○プラシーヴォ○
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昨日電話があって、 今バイトしている工場からだったんだけど
「あの〜1月のシフトなんですけども 夜からの製造がほとんど無い状態なんで 朝のシフトに変わってほしいんですけど…」
イヤデス!
というわけで 本日で本当にいやだった工場のバイトが最終でした あ〜、ほっとした
27日からハム男は実家に帰ってる
寂しいなあ
電話一度もなし
私にいかに友達がいなかったかを 思い知らされる瞬間だわ
ほんとに年末年始の予定が無い
ああ、つらい
ジグソーパズルでもするかなあ
ふひ
パソコンを立ち上げる
壁紙のみ表示
それからなにも起こらない
ん?
何度か電源を入れたり切ったりしてると そのうち
画面すら映らなくなった
ひぃおえ
早速サポートセンターに電話
どうやら、 画面が移らないのは パソコン本体が帯電しているせいだとのこと
電源も何もかも引っこ抜いて 2時間ほど放置
そして再び電源オン!
壁紙のみの画面再び現る…
再びサポートセンターへ
すごく待たされる
すんごく待たされる
やっとつながって いろいろレクチャーを受ける
「…で、そのボタンを押していただくと 操作画面が現れますよね? その一番上の…」
「え?いえ…、画面真っ黒なんですけど…」
「え!!あ〜…そうですか、そうなると 私たちの手には負えないので WINDOWSの再インストールをしていただけますか?」
うそん
「アカウント テ ナンデスカ」
っていうくらいの パソコン初心者マーク三段重ねの私に 再インストールをしろとな??
もう夜遅いので (電話をかけてから結果にたどり着くまで 5時間かかった FM○のサポセンって、内容ごとに細かく部署が分かれてて 30分かけてやっと繋がっても 『あ〜、その件は○○という部署にかけなおしてください』 って言われまくって ほんとに、4箇所くらいの部署を総なめにしたよ、あたしゃ)
次の日の午前中に、もともとパソコンについていた リカバリ用のCDROMを入れて 初期化した
説明書はもうヨレヨレ
すべての情報を失って ようやくまともに立ち上がった
インターネットの
『お気に入り』
の欄もカラッポ
でも、 何を登録していたのかさっぱり思い出せない
いまようやく5件ほど登録したけど
もっともっともっとあったはず
本当にだいじな物って 案外少ないね
でも
疲れたよ〜
怖かった
ハム男から2日ぶりに電話
「寒かったやろ〜お疲れさん 俺も遠くまで行かされて疲れたわ〜 どこまで行ったと思う?」
あてずっぽうで…
「滋賀県?」
「え!なんで分かったん?? そうそう!滋賀県やで〜 疲れたわ〜」
ささいなことだけど 当たってうれすい
「ところで、マッサージ屋の面接どうなったん」
「うん…、明日一応午前中に店に行って 店長に施術して レベルを評価してもらうことになってる」
「そっか〜、早く寝てがんばるんやで」
「うん、でも完全歩合制やから心配」
「ええ??そうなん?? まあ、でもその方がいいかもな やる気がでてさ がんばるんやで、せっかくやからな」
驚いた
ハム男は
多分心配するからなんだろうけど 私の職場にことごとくケチをつけてきた
そんな給料で大丈夫? そんな遠いところやめておけよ そんな個人経営の店、どうなるか分からないぜ
なのに
あっさりと私を激励してくれた
単純だけど嬉しかった
えへへ
仕事のストレスが凄まじい
これで時給900円は安すぎる
3人〜5人くらいで、平たいクッキー生地を 型抜きするという作業なのだが
近くにオーブンがあって そこで焼きあがってクッキーを抜いた型を 洗浄器に持っていって 洗って 小さな噴霧器でバターを型に塗りつけて
という作業をしないと 型が足りなくなるという 忙しさ
なのに
気がつけば私が一人で走り回ってる
焼きあがったクッキーを 型からはずしている作業をしている 18歳の女の子が 気をきかして洗浄器で洗って また私達のところへ持ってきてくれればいいのだけれど
「洗浄器で洗ったあと型の入ったカゴを持つと 濡れるからいやなんですよね〜」
わしは それを持って10往復くらいしとるっちゅうねん!!
お前ポコポコと型からクッキーを はずしてるだけやんけ!
状況考えろ!
あと、一緒に生地の型抜きをしている 30歳半ばくらいの女性も 常につまみぐいの事しか考えていないし ちっとも動かない
なのに 最後の片づけで
「まな板とか〜 器具とか洗うの私昨日やったので〜 今日はがちゃ子さんがやってください」
なんでそういうとこはきっちりしてんだよ!!
「洗浄器から型を持ってきたりするの 重くて大変なんで 交代でしましょうね〜」
って言ってたくせに 今日、一回も洗浄器に行ってないじゃねえかよ!!
22時で退社時間になったので 洗いかけの器具を流しにおいたまま 着替えていると 更衣室にその30代の女性が入ってきた
「がちゃ子さん! まだ洗いきれてないじゃないですか!」
と言ってまた 再び洗い場へと戻っていった
22時からのシフトの人が洗うからいいんだよ…
なんでそこまでしなきゃいけないんだよ…
急に何正義感を表現してんだよ…
吐き気がする
短期が短期という気がしない
お給料いらないから もう やめちゃおうかな
毎年停めている駐車場にすんなり入り、 昼ごはんでも食べようと ハーバーランドへ歩き出したとき
血が引いた
財布が 無い
家に 忘れた
私の分をまるまる何もかも払ってくれるほど ハム男は裕福じゃないし
なので
私の家へUターン(泣)
車中でケンチキを食べながら 再び駐車場へ…って
満車
満車
満車
必死に探し回って ハーバーランドの中の立体駐車場に停める
すでにこの時点で16時
今日は11時に家を出たのに(大泣)
まっすぐに大丸裏の ルミナリエ会場へ
すでに満員御礼
点灯して人ゴミが動き出すと ハム男が私の手をぎゅっと握った
いつもいつも私がハム男の腕にすがりつく形で 歩いているのに
よっぽどはぐれるのが怖いらしい
年々凄さを増す人ごみにもまれて
再びハーバーランドへと戻る
ハム男にクリスマスプレゼントを買う ジーパン
そうして20時30分ころ駐車場を出たのに
22時30分現在 500mも進んでません
なんでやねん!!
心身ともに疲労困憊で ハム男の家へ
手を繋ぎながらテレビを見る
ずっとこうやって 家にいればよかったかな
昨日、仕事から帰ってからハム男に電話
「ハム男、明日どうしてるの?」
「あ〜、明日は仕事だわ」
「夜、迎えに来てくれる?」
「仕事だからさ…、のんびりさせてよ 日曜日の午前中に迎えに行くからさ」
私だって仕事だっつーの
『日曜日もゆっくりしとけばいいよ』
メールを送る
これをハム男がどうとるかな
私はもう、一人でルミナリエに行っても いいと思ってる
しばらくして心が落ち着いてきた
たまたまハム男が車を持っているから 迎えに来てもらえるわけで
それをありがたいと思わなくちゃいけないんだけど
分かってるんだけど
いろいろ頭をぐるぐる回るけど
結局基本的に腹が立つのは
私と会いたくないのかよってこと
少しでも自分が無理しては 私に会いに来てくれないということ
ハム男と土曜日の夜に会えるつもりで 一週間がんばってきたのに
それが崩れ去ってしまった
本当にいや
短期のバイトなのに
短期の気がしない
早く辞めたいよう
馴染めないよう
どうして私はこんなに協調性がないんだろう
同じ方向に帰る人が 2〜3人いるんだけど
私はどうしても一人で帰りたくて
不自然なほどのすばやさで着替えをすませ 息も荒々しく自転車を 猛スピードでこぎまくる
これが既に皆に受け入れられない一因 の、ひとつかな
別に皆を嫌ってるわけじゃないんだけど
工場の大きな音の中での会話は鬱陶しいし
どうしてこの人たち あって一週間かそこらで そんなにお互い話すことがあるんだろうと
不思議に思う
もっともっと 孤独に黙々と
する仕事がしたい
もしかして自分ではあまり気づいてないけれど
コミュニケーション能力 低すぎ?
私こんなんで これから生きていける?
2002年12月19日(木) |
どうしてか分からないんだよ |
特に嫌な人がいるわけでもないし
死ぬほど仕事がしんどいわけでもないのに
短期の工場のバイトは とても苛々する
変にストレスがたまる
どうしてだろう?
久しぶりに、やりたくないことをやってるからかな
今年の4月からは ひたすらマッサージの仕事をしてきて
人間関係で嫌なことはあったけど ここまで モヤモヤすることはなかった
やりたくない仕事をやるって お金のためには必要だけど
いまいち割り切れない
短期でよかった
あと二週間だ
耐えよう ひたすら
ヘトヘトで帰ると ハム男から電話
「来週の日曜日、ルミナリエにいこうな」
人ゴミ大嫌いなハム男が 毎年なぜか ルミナリエだけは 積極的に誘ってくれる
私がとても行きたがるからかな
「がちゃ子、DVDを買ってやろうか」
「クリスマスに?」
「うん」
タバコ代にもことかくハム男が DVDを…
嬉しいけど 怖い
早く会いたい
土曜日、ハム男が工場に迎えに来てくれた
工場を出てすぐの道路に ハム男の車が見えた時の嬉しさは 最近味わったことのないぐらいの かなりのレベルだった
少し走って
「がちゃ子、運転してみる? 俺、がちゃ子が運転してるとこ見てみたい」
もう3年ほどハンドルに触れて無いんですけど・・・
「これ、どうやって座席前にするの? アクセルこっち? ほんで?ええっと、ドライブにしてから サイドブレーキをおろすんやったっけ?」
ひとしきり騒いでからようやく出発
ハム男の車は右ハンドルの外車 (小さいけど)
「う、ウインカーが無い!!」
こっちだよ、ライトはこっち
とハム音が左から身を乗り出して 私の変わりにウインカーを出したり ライトをつけたりしてくれる
妙にフラフラする車体
「がちゃ子、右によりすぎ!」
怖い、怖いけど
気持ちいい?かも
これさえきちんとできれば
私はどこへでも行けるんだ
高速道路の手前で 運転を変わってもらう
少し足が震えてる
だけど
やってみれば簡単なことかもしれない
どうして私は ずっと運転を避けていたのかな?
ハム男の提案で、車ですぐに行けるショッピングモールへ。
「ルミナリエ…行かないとなあ」
私のバイトは日曜のみ休み ハム男は日曜サッカー (先週大きな大会があったので 今日はお休みだった)
いけるわけねえ!
付き合い始めてから毎年行ってたので 今年だけ行けないのは寂しいなあ
珍しくハム男が服を買っていた
私の
『褒めて褒めて人にものを買わせる魂』に 火がついた
片面が紺色で 片面がチェックの綿のマフラーと
ポケットが円形にカッティングされていて フードが少し立ちぎみに 首を覆っているジャケットと
灰色のニットの上着を買っていた
ホクホクのハム男
最近、歩いていてもあまり手を繋がなくなったのだけれど 今日は ハム男の手が私の手を捜していることが 多かった
とても嬉しい
夜、お風呂に入る
お湯からあがると、 ハム男がスッポンポンで 入ってきた
「あ、ハム男 お湯が減っちゃったから入れてね」
「入りなさい」
「え?」
何故かもう一度お湯に入れられた
ガショガショと体を洗い始めるハム男
「…ハム男とお風呂入るの 一年ぶりくらいだね…」
頭と体を洗い終わって 私と向かい合わせにお風呂に入るハム男
ああ、いつから私達は一緒に入らなくなったんだろう
幸せだよ
「こちらが、主任のオオツカです」
工場の社長から紹介され すうっと現れた男性
腕を組む、というか 右手で左の肘を、左手で右の肘を持って 片足に体重をかけて しなり、と立っていた
顔は、いしだ壱成
工場だから頭には頭髪落下防止のシャワーキャップ
でもかっこいい
「では、こちらに来て下さい」
しなり、と歩き出す
白いつなぎの上に黒いエプロン 青いシャワーキャップをかぶって
こんなに色っぽい人がいるだろうか
作業をしていると ふと 目線の中に黒いエプロンが入ってくる
顔をあげると オオツカさんがニコリとしている
私もニコリとしてみる
しばらく沈黙
「…どうですか? 疲れていませんか?」
オオツカさんの周囲は空気が緩やかに 流れている気がする
大丈夫です、と 返事すると
するりするりと別の場所へ歩いていった
しばらくして、またもや黒いエプロン
顔を上げる
「今回入ってきた人たちとは お友達ですか?」
「あ…間に入ってる派遣会社は同じですけれど 初めて会った人たちばかりです」
「ああ、そうですか」
「私、車に乗せられて連れられてきたので」 (初日、工場の場所が分からなかったので 営業の人に車で連れてきてもらった)
「…人さらいみたいですね おお、怖い」
フフ、と肩をすくめて笑いながら またどこかへふらりと消えていった
忍君ほどの情熱はもてないけれど この味気ない工場の中で 短期バイトとはいえ 日々つまらなさすぎるのは苦痛だから
この人を意味にしよう
この人をスキだと いうことにしよう
いくら嫌っても
いくらへ理屈をこねても
いくら悩んでも
とりあえず
私はハム男が隣にいると グウグウ寝れる
細胞が
私より先に
ハム男を愛してる
ハム男の熱い手を握ると
その瞬間
使ったことのないような 肺の奥の方から 息を吐ける
体が軽くなる
これからきっと
嫌な思いも多々あるだろうけれど
これだけは 事実
ハム男は
私に必要だ
ハム男にビシリと嫌がられてから
私はすっかり
「迎えに来て」
と言わない子になった
これと同様に 私がしっかりと ハム男を躾れば
ハム男はちゃんと私とセックスをしてくれるだろうか
迎えに来てくれるようになるだろうか
自分からキスをしてくれるだろうか
でも私はそういう 不確かな努力がとても苦手
目に見えるような… たとえばこの型にはまっている 小麦粉のペーストを焼けば クッキーになります
みたいな
そういう分かりきっている努力はスキ
というか できる
でも、ハム男が きちんとセックスをしてくれるようになんて
どうやっていいのか分からない
どこにも載ってない
だったら
きちんとしてくれる人を探す?
ああまた
私のいけないクセ
面倒くさくなったら 別れて 白紙に
だから私は成長できないんだ
綿棒に消毒液をつけて 私のピアスを消毒してくれて 早く乾くように フーフーしてくれたり
夜中、無意識に 私の肩に毛布をかけなおしてくれたり
二つしかない天ぷらうどんの エビを一つ平気でくれようとしたり
そういうささやかな喜びを 忘れまいとする私は せせこましい?
好きな人と付き合えてるのに なんでこんな 悩むことがあるんだろう
「K-1見てるから迎えにいけない」
「あ、プライド始まるんか 嬉しいな〜、見ようっと」
夜中のサッカーやプロレスのせいで
ハム男は私がすっかり寝入ってから ベッドに入ってくる
無趣味な人と付き合いたくはないけれど
私と一緒にいる時間の ほとんどをテレビを見てるって
どうなの
一緒に、会話をしてあげれば いいのだろうけど
私はサッカーもプロレスも スキじゃないし
何も解決しない
誰も助言できない
私のそんな悩み
2002年12月01日(日) |
我慢できないのはこれだけ |
おやすみ、と言って ハム男の肩におでこをつけると
「がちゃ子、食べていいよ」
食べていいよ…って 私が年がら年中ハム男の下半身に 食いつきたいオンナみたいやんか
あまりのり気じゃないまま ハム男の下半身に顔をずらす
ハム男が我慢できなくなると私を また上へずらして 勝手に入れる
そしてイク
私は下半身だけ脱がされて 上半身はTシャツを着たまま
私がイけなかったときは ハム男が手でしてくれる
だけど、 綺麗に綺麗にティッシュで拭き取った後に 焦らしも何もなく ガガーッと
そうそれは
『しんどいんやから 早くイケ』
といわんばかりに
乱暴に私の下半身を擦る
ので
とにかく痛い
イくはずがない
でも よく
男性にセックスの文句を言うと そのショックで 不能になったりするとか
噂で聞くので 私は文句が言えない
でもでも
さすがに今夜は 泣けてきた
いつもだったら 手でしながら かろうじて胸も触ってくれるのに
ふと横のハム男を見ると 手は私を触ってるくせに 顔は上を向いて 目を閉じてしまっている
勿論私のTシャツもそのまま
早く早く終わらせたいんだ
またまたイったふりをすると ハム男は安心して眠った
私の下半身だけあったらいいのかな
風俗みたいに お金をもらえば 私の心も納得するかな
私を気持ちよくしようなんて 夢にも思わないのかな
セックスで満足できない カップルって 付き合っていけるのかな
下半身だけ裸の私って 世界一 哀れ
「…何を泣くことがあんねん」
黙って肩を震わせている私に気づいて ハム男は私の頭を叩く
それだけ
私が泣くのに慣れたハム男は もう私の泣いている理由を 追求しなくなった
限界だ
ハム男が優しいのは知ってるけど
セックスの時に優しくないっていうのは
隠しようのない本性じゃない?
私は
もう泣きたくないんだよ
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