>> 逆重力 >>
過去の日記  もくじ  新しい日記

 アイリーン。  
 2002年07月31日(水)
 篠原一の「アイリーン」という本を読んだ。
アイリーンという名の女性にあった人は
何かしら苦しい状態から救われる,らしい。

アイリーンが特に何かをするわけではない。
彼女は人の話を聞いて,労わるだけ。
ちょっとした表情や仕草で。

そういう人は案外少ないかもしれない。
聞き上手,とでも言うのだろうか?
それだけでなく,初対面の相手にも
警戒心というものを抱かせないような
「労わり」を表せる人。

アイリーンを求める人はたくさん居ると思う。

聞き上手になりたいとは常々思うけど
わたしはいつも自分のことを話す。
何かを求めるでなく,話すだけ。
反省すべき点だと思う。

アイリーンが誰かを救うのは一度だけ。
アイリーンに二度会った人は居ない。

「一度きりしかアイリーンはアイリーンとして機能しない」

自分に読解力が無いのが悔やまれる。
わたしは完全には理解できなかった。
ただ漠然と何かを納得しただけで…。

「相手に合わせてアイリーンは表情を選んでいる」
そう書いてあった。
誰かを労わりながらも,実のところ
彼女だけは緊張していたのではないかと思う。
表情を選ぶことは緊張が伴うこと。
アイリーン自身にも
「アイリーン」が必要なのではないかと,思った。

何だか支離滅裂な文章…。
変な喩えだけど,明け方に見た夢のような
そんな余韻の残る本でした。








↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 誓い。  
 2002年07月30日(火)
 


最初の誓いは一年で破られた。

二度目の誓いは二年で破られた。

三度目の誓いは,

二ヵ月で燻り始めている。




↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 安全域。  
 2002年07月29日(月)
 怖くて誰にも触れないわたしが

触ることのできる「あなたたち」は

愛ではなくて

安全域,だから。

わたしはあなたに触れても大丈夫だし,

あなたにわたしを触れさせても

きっと大丈夫,よね。

警告音は聞こえないもの。








↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 時。  
 2002年07月28日(日)
 
ほんの数年の間に

得たものと失ったものを思って

笑うことと泣くこととでは

泣くことの方が多いけど

あまりにもめまぐるしい変化に

笑ったりも する。

例えば2年前の今ごろは

まだ生きていた人とか,

去年の今ごろには

まだ出会っていなかった人とか,

そんな人を思うと

毎日が何となくすぎているようで

それでいて止まらないものだから

振り返って見れば

気付かないうちにこんなところまで来てしまったと

嘆きたくもなる。

時は見えない鞭でわたしを急かし

歩き続けさせるのだろうか。

せめて 立ち止まることを許してくれたら。







↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 シャチ。  
 2002年07月27日(土)
 
わたしは海に浮かぶ小船に乗っていて

海岸では人々がシャチを狩っていて

うごめくたくさんの黒い背びれと

血で赤く染まった海に

突き落とされる夢を,見た。



恐怖感というものはなく,

ただ

生臭さだけが感じられた。







↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 病気。  
 2002年07月26日(金)
 
夏バテでご飯が食べられなくて
ほんの少し痩せた。

親は「痩せすぎだ」と言った。
(そんなことは無いのに)
わたしは「痩せてないよ」と言った。

親は「お前は病気だ」と言った。
わたしは何も言わなかった。

本当に,わたしは病気じゃない。
全然痩せても居ない。
40kg台後半。全然でしょ。
でも「お前は病気だ」って言われた。
何故何も言わなかったのか,
何も言えなかったのか分からない。

「食べないから痩せるんだ」と
そればかりを繰り返す。
食べさそうとただひたすら怒る。
わたしは吐きそうになるのを我慢して
喉に食べ物を押し込んでいる。

今日もまた
「ちゃんと三食食べろ」と怒られた。
わたしは「食べてる」と言った。

親はわたしを怒る機会を逃したと思ったのか
わたしを睨んだまま黙った。

その視線と沈黙が嫌で
わたしは頭を抱えてうずくまった。

頭を抱えて小さくなっているわたしを
親は見たのだろうか?
そしてどう思ったのだろうか?

わたしは,
病気じゃないかと思った。







↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 砂糖  
 2002年07月24日(水)
 
ひどく暑い日は

体ごと溶けてしまって

わたしは

白い砂糖になってしまうのではないかと

そんな風に思っていた時期があった。



高校生のころ。

日の照りつける坂道を

自転車を押して登りながら,

砂糖になってしまうのも

案外心地良いのではないかと思っていた。



ハンドルに力無くかけた腕が

しばしばつまずく足が

茹っている頭が

さらさらと白い砂糖になって

地面に小さな砂漠を作る。



残された

服と 自転車。



心地よい妄想の中で

暑さで頭が腐ったのかと

そんな風にも思っていた。










↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 同じ。  
 2002年07月23日(火)
 
今のままじゃ駄目だ。

そう思っても

今日もまた昨日と同じ。





↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 アルバム。  
 2002年07月22日(月)
 
小さなわたしを見た。

小学生のわたし。

何が楽しかったのか

殆どが満面の笑みで。

でも わたしは

そんな笑顔の過去すら

殆ど覚えていないことが

とても不思議だった。



わたしは

「忘れる」ことが得意だ。

嫌なことを考えないようにすること

そうすればそのうち

思い出さなくもなくなる。



「イラナイ記憶」

写真に居る笑顔の「わたし」を

いつの間にかそういうふうに

『処理』していたのかもしれない。







↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 「パッチ アダムス」  
 2002年07月21日(日)
 
母が図書館で借りていた
「パッチ アダムス」というビデオを見ました。

詳しい内容は書きませんが,
感動しました。

けど。

母も一緒に見ていました。
父は(多分)寝てました。

ある場面で
登場人物の医者が患者について
「パッチ」にこう言いました。
(といってもうろ覚えですが)

「彼は父親が死んでから
 ああやって自分の腕を切るんだ」

わたしは凍りました。
息ができなくて
背中を冷汗が流れました。

中学生のときに
親に自傷癖がバレてしまったことがあって
それできつく怒られてから
わたしの自傷癖は治ったことになっていました。

…が。
親指の付け根に平衡に走る3本の傷跡は
明らかに怪しいでしょう。
自然にそんな傷がつくことはないですから。
だから,わたしは
実は親は気付いてるんじゃないかと
いつもヒヤヒヤしています。

そのビデオの台詞を聞いて
母が変に気を使うとか,
「そういえばこの子も…」
なんて風に思わないか
すごく不安になって,
わたしの後ろにいた母の気配に緊張して
しばらく息をすることも
まばたきをすることもできませんでした。

最近は自傷もやってない。
鬱になってもなんとかしてる。
わたしとしては結構治ったつもり,
…だった。

ビデオは面白かったけど
こんな反応をしてしまったことで
まだ治ってないということが思い知らされました。








↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 小さい子へ。  
 2002年07月20日(土)
 
わたしはあなたのことを知らなかった。

昨日初めて知った。

少ししか,聞いていないけど。

あなたがわたしの姉なのか妹なのか

兄なのか弟なのかも聞けなかった。

あの人とは話したくないから。

きっと 姉か兄だろうけど。



わたしはあなたのことを知らなかったよ。

聞いたとき ふと 淋しくなった。

あなたの方が生きたかっただろうね。

謝るのも変な気がするから謝らない。



けど

もしも あなたが居たら

何が違っていたのだろうかと思わずにいられない。

そう思ってしまった。

ごめんなさい。











↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 ダルダル。  
 2002年07月19日(金)
 
夏休み爆進中です。

他の学校の人は今テスト真っ盛りだそうで

誰も遊んでくれません。

はー。

夏バテも手伝ってくれて,

見事に何もやる気なし。

引きこもりか己はー!って思ったり。

こもってるんじゃなくて,

外に出てないだけなのー。(同じかぁ…)

まぁ体重減ったから良いかな。

きっと筋肉が落ちただけなのだろうけど。

ぅーん… 運動しないと…。

木刀引っ張り出して素振りでもしようかな。
(↑元剣道部)


+++

作るほどの「思い出」がないから
ただ 辿るだけ。

今は。

+++








↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 飲み込む言葉。  
 2002年07月17日(水)
 





「あなたには関係ない」







「自惚れないで」









わたしが偽善心を持っているかぎり
絶対に言えない言葉。



望んでいるのは,
この波が静かに消えていくこと。









↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 今あるもの。  
 2002年07月14日(日)
 
今 わたしの体には

ミュールのヒールをぶつけたアザと

ペットに引っかかれた擦り傷と

薄れていく傷跡と

消えそうにない傷跡

が,ある。









↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 笑い泣き。  
 2002年07月13日(土)
 

喜ぶべきことなのか

悲しむべきことなのか

一般的には喜ぶべきことだろう。

それでも

このどうしようもない淋しさは

涙などを流させてしまう。


ただ昨日と今日で

少し 違うだけなのに。










↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 気持ちの悪い生き物。  
 2002年07月11日(木)
 
インターネットという世界の中に
「わたし」という気持ちの悪い生き物がいる。

髪を上げてキーボードを叩いている
普段のわたしじゃない誰かがいる。

何かを演じているつもりは無いけど
そこにいる「わたし」は
明らかにこのわたし,と違う。

インターネットの匿名性は人を大胆にさせる

そんな風なことも聞いた気がする。
普段できないようなことを
その匿名性からオンラインでするらしい。

まぁ確かにオフラインでの性格とは
全然テンションが違う人なんかもいるけど。

わたしは寧ろオフラインよりは
大人しい…暗いかもしれない。

それはそれで,わたしとして認めるけど。

じゃぁこの気持ちの悪い生き物は
一体どこから出てきた?

わけの分からない「存在価値」なんかを
仰々しく身にまとって
イイヒト的な笑みを浮かべて
(ただの見下した薄ら笑いでしょうに)

それで?
一歩離れてから
「わたしを愛しなさい」と人を惑わす?


一体何なんだろうこの気持ちの悪い生き物は。
どうしてわたしの名を名乗ってるんだろう。

わたしじゃない。
それとも…?

匿名性を纏ったら
わたしはこんな風な人間になる?
抑えた欲求を解放したら偽善的な人間に?


嫌だ
こんな気持ちの悪い生き物。

わたしが何かを演じてないのだったら
つまりコレはわたしってこと?

演じているのだとしたら
一体何を?何のために?


分からない。



ただ はっきりしているのは

この気持ちの悪い生き物は

わたしの名を名乗ってる

インターネットでは

わたし,自身ということ。



でもわたしは

「わたし」として認めたくない。




ああ。

ココにいるこの気持ちの悪い生き物を
欠片も残さず殺してしまえたら。












↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 1日。  
 2002年07月10日(水)
 最近
何もしてない。
わたし。

本当に
毎日同じ事の繰り返し
をやってる。

起きて。
ご飯を食べて。
部屋にこもって。
またご飯を食べて。
テレビを見て。
お風呂に入って。
寝る。

それだけ。

せめてレポートでも
すれば良いのだけど。

それか
家から外に出るとか。

自分の家の庭くらいにしか
外,に出てないし。

やる気がないだけの
プチ引きこもり?







↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 箱庭。  
 2002年07月09日(火)
 
+++
欲しい物など手に入れたらただのガラクタになり
忘れられてゴミと化す
お気に入りを集めて組み立てて殻を作るほど
不安ばかり消せなくて

[天野月子]

+++





大切なものしか入っていない
小さな世界。

そんなものを作ってしまったら
きっとわたしは
それを守るためだけでしか生きられない。

どうやってその「大切なもの」を
綺麗なままで保存,しておくか。

でも 多分
捕まえて閉じ込めるのではなく
空に放して地上から見上げる方が
きっと,綺麗だと思える。

わたしの大切なものは
守らなければならないほど
弱いものばかりじゃないから。






↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 カメリア。  
 2002年07月08日(月)
 
+++
折れた腕と もがれた脚と
放り出された体に
薬を塗り 愛撫した
I will be staying with you.

I can only bloom my wishes.
You're my all.
ちゃんと見えてる?
がらんどうに咲く
あなたに染められた赤い花
My watches never stop anytime,anywhere.
You're my dear.
あなたがもし突然止まって動かなくなっても

[天野月子]
+++



誰でもいいなんて思いたくないけど

実際,誰でもいいのかもしれない。

でもわたしは

あなたを傷付けた『三人目』にはなりたくないから

わたしを包もうとするその腕を

そっと,すり抜けてみる。









↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 わたしは。  
 2002年07月07日(日)
 


わたしは


結果を求めることを急がず


何度でもチャンスを与えたい。



…と,いつも思っている。










↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 落下について。  
 2002年07月06日(土)
 

「高いところに行ったら飛び降りたくならない?」

と言うと,大体危ないヤツって思われる。

仲の良い友達も「またそんなこと言って…。」と

あきれた顔をする。




違うよ。

そういう意味じゃなくてね。

飛び降りた先にあるモノじゃなくて,

落ちてる瞬間に惹かれるんだよ。




階段から飛び降りたりするのとは,

全然滞空時間が違うしね。

「空を飛びたい」ともまた違う。

落下,してみたい。




頬に風は感じられるのだろうか?

わたしの目は地面を見ているのだろうか?

それとも空を見ているのだろうか?

迫る地面と遠ざかる空。




一体どんな気分だろう。





飛び降りるなら,高いところから。

少しでも長く感じたい。










↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 懺悔。  
 2002年07月04日(木)
 

何も見えないように
この目を潰してしまうから

何も聞こえないように
この耳を裂いてしまうから

何も言わないように
この口を縫って

何も考えないように
この腫れた頭ごと

何もしないように
この腕もこの体も

全部叩き潰してしまうから



わたしが愚かだった

悩んだ結果はいつも失敗ばかり

そんなことはとうに分かってたのに


一体何をしようとしたのか



どうか

もう

安心して,クダサイ。



もう

何も

しないから。




あなたの,邪魔をする
わたしは要らない。





ごめんなさい。












↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 文章混乱。  
 2002年07月03日(水)
 +++
滲んだ光
涙の雨
くり返す記憶
音のない声

少しの希望と 同じだけの諦め
そしてもう 抱き締めてくれない体

つないだ手を離し 闇に消えてゆくの?
戻らない笑顔に これからどう歩けばいいの?

言葉は嘘ばかり 宙を見つめる瞳
悲しそうな笑顔 このまま死んでしまわないで


  白鳥マイカ "flashback"
+++


俗に「癒し系」と称されるものたちは
時として,より傷を深くする
と思う。
例えば歌の歌詞でも
焦りばかりが強くなって
返ってその場に留まってしまう。

痛みを歌ったものならば
その歌に自分の痛みを重ねて
昇華することもできるかもしれない。




…だから何?


上の歌詞とはひたすら繋がりのない
謎の日記でした。








↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 

 喪失感。  
 2002年07月01日(月)
 
わたしは何をなくしてきたのか。

自分のことなのに分からない。

自分の体を持て余して

「この体をどうしたら良いんだろう」

なんて思ったりして。



でも,そんなふうに思っているのを

誰かに気付かれたくなくて

自分でも気付きたくなくて

見ないふりも,少し慣れた。



わたしが無くしたもの。

怒ること?
(怒ることは憎しみに繋がるから。)
将来を夢見ること?
(自分で歯止めをかけてることに気付かない。)
安らげる場所?
(大丈夫。わたしは不幸じゃないもの。)


わたしが得たもの。

薄いガラスのような熱。
(消えないように守っているもの。)
テーブルの向かいの笑顔。
(時折,背筋が凍ってしまう。)
新たな壁。
(昨日はじめて気づいてしまった。)




考えるほど

相変わらず,が首をもたげてしまうから

見ないふり,

見ないふり。



さぁ,笑おう。











↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 


 

    Home  Bbs  Mail