白痴日記
		白痴

		■■■ ■■ ■　限界 限界は超えるためにある とか それならなんで 限界なんてあるのさ． 限界は限界なんだよ． 2002年10月29日(火)

		■■■ ■■ ■　涙の元栓 元栓が何処かにあるのなら 全開にしたい． 悲しいことには泣いてもいいのに． 泣き真似しても涙は流れず． 泣いてもいいんだよ，なんて言われても 泣けないんだってば． 泣けないんだってば． 2002年10月28日(月)

		■■■ ■■ ■　連日微熱 熱が微熱と高熱を 行ったり来たりしていて． 時々平熱． 口の中が乾いてミネラルウォーターを喇叭飲み． 乾きが満たされるのは一瞬で またすぐ欲しくなる． 何かに似ていて あれに似ていて あの人への気持ちに似ていて． 2002年10月27日(日)

		■■■ ■■ ■　アクセル 気づくとアクセルを踏み込む自分がいて 速度計を確認して驚く． このまま踏み込みたい自分もいて だけれど 安全運転．公共の精神． 馬鹿． 2002年10月26日(土)

		■■■ ■■ ■　太陽 子供の頃から 太陽を見るのが好きだった． そのうち視界は白と黒のチカチカにかわり 母親の叱る声が聞こえ． 今も太陽を見ている． 白と黒を． 2002年10月25日(金)

		■■■ ■■ ■　ホームセンターのモルモット その赤い目をした白いモルモットは 汚れて生きていました． 腰の辺りが脱毛していて，じっと動かずに． 側にいた従業員の女の子（優しそうだった）に 「治療はしているのですか？」と聞く． 薬は塗っているらしい． 「申し訳ありません．」を繰り返す女の子． あなたに全ての責任があるわけでないし， 私に「申し訳なく」などない． 言葉は垂れ流されていく． モルモットは動かない． 2002年10月24日(木)

		■■■ ■■ ■　リストカット アームカット ネックカット レッグカット バストカット ウエストカット ライフカット 2002年10月23日(水)

		■■■ ■■ ■　懲りない 私は懲りない 私はしつこい 私はあきらめるけど，断ち切れない 2002年10月22日(火)

		■■■ ■■ ■　剃刀の上 ふと 毎日剃刀の上を歩いているようだと 思いました． 転んで手をついても 血まみれになるだけで． 剃刀の道はいつまで． 私の血はいつまで． 2002年10月21日(月)

		■■■ ■■ ■　虫に喰われる 秋の蚊は必死らしく 血に飢えていて，血を流す私に寄ってくるので 私の傷周りには虫さされが たくさん． 虫さされに真っ直ぐ刃をいれると 涙みたいな死んだ白血球と 腐った黒い血． 何度も何度も刃をいれる． 2002年10月20日(日)

		■■■ ■■ ■　sexを取り逃がす人 夜中に 恋人との関係に悩む 美人が 酒の入った状態で 一人暮らしのアパートへ 訪ねてきても 取り逃がす人がいるなんて． 笑ってしまう．心から． 愉快，愉快． いや，馬鹿にしてるんじゃないよ． 実際本当は私は尊敬している． 人生をおもしろくする君を． あっはっは． 2002年10月19日(土)

		■■■ ■■ ■　コーヒー 甘さを消してくれる 濃い苦いコーヒーをあなたはよくいれてくれた． その度私はうれしくて カップの影で笑った． 今日恋する北海道の友人の言葉を見て 嗚呼，こんな事考える時もあるわ と，少し意地悪な気持ちになった．知らないということは貴重だ． 知ってしまったら戻ることは たぶん できないから． 2002年10月18日(金)

		■■■ ■■ ■　映画を見に行こう 映画を見に行こうと思って 暗闇の中で 私がどんな表情をしていようと平気だから． 映画のスクリーンをずっと眺めていよう． 温かい飲み物を飲もう． それから それから？ 2002年10月17日(木)

		■■■ ■■ ■　空 お空はとっても高くて でも 手が届くくらい 高く高く登って，痛みを梯子にして 手が届いたら 手が届いたら． 2002年10月16日(水)

		■■■ ■■ ■　爛れた柘榴 それは私の食道． それに続く胃袋． 何処かにある心． 2002年10月15日(火)

		■■■ ■■ ■　ジュテーム　日本男児 言葉より態度で 伝えようとするの？ 言葉が欲しいの あなたの声帯から発せられる 空気を とてもとても愛しているの 盲目的に信じようと 決めているの． けれど それがあなたなら 日本男児でも 構わないの，信じると 世界なんて信じてないけど 日本男児を信じるように 私は するから，生きていくから． 2002年10月14日(月)

		■■■ ■■ ■　世界 私の世界は あなたなの 馬鹿な女で結構． 覚悟． 2002年10月13日(日)

		■■■ ■■ ■　南の国のチョコレート 居室の人のお土産の 暑い国のチョコレートを食べる． ベリーとナッツ入りの強烈な甘さが 口内に残る． 太陽が見たいと思った． 其の国の． 今すぐ飛行機に乗って行こう． 甘さが残っているあいだに． 2002年10月12日(土)

		■■■ ■■ ■　ホームラン それは決定打． 2002年10月11日(金)

		■■■ ■■ ■　もしくは 生まれ変わりたい． もしくは もう消滅したい． 2002年10月10日(木)

		■■■ ■■ ■　告白 愛していると あなたがいないと寂しいし，怖いと 世界で一番の温もりだと 君がくれた唯一の答えは 「NO」 2002年10月09日(水)

		■■■ ■■ ■　4箱 コンビニエンスストアに ありったけの 剃刀4箱． 店員の女の子は まるで おにぎりを買うかのような． 未来なんて 予想しない方が きっとね いいよ． 2002年10月08日(火)

		■■■ ■■ ■　嫉妬 言葉の隅々にまで神経を尖らす． 親しさの匂い． 知らない情報． 知らない所であなたの型どりができている． やめてよ． あなたを吸収したい． あたしはスポンジ，海綿生物． 2002年10月07日(月)

		■■■ ■■ ■　甘ったれ 基本的に私は甘ったれです． 小さい頃は何も言わなくても，6本の手がでてきて ちやほやされたのです． 学校などに行くようになって 何か足りない私はいつも面白くなく ある日 ああ，ちやほやが足りないと思いました． でも世界は怖いので ちやほやされるとろくなことがないことも知りました． ということで 精神のいかれた今も私は私をちやほやしています． ちやちやほやほや． 2002年10月06日(日)

		■■■ ■■ ■　眉毛 私の眉毛は 基本的に下がっていて，左右で微妙に違う． 父親と瓜二つの眉毛． 眉毛の手入れをしているときは 何だか幸せで． 2002年10月05日(土)

		■■■ ■■ ■　hikari 光にでたい． 光を浴びたい． それだけでいい． 2002年10月03日(木)

		■■■ ■■ ■　抵抗 何処まで行っても 安息の場などなく，自分の影に怯える． 私はここよ．私は私が大好きよ． 力を入れて立つ足は血が流れ，肉がもがれ． 立てなくなっても 顔が地面についても，泥を口にいれながら 私はここよ．私は私が大好きよ． 私はここよ．私は私が大好きよ． 2002年10月02日(水)

		■■■ ■■ ■　限界 限界がきたら もういいですか． もうじゅうぶんだと 骨を握って崩してください． 2002年10月01日(火)

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