遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 クリスマスってことで……









2002年12月25日(水)



 選んだのは、あたし

結婚しない、という選択肢もあったのだ。


子どもを生まないという選択肢もあったのだ。


親を捨てるという選択肢もあったのだ。


そっちを選ばなかっただけだ。




2002年12月24日(火)



 既婚者のならでは、の恋

友人が、おそらく結婚してからは初めての、恋におちている。


出会い以降の経過を聞いていて、恋仲になるのは時間の問題だと思っていたから、特別に驚きはしない。


本人たちは、どうしてこういうことに? と首をかしげているというのだが、この時代、出会いの偶然にいちいち驚いていたら、身がもたない。


偶然を装った必然はあるし、テキスト重視の人間はメールの行間から放たれた恋の矢の攻撃をもろに受ける。


わたしは既婚者の恋愛に寛容、というか、既婚者であるがゆえに可能な恋愛というものの存在を支持するので、彼女とその恋人のいい相談役になれる、と思う。


そうか、今の生活をリセットしてもいい、か。

うー。


できるなら、すればいいけど。

あたしには、できないな。

つか、もったいなくってできないよ。




2002年12月23日(月)



 web card は goo

仏教徒には、クリスマスは迷惑な行事でしかないな。

とはいうものの、カードは送っておかねばの。



2002年12月22日(日)



 最近、不倫が

同人誌の忘年会の二次会で、ホテルのラウンジにいながら、打ち込んでいるんだけど>ざうるすで。

今日の忘年会であたしに会いたがってた友人の歯科医@50代男性 は体調不良で早退つか帰っちゃって、いない。

彼は留守電に「最近、不眠が続いて」と残してたけど、それは「最近、不倫が続いて」だったかもしれない。

はあ。




2002年12月21日(土)



 へたれてしまう時

今回のへたれの因は職場内の、先週のごたごたつか、同僚 F井とY田 とのケンカにあるのだ。


みんなはどうかしらんが、あたしは自分には直接なんの関係もないのに、気分がどんよりと重く、目の前のこなすべき仕事を期限までにこなすことだけに追われ、いまだにお歳暮の注文も、今週のロト6を買うことも忘れている始末。


情けない。




2002年12月20日(金)



 ZAURUSが好き

時代遅れで逝きたいワタシであるが、携帯端末だけは別。

パソコンの買い替えは5年に一度のくせに、ザウルスは今年もう2個め。

キーボード付きLinuxざうで入力ちう。



2002年12月19日(木)



 うめき声をあげる

実家の母親の調子が悪い。


熱は、ある。

医者に連れて行くべきなんだろうが、薬は受け付けないし、点滴でもしてもらえばいいのかもしれない。

肺炎だったら入院してくれるだろうか。


狭くて暗いマンションの一室で、なにをやってんだか、ごそごそごそごそ、とにかく一日中、仏壇の世話しかしない、というかできない。


こないだ夕方にいってみたら、今からお仏飯さんを供えるのだという。

おぶくさんは、朝だろう?


もう、一時が万事、これだから……。

夜中に一人では心細かろうと泊りにいってやっている。


悪い人ではない。
立派な人だと思う。

だが、わたしとは違いすぎる。

嫌いじゃあない。

でも、親じゃなかったら付き合いたくはない。


数分おきにうめき声をあげる。

この声はとても他人には聞かせられるものではない。


どこかカラダが痛むというが、今までなおらなかったものが、今更なおりはしない。




2002年12月18日(水)



 ぎくしゃくしている

職場の人間関係がぎくしゃくしている。


先週、会議中に大喧嘩があったり……。


去年、転勤してきた主任の F井は、上昇志向があるのか、職場内のどんな小さなことでも自分が把握しておかないと気に入らない。

担当者だけが知り得る顧客のプライベートな悩み事まで、なんでそうもおおやけにする必要があるかね?


「何かあった時に充分な対応ができなくてどうするんですか? 何かあった時に知りませんでしたで、いんですか?」


そんなことは、管理職にまかせておけよ。

主任なんてヒラに毛が生えただけだろう?


ああ、思い出した。

こいつってば、夏の日記に書いたけど、わたしの借金の保証人を断ったやつ、さ。



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2002年12月17日(火)



 お召し

実家の母のお古で、たぶん40年以上は軽く前のものだと思うけど、土曜日に着たお召です。

小豆色の地に、ターコイズブルーで雷模様みたいな線が入ってます。
こんな昔のきものなのに配色は今風で、びちくり。




帯の配色の妙で、緑の折り返しを上にもってきた方が、あたしみたいなちびには視線が上に集まり、足長に見えてよいとのこと。



先月の締め方だと、視線は下にいってしまって損をするってわけ。
これは商店街ですれちがった呉服屋さんからのアドバイス。

なあるほどねえ。



緋色の長襦袢ちらり。
八掛けはクリーム色。

帯はクリーム色と青緑のリバーシブル半幅。
ポリエステルで、子どもの浴衣用。
あっは。



袖からも、長襦袢ちらり。



2002年12月16日(月)



 時代遅れでいこう

土曜に引き続き、同じキモノを着ていた日曜日。


来年のスローガンを決めた。


『時代遅れでいこう』

もう流行は追わない。


11日の日記に書いた、稲葉賀恵の手帳が欲しいばっかりに『ミセス』を初めて買ってしまった。

こないだはなかったが隣に『婦人画報』が……。

表紙は宮沢りえ。


あの貧相なやせたカラダにピンク色の友禅のちりめんかなあ。

その上に内掛けみたく白地に柳(?)の柄のきものみたいなジャケットを羽織っている。


キモノの生地でドレス作るのって、どうよ。

わたしは、好きじゃないです。


でね『婦人画報』の付録も手帳なのだ。

こっちは佐野洋子なのだ。


でもって、布製っていうのを強調してるんだけど、花布とスピンの配色で『ミセス』の方の手帳を、わたしは欲しいと思ったのだな。




2002年12月15日(日)



 週末は忘年会

ここの忘年会は、春の歓送迎会でもそうなんだけど、毎回おきもので行くんだ。


今回は割烹料理屋ってことで、仲居さんたちもたぶん自前なんだろうな? お揃いのきものじゃなくて、いろんなの着てらした。

あの粋な「角出し」ってやつを結んでみたいのよ。

帯枕を使わずに、手を中に入れて帯締めでくくらなければ、それらしくなるのかしらん?

かくいうわたしは、相変わらずラク〜に結べる半幅を「角出しもどき」にして、くるんと後ろにまわしておしまい。


今まで半幅には、帯板入れてなかったんだが、入れると決まるもんだねえ。





2002年12月14日(土)



 見えない鎖




見えない鎖につながれている



鎖でカラダを縛りつけることよりも



見えない鎖はココロを縛るから



何かあるごとにカラダまでふるふると震える



そのカラダは見えなくても



繋いでる鎖に震えが走る感覚は伝わる



飼い主が一番喜ぶのは、その手ごたえ



だから何をされても



あたしはうれしい



2002年12月13日(金)



 役に立つM女

いはらがとあるサイトを探している。

わたしはそのサイトを見た……ような気がする。

だがはっきりとした情報は何もない。

何とか探し出して「役に立つM女」でありたいのに、一向に役立たずのままだ。

情なくて哀しい。




2002年12月12日(木)



 留守電に……

昨日の夕方、タッチの差でいはらとの通話の機会を逸した。

惜しい。

少し、悔しい。


運の悪さをうらみはするが、へこんでいる暇などない。


着信に気付き、大急ぎで掛け直したが、留守電。


それですぐに切ってしまったが、よくよく考えてみれば留守電の使い道はいくらでもあったじゃあないか。


あたしの”あの声”を録音しておくことだってできたのだ。


いはらの電話が留守電になっていることは珍しいのに……。

なんで夜中になってから気付くかよ?>じぶん。


今度からはきちんとどんな事態にも対応できるようにしておきまする。


*  *  *


それはそうと、奥様雑誌の新年号が出揃った。


『美しいキモノ……冬号』(あれ? きものサロンだったかも)と『ミセス』が酒井法子を表紙に起用。


のりピーがキモノ着てって、なんだかなあ。

『ミマン』の樋口可南子。

あとなんだっけ? 鈴木京香も豪華な訪問着を着てござったが、まあ、女優だからいいとして……。


のりピーはないだろう……って思うんですが、どうよ。


『ミセス』の付録に稲葉賀恵デザインの一応上製本仕立ての手帳がついている。

\1,200だ。

どうしよう?

花布もスピンもついているのだよ。ちょっと欲しいのだよ。



2002年12月11日(水)



 ココロにもない台詞

今年四月の日記に書いた補正下着の仕事をしている保育園の役員仲間OGから、販社長の講演会に来ないか、というお誘いメールが来ていた。


誰がそんなとこ、行くかよ、この繁忙期に。

そう思って断りのめるを打つと、薬局で買い物中のわたしに彼女からの着信が……。


「このチャンスを逃したら、今度いつお話し聞けるかわかんないの」

ふうん、それで。


「着物についても造詣が深いし、いいお話しが聞けると思うのよ〜」


「う〜ん、でもねえ、あたしゃ他人にお話し聞かせてもらって、ありがたいってあんまり感じないんだよ。人の話なんて聞かないやつなの。自分でがんがんイっちゃうの」


「へええ〜、そうなの〜。そんなふうに見えない」

どうでもいいけど、行く気はないのよさ。

「〜〜さん、ずいぶん食い下がるけど、なんで?」


「だって、あなた、販社長に会ってみたいなあってこないだ言ってたじゃない」

は? あれは、社交辞令よ。

ネットワークビジネスの成功者を崇める精神構造は持ってない。


ココロにもないことってオンナ同士はよく言い合うものよ。


絶交するほどの憎しみを抱いてるわけじゃない、ちょっちうぜーくらいの仲でなら、社交辞令ばかりがすらすら口から出て来る。





2002年12月10日(火)



 性交 到底 (爆)

って、西高東低、完全冬型の気圧配置。


今朝のニュースを見てびっくり。


東京でさえ、あんな雪。


いはらの町はさぞや、寒かろう。





2002年12月09日(月)



 『モナリザの微笑』

しとしとと冷たい雨の降る日曜日で


夕暮れ時で


コインランドリーにはブラジル人があふれていて


だから


大急ぎで洗濯物をほうり込むと自分のクルマの中にこもる


いはらの住んでいる町にも外国人は大勢いるのだろうか。


冬の天気は、こちらよりよくはないはず。

どうやって洗濯物とつきあっているのだろうか。


こんな冷たい雨の日曜日。


どうやって過ごしているんだろう。


あたしが送った starbucks の、ギフト券でキャラメルアップルタイザーを飲んだっていうメールが来たのは二週間くらい前のこと。


あー、なんてすっぱくって甘い飲み物なんでしょうね、あれって。




2002年12月08日(日)



 負けない めげない 嘆かない

goo diet のことをいつぞやも書いたけれど、goo に限らず、MSN や YAHOO あたりもたぶん、いろんなサービスがあるはず。


個別のカレンダーでスケジュール管理も OK とか……。

携帯にもスケジューラーが当然のようについてたりするもん。


携帯端末好きなんですが、さほど多くはない予定、自分の脳内で処理できなくて、どうするよって思う。


紙に書き出す。

やらなきゃいけないこと。

すませておかねばならんこと。

つぶれそう。

吐きそう。

負けそう。


でも、誰がここで負けるかよ。





2002年12月07日(土)



 人の不幸は蜜の味

人の幸せをねたむような感情は持ち合わせていないと思っていた。

でもあたしの中にも、どんなオンナにだってあるような意地悪な感情はあった。

誰よりも自分が一番、満たされていると信じたい。


他人は自分より不幸であってほしいと願ってたりもする。


他人のしあわせで、こんなにこころが乱れてる自分が、いやだ。




2002年12月06日(金)



 地名にもときめく

子どもの夏休み読書感想文用の公認(っていうか? まあ、その手の)課題図書の中にいはらの住んでいる市の名前が出て来た。

おやまあ、こんなところで……。

って、今頃になって本をぱらぱら見てて気付いた。

夏の間は気付かなくて、子どもは子どもで一冊買わせておきながら、結局、感想文は書かないで9月を迎えてやがる。


課題図書ってなんか、やだ。


絵にかいたような優等生でもなきゃ、あんなん誰が読むかよ。




2002年12月05日(木)



 こんなの、はけーん!

goo で diet 使おうか、どうせタダだし。

でも、個人情報の記入が……。


ダイエットっていうのはリアルでフィジカルなものだ。

何より肉体あってのもの。

あたしに肉体がない、とはいわないが、どうもこうwebの中の住人にすぎないという感覚も消えない。



表の名前で始めるしかないのかな。




2002年12月04日(水)



 『浮舟』

『浮舟』


作詞:浜田亜紀子
作曲:中島優美
編曲:GO! GO! 7188




春の匂いも芽吹く花も

立ちすくむあたしに君を連れてはこない



夏が来る頃は明け方の雨

静かに寄り添って かけら拾い集める



秋が過ぎたらきっとあたしは

のび黒い髪を切り落としてしまう



愛しい人よ離れ顔なんて3日もすりゃすぐに忘れてしまった

ただ染みついて消えないのは煙草の匂い



君を待つ日々は足りない 切ない 鳴り止まない

不協和音が響き合って

それはあたしの枯れない 溶けない 鳴り止まない

孤独の唄 来 来 来 ・・・ 




かすかな別れを漂わすこともなく

足音は突然 絶切れた

あぁ悲しくも美しき白い冬



会えるものならば他には何も望まない

降り積もるは あの日も雪

君を待つ日々は足りない 切ない 鳴り止まない

不協和音が響き合って

それはあたしの枯れない 溶けない 鳴り止まない

孤独の唄 来 来 来 ・・・ 孤独の唄 来 来 来




大切なのは「愛してる」という台詞を繰り返して口にすることではなく、いかに「愛してる」かを、行動で相手に伝えることだ。


離れていればこそ、それはできるはず。


減量に励むことも、頑張って稼ぐことも、みんなそこにつながる。



『浮舟』を聴くように言われてたのに、催促されるまで、すっかり忘却の彼方。


反省をこめて、歌詞の一部をここに書き置く。


<JASRAC>には、ヒミツ、よ。



2002年12月03日(火)



 あたしは……淫乱です。

他にやらなきゃならないことがあるときに限って、ネットでふらふら散歩なんかしちゃって、あとで自分を責めてしまうよ。


不毛だわ。


だけどさ〜、なんでみんなこう、自分の淫乱さを甘いことばで隠すかね?


オトコなしでは暮らせないってことは、あいあむ 淫乱ってことだろーが!

違うっていうのか?


SMやることも、夫以外の男性とのかかわりを求めることも、甘いことばで言い訳なんてできやしない。


やってることは人の道を外れてる。

そんなことは承知の上の所業でござるよ。


あたしの一番きらいな言い訳。

いはく「女として輝いていたい」「女として枯れたくない」


オトコなしでは輝けない、オトコなしでは乾ききってしまうなんてことは、人前で(ってゆーか、ネット上で)わざわざ自分の口から(指で打って……だけど)いうようなことかね?


自分を輝かせる? 他力本願じゃん。

自分が輝く、と、なぜ言えない?


大きな声で言う必要はない。

が、胸を張って(ちょっと、そこまではせんでもいいか)こころで叫ぶ。



オトコなんかいなくたって、あたしは輝く。
枯れていかない自信だってある。



だけど、やっぱり……が好き〜♪

そんな自分の「さが」を潔く認めて生きていく。

キレイごとなんか、言わない。


あたしは外道です。

あたしは淫乱です。

あたしは夫とちゃんとヤっています。
だけど、それだけじゃあ、足りません。

あたしは、いはらをも必要としています。



困ったもんだ、なんて思ってない。

後始末は自分でする。



あたしは、もうすでに堕地獄です。


さあて、どんな死に方で最期を飾るかな。

もう「いいひと」だなんて思われなくてもいい。

友だち減ってもだいじょうぶ。



すでに地獄に堕した身には、他人の評価は無駄である。

自分で自分を、採点するだけ。

自分の手抜きに、気付かないほどバカじゃあない。

自分がもし手を抜いた生き方してたら、自分できっちりお仕置きしてやる。

S男氏に、そんなことさせちゃあいけない。


自分で自分を認められないような生き方はしない。






2002年12月02日(月)



 えろてっぃくモードに入る時

湯船につかって、手がちょっとでも乳首に触れると、そこからもうスイッチが入ってしまい、たまらなくなって、ぎゅうっと力を入れて、胸を締め上げる。


股間がさびしくなってきて、湯船のふちにまたがって、右手の中指を膣口にすべらせ、働き者の人差し指はクリトリスのご機嫌伺いにいそがしい。

左手はおっぱい専門でこれまたいそがしい。

あたしは自分の体重でぎゅっと股に刺激を与えていく。背中は壁にもたれていないと、うまくイケない。


お風呂場で、つくづく自分がカワイイと思う。

からだを寝かしていない体勢で、淫猥な行為を一人でしていて、ゆっくりと思い出すことがある。


あたしが帰る日、空港ビル内の狭い更衣室。


全裸になったあたしは中腰で、いはらは床に腰をおろしていて、下から思う存分、彼の指で、なぶられたこと。


掃除のおばさんの足音がして、あたしは声も出せないまま、両手をそれぞれの壁に押し当てて、崩れそうなからだを支えながら悶えつづけた。




2002年12月01日(日)
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