつむるのだが

12時頃ベッドに入って
眠れたのは明け方5時



そんな日が続き、
もう体力の限界だそうだ



「ああ、でもよかった
 がちゃ子が来てくれたから
 今日はきっと眠れる」



その言葉どおり、
テレビを見る私を尻目に

まだ23時なのに
気持ちよさげに
寝息を立てるハム男




次の日、
直行で京都に行くから、
ちょっと遅めに起きると言っていたハム男



11時になっても
12時になっても
目を覚まさない


本当にしっかりと
ぐっすりと
眠りに落ちている



13時30分にようやく目を覚まし、



「あ… 
 すごい…
 本当に気持ちがいい

 本当にちゃんと眠れた…」



嬉しそうなハム男



よかったねえ



こんな私でも
役にたったんだねえ


2003年05月27日(火) ここにいた

電車に乗って
ふと向かいの席を見ると


私の夢がそこにいた



夢にまで見る理想の人


やんちゃそうな顔に
黒くて短い髪


眼鏡をかけていて
薄い色の少し太めのフレーム


アメフト?
ラグビー?


すっごくきれいな
実用的な筋肉


お日様にどれだけ照らされたんだろう

もう、すっかり
肌になじんでいるアーモンド色


180センチ以上は確実にある


あ、でも
腕時計のあとがくっきり・・・


腕時計をして出来るスポーツ?


ヨット?



ハム男が頭からぶっとぶ



うとうとと居眠りをしている彼は
右に左に
船を漕ぎながら


時々駅を確かめるように
まぶしそうに窓の外を見る




そして、
ついに降りてしまった



どこに行くの?


何をするの?



また会えますか?



トモは、
電車で毎日見かける
理想の人に

自分の電話番号の紙を渡したらしい
(返事はこなかったみたいだけど)



その気持ち、解る



あんなに
私の欲しい姿形なのに
声も解らないまま
性格も解らないまま

もう見れないなんて


寂しい


2003年05月25日(日) 素直

どうしてだか
今日は酒飲みだ


家でパソコンを眺めながら
もうビールは4本目



酔うと私は素直になる


言いたいことを
考えずに言う


3年前
ハム男の前の彼と付き合うきっかけになったのも
飲み会だった



生まれてはじめて
日本酒を飲んだ


「上善水如」


なんでこんなに飲みやすいの?


気がつけば

小さいボトルを5本空けていた



トイレをしばし占拠して
友達に無理やり連れ出され


外に出たところで
前彼にしがみついていた



友達いわく


「あんなに可愛い仕草をするがちゃ子を
 初めて見た」


とか



生まれたてのサルの子のように
前彼にギウとしがみつき



「お茶飲む?
 気分悪い?」

と問う前彼&友人たちに


「うん…うん…」


と松浦あややも驚きの
かわいらしい表情で
頷いたり首を横に振ったりしていたらしい



まあ、私は
顔のつくりが

東ちづる


なので

可愛いにも限度があるんだけど




今も
無性にハム男の声が聞きたくなって
電話をした



かけてから
何の用事も無いことに
少しびびった


声は聞きたい

でも

出ないで欲しい


出てくれても
何の用事も無いから
何の話もできないよ




期待を裏切り、
3コール目でハム男が出た



「…がちゃ子?
 なんか元気ないやん、どうしたの?

 っていうか、声が変やで
 風邪ひいたんちゃうか??」



モシモシ?


って言っただけで
ハム男が心配そうな返事をくれた



火曜日に、仕事が終わってから
行くからね、って


言っただけで


「そっか、オッケー
 じゃあ、仕事頑張ってな」


あっさり電話を切ろうとするハム男



「私と喋りたくないの?
 なんですぐ切ろうとするの?」



「え?違うよ!
 今な、ニュースでサッカーの情報が
 出てたからな…」




違うことないやん
サッカー見たいから
私の電話を切りたいんやろ



「あれ?もしもし?もしもし?」



私ももしもしって言ってるのに
ハム男が一生懸命聞き返す


こうなるともうダメ


ハム男の家は死ぬほど電波が悪くて
携帯はいつも圏外に近い状態



そうっと電話を切る






胸をしめつけられたい



恋を、したい




2003年05月24日(土) 一線

ハム男と車に乗っている時、
ラブホの駐車場の付近がすごく渋滞しているのが見えた



「週末でも無いのに…
大盛況やな」




「エロエロおあずけ渋滞やな」



「…最近がちゃ子、
言うことがオッサン臭くなってきたよな…
出会った頃はそんなんじゃなかったのに」






マジョリティ???



な、なんか
ショック!


いつまでも可愛い私でいたかったのに!!



ちょっと気をつけなくっちゃだわ


しかし、
そんな反省ザル(古い?)の私に
とどめの一言




「そういえば
この前、がちゃ子、寝屁してたしな」









寝屁?





すさまじいイビキをかくということが
発覚しただけでも
死ぬほどショックだったのに


その上


寝屁??




すっかりフリーズしてしまった私を見て
ハム男が不思議そうに


「なんでそんな
 悲しそうなの???

 いいやん!!
 俺とおそろいやーん!

 どんどん屁をこいていこうぜい!!」



いーーーーやーーーーやーーーー!


2003年05月22日(木) キューピー

「料理つくるのダイキライ」


カミングアウトして
しばらく作らなくてもいいかと思いきや


「あー、ハンバーグが食べたいなあ」


「食べに行く?」



「がちゃ子の作ったハンバーグが
食べたいなあ」







いやです




しかし、結局つくる羽目になった




しょうがって、皮むいてから使うの?

ゆで卵って、水からゆでるの?お湯から?




っていうくらい料理の才能ナッシングの私でも
ハンバーグとトンカツくらいは
なんとか作れるようになった



ハンバーグを焼いてあれやこれやしていると
口をあけたままのパン粉の袋を落としてしまった



部屋からすっとんでくるハム男


「いいよ!いいよ!
 俺が掃除するから!」


御飯をよそおうとすると


「いいよいいよ!!!
俺が持っていくから!」


なんだかとっても
気をつかってくれているみたい



そうまでして
作って欲しい?




ハンバーグにマヨネーズをかけようとして
私の怒りの視線を感じ、
慌ててサラダにかけたハム男
(サラダにはすでにドレッシング済)


「素ハンバーグでも
 おいしいね!」


それは言いすぎです


2003年05月18日(日) 歌って踊って

17日に
三谷幸喜さん作演出

『オケピ!』

を見に行った。



youちゃんがチケットをとってくれて
なんと


最前列
ど真ん中



ひー!



舞台全体が見渡しにくいけど
俳優さんにぐんと近くにいれるのは
嬉しい


白井さんの指揮する背中がセクシーで
天海さんがスタイル抜群でかっこよくて
小日向さんがキュートで
相島さんがキリリとしてて
カトリーヌちゃんが歌がうまくて



舞台が終わって、
日本人があんなに自然にスタンディングオベーション
する舞台は初めて見た



3時間の舞台はお尻が痛いけど


見れてよかった 



ところで

舞台は
19時からで


それまで暇なので

ハム男に会おうと思って
昼ころ電話して


出ない


コールバックをひたすらまつが


かかってこない



0時現在もなし


どうなってんだか


2003年05月17日(土) あふれいど

夜、
ハム男とテレビを一緒に見ていたら


「通常宿泊料金一泊20万円
 
 しかーし、

 この番組を見たと言って予約した方は


 2万円で宿泊できます!!」




ええーーー!


それは大阪のホテルで
有名外国人アーティストも宿泊済の
すてきなお部屋



なんていうの?


部屋の中に階段があって
二階もあるの!!





「ハ、ハム男、これいいやん!
 これ、電話する???」



「…こんな広い部屋…
 泊まっても、俺、ずっと
 がちゃ子にくっついて回るで

 絶対離れへんで」


2001年8月
和歌山で泊まった旅館のようにかい??





もう10年も一人暮らししてるくせに
怖がりハム男



私が泊まるときだけ
テレビを消して寝れるハム男




『呪怨』という映画の予告編だけで
涙を流すほどびびっているハム男




可愛いなあ(え?)


2003年05月10日(土) おまぢない

西原理恵子さんの本に書いてあった


「たまらなく嫌な思い出
 絶対思い出したくないことを思い出しそうになった時は
 自分で呪文を決めておいて
 大きな声で叫ぶ!

 そうすると、その思い出に引き込まれなくなる」



私も、時々思い出しそうになる


中学時代、
特に目立っていじめられていたわけではないんだけど

ヘンな子

扱いを受けていた私



家庭科の教科書を忘れた時


先生が

「○○君、がちゃ子さんと机をくっつけて
 教科書を見せてあげなさい」

と隣の子に言うと


「え?絶対やだ!」


と頑なに拒否されたのだ

それでも、
先生の度重なる指示で
しぶしぶその子は私と机をくっつけた


くっつけた後も、
本当に嫌そうで
教科書をなるべく私の机に触れないように
置いていた



その時私はもう、
体が固まってしまっていて
小さな震えもとまらなくて
教科書なんて見れなくて

先生も
隣の子も
殺してやりたいと思った



あとは、映像制作会社で働いていた時に
とてつもない失敗をしてしまい
本当にその場で舌を噛んで死んでしまいたかった時のこと


もっともっとあるけれど

その2つを思い出すと
今でも体が硬直して
どうにもならなくなる



呪文が思いつかないから
とりあえず


わーっ!

っと心の中で大きな声を出した



もう行かない
そこには行かない



私はもうそこにいない



そこにいる人達と関係ない



私は、そこにいない!!!




何度も何度も
わーわー言ってるうちに
嫌なビジョンが消えていった

そこに引き込まれることなく
やりすごせた



ああ、私は
これからもうちょっと楽に生きていける


2003年05月09日(金) おがちゃとピーコ

映画に関して

私が見たい!
これ面白そう!

と思った作品は


9割9分、面白くない



逆に、私が絶対見ないような作品を
ハム男がチョイスして
シブシブ見ると


めっちゃ面白かったりする!


そうわかってはいても
面白くなさそうなものにお金を払う勇気はなく、

いつもいつも
自信満々でビデオを借りたり
劇場に入ったりして


がっくりと肩を落とす羽目になる




今日もビデオ屋で2つのビデオと目があった


『ザ・リング』←すごく見たい


『キューティブロンド』←意外と面白いという噂は聞いているが
            コメディー苦手だから
            あんまり見たくない



動物園の熊のように
棚の前をウロウロウロウロしたあげく、



思い切って
『キューティブロンド』
を手にとった



大丈夫かなあ
心配だよお



いやあ、これがね


良かった!



主人公の子が
すごくいじらしくて、
本当は頭がいい子で

可愛いグッズがいっぱい画面に出てきて

すっごく見やすかった!


さっそくハム男に報告



「おお、がちゃ子、blue聞いたか?」


最近、洋楽といえばワム!しか知らないハム男が
なぜかblueというグループを
一押し

聞け聞けとうるさかった



「え?ああ、聞いたよ
 アルバム借りて一曲目だけ良かったから
 それだけMDに録音した」



それなんていう曲?
if you なんちゃらっていうのがイイ曲やねんで!
バックストリートボーイズに似てるけど
めっちゃ歌うまいやんなあ?



全然わからん


アルバムをザーっと流し聞きして
いいと思ったやつを録音したから
曲名なんか見てへんし

外国人の歌のうまい下手と
演技のうまい下手はさっぱり分からへんし



『キューティ…』が面白かったことを報告すると


「それって、誰が出てるやつ?」


え?


ううーんと
ううーんと


有名な人…

有名な人…
(主人公の人を言っても絶対分からないだろうし)



「あ、あのね、タイタニックの設計者の役で
 自分が設計した船が沈むことを申し訳なく思って
 船と一緒に沈んだ人が出てるよ!」


せっかく
説明してあげたのに
ハム男くんは思い出せなかったようです



いやー、映画って本当にすばらしいですね!


『至福の時』も
途中まで良かったのになあ

最後、あっさり終わってなんか
物足りにゃい


2003年05月06日(火) 気のもちよう

ハム男に対して
期待をしなくなってから
随分私は楽になった



○○まで迎えに来て欲しい

○○をして欲しい

○○って言って欲しい



全部辞めたら
ハム男がすごく優しく見えた


以前なら

休みの日に
私を放っておいて
ぐうぐう昼寝をするハム男を見て

私の存在って??

って涙を流していたのに


最近は

 見たいテレビが見れてラッキー


と思うようになってきた



暇になって
ハム男を起こすと
寝ぼけながらも相手をしてくれるし



これでいいのだ


2003年05月05日(月) 戦えGW

GWの最終日


絶対どこも人だらけ


でもせっかく二ヶ月ぶりに
休みが一致した私達


人ゴミ大嫌いカップルが選んだ場所は…



大阪能勢 るり渓!
きっと超穴場!


高速使わなくていいから
混雑も関係なくスーイスイ



以前一回来た時は
雨が降っていて
テンションがばば下がりだった私達は
中に入らずに
素通りして帰ってきてしまったのだ



いざ到着


中に入ってお弁当を食べる場所があるかどうか
分からなかったので
一旦るり渓をとおりすぎて
道路脇の木蔭で車の窓をあけて
お弁当を食べる

あー、おいしいっす


るり渓には温泉と、植物園がある


温泉は超行列
(駐車場がほぼ満車だったのがまず驚き)

一人500円払って
植物園へ








広っ!



いろんなところで
家族がお弁当を広げてる

ここで食べればよかったな



さびれてるような
頑張ってるような
微妙な景色


釣堀は
にごってて全く水中見えず

15分くらいハム男と
眺めていたけれど
つれた人一人もおらず



本当にいるのか?魚



道沿いに大きな岩がごろごろしてて
何かと思ったら

日本中の河川から拾ってきた岩が展示されているのだそうだ




興味ねえ!!


「その運送料と人件費で
 いったいいくらかかったんだろ…」


現場監督ハム男が
とっても心配そうに四万十川の岩を撫でる



ぐるーーーーーーっと一周して
汗だくで車に戻る


特にこれといって
目玉は無いけれど
とにかく外におでかけ出来てよかった
(ここに来るまでのドライブも
 気持ちよかった)


家に帰ると
ハム男はいつものようにお昼寝

私は昨日借りた

『至福の時』というビデオを見る




夜になって近くの中華料理屋で御飯をお腹一杯食べて

腹ごなしに歩いてコンビニまで行く




「そういえば、私達って思い出の曲ってのが無いね」


「だって、俺の好きな曲
 ことごとくがちゃ子キライでしょ」


そう
ゆず、aiko、竹内まりや、尾崎豊

全部興味無い



でもハム男はもう忘れたと思うけど
一番最初に会ったコンパで
歌合戦みたいになって

男女ペアで歌うことになった時
私とハム男は

「ふたりの愛ランド」

を歌ったんだよ


昼間の暑さが収まったアスファルトを
踏みしめながら


ビデオみたいに
この瞬間を何度も巻き戻して
味わいたいと思った


がちゃ子 |偽写bbs

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