白痴日記


白痴日記

		白痴

■■■
■■
■　酒宴

もともと嫌い．
人々の声が大きくなるのも，面白くもない下ネタも．
笑えない私はただ酒を飲んでいる．

2003年06月30日(月)

■■■
■■
■　タンポン

ホテルのベッドを汚したくなくて
タンポンを買う．
普段使わないので丁寧に説明書を読んで使用．

これって血の塊は何処にいくのかと思いながら．
あの恨みがましい煮こごりのような．
赤ちゃんのベッド．

何であの時身籠もらなかったのか，また鬱になるのでした．

2003年06月29日(日)

■■■
■■
■　足を

足をぶらぶらさせて木のベンチに座る昼休み．
こうやっていると，誰かが助けてくれそうで，まるで
小さな子が迷子になって手持ち無沙汰になっているようだから．

でも現実は違うから．
少し笑ってベンチから飛ぶのです．

2003年06月28日(土)

■■■
■■
■　不思議なホテル

部屋の番号は413．
偶然私の産まれた日と一緒．

だだっ広い倉庫のような部屋にベッドが3つ
間隔をおいて並んでいる．

シャワーカーテンは浴槽より短く
バスマットはびしょ濡れ．

壁も天井も傷だらけで．

アダルトビデオを流しながら眠る．

2003年06月27日(金)

■■■
■■
■　電車にて

私の隣の愛しい子は
ぼんやりとお口を開けて宙を見ている．

其れを見たカップルがくすくすと笑っている．
その馬鹿にした目を焼き切ってやりたくなる．
あなた達に何がわかる？

一生笑えなくしてやるよ．

行動しようと思った私を止めたのは
隣の優しい目で．

泣きたくなった．ナニモカモに．

2003年06月26日(木)

■■■
■■
■　作為

作為とはこしらえることです．
私の質問は度々，殆ど作為的と云われ，拒否されるのですが
答えを予想しているから，と．

けれど
予想している答えが在るほど
期待している答えが在るほど
不安なものはない．

其れは裏切られるから．
または
全く別なものになるから．

だから訊きたいのです．
不安を抱えているから．

全く何も見えない方がどれだけ良いか．

2003年06月25日(水)

■■■
■■
■　お風呂

蛇口からの水滴が
水面に輪を描いて，とても綺麗に．
落下する音は二種類．

ミントの香りの冷たいお風呂．
青色．

2003年06月24日(火)

■■■
■■
■　生き霊

ふとした瞬間に，後ろからあなたの肩を抱いて
囁く．「死ね．」

眠っている其の首を絞める．
笑いながら．

笑いながら．

2003年06月23日(月)

■■■
■■
■　小瓶

香水の小瓶の，
王冠を模している蓋を開けて
聴診器のように胸に当てていく．

痛いのは何処ですか？

体温で咲いた花の香りが
胸の間から立ち上ってくる．

2003年06月21日(土)

■■■
■■
■　戻りたい．

私の存在さえなかったずっと昔に．
自分で選択できるのなら，屹度産まれることはなかった．
私を消したい．飛び降りて粉々になりたい．

自殺の方法を
厳選していくのも阿呆らしい．
だってどうせ死ぬんだもん．

確実な方法．確実な方法なら何でもいい．

2003年06月20日(金)

■■■
■■
■　マニュアル勉強

好きだということを
恋愛としてしか捉えない人はいる．
彼氏がいるだろ，とか見当違いなことを仰る．

今度貞操観念だとかモラルを調べよう．
そういうものを知っておかなければ不愉快にさせるし，私も疲れる．
調べて，便利に使わせていただこう．

とりいれようとは思わないけど．

2003年06月19日(木)

■■■
■■
■　否定

否定しないからといって肯定しているとは限らない．
否定を口に出す事なんて十に一くらい．
出さない理由はそれぞれ違うけれど．

2003年06月18日(水)

■■■
■■
■　睡眠人

昨夜は急に睡眠人と眠った．
がっちりしていて気の弱い鉄人28号のような人．
ただ眠った．

それが心地よかった．
寂しさは変わらないけど．
無駄な性交ももうしたくないし．

新たな睡眠人募集．

2003年06月17日(火)

■■■
■■
■　影の勝ち

一緒に船を見送ったのだ，と知った．
多分一緒に飲んだりしたのだろうな．
理由にできるけれど
色々なことの
それは．

私なんていなくてもいい．

違うなら手を掴んでよ．

2003年06月16日(月)

■■■
■■
■　逆走思考

血を流したときは腕を掴んで起こしてもらった．
血を洗ってくれた．
ハイターを飲んだときは何リットルも吐かせてくれた．
雨に濡れたときは全て脱がせて拭いてくれた．
点滴を打たれているときは傍にずっといてくれた．

今はいない．今はいない．
何もない．何もないから何もない．

迷惑をかけてきた．だから戻ることはできないんだ．
私はもう一生分あの人にかまってもらった．

納得できない自分が呼吸中枢で暴れても
悲しくて寂しくて涙が出ても
戻らないほうがいいんだ．
戻ってはいけない．

2003年06月15日(日)

■■■
■■
■　こんな躰

こんな躰，どうでもよくなる．
皮膚も脂肪も筋肉も骨も，ちっとも愛しくなんかない．
だってあの人，私を抱かないもの．
抱かれない躰なんてただのゴミ．

2003年06月14日(土)

■■■
■■
■　求めない

求めない心持ちにいつか成る事ができるのだろうか．
飢えを覚える事がなくなればいい．
愛情という不安定な代物に．

平気だと．
愛されなくて平気．愛さなくて平気．
求められなくても平気．求めなくても平気．

飢え続ける日々．

2003年06月13日(金)

■■■
■■
■　

吸ったり吐いたりするのは何でこんなに難しいのだろう．
困難，呼吸困難．

2003年06月11日(水)

■■■
■■
■　嘘吐き

私は可成りの嘘吐きだ．
本当はね．
でも今は面倒であまり嘘もつかない．
嘘をついていた方がいいんだ，本当は．

真実なんて何てつまらない．
真実なんて何て残酷な．

2003年06月10日(火)

■■■
■■
■　死にたい

私は強くも弱くもなく
ただただ苦しい．

ただただ楽になりたい．解放されたい．
それが死という選択でも．

あなたが何をしてくれた？
私に何ができた？

もううんざりなんだよ．

2003年06月09日(月)

■■■
■■
■　答え

答え，など自分の奥底にしまっておけばよいのに．
だから，何（借用感謝：コマチ），ということが多すぎる．

2003年06月08日(日)

■■■
■■
■　大きな木

樹木の横にいると，その葉の陰に身をおくと
ゆっくり呼吸ができる．
歩くのさえしんどいときは，寄りかかって目を閉じる．
手を広げて抱きついて全てを委ねる．

大好きな楠．

2003年06月07日(土)

■■■
■■
■　特撮好き

私は特撮が好きである．大好きと言ってもいい．
サウンドトラックを借りてきてしまうぐらい，好きである．
実は主題歌も歌える．

変身，が小さい頃から大好きなのだと思う．

重甲ビーファイターを見て涙ぐみ，模試に遅れそうになった．
アギトの最終回は何回見ただろう．
でも555は見ていない．多分ビデオを借りると思うけれど．

私の日曜朝は平日より早い（曜日感覚自体もう何年もないけど）．

2003年06月06日(金)

■■■
■■
■　理知を生かせると言われて

馬鹿に馬鹿って言って何が悪い．
「聡明ではいらっしゃらない」
といえば理知的なのか．

私の言葉を表現を，一番見つめているのは自分．
不遜だな，自分．
けれど
オブラートに包む場合と包まない場合ぐらい
把握している．

理知とは「物の道理を分別理解する知恵」なのだよ．
言葉を知らない人は嫌いじゃないけど，
正確な意味も知らず言葉を用いる人には吐き気を感じる．

2003年06月05日(木)

■■■
■■
■　絶叫

私のことなどどうでもいい．
二度目の頓服を短時間で口に放り込む．
冷静さに欠いている．そう思う．

目元が吊り上がって，涙を押さえ込んでいるのを感じる．

死んだのだから，もうどうにもならないのだから．
例えば私が手首を血祭りにしても，それは只の自分に対する甘えである．
わかっている，わかっている．
許せない，許せない．
何もかも許せない．

2003年06月04日(水)

■■■
■■
■　声

声に惹かれて音楽を聴いている事が多い．
どちらかというと低めの声が好きだ．

自分の声はたまに動画で聴くと低くざらざらしていて，綺麗じゃない．
不安定な声だ，とても．
だから電話で話している人は疲れないかな，と思う．

あの人の声は語尾に空気が掠れる．
私はそれを聴く度に愛する．

2003年06月03日(火)

■■■
■■
■　地図の見方

私は地質調査も学んできたというのに
地図の見方が適当だ．
山登りをする人や探検をする人には呆れられるぐらい．

今日も地図を見た．
現在地と目的地の位置関係を見る．大体の方向を掴む．
それだけ．
～通りで曲がるとか何番目の信号をとか，わからない．

なので目的地につく割合は六割．

2003年06月02日(月)

■■■
■■
■　可愛がられた子供

私はとても可愛がられた．
肩車もしてもらったし，腕にくっついて眠った．
そして家族みんなから大事にされた．
色々な事を教えてもらったし，私は尊重されていた．

恵まれた子供．

2003年06月01日(日)

≪

≫

初日