白痴日記
白痴



 失望

もう何度も重ねていた.
それを裸足で踏み潰して,何とか
歩いてきたつもりでいたけれど.

それは錯覚で失望は私を蝕んでいたのだ.
確実に.

色々な場面で,強張って笑った.
大丈夫だと言ってきた.

失望.
そろそろ私の躰を引き千切って.
空へ一緒に連れて行って.


2006年11月01日(水)
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