一枚の写真 - 2003年05月31日(土) 湿原に そこ広大な中に 一つだけの 白い花をつけた 一本の樹がある なぜそこを 選んだのだろう 仲間も 家族も 唯一つを選んだ 森になることも 林になることも そこに一つで活きる 強く堂々といながら 少しだけ寂しく もの哀しげに ... ○○の館 - 2003年05月29日(木) ある場所に赴いた そこは大通りから 一本外れた静かな通り ネオンも遠く 車や人の喧騒も届かない 少量の街路樹に 身を隠しながら進む そしてある一軒のホテルに 吸い込まれるように カウンターには 一人の男が居り その男に促されるままに 4階のある一室に向かう そこにはナミという 女の子が一人いた そして90分程の時間 私は一人でそこから 軽い足取りで外に出る 何が遭ったかは秘密に 何のために行ったかも 名前は「○○の館」 これ以上は云えません ... カリメロ消火活動参加 - 2003年05月26日(月) 今日は火災訓練 自分は火災現場の発見役 いわば消火の先陣だね そんないい役なのに ヘルメットを被ると カリメロになっちゃうんだよ 知ってる?カリメロ 人に見ようとしても 精々工事現場のオヤジだね そんな格好で病院中を 必死に猛ダッシュ 笑われるわな そりゃ笑われるよ 結局最後まで必死にやったのは うちの発見役だけのような なんなんだ? これが火災訓練か? 本当に火が出たら 絶対患者を捨てて逃げ出すね 怖い 怖い 消防署の人たちも 「素晴らしい」とか褒めてるし やっぱり実際に火が無いと こんなもんなのか カリメロのおれは 何だったんだ? ... 暗い楽園へ - 2003年05月23日(金) 責任感があり過ぎると 自分ひとりで 全てを背負ってしまう 背負うことが負担になり 彼はあるモノに 手を染めることになる そのモノとは 一時の精神の安定と 覚醒を生み出す魔法 それがあるだけで 彼は全て解決すると信じ それがあれば 何でも想い通りになると 「良薬は口に苦し」 そんな言葉がある 彼はそのモノと引き換えに 大切なモノを失っていった モノが生み出す安定とは それが無ければ 安定が亡くなるということ 覚醒を生み出すために 身体をボロボロに酷使し その精神の変動は 周りからの眼を 信頼から心配、恐怖、失望 そして嫌悪、軽蔑に変えた 冷静な判断を失い 周囲との融和を忘れ 彼だけの世界をあるモノは どんどん大きくしていった 彼だけの誰も踏み込めない 唯一人の暗い楽園を ... 護人 - 2003年05月21日(水) 今まで抑えていたものが 溢れ出したのかもしれない ぎりぎりの所で支え 守っていたものが壊れた 大切な人とは これほどまでに人を弱くする 一人で踏み止まる力が 二人では決壊してしまう なぜ? 人には1+1=2とは いかない事だらけだ ... 地しか映らぬ眼 - 2003年05月20日(火) 煩わしいと感じる度 何かを失っている 面倒と感じることは それだけ 自分に関るということ いらない 消したい それだけでは 終わってはくれない それだけの なにかが そこには存在する 開放されることは 幸せとは云えない 自由とは 束縛の無いことでは いつしか 手を伸ばしたとき この手は何も 掴むことが出来ない 気付くのはいつだって 後悔して 失って 下を向いてから いつまでも永遠が そこにあるように 振舞い続けている手がある 握り締めても 何も掴めない手 何も留めていることが 出来ない穴だらけの手 今 感じることが 幸せなのだろう ... 【 悪魔の設計図 】〜book 28〜 - 2003年05月18日(日) どうしてこんなにも 引き込まれるのだろう? 少しずつ読もうと 寝る前に決めても 気付けば後1ページ そんな風に思ってゆく そして一気に読みほす 次は? 次は? そして結末を迎えている 他にも? 他にも? そうして次の作品に 手を伸ばしている ... 一瞬の大切さ - 2003年05月16日(金) 強く生きた者 儚く散った者 どんな者であっても その思いは何かに宿る モノかもしれない 誰かの心かもしれない 何も繋がらない 何処かの誰かにかも 忘れ去られる者など 絶対にいない 普段は消えていても ふとした時に想いを放つ それは寝ているとき それはタバコを吸うとき 触れ合い 出会うことで 人はこことは別の場所で 生きていく ... 旅へ - 2003年05月11日(日) ここからは50kmぐらい 1時間もあれば着くだろう でもこれも旅なんだ 友と二人の二人旅 距離とか場所とか そんなんじゃない 旅だって二人が決めれば それだけで旅になるんだ 今回の目的は唯一つ あるラーメンを食べること それがこの旅だ 結果から云ってしまえば ラーメンは不味く 到着までは3時間掛かり でもこのラーメンが 不味いことを知るのは2人だけ 行かなければ分からないし 食べなければ分からないし その代り 途中で出会った饅頭屋のおばぁに 美味しい饅頭を頂き 口直しに食べた地元の苺のアイス これもまた美味しかったんだよね これこそ旅 行って見て触って感じて話して 全てを体験できればいい思い出になる ... 決まった未来 - 2003年05月10日(土) 変らなければいいと 願っても願っても 決まってしまった 未来もあるんだろう そしてだからこそ 今がとてもとても 楽しく思えるのだろう 今でしかないことを 失いたくないと 願いながら願いながら その恐怖から逃れるため 今を楽しもうとする ... 癒しの地 - 2003年05月05日(月) 新しい喫茶店に 来てみた 那須高原にある 「 天一 」 でも場所はどこでもいい コーヒーさえ美味しければ 何をすることもない 窓の外を眺めるだけ 何かを考えながら 何かを思いながら 仕事が始まって もう一ヶ月が過ぎる 自分でも分からない 疲れが貯まっている こうしている時が 今はとても落ち着ける こうしている時だけ 自分と会話できる気が 嫌なことも楽しかったことも 全部隅々まで見渡せる この空間が 今はとても好きだと感じる ... カタチ亡き遺産 - 2003年05月03日(土) 長いと感じていた時も 逢ってしまえば ついこの間のことのよう 同じように別れれば 昨日のことが 遠い昔のことに思える だから逢ったときには お互いに楽しく していこうとしていた こんな風になれたのも 昔のいろんな言葉が 思い出があるからだろう あの時こうしていれば どうしてこうしなかった そんなことを思っても 過去の自分の情けなさに 涙を流すだけだろう 過去がどんなものであれ 今と比べることなんて 出来はしないんだ 過去の自分が涙を流せば 今の自分は笑っていられる 今たくさんの苦労や努力が 未来の自分への 糧になるのだから 昨日までの自分へ 心からありがとう、と ...
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寂しがりやな豚ちゃんたちの旅跡 |