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■ 近くの食堂の犬
その犬はコロといった. 繋留義務を怠っているコロの大好きなご主人は言った. 「自由にしちゃうともう一度繋ぐのは可哀想でねえ.」 コロは,疥癬に罹ってお腹から脚にかけて炭化するほどだった.
乱暴な運転の車を狭い道路でぬう毎日. 食堂の残りをただのボールでもらっているところに何度か出くわした. たまに私が血の匂いをさせていると家まで送ってくれた.
コロはコロの置かれたところを,賢く理解していた. 決して無理を言うことはなかった.
今コロはいない.どこにもいない. 逝ってしまった.と思う. 連れてけよ,コロ.
2003年10月25日(土)
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