暗行記...不夜

 

 

浄化ノ雨 - 2003年06月28日(土)

何度雨が全てを
洗い流そうとも

我々の業は
決して終わることは無い

天が有りっ丈の雨を
落とそうとも

人は新たに創る

汚れた息を吐き
汚い毒を吐き捨て

創っては捨てるという

人は創ることしか知らない
創り続けることだけ

それが何であろうとも

創ることを糧とし
生きるための糧とし

飽きることは死
知恵を失うことは死
創る力の無いものは死

だが

創り続けることも
死を迎えるための糧




 ↑酒を呑む・・・・

  My追加  



...

【 石膏美人 】〜book 29〜 - 2003年06月25日(水)

乳母の小さな悪戯

二人の美しい母達の
小さなお願い

二人の父親の
重すぎた大きな望み

誰も怨むことは
無かっただろう

誰も後悔は
しなかっただろう

「もし」が
この世に在るならば

彼らは幸せに
誰よりも優しかった

羨むような
微笑みに包まれる

涙は枯れ果ててしまった
怒りは蝕み尽くした

悲しみは耐えられない
重さになって行った

そしてそれでも
信じて閉じていった

彼も私も
彼女たちでさえも




 ↑好きな作家!

  My追加  



...

異なる雨、異なる香 - 2003年06月21日(土)

雨の中

ジャリ、ジャリ

靴音が響いてゆく

彼の身体は

霧に

草木の香りに

包まれてゆく

雨と共に

彼は呑まれてゆく

さっきまでの姿は

そこには無く

草木の香りだけが

そこには有り

彼は何処へ

雨はいつまで降る

雨は何処まで降る

雨は彼の元に降る




 ↑稀に咲く、紅き紫陽花。

  My追加  



...

最後に望むモノ - 2003年06月18日(水)

死にたい

でも言葉は封じられた

でも身体は縛られた

私の生は
私の近いものに委ねられた

彼は生を望んだ
私の生を

私の最後の望みは
断たれた

最初で最後の
死という選択を

彼の辛さも優しさも
誰よりも知っている

私を大切にしていることも

私を愛していることも

でも選んでくれなかった
私を失うということを

変わり果てた姿を

焦点の合わない目を

意味すら解らない言葉を

彼の心には
あの頃の私

そしてもしかしたら
そんな甘い望み


もうどうでもいい

私が死にたいという心
その心が闇に沈むから

永遠に戻らない闇に
深く深く沈むから

生も死も無い
私だけしかいない処に




 ↑今日の発見

My追加



...

生まれたての牛? - 2003年06月16日(月)

何年振りだろうか

野球部を去ってから
早10年・・・・

それからこんなにも
激しいことをしたろうか

バトミントン

こんなにきつかったか?

足が生まれたての鹿みたい
いや、牛みたいかな

歩く度に激痛
ふらふらでぐだぐだ

看護婦さんとだから
楽しいかなって参加

やっぱり強いわ
毎日根性入ってるからね

根性無し!
放射線技師・・・・


疲労のため
本日の入力終了




 ↑次回の予定は・・・・

  My追加  



...

花 - 2003年06月15日(日)

那須高原に新たな発見

ゲストハウス「花」

車で行くと外まで
主人が迎えてくれる

周りには初夏の森だけ
それが心地良い

ここはカフェでも
レストランでも
ホテルでもあるらしい

今日は時間的に
ランチに当たるらしい

中から見える景色にも
静かな森林だけ

ここだけ時間が
別の流れをしているよう

最近の忙しい時間を
取り戻してくれているような

ゆったりとした時間

そしてその時間を
適度に楽しむための料理

全てに
満足できる空間だった




 ↑トキ

  My追加  



...

幻雨 - 2003年06月13日(金)

辛さの余り
幸せな幻覚を見る

自分を中心にした
自分だけのストーリー

余りに思いつめ
そして忘れる

こことそこの区別

今は本当か?
それとも?

どちらでもよくなる
幸せと辛ささえも

形に残るもの
写真や言葉たちでさえ

それを別けられなく
理由にさえならない

永い永い夢

今目覚めているかなど
誰にも解らない

明日新しい夢が
始まるのかもしれない

死が始り
ただ繰り返すのみ


ダレ?




 ↑明日もこの夢は続く

  My追加  



...

どこでもドア - 2003年06月08日(日)

自立して
この世界は広くなった?

根を張って
動けなくなった?

心を閉ざして
笑っている?

大人と言う言葉
社会と言う枠

いつも後を振向けば

ドラえもんがいて
どこでもドアが開いてる

どこにいても
世界はここにある

いつもとは違う一歩

それが新しいこととの
出逢いに繋がっている




 ↑今日?

  My追加  



...

蜘蛛の糸 - 2003年06月05日(木)

愚かだろ解っていた
無意味で
空っぽだとも

それでも欲した
理性などという
綺麗なモノを排除し

スイッチが入ったように
黒い電流が
身体に充填し

我が身を動かしてゆく

慣れ親しんだ
懐かしいモノは

あの頃と少しも
変わらない

そう信じたのかもしれない

身体を麻痺させたように
静かに停止させる

それでも抜けない
それでも終わらない

嘘を真実に伝え
偽りを本物にし

また続いてゆく
また続いていく

嘘が見抜かれるまで?
この手を伸ばせなく?

細い糸なのかも
しれない
既に切れているのかも
しれない

私には知らないこと
私には知りたくないこと

なぜ?

知らなければ
また得られることを
私は知るから

続くはずの無いことを
永久だと感じられるから




 ↑この日記を、

  My追加  



...

四面楚歌 - 2003年06月03日(火)

どんなに完璧な技術を持ち
100%の成功率を誇る
能力を持っていたとしても

人と生きていく力が
欠けているだけで
半減しそして無と化す

嫌味を延々と云い
人によって顔を変え

相手の真意なんて
全く読めず

それでも自分は
好かれている

それでも自分は
人の上に立っていると思う

誰もが彼用の顔をし
適当な言葉で合わせる

何を云われても
戯言に聴こえ

何をされても
悪戯に思える

どんな仕事をしても
生き方をしても

人との付き合いをする

それを忘れた者
それを逃げた者

どうしてもこの世界では
生きていくことは出来ない




 ↑さようならフレッツ!

  My追加  



...

前人未踏の地へ - 2003年06月02日(月)

新しいものを探している
目の前には
美しく輝くモノばかり

今よりもいいモノを探している
目の前には
どれもがいいと感じさせる
たくさんのモノ

歩く度に追い越されたものは
古く色褪せ
輝きを失っていく

あるモノは腐り果て
あるモノは錆び付き
あるモノは泥濘の中へ

誰もがそうやって
求め続けている

誰も人の後から
探そうとはしない

いつか色褪せた世界しか
残らないと知りつつも

自分を言い聞かせ
また先を競って歩く


知識の先には
何があるのだろうか




 ↑今日の出来事。

  My追加  



...



 

 

 

 

暗行記 目次
軌跡   岐路

手紙  掲示板
 寂しがりやな豚ちゃんたちの旅跡