白痴日記
白痴



 境界例心中の会

境界例で死にたい人
ぱっと散りましょう.お国の桜(嗚呼,馬鹿馬鹿しい).

愛される能力のない,愛されていると感じる信じる能力のない
愛する能力のない.

愛って大事ですか?金よりも?



2003年09月30日(火)



 ミーとカー

闇になってからゴミを投げにいく.

自分の車を見ると,艶やかな黄緑色をした蟷螂が一匹.
こんなにまじまじと蟷螂を見つめるのは,多分子供の時以来だろう.

蟷螂.
蟷螂.


2003年09月29日(月)



 今日は外へ出なかった

空も見ていない.
目が駄々をこねる.耳は大音量で何かを誤魔化すための音が鳴っている.

つまらないともいえる平凡なこと.
赤子がいて,夫がいて,日曜は散歩をして木の実を拾って,
そんなこと.

私にはもう手に入らない.
手に入らないんだ.

でも空を見るとき,一人でもそんなに悪くないさ.
木の実はポケットに入れるよ.
この両手は何もないから自由なんだ.



2003年09月28日(日)



 さなちゃん

出逢い系に出没している時は
「さなちゃん」で統一しています.

さなちゃんは明るくて貞操観念がありません.そして優しい.

勿論さなちゃんは私の考えた名前であり,その場面で必要な部分を自分から抽出して「さなちゃん」になっている.

さなちゃんは寂しくて残酷なことが大好き.

2003年09月27日(土)



 お引っ越し

結構真剣に考え始めました.
荷物は片づいているし,軽トラは生協で借りることができるし.
あとは金だな.

今度は鄙びた処に住みたい.静かな.
墓の横でもいい.

駐車場の変更もあるなあ.

2003年09月26日(金)



 破壊衝動

全てを.
自分を.


2003年09月25日(木)



 空が見えてしまった

今日,私は空を見てしまった.
嗚呼,綺麗だなどと感じてしまった.

もう見上げられない空だと.
空を見ても何も感じない日々が続くと.
思っていたのに.

時間は残酷だ.
空が見えてしまった.

2003年09月24日(水)



 声の毛布

それは素敵な優しい声だった.
胸がいっぱいになった.
柔らかい方言と言葉が,私をくるんでくれる.

ああ,今日は屹度よい匂いのする夢を見るだろう.
彼女の笑顔や柔らかい肌を思い出す.

2003年09月23日(火)



 眠る

ひたすら私は機上で眠る.
空を見るのが怖いから.

立ち直れない.
乱暴に閉まったドアはもう開かない.

眠る.
嫌な夢を見て.

2003年09月22日(月)



 待つ人がいるということ

この列車に乗った先に待つ人がいるということ
それはとても楽しいこと

そう思って私は目を閉じる.
夕焼けから闇に遷った空は相変わらず見られない.
空が見られなくなって随分経ったような気がするけれど
ほんの数日.

空がまた目に映るのはいつだろう.
美しいとまた思えるだろうか.

2003年09月21日(日)



 雨,黄色

台風が来て
私は三百八壱拾円の傘を買う.

黄色の空が広がって
伸びた髪が絡まって

私はまたあの場面を思い出す.

2003年09月20日(土)



 不感症

感じない.
感じない.

精神と躰のバランスが崩れていて
現実に意識がいない.

痛みだけ.
左手を闇に伸ばすと傷が歪んで笑った.

2003年09月19日(金)



 

部屋に迷い込んだ夜の蛾は
必死で羽ばたき,電灯の光りを求めた.
ねえ,それはフェイクではないの?

フェイクでさえ手に掴めないあなたより「まし」でしょう.

打ちひしがれる,私の頭上を蛾は回る.

涙も躰も心も全てを.全てを.

2003年09月17日(水)



 死ね死ね

死んで頂戴.
一番苦しく痛い方法で死んで頂戴.

赦せない.赦せない.
愛している.憎んでいる.

死んで頂戴.

平穏な楽しい人生の為に.
勿論私の此からの人生の.

目の前から消える,なんて半端なことでは意味などない.

死んで頂戴.

死ね,死ね.

2003年09月16日(火)



 疲れました

同士とか,仲間とか
私にはいません.欲しいとも思いません.

皆様,人間がお好きで良かった.

絶望ばかりしていると
失望ばかりしていると
踏みにじられていると

何時か自分の肩しか抱けなくなっていたさ.

死んでしまいたい.


2003年09月15日(月)



 G4生還

osXが破損していただけなので,簡単にG4は復旧.
でもXって思ったよりつまらないや.
まだカスタマイズが下手なだけかもしれないけれど.

何と言ってもパーティションをきったときのメモリが少ないし.
システムの方.
でもきったのが慕い人だからいいの.

というわけでこれはos9.2.

2003年09月14日(日)



 G4死亡 内緒

大きな声では言えないが,言わないが
学校支給のG4ノートが死亡したようだ.
最近確かに不調は不調だったのだけど.

いや,別にXで起動しようとしただけで,他は何も(多分).
もともと私のだけ中身のメーカーが違ったりしていて(言い訳).
多分昨日の血は入らなかったと思うのだけれど,キーボードは正常だし.
倒れていたところは離れていたし.
G4に恨みをぶつけた記憶はないし.

嗚呼,データが.
否,それよりアップル君が出てくるのが先.

CDから入れ直しちゃえばいいよね.起動するよね(希望).
大体何故,こんなにCDが多いのだ.
だから中身が違うと,本当に(責任転嫁).



2003年09月13日(土)



 ショートホープ

ねえ,毎年,それが無理なら
数年に一度
多分親が建てるであろうお墓に,銀色の車に乗って来て.
で,少し寝たことを思い出して
最後に紅い私を思い出して
ショートホープに火をつけてよ.

それから二,三度肺まで深く入れて
お墓に線香代わりに.

遺言.
約束だよ.勝手な約束だけど.

私は間接キスだと何処かで喜んでいるから.

2003年09月12日(金)



 銀杏

銀杏の匂いがしている道.
自然の匂いで吐き気を催す自分が嫌で.

産まれたところの匂いじゃない.
産まれたところは寒いところ.
植物が違う.

今は行くこともなくなった小さな場所.

2003年09月11日(木)



 爆発寸前

鎖骨のピアスはもう排除寸前.
癒着しはじめたら爆発,ぶちん.

私の感情は
まだ爆発はしない.

けれど
部屋に充満する血の匂いは
爆発寸前.

爆発寸前.
舌が下品に動いて唇を濡らす.

2003年09月10日(水)



 せっくすってさ

せっくすって生殖しようと思うときだけすればいいのかな.
そう,何年もしていないわけじゃないけどさ.

極めるべき類のものじゃない.
個人の価値観だろうな.

もっと気楽にできるといいのに.
道を聞くみたいに.

大事(おおごと)になる私の未熟さに笑う.
でも結構大事扱いなのではないだろうか.大半は.

でも,それとモラルって何にも関係ない.
と私は思う.

汚れもしない.綺麗にもならない.



2003年09月09日(火)



 人間失格

相対的に幸・不幸を決めだす.
極論,を盲信する.

人を殺したい.

2003年09月08日(月)



 他人のOD

他人のODで,こんなに腹を立てたのは初めてだ.
睡眠薬を三日分.
理由は眠っていたかった.

私はその人の多重人格については,正直よくわからない.
専門家でもないし,それほど調べていないので.

けれど,「感情を振り分けている」と言うのなら
それぞれ人格個人を尊重すべきだと思う.

都合良く「人格」というのを使っているのなら,
他の病気の人に失礼だし,唯の甘えじゃないか.

5歳の人格からの呂律の回らない苦しげな電話.
何度も聞き返して,ようやく様子がわかる.苦しげ.本当に.
東京と熊本で何ができるというのか.5歳が21歳を庇う.

人間はエゴの塊という説もあるけれど,中の人格をゴミみたいに扱うのは
傲慢で許し難い.私にとっては.

何のためにあなたは病院に行って,何のために治療しているの?

自戒を込めて私は問う.



2003年09月07日(日)



 お針子

裁縫はあまり得意とは言えないが
自分の躰にニードルを刺すのは上手いと思う.
自画自賛.

躰の中の針先を確認して進む.
慎重に引き抜く.
サージカルステンレスを入れて消毒して終わり.

お針子は今日も進む.

2003年09月06日(土)



 実家の庭

実家の庭にはもう秋桜が咲いている.
綺麗な.

実家も段々遠くなっていく.

私の還る場所は土の中だし
帰る場所は自分の足元.

秋桜を見に行こうかな.
せめて夢の中でも.


2003年09月05日(金)



 溜まっている本

グロテスク
ハリガネムシ
交換日記



2003年09月04日(木)



 有り難う.

生きていて良かったと思った.
触れたとき.

今までで一番生きていて良かったと思った.

必要な身体.必要な人.
遠い人.触れられない人.

その人に触れたとき
体温とその人の匂いを感じたとき

生きていて良かったと思った.

2003年09月03日(水)



 わかる

彼女はとても小さくて細いから
人の波の中で見つけられなさそうだけれど
光り,があるからわかるんだ.

まるで子供の頃拾った硝子石みたいに綺麗な光り.

硝子石を抱いて眠る夜
幾度となく目を覚まして,その全てが表れた寝顔を
悲しく切なく愛しく見ていた.

2003年09月02日(火)



 夏の妊婦

ワンピースを着て,涼しげなサンダルを履いて
何より,幸せそうだったの.
六ヶ月ぐらいかな.ぽこんと出たお腹.

同い年ぐらいだったな.
私は私.

愛し愛される夫がいて
その赤子が腹にいて
帰るべき家があって.

私はそのどれも持っていないけれど,私はたぶん持てないけど
これからも.
私の選んだ道は足の下に.
私は私.

心が泣きたがった.

2003年09月01日(月)
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