部長motoいっぺい
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先日のこと。一緒にお風呂に入っていた息子に、何となく
「最近、学校で英語で困ることある?」
と聞いたところ、
「ない。」
と息子がきっぱりと答えた。
「じゃあ、言いたいことは全部言えるんだ」
と加えて聞いたところ
「うん。」
とこれまたきっぱり。
慎重派の息子が、あれだけきっぱりと言うのだから、よほど自分の英語に自信がついたのだろう。
2004年09月29日(水) |
お客様の声とは言うものの |
何回か日記にも書いているが、僕の仕事はとある製品を高品質かつ納期までに受け取ることが主業務の一つである。
その製品を、お客様に使っていただくことでわが社は収入を得ているのだが、先週の会議において、その製品のお客様に関係がある部分の仕様が変更されるかもしれないとの話を聞いた。理由を聞くと、「お客様の声」があるからだと言う。
しかし、僕にとってはどう考えても、現状の仕様の方が「一般の」お客様にとっては分かりやすく、その苦情というのはある特定の「ディープなユーザー」からのみあげられるものだと思われた。また、現状の仕様は極めて国際標準にマッチしており、わが社だけが「お客様の声」に基づき変更をすると、今以上に「一般のお客様」からの苦情が増えるものと個人的に予想している。つまり、一部のお客様の声のみに耳を傾けて「改善」を行うと、今度はマジョリティのお客様から不満を受けることになるという恐れがあるということだ。
今日、その仕様決定権のある部署の人と話す機会があったので、僕なりのロジックで熱を込めて説明をしたのだが、役員も含めての大議論となっているらしく、最終的にどういう結論に至るかは、現時点ではわからない。
今回の一件で感じたのは、「お客様の声に耳を傾ける」と言うのは簡単だが、どの「お客様の声」に対応するかを選択することは難しいということだった。
2004年09月28日(火) |
中秋の名月@アメリカ |
会社帰りのフリーウェイで、大きなお月さまを見つけた。
あまりにも神々しかったので、今日は何か違うなと思ったら、やっぱり中秋の名月だった。
日本にいてもアメリカにいても、中秋の名月はやはり美しい。
2004年09月27日(月) |
パワーポイント催眠術 |
先週は一週間会議漬け。
会議の内容は、とある大型プロジェクトのキックオフとなる技術調整会議で、このプロジェクトにおける詳細仕様などを確定していくことが目的のものだった。
僕はこれまでにも、この手の会議に何回か参加したことがあり、ある程度のポイントは掴んでいたので、割りと的を射た発言が出来たと思っている。一方、今回の主担当として日本から出張してきた面々は、この手のプロジェクトを最初から取り扱ったことがなく、戸惑いがちだったため、僕が必要な時に口を挟むという形になった。いずれにしても、かなりお役に立てたと自負しているので、自分としては満足行く会議だった。
とは言え、この手の会議でいつも困るのは、随時襲ってくる睡魔である。米国赴任前に、海外出張をして会議に出ていたときには、時差ぼけのせいで眠いのだと思っていたのだが、どうやら時差ぼけがなくても会議のときは眠いものらしい。。。
特にプロジェクターで映し出されたパワーポイントを見ていると、てき面に眠くなるのは、社会人であればかなりの確率で賛同を得られるものと確信している。
さてはマイクロソフト、パワーポイントにウィルスを仕込んだな!(違)
嫁に頼まれてネット通販。
今までに試したネット通販と言えば、母の日に送る花ぐらいのものだったが、今回は珍しく自分の物を通販で購入するらしい。購入希望は化粧水と乳液。
どうやらクラブジャパンという、海外在住者向けのネット通販のことを聞きつけてきて、そこで日本製の化粧品を買いたいのだという。
3年以上アメリカに住んでいて、これが初めての通販による化粧品の購入なので、今まで化粧品はどうしてたの?と聞いたところ、
・日本に帰ったときに買ったものを、チマチマ使う ・なくなったら、アメリカで名の通った比較的値の張る化粧品を買う(説明がよく分からないので、とりあえず高いものを買う)
ということをしてきたらしい。嫁いわく、アメリカの化粧品を買っても、要はかなり高くつくのだという。そこで、海外在住者向けネット通販ということになったようだ。
ネット通販といっても送料は不要で、そのかわり化粧品に関しては、定価に5%上乗せした金額で売っている。その他、書籍や医薬品、雑貨なども売っているが、ものによって定価より安く売っていたり、また割増金を多くとっているものもあるようだ(ゲームの類は割り増しが大きかった)。
会社のプロフィールを見ると、もともとは海外向け物資販売を25年前から行ってきたらしく、インターネットの普及にともないネット通販へと移行したようだ。比較的単純なビジネスモデルではあるが、海外在住(特に身近に日系のお店がない地域)の人にはとてもありがたい会社だと思う。
駐在室メンバーの平日の昼食は、車で近くのレストランに出かけることがほとんどだ。前駐在1号の時は、会社の中のカフェテリアで、ハンバーガーを食べたりすることも多かったが、あまりにも味が単一なので徐々に外に食べに行くようになった。
外に食べに行くと言っても、それほど多くのレストランが会社の周りにあるわけではなく、和食・中華料理・タイ料理・ベトナム料理・韓国料理の5種類を、曜日ごとに変えるくらいしか出来ない。
もともとレパートリーが少なかったのに加えて、一ヶ月ほど前には、よく使っていた韓国料理屋が火事で全焼してしまい、さらに選択の幅が狭まってしまった。特に駐在1号は、そのお店の辛口チャンポンがお好みで、「あの味を食べられなくなったのは痛い」としきりにこぼしていた。
なぜ土曜日の日記にこのことを書いたかというと、実は今日の夕食に嫁と行った中華料理屋(韓国人経営)で出てきた辛口チャンポンが、火事でなくなってしまった韓国料理屋の味に匹敵するほどおいしかったからだ。
早速駐在1号に報告することにしよう。
今日は息子の9回目の誕生日。
とはいっても、今週は仕事強化週間のため、帰宅を早めることはできなかったので、穴埋めのつもりで会社帰りにトイザラスに寄ってプレゼントを買って帰った。
息子には何も聞かなかったが、買って帰ったのは最近息子が夢中になっているハリーポッターのゲーム。
喜んでくれるとは思ったが、思った以上に気に入ってくれたようで良かった。
2004年09月20日(月) |
ある日記の終了に思う |
駐在日誌を書き始めてから2年半。
決して短くはなく、かと言ってン十年も日記(ウェブ日記に限らず)を続けて書く人から見れば、日記一冊分に収まるぐらいの間に、いろいろなウェブ日記が始まり、そして終わっていった。
終わり方も人それぞれで、潔く去っていく人がいるかと思えば、更新頻度が少なくなり徐々にフェードアウトしていく人がいたり、はたまた残念ながら何らかのトラブルを抱えて閉鎖に至る人もいる。しかしいつの時もその日記を楽しみにしている読者から見れば、寂しいという一言につきる。
無論、日記なんぞというものは、人に頼まれて書くものではなく、あくまで気の向くままに気の向くことを書くのが本来で、ただの読者から「寂しい」などと勝手なことを言われても困る、ということは重々承知の上ではあるのだが。
僕の駐在日誌の終わり方は、まだ決めていない。もともとはアメリカ在住期間中の日記のつもりだったのだが、ウェブ日記を書く(公開する)楽しさを覚えた今、帰国の時に完全に終わりとするかどうか、思いあぐねているところだ。無論、帰国をすれば今より時間的制約が大きくなるので、今の更新頻度を保つことは無理だと思う。というか、そもそもその前に「駐在」日誌ではなくなるのだが(笑)
いずれにしても、僕の日記が終わるときに、少しでも多くの人に「寂しい」と思ってもらえる日記を書いていきたいと、とある楽しい日記のあまりにも潔い終了に思ったのだった。
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