○プラシーヴォ○
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スタッフサービスという派遣会社の、
OLさんと上司の机がすごく離れてて 何か用事があるたびに 全力疾走で上司の机へ駆けつける
というCMが大好き
OLさんが全力疾走する姿って 滅多に見れないもんね
という話はさておき、
最近 仕事のペースに慣れてきた
12時から21時という中途半端な シフトにも
週一の休みにも…
ハム男とは今日で丸2週間会えてないけれど
それも平気だった
どんどんどんどん ハム男の存在がかすむ
私は頭が悪いのか?
と自分で怖くなるくらい ハム男が情熱的な場所から遠ざかっていく
ハム男を忘れる
それと反比例して 仕事への安定感が増してくる
そんなことを考えながら ボウッと電車に乗っていると 3日ぶりにハム男から電話
「風邪ひいたみたい…」
少し苦しげな声を出すハム男
「がちゃ子、水曜日、迎えに行くからな 最近仕事が遅いから ちゃんといけるかどうか分からないけど…」
ハム男は ずいぶん前に言った 私の休みの予定を覚えていたのだ
木曜日は
歯医者行って 美容院行って 化粧品を買って それからそれから…
ずっと考えていた予定がふっとんだ
ハム男の一言で ゴムみたいにぺこぺこだった肌が 人間の肌になったような
ガラス玉みたいだった目が 涙で覆われたような
優しく生き返った気がした
それは同時に、 またハム男を愛しく思えて 会えない日々が辛くなってしまうという ことなのだけれど
「迎えに行くね」
なんて、すごい言葉
私が、迎えに来て欲しいと思ってるんだ (思ってるけど) 私が、ハム男のことを愛してると思ってるんだ (愛してるけど) 私が、長い間会えなくて寂しがってると思ってるんだ (寂しがってるけど)
私はいつもいつも 不安でたまらない
ハム男が私に会えなくて寂しいとは どうしても思えない
だから
「ハム男、明日 ハム男の家に行くね 会いに行ってあげるね」
なんて自分から言えない
「明日、暇? 会いに行っても、大丈夫?」
と、こうなってしまう
私の愛を信じて疑わないハム男を
尊敬する
最後の最後に 偶然で頬紅をつけられて やっと人間らしくなったディズニーの白雪姫のように
私は夜の駅で 上気して頬を赤らめる
『最後のやさしさ?』
という題名でメールが来た
友達のエムちゃん
《3年ほど好きだった人が 8月に結婚するという内容のメールが来ました こんなに早く知らせてくるなんて…辛い》
ふうむ
エムちゃん的には
「俺のことは早く忘れろよ」
という意味合いにとったのだと思う
もしかしたら そうかもしれないのだけれど
エムちゃんは昔から
自分中心女で
「わざわざ私のところに消しゴムを借りに来た 私のことが好きなんだ」
ってすぐに妄想がつっぱしる子だったから 少し心配
私も人のこと言えない女だったけど
さすがに最近は客観的に見れるようになった
まあ、 多少
夢みていられるエムちゃんが羨ましいといえば羨ましい
何年かぶりに風邪をひいた
仕事中、顔がぼうっと熱くなって 寒気で震えがとまらなくなった
早退して、布団を三枚かけて セーターを着て 電気アンカを足元に置いて
それでも寒気がとまらなくて ぶるぶる震えているとハム男から電話
「風邪?大丈夫?」
「うん…なんとか」
「早く治して明日には仕事にいけるようにしろよ 新しい店に入ったばっかりなんだから 迷惑かけるわけにもいかないだろ」
ハム男なりの励ましだったのかもしれない
ハム男なりの善意の言葉だったのかもしれない
でも
新しい店 新しい環境 で
コップに満タンに入れた水が 半円を描いてぷるぷる表面張力で保たれているように
ストレスが極限だった私には (採用されてから10日間、店の都合で 休みなしでぶっとおしで働かされて 次の日が休みだったから 風邪をひいてしまったのかもしれない)
あまりにも辛い言葉で
嘘でも
「体調が完全になるまで 休めばいいよ」
って言って欲しかった
それが昨日のこと
今日、たまたま休みをもらっていたので 心おきなく休めた
そして、ハム男から電話
「あ、あのね体調は大分いいんだけど たまたま今日休みでね だから、あのずっと寝てたの」
怒られる前に慌てて言い訳する子供のように 私はまくし立てた
「そっか、明日は寒いらしいからな 暖かくして働きに行けよ」
ハム男がそう言ったから
まだね、体調悪くて 寒気が取れなくて 頭が痛いの
という私の現状報告は喉の奥へ引っ込んだ
「がちゃ子、定休日は? …そっか、決まってないのか 今週は?日曜日は休みじゃないのか? そっかあ、ちょうど良かった 俺日曜日サッカーだったからさ」
ハム男の予定に私が邪魔にならなくて
『ちょうどよかった』
お母さんの
「もう、明日休みなさい そんなしんどそうな顔して」
という言葉と レモン味のお薬だけが
私を元気にしてくれる
いらない
今私を少しでも辛くするものは
見たくない 聞きたくない
会いたくない
家を10時30分に出て、 22時頃帰宅
これが、最近のペース
拘束時間が長すぎる!!と 憤慨しているけれど
帰りの電車でふと思う
世間のサラリーマンさんからしたら 普通の時間?
…っていうか
「朝遅い分、いいじゃないか 俺たちは6時には家を出てるぜ」
って言う声も聞こえてきそう
私の世界が店一色になって 行きの電車と 帰りの電車しか世界が無くて
息が詰まりそう
自分で望んだ職業だったけど
いつも同じ事で不満を感じる
週に一度の休みは できるだけ土曜か日曜に休んでいいよ
といわれたことが唯一の救い
でも週に一度の休みだから しなくちゃいけないこととか 唯一の趣味の観劇の予定が入りまくって
ハム男に会う時間が無い
下手すれば、月に一回しか会えないかもしれない
それがまた一層 ぶつけどころのないもやもやを増幅させる
ハム男と一緒に住めば解消されるのだろうか
安心、するだろうか
2003年01月20日(月) |
パソコンちゃん、頑張って! |
パソコンのモデムの 『LAN』のランプがつかない
インターネットに接続できない
いやん
無い頭を必死に絞り、 LANケーブルを新しく買って付け替えた
でもつかない
モデムって、どこに連絡すればいいのん???
恐る恐るプロバイダに連絡
「こちらで調べましたが、 インターネットの接続はできるはず、という状態です パソコンの内部の、LANカードのドライバを いったん削除して、また入れなおして見てください」
はい?
私の余りのすっとんきょうな返事に、 私のパソコンレベルを悟ったサポートセンターの人が
「え〜っと、つまり、 モデムとケーブルには問題が無いんです パソコンの中の、モデムをつかさどる所が少しおかしいみたいですね だから、一旦そのソフトを削除して、 新しく入れなおして下さい」
と、なんとなくわかるようなわからないような 説明をしてくれた
「それって、どうすればいいんすか?」
「コンパネの中の『ハードウェアの接続と削除』 という所を選択してもらって…っと うう〜ん、あのねええ 実は、僕達のところでここまでサポートしてはいけないんですよ
説明してあげたいんですけど、 初心者には難しいんで 直接、お客様のパソコンのサポセンに電話して下さい」
っちゅうわけで
F○Vのサポートに電話をすると
「モデムが、LANケーブルで直接繋がっている場合、 パソコンの中のソフトは関係ないんですよ だから、入れ替えてもしょうがないんですけどねえ…」
と、根本から覆される返事
わっかんないんだよう!!
F○Vのサポートの人と アサ○ネットのサポートの人と、直接対決してくれい!!!
「パソコンの方の、LANケーブルの差込口の ランプは点滅してますよね?」
「てってっ点滅???? 点灯はしてますけど、点滅してなきゃいけないんですか???」
パニクる私の返事に、 サポセンの人が大慌て
「いっいえ!大丈夫です! 点灯でいいんですよ!すいません、失礼しました!」
はあ、と一息ついて下を見ると
点いてるよ
「ええっと、それではですねえ、 今度はモデムの裏の…」
「点きました」
「はい、点きました…ええええっ?」
「今、急に直りました…」
「あ…そうですか、ハハッ、 そうですね、初期化したり、パソコンを移動したりすると 一時的に不具合がでる時があるんでね とにかく、良かったですよ じゃあ、失礼しま〜す」
F○Vのサポートは、10件までは無料だけど 11件目からは一回につき2000円とられる
こんなしょーもないことで 貴重な一回を使ってしまいました…
ちくしょう!!
「す、すいません、急に今、 LANのランプが点きました! 直りました!!」
私は今、マッサージの仕事をしているのだが 職場を転々としている
一つ目
・ボケ上司と衝突 ・スタッフ全員がやめた
今思うこと
『歩合の割合はとても良かった』 『上司に文句を言う私も大人げなかった』 『ボケ上司だったが、 広告を出す速さや、仕事に必要な物を買ってくれる フットワークの軽さはぴか一だった』
二つ目
・職場が異様に遠かった ・スタッフが上司のおっさんと私のみで 休みもおちおち取れない状況だった
今思うこと
『冷静に考えれば勤めるのにかなり困難な場所なのに 仕事がしたくてあせって決めてしまい 上司にも迷惑をかけた』
三つ目
・経営不振でスタッフ全員(オーナーの身内以外) 解雇された
今思うこと
『人間関係は最悪だったが 金のためと割り切って頑張ってたのに解雇だなんて…』 『後日、ホームページを見たら オーナーに気に入られていたスタッフが2名戻っていた』
ちょっとずつ、成長してるのかな?
体験しなくちゃわからないなんて 頭悪すぎる?
どこも、
「も〜、本当に限界!! 私の言い分は間違ってないい!!」
って辞めるんだけど
後で冷静に考えると やっぱり私が悪かった部分も思い出されてくる
二十歳をすぎたって大人になれない
努力しなきゃ 細胞も脳も心も 成長しないんだ
まったり
この単語がこんなに似合う日も珍しい
お昼の13時頃まで 寝たり起きたり寝たり起きたり
絶対ハム男からは物質が出てると思う
眠くなる物質
家だと、夜も寝れないくらいなのに
ハム男の顔を見てると、 コーヒーを飲みながらでも眠くなる
お昼、14時すぎにモスで昼食
そして、夜はすっかり近くの中華料理屋に行く気だったんだけど
「なべ、たべたいなあ」
テレビ番組に2秒で影響されたハム男の一言で 閉店間際のスーパーに駆け込む私たち
豚肉と餃子
これ以外は全部野菜
という、 ちっとも盛り上がりにかける鍋
それでも、おじやまでキッチリして 夕食終了
これで合計3日一緒にいたわけだけど
エッチ一回も無し
悲しいけど 昔より悲観しなくなった
「なんだコンニャロー そっちから土下座してお願いするくらい セクシーになってやるぞ コンニャロー」
って よくわかんないキャラが確立するくらいの 意気込み
悲しいのは確かだけど
太ってて 色気がない私にも非があるのかもしれない
とりあえずベストをつくすぜい
打倒!! セックスレスウイルス!
ぶるるるる
ぶるるるる
部屋に響く内線の音
「おはようございま〜す 朝食の準備が出来ましたので 持って行きますね〜」
「は?…はい! お願いしまっす!!」
大変、大変 8時にお願いしてた朝食が来ちゃう!!
ハム男!!起きて起きて!
でもおっかしいなあ、一応目覚ましはしt
まだ7時30分じゃん!!
また昨日と同様 おばちゃん達の勢いにおされ 目が点のまま食卓のご飯をもくもくと食う私たち
帰り道、再び温泉に寄ることにした
いつものところではなく 初めてのところにチャレンジ!!
いたるところに立っている看板をたよりに 道をすすむ
と、信号待ちでとんでもないものを見た
魚屋さんの
軒先に
つってある
深キョンの太ももくらいある蛸の足!!
ハム男と私は女学生のように キャーキャー歓声をあげた
ハム男にいたっては、
「あ、あれな、 きっと本体はこ、これくらいな!!」
と大興奮でハンドルを離して 両手で大きさを表現して車を大破させかける始末 (やめてーーーー!)
たどり着いた温泉は
一言で言うと
プールもついてて家族で楽しめるスポーツジム
「あ、がちゃ子、見てみて ウォータースライダーがついてるよ! あれやろうっと」
ハム男…透明だよ?
ふるチ○、で滑ったら、外から丸見えだよ…?
値段設定がいろいろある自販機から
『入浴のみ 500円』
を選択
わっくわくで入ると
まさに
ざ・お風呂
畳でいうと8畳くらいのお風呂 …と、 ええっと、ええっと、
それだけ
まあ、確かに温泉を注ぎ込んでるんだろうと思う
湯船からはどぼどぼお湯が溢れてたしね
洗い場に、
『どうぞお使いください お肌つるつる 泥石鹸』
と黒い石鹸がおいてあった
なんだか悔しかったので ぐりぐりと体にこすりつけ
ぴかぴかにして出てきた
ハム男のがっかりフェイスでひとしきり笑い 温泉をあとにした
サービスエリアで肉を食い (魚介類づくしで肉に飢えていた)
私の家に帰った(蟹のおみやげを渡すため)
私はこのままハム男と一緒に行っていいのかどうか この連休のはじめから心配だった
「ほい、がちゃ子おみやげ置いておいで 俺、ここで待ってるわな」
はーーーーい!
家に帰ると、パパがコタツでぐーぐー寝ていた
ので
蟹をそっと頬の横に置いてきた
ちょっぴりサンタクロース気分
「がちゃ子!!見て!」
本日のお宿まであと1時間というくらいまで来た時
あたりはところどころ銀色に光りだした
「ああ〜、まだ雪が残ってると思わなかった きれいだね〜」
超現実主義のハム男が 雪にうっとりするさまは 少し以外で可愛らしかった
雪が見え出してすぐに 本日の目的のひとつ、温泉へ立ち寄り
駐車場にぎっしり止まった車たちにびくびくしながら 入ったのだけれども
温泉はすいていた
ハム男と旅行 温泉に入ってから蟹
お湯につかりながら 幸せすぎて 爆発しそうだった
宿についた
「お食事は何時お持ちいたしましょう?」
小さい女将さんがニッコリする
「今…17時30分か… じゃあ、18時30分頃お願いします」
テレビをつけて寝転ぶ
「…ハム男、なんかお腹すいてきちゃった… もう持ってきてもらおうか」
「なんでやねん! こんな早く食べたらお腹すくで!」
ガラッ!!
部屋の障子がおもむろに開き、 そこには刺身の船盛りをもった仲居さん…
夢?幻? 私のあまりの空腹で幻覚が??
「あんの〜、18時30分って聞いてたんだけんども もう出来ちまったんで 食べてくださいな」
はい??
目が点コンビの私たちを尻目に 食卓の上はあっというまに
カニカニワールドに
余りの強引さと おばちゃんたちの方言のかわいらしさで
黙って食べ始めてしまった私たち
負けた…
食べても食べても減らないカニカニ
半分以上は残してしまったかもしれない
でも初めて食べた生蟹は甘かったし 蟹味噌もなんとかクリア
生もの大嫌いガールの私が こんだけ食べたのは 快挙でごんす
「おい、あんまり荷物広げるなよ ここは、食事をする部屋やから 寝泊りするとこは別に案内されるんやからな」
と、部屋に入った当初私をぴしりと叱ったハム男
しかし
片付けに来た仲居さんが
「お布団、こちらの押入れに入ってるんですが どうしましょう?今敷きましょうか?」
はい、ここで寝泊りで〜す
隣の部屋(見知らぬ家族が泊まってる)と フスマでつながってま〜す
ちょっぴり隙間が開いてて なんとなく中が見えま〜す
すっごくイヤで〜す
貴重品入れも無いので ハム男と交代でお風呂に入りにいく
布団をぴったり寄せて ペアルック浴衣で寝る
私の布団の端を割ってハム男の手がしのびこんでくる
だっ だめよ! 隣に聞こえちゃう!!
アドレナリンがびゃーびゃー出る私の興奮をよそに
ハム男は私の手をそっと握った
そして、くかくかと寝息をたてる
ハム男の手がわざわざ私を探してくれたことは 素直に嬉しかった
おやすみハム男
蟹に襲われる夢を見ませんように
「○○荘、予約取れたよ」
ハム男からの電話に青ざめる私
○○荘というのは、 ハム男が仕事で出張したときに何度か泊まった民宿
蟹が最高においしかったらしく、 ことあるごとに
「早く連れて行ってやりたいわ〜」
とほざいていた
先週の日曜日に、 酔った私が
「いつ連れて行ってくれんのよ!!」
とつめより
「だって、お金無いしな 今からじゃ予約とれへんかもしれへんし」
と、出不精の本領を発揮しだしたハム男にイラつき
「お金なら私が出すっちゅうねん!!! つべこべ言わずにさっさと予約しろ! 来週から私仕事始まったら連休なんて滅多にとられへん 今週末の連休しか無いねん!!!」
と、首根っこつかんで脅した
ような気がする
記憶が曖昧やったんやけど
今朝のハム男の予約取れたよ電話で
夢じゃなかったと判明
どおしよ〜 お金なんて無いのにい〜 いっつも口だけのくせになんでこんなときだけ行動力あんねん
という私の複雑な思いが返事に表れたらしく
「…がちゃ子、後悔してんのか? 予約、取ってよかったんやんな?」
後悔してるけど、取ってもらってよかったよ!! ば〜か ば〜か(←どこにもぶつけられないもどかしさ)
お一人様 いちまんななせんえん
お二人様で さんまんよんせんえん
そんだけあれば、B'Zの稲葉さん似のホストさんくらい 一晩買えたんじゃないのか??
そっちのほうが有効ぢゃないのか????
もやもやしてたけど 今ようやく楽しみになってきた
車の中で聞くMDを編集して おやつ買って フィルム買って ペディキュア塗りなおして
やっぱりお泊りは楽しみ
2003年01月09日(木) |
ベルばらって今さら? |
私、
今さらながら
ベルばらを揃えちゃいまひた
きっかけは、 本屋に平積みしてあった
『ベルばらの謎』(だったかな?) っていう本
ぱらぱらっとめくって 別に内容も詳しく読んでないのに
火がついた
その本は買わなかったけど ベルばら全5巻をお買い上げ
今、うっとりタイム満喫中です
オスカルみたいに
『男として生きようと完璧に振舞ってるのに 次々と男に愛されてしまう 魅力溢れて、もう、どうしようもない素敵な女性』
に、なりたい!(無理やけど)
ベルばら、といえば
宝塚歌劇
つい先日、テレビでたまたま見る機会があったのですが
私が思うのは
『涼風真世アンド天海祐希』の ベルばらがステキングでございます
高校時代に宝塚ファンの女の子が 私に無理やり見せたビデオなのだが
とってもとっても美しかった
宝塚にナノ(とても小さい単位)程も 興味もなかった私が ただ単純に
きれ〜いと思えたビデオだった
オスカル役の涼風さんは
顔がつるんと丸くて 女性と男性の本当に中間の 非現実的な顔をしていて
アンドレ役の天海さんも
顔にカドがなくて なめらかなラインですべてが構成されていて 食いつきやすいクセのない アッサリした顔で
二人とも本当に
生身の人間と、二次元の世界 男と、女の中間の顔をしていて
漫画をめくっている気分にさせられた
違和感が、なかった
けど、先日見た最近公演されたベルばらは (やった組とスターさんの名前はわからないけれど)
オスカルも、アンドレも
ごつかった
いやいやいや、 宝塚的、というか 物理的にあれで普通なのだろうけど
オスカルもアンドレも
『笑っていいともの特番で 似てもないのに無理やりモノマネをするために 衣装さんにとりあえず用意してもらったカツラをかぶって 出てきた出演者』
みたいな 浮き 加減を感じた
顔が明らかに人間で(当たり前だけど)
ザ・宝塚って感じだった
見てるうちに違和感は無くなってきたけれど やっぱり、違う
つるりんキラキラすべすべの 私の大好きなあのベルばらを もう一回ビデオで見たいなあ〜
阪急のビルに入ってる宝塚ショップに 行ってみようかしらん
1月4日のことだけど…
youちゃんとトモと、神戸の生田神社に初詣に行った
神戸に着いてとりあえずコスモポリタンでお茶 生クリームが別の小瓶に入って出てくる ホットチョコレートに感激しつつ、 今日のメインエベント、お参りへと足を向ける
す ご い 人
4日だよ?
三が日終了してるよ??
なして?
なしてこないに人ごみなのじゃ???
とにかくお賽銭を投入すんべ、と 境内へ突入
横が15人くらいの幅で ずら〜っと行列ができている
何の??
お賽銭箱に対して、 みなキチンと並んでいるのだ
私たちは恐る恐る先頭へ割り込む
へっちゃらだった
みななんでならんでんのかひら 不思議
もちその後はおみくじ
トモ 大吉 youちゃん 末吉 私 吉
うん、なかなか
トモ 『土地の売買をすると幸運有り』
「…もう、結婚をあきらめて マンション買う時期がやってきたのかしら…」
トモ遠い目
私 『旅先での色情つつしめ』
人聞き悪いな!!
その後は神戸のバーゲンを冷やかして、 カフェでスパゲティを食す
帰り、すごく驚いたのは 家のそばで異様に星が見えたこと
オリオン座だって、
「今日は大サービス!」
って感じで見慣れない部品がいっぱいついてる
思い出す、小さい頃高野山でみた
恐ろしいほどの星
ハム男と行きたい場所を ひとつ、心にメモる
朝、ハム男の目覚ましで目を覚ます
「何で目を開けてるんや? ほら、君はまだ寝てなさい」
自分に合わせて無理やり私が起きてるかと 思ったらしくて ハム男は私の頭を撫でる
キスをして 二回くらいいってきますを言って ハム男は出ていった
昼ころ起きて 部屋を片付けて 電車に乗って私は帰る
私は、試着が大嫌い
太っていることもあって
もし、このかわいい服が入らなかったらかと思うと 怖くて試着出来ない
だから、ぶっつけ本番で 家に持って帰る
だから私は同棲も怖い (予定はないけど)
いざハム男と住んで 合わないとわかったら どうしようもない
こんなに、 ハム男の家から自分の家に帰るのが 寂しい日は珍しい
ずっとずっと一緒にいたい
どういう心境の変化?
わからないけれど
わからないんだけれどね
ハム男は、自分からは決して
「〜時ころ迎えに行くよ」
と時間を設定しない
いつまでも寝ていられるから
だから今日も お昼の13時を過ぎても 迎えに来ない
私が時間を決めればすむことなんだけど
遅く来たハム男を責めたいという よくわからない欲望もあったりする
14時前、電話が鳴る
「がちゃ子?ごめんな遅くなって…」
ハム男の話によると 昨夜の電話の後、ケースケとオッサンは ハム男をおっかけまわしていた男性と 飲みに言ったらしいのだけど
その男がホモで
大阪のホモが大集合している地域に連れて行かれ スナックに引きずり込まれ 大変だったらしい
そのときすでに家に帰っていたハム男は 二人のヘルプを受けて また迎えに行ったらしい
わかった ハム男達が大変だったのはよくわかった
でも迎えに来るのが遅くなるのとは 関係ない
もう本当に
今日は無理だと思った
「ハム男?しんどそうだね 来週でいいよ、来週遊ぼうよ」
本当に、こんなに優しい声を出せたのは 奇跡だった
「え?どうして」
それでも、私が怒ってるのを悟ったんだろう ハム男が私の返事を待つ
「だって、夕方頃になるでしょう? どこにも遊びに行けないし、 いいよ、来週会おう」
「俺がせっかく帰って来たのに? 久しぶりに会うのに?」
そ ん な の 知 る か ボ ケ
もう、 限界
「…だって、私いつも後回しやんか オッサンとケースケくんの後回し! もう、いややねん」
ハム男声が 一段と優しくなる
「ごめんな、ごめん とにかく迎えにいくから 待ってて」
ハム男がこんなに食いついてくるのは 久しぶり
だけど私はせっぱつまってて 電話を切った後も 涙が止まらない
もう限界
このままハム男を待つのは癪だから
涙を拭いて、 六甲アイランドに向かう
映画を見るか、 バーゲンを冷やかすか
六甲ライナーの中で電話が鳴る
「がちゃ子?どこ?」
「…電車の中」
「ええ?六甲アイランドにいますって メールくれたのに?」
「ハム男がもっと遅くなると思って…」
駅を降りると ハム男の車
乗り込んだ瞬間、私の異様にでかくて ふっかふかの耳アテを見て ハム男が大爆笑する
それで、なんとなく怒っていられなくなった私
ああ、 また 許してしまった
六甲アイランドをまったく堪能せず ハム男の家へ
家へつくと 珍しくハム男がエッチをしようと誘ってきた
終わって、裸のままぎゅうぎゅうと抱き合う
「ご飯食べに行こっか?」
「もうちょっと…このまま がちゃ布団が、気持ちいい(笑)」
ハム男が私を抱きしめなおす
午前2時51分
ハム男専用の着メロが部屋に鳴り響く
心臓が止まるほど驚いて飛び起き、 暗い部屋をぴかぴか照らしている ディスプレイをひっつかむ
「俺、殺される!」
は?
「今な、オッサン(ハム男の同僚で親友)と ケイスケ(右に同じ)と飲んでてんけどな 急に男がフラっと俺らのテーブルに寄ってきてん」
ふんふん
「オッサンとケイスケには心を開いてたくせに 俺のこと急に『殺したる!』って言って どつかれてん」
…
「店飛び出て逃げてきてんけど、おっかけられてさ〜 今やっと見えなくなったけど どうしよう!」
「…はよ家に帰って、鍵閉めて、寝れば」
「そっかあ、そうしたほうがいいかなあ」
「うん」
「じゃ、今からタクシー乗って 家かえるわ!じゃ、明日迎えに行くからな〜」
電話を切った後、 暗闇の中で交わした会話の恐ろしさに 少しのあいだ震えていたけれど
相変わらず胸をよぎるのは 昨日、故郷から帰ってきたハム男が 私よりも友達との飲み会を優先する悔しさ
会社で毎日会える人たちよりも 私を後回しにする悔しさ
せっかく寝付いたのに また生ぬるい枕の感触をうっとうしく思いながら 羊を数える
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