白痴日記
白痴



 時間

僕たちは時間を泳ぐだけ.
溺れたら,それまで.そこまで.
時々流れに足を取られて.

2006年09月19日(火)



 目に見えるもの

目に見えるものを信じていない.
目に見えないものも信じていない.

継続して,という意味で.

2006年09月18日(月)



 誰かに必要とされること

それはとても恐ろしいことだ.
死ねないのだもの.
否,死はやってくる,意図的に,突然に.
その時に誰かの顔が泣いていることを考えるのは
まっぴらだ.

でも,きっと,必要性を求めているのは
私自身だ.
誰かに必要とされたいと.
誰か,ではない.
あなたに必要とされたいと.
死なれては嫌だと.

2006年09月17日(日)



 キタイハズレ

私が自分に貼るレッテルを
一枚一枚書いていくとしたら,その中の一枚はこれだ.

でもこれ,悪いことばかりではない.
勝手に期待した人間が悪い.

2006年09月16日(土)



 此処に居たことが無駄ではなかったと.

寂しくなる.
と言ってくれる人々がいる.
社交辞令ではなく.
私は心の中でも頭を下げる.いつまでも.
そして心の中で泣く.

生きていくことが疎ましすぎて
街の真ん中で吐き気がしていたよ.

深く頭を下げて,立ち去った後
呟いたバイバイは幼い子供の声のように響いた.

2006年09月15日(金)



 意識

私は私の人生を歩くの.
社会がどうであろうと.言いたい事は言うわ.
勿論,選択しながら.それで人生が難しくなっても
構わない.時々嘆くかもね.でもそれだけ.
私は私でいたいのよ.
恥と加害者意識を常に持っていたい.
被害者意識は正しい時にしか持ちたくはない.
選ぶこと.選んだこと.
そしてその結果,責任.逃げないと思う.
一生一人なのかどうかなど,わからないけれど.
そう,現在だけでいうと一生一人よ.寂しいね.
寂しいけれど,それは事実で,私は立っている.
産まれてきた意味と死んでいく意味を探している.

2006年09月14日(木)



 自分をまず守れ

人を守るということは
途轍もなく大変なことで
肉体だけでなく,その精神も,ということになると
不可能に近いだろう.

だから一部の人は
守ることに
守られることに憧れる.

私も守られたいよ.そりゃあね.

私は自分を守るだけで,今精一杯だ.
裸足で立って,時々転ばされて,稀に刺されて
精神はいつも傷ついて
そういう自分を守るだけで精一杯だ.



2006年09月13日(水)



 書きつけたい言葉

書きつけたい言葉は山ほどあって
過去に飛ばしてきた日々を埋めて余るほどだ.

私の頭の中は言葉でいっぱいだ.
浮かんでは消えるような物まで.


2006年09月12日(火)



 9.11

5年.
私は平気で飛行機に乗る.
ニュースや新聞を見ながら,考える点を幾つか見つけながら.

飛行機に乗って,あまりのマナーの悪さに
こいつらと死ぬのは嫌だなと思う.

でもそういうことは余裕があるから言っていることができて
本当に死ぬことになったら,私は何を残すことにするだろう.

失った人々の悲しみが減らないことを知っている.
どうかその悲しみの形が少しでも優しくなりますように.

2006年09月11日(月)
初日 最新 目次 MAIL