正解発表後ですが、Eブロックの感想です。
E01 生きてさえいれば
繰り返されるような文章に最初「あれ?」ってなったのですが、二度読んでみてわかった。
――から始まる段落のみを繋げて読むと、救いのある結末(父の同人誌)。
――なし段落だけを繋げたのが主人公にとっての現実なのですね。
お父さんは次女の引きこもりをネタにしてたってことなんだろうか……
とにもかくも、お姉ちゃんの死に様がとても強烈に残った作品でした。
E02 キドニーパイをひとくち
とても洗練された文章で言葉選びも完璧で……好きですっ!
料理の描写を読むだけで想像がぱあっと広がって、満腹だったはずなのに、食べたいなぁと思わせる飯テロ小説。
そして厨房の中の社会は現代社会の構図と変わらず……部下に悩む上司の姿が非常にリアルだった。
それにしてもキドニーパイを食べてみたい……
E03 火を目指して飛んでいけ
方言で綴られていたこと、ついったーの情報からして福井県の可能性高い? 方言で二人の女の子があれやこれやとお話する姿が新鮮で、ああ、なんて可愛いらしいんだろうと思いました。
主人公のもやもやに私も思わず同意したりして、思春期の心の揺らぎを存分に楽しませていただきました♪
あと折り鶴に「あほ」と書く場面。もしかして作者様は関西在住? (関東は「ばか」と書く人が多い気がするので)と推理してました。
E04 酔夢春秋
むかしむかし、という語りから始まるお伽噺のような雰囲気。
童子の動きひとつひとつに風を感じました。特にちさを助けた瞬間に感じた風邪が一番熱い。序盤にあった動物たちとの音楽会も楽しそうですね。
天狗だけど、鴉の名前をわざと忘れたりする姿がちょっとせつない。ふとした行動が人間っぽくてより親しみを覚えました。
E05 グラスキャンドルライト
そういえばG08クリスマスに振られた話あったなぁ、と思いつつ、こちらは救いのあるお話ですね。
タク君、別れを告げるタイミングが悪すぎたな〜 ひなちゃんの言うとおり、何でこのタイミングなんだろうな、っていう。
でもタク君は自分の立場と不器用さを分かっていたんでしょうね。正直、歌の場面は聴いているこっちも恥ずかしくなってきましたよ〜
タク君から電話がこなくても、ひなちゃんが過去のトラウマから解放され、新たな一歩を踏み出せることを祈ります。
E06 ことのはに
「ことのはに」というタイトルが素敵。ひらがなの柔らかさにほっこり。そしておかみさんの言葉がとても的を得ていて色々考えさせられました。
私も臆病風を吹かせたり、緊張して言葉足らずになったりすることが多いので、大切な人の前ではしっかり火を通した言葉を伝えたいと思います。
E02を読んだのが夕食を済ませた直後、そして日付変更前にこの話を読んで腹が鳴りそうになり、唾が出て……なんちゅう飯テロorz
鯖の味噌煮大好きなだけに、おあずけ食らってしょぼーんでございます。
E07 暁の女神と黄金の悪魔(※注)
王子と皇女の純粋さが狂気となり凶器となった作品。世界観がしっかりしていて壮大。両国の陰謀が絡んだことで、少年少女の愛が引き裂かれた悲しい話。
敵同士となった二人が戦場の片隅で再会してからどきどきが止まりませんでした。生きるか死ぬかの瀬戸際で二人を繋ぐのはひとえに愛としか言いようがない。
そして愛を貫くために国をも滅ぼす結末に脳内が真っ白になりました。
E08 女神は灰の夢を見る?
S女史の色香にこちらもくらぁり。カッコいいキャリアウーマンなんだろうな、と想像しつつ、彼女の胸の穴が非常に気になりました。
穴があいてたら水着も着れないし、友達と旅行や温泉とか行けなさそう。あ、でも露天風呂付きのお部屋でのんびりくつろいでいるかもしれない。
彼女の私生活がとてもとても気になりました。
これはファンタジーなんだろうけど、ちょっとホラーっぽい。生き延びた弟君がその後どうなってるのかも知りたいですね。
E09 The Phantom Circus, Fire Funeral
最初、アーロンがライオンに噛まれた? これバッドエンド? いやいや実はドッキリで……ってやっぱり死んでるじゃん!
二転三転のひっくり返しにこっちもびびりました。何度も読み返し、物語を咀嚼しました。
死を目前とした老人に映し出されたのは憧れのサーカスの舞台。彼はその時を迎えることでサーカスに留まり、夢を叶えることができたと言ってもいいのでしょうか。
孫にチケットを遺すという粋な演出もよかったです。
E10 朱樂院家の焼失
おとぎ話を王子様視点から見たようなお話。めでたしめでたしで締めくくられたけど、何かが引っかかる感じがするのは気のせいでしょうか。
蓉子と叔母が明らかに悪役となっているが、果たしてそうなのかな? 双子の母親が何故本家に瞳子を置き、蓉子の手を引いたのかが引っかかります。
臆測に過ぎないですが、母親は本家に瞳子を残し、蓉子と心中を図ろうとしていたのではないか?
もしそうだとしたら蓉子の行動にも納得がいくし腑に落ちる。叔母は子がないことで、理弌との仲も冷え切っていたっぽい。なら蓉子を溺愛することでその寂しさを埋めていた?
そして見方によっては瞳子の方が策士なのではという思いもなきにしもあらず。そうなると理弌は完全に掌の上で転がされていたことになるんですが(汗
長々と語ってしまいましたが、このお話は視点を変えれば奥深く、また違った展開を見せるのではと思いました。
E11 種火
新撰組近藤さん視点での「池田屋騒動」ですね。まずはじめに、どっしりと構えた近藤さんの姿が浮かびます。聡明で威厳に満ちているさまは頼もしい。
そしてちらほらと出てくる局員の名前に心が躍ったのは言うまでもない。「風光る」を読んでいる私としては斉藤さんがイチ推しなんですが……
ひとつの事件が種人なって、結果として混乱に陥れてしまうというのが無情としか言いようがありません。
E12 プロメテウスの崖
水に浸された町のシーンが強烈に残ります。読んでいる間も脳裏に水が押し寄せて思い出の品々が彼方へ吸い込まれていくさまが幻想的に映っておりました。
「特別失踪」扱いにされた両親が実は生きているのでは、と願う気持ちがとても胸に響きます。根拠や現物がないのに法によって生と死を区切られてしまうのは腑に落ちないですから。
ただ、一人ぼっちになってしまった唯の寂しさが淡々とした文章の中で切々と伝わって、戦闘機関係詳しくないのですがすっかり物語の世界にはまっていた自分に気が付きました。
Eブロック推理です。
あまりにも時間がなかったのでカンニングしたのを検証するという形になりました。すみませぬ〜
E01 生きてさえいれば
→藤原湾さん
E02 キドニーパイをひとくち
→文月夕さん
第一印象から決めておりました。
E03 火を目指して飛んでいけ
→塩さん
E04 酔夢春秋
→冬木洋子さん
「ザヌザの道」の「ゆく」の表現があったので。
E05 グラスキャンドルライト
→紅月赤哉さん
意気込みテンプレの趣味欄に歌と書かれていたので(安直)
E06 ことのはに
→菜宮 雪さん
E07 暁の女神と黄金の悪魔(※注)
→白馬 黎さん
E08 女神は灰の夢を見る
→水城翼さん
E09 The Phantom Circus, Fire Funeral
→小林さん
E10 朱樂院家の焼失
→彪峰イツカさん
01と非常に悩みましたがこちらの意見が多いということで(長いものに巻かれた)
E11 種火
→玉蟲さん
E12 プロメテウスの崖
→盲管さん
過去の覆面作品から見ての判断。独特な言い回しや、脳裏に浮かぶ幻想的な風景の浮かび具合から。
昨日の時点で一度確定させたのですが、何かもやっとしていたので推理延長しました。自信などはなからありません。当たって砕けろ!
というわけでCブロック推理です。
C01 天翔る竜と天下無双のドラゴン娘!(仮)
→蓮桐ユキノさん
意気込みテンプレに「強いおなごが出てくる話が好き」と書いてあったので、該当するのはこれかなぁ、という思いつき。
C02 桜都狂騒劇場
→ろくさん
文中の「零す」の表記があるのが02と04で、それを使っている作者さんがろくさんと並木さんとユキノさん。
更にろくさんのサイトで「ふんぞり返る」「厭わしい」「愉しむ」「眉を顰める」を見つけ語彙がほぼ一致したことから決め打ち。
C03 時よ止まれ、汝は美しい
→御桜真さん
作中に「ぎゅっと」「ふるふると」といった表現あり。これに似た表現が御桜さんのサイトでちらほら……幽霊物も幾つか見受けられたのでこちらに。
作品のタイトルを口にした時の雰囲気で推測。
C04 ほんとうの救世主
→並木空さん
上記02の理由しかり。最終的に04と並木さんも残ったのでこちらに当てはめてみた。
C05 ともしびの揺れる
→桂木直さん
現代ものも書かれるということ、この作品が「幸せの鐘が鳴る場所へ」のひらがな使いに比較的近いことから。
C06 あの温もりを思い出せない
→えこさん
最初読んで、物語の雰囲気がえこさんのサイト作品や前回の覆面作品「カウントダウンは始まった」となんとなく被ったので。なんとなく(汗)
C07 深夜ドラマは30分ものに限る
→永坂暖日さん
テンポの良さと作風が「お疲れさまです」に似ている? 小ネタの出し方は09と悩む所。
C08 火刑に処す
→くまごろうさん
「きみへ」のひらがなの開き具合から配置。禁忌、禁断系はこちらかなぁ、と。
C09 真夏のブーメラン
→藍間真珠さん
他の方を埋めていったら最終的にこうなりました。一応「ため息」は一致しているけど……自信ない。
C10 あなたの健康を損なうおそれがあります
→西禄屋斗さん
かなり「特殊工作」をしているとのことなので、最後の方に回し、消去法でこうなっちゃいました。
C11 この気持ちにつける名前をまだ知らない
→蝶々さん
「訊いて(訊く)」が出てくるのはこのブロックでC11のみ。この表現を使ってらっしゃるのがユキノさん、くまごろうさん、えこさん、並木さん、蝶々さん。
その中でC11と語彙が限りなく近いのが蝶々さん。「瞬き」「まとめている」「瞳」「煌めく」「小首をかしげる」が一致。
C12 緋蓮
→たつみ暁さん
文中に使われている語彙が「アルテアの魔女」とほぼ一致すること、国の名前の響きが似ていることから配置。
覆面作家企画6 Cブロックの感想です。
C01 天翔る竜と天下無双のドラゴン娘!(仮)
それぞれの場面を切り取って、モザイクのように張り付けたような文章構成。他の方もおっしゃってたように、時系列は5→6→8→2→3→7→1の順なのかな?
ケイトがどういった経緯でドラゴンになったのかが気になる所。血筋かな、それとも突然変異?
チカにとってケイトは相棒で心の友で、同じ苦境を乗り越えた戦友。だからこそ、この別れは残酷であり理不尽としか言いようがないですね。
ケイトは自分の死を最初から悟っていたのかもしれませんが……これはやりきれなかったなぁ。
処分されるシーンでこちらの胸もしくしく痛みました。
C02 桜都狂騒劇場
北の過去といい東の性格といい、なんとも濃い人たちなんだ。東はナルシストでお馬鹿で、自信過剰だけど、とても面倒見がいいんですね。そして時々子犬になる(笑)何だかんだでいい奴ではないですか!
この詰め合わせは王道で、憎めない。むしろ好きです。
そして彼らの立つ大正浪漫を思わせる舞台が素敵。添えられた桜の描写もとても綺麗で、完全に萌え殺されました。このお話、シリーズ化して欲しいです。
C03 時よ止まれ、汝は美しい
夜の川に佇む白い服を着たずぶぬれの女……
恐怖をあおるには十分すぎます。霊ものかと思ったら殺人犯かよ、というオチにしてやられました。犯人「あかり」の博打にこっちが舌を巻いてしまいました。
宮内くん生存できてよかったー、と思いきや、最後に背中がうすら寒くなるようなフラグ立っちゃってるし。これはオチとして流した方がいいのか、それとも……?
最後まで謎が絡みつく、面白いお話でした。
C04 ほんとうの救世主
帝国の掌で踊らされていたイリアナ可哀想すぎる――つまり帝国はイリアナが魔族の娘だとしって勇者に仕立てたということでしょうか?
これじゃなんの救いもないじゃないか――と思ったらまさかのSFオチ……ですと??? 金色の肌を持つ彼らによってイリアナは救われた、この結末にびっくり。
重厚な文章の中の大逆転に思わず目が点になんてしまいました。
C05 ともしびの揺れる
お年寄りを持つ家族と携帯にまつわるあれやこれや。それぞれの話は最初ぼんやりとしていましたが、終盤の「私」の語りによって糸がぴんと張り巡らされたというか、物語の背景が鮮やかに浮かび上がりました。
私の近くにはこの作品に出てくるような痴呆症患者はいないのですが、実際にあったら怖いというか、実際にありそうですよね。
C06 あの温もりを思い出せない
早瀬の先生への淡い想いは純粋なんだろうな。でもペットボトルにガソリンは危ない。そして先生、その熱い視線にいい加減気づきなさいよ〜幸せボケでセンサー壊れましたか? なーんて色々ツッコミたくなってしまいました。
次の日、早瀬がどんなシュチュエーションで告るのかなぁ、と色々想像するのですが、失恋と分かっている恋だからこそ、切ないです。
でも死にたいと思った彼女が誰かを愛しいと思えることで生かされているのは事実。どうか、その恋を苦しいと思わず、成長の糧にしてほしいな。
未来への第一歩なんだよ、と応援せずにはいられないお話でした。
C07 深夜ドラマは30分ものに限る
本筋のミステリもさながら、よくぞここまで、というくらい小ネタが盛りだくさんで、楽しかった〜
ハゲに対して容赦ないツッコミに何度笑いを堪えたことか。そして飛行石ネタに目を輝かせるラピュタ好きがここに一人(笑)
次回、主人公は海の家に飛ばされるのかが気になる……来週も見たくなってしまったよ〜
C08 火刑に処す
行き場のない想いを燐寸の火で消す→火刑という発想が面白かったです。
南雲どのが穏やかな口調で悲恋を語る所が切ないですね。そしてさらっと刻子を振るあたり、この手の告白を何度も受けていると見受けました。
相手の哀しみより自分の感情を優先した刻子は恋に恋してたともいえます。でも失恋したことで、本当の恋というものを体感したのかもしれませんね。
この様子だと、南雲さんへの恋の炎はまだ消えなさそうな気がします。
C09 真夏のブーメラン
このブロックがパンツと呼ばれるようになった根拠ですね。はい。
一人の女をめぐって、男と男の真剣勝負。青春だ。眩しいぞ。あまりの爽やかさにこっちが赤面しました。ぷちタイムスリップのあと「男」になって帰ってきた、コータが逞しい。
実はこんないい話だったなんて。企画開催して間もなくのこと、パンツTLに浮かれ調子に乗って誤爆ツイートをした自分が悔やまれます。
全然関係ないけど、この話を書いた作者さんは(バーロー!)コナンと(超高校級のスイマー)朝日奈さんと(小麦色のマーメイド)松田聖子が好きなのかな?
C10 あなたの健康を損なうおそれがあります
煙草の煙が武器になるという設定が面白い。相棒の鈴木の特技が酔拳なのもいい。女性の酔拳カッコ良さそうだ。
人魚との対戦も面白かった〜
全然関係ないですが、序盤のトイレ爆発読んだ時、アレは宮田の下から出たガスに煙草の火が引火して……なーんて思いこみ、そのあとすぐに読み違えたことに気づいた私でした。恥ずかしい……
C11 この気持ちにつける名前をまだ知らない
ああ、何て可愛らしいお話なんでしょう。ティカの健気さが可愛らしい。彼女の健気さが脳裏に浮かんでこっちの口元が緩んでしまいそう。
エミールの乾いた言葉をティカが受け止め、根気よく問い詰めることで、二人の間がぱっとあかるくなります。とてもいいバランスを保っているんじゃないのかな、と思います。
今は主従関係ですが、この二人、心が通じ合ったらバカップルになりそうな予感。
C12 緋蓮
コウカラという国の特性や、服をばっと脱ぐ瞬間や、それぞれの場面に艶があって、口づけの場面でいちいちどきどきしていたのに、読み進めるうちにせつなくて泣きそうになってきた。
紫樹の病気もそうだけど、彼女の想像以上に魁がイイ男すぎて余計に胸が痛んだ。強引だけど、ちゃんと相手のことを見ていて、すごく優しいだなんて……
病気を知らされた時の魁の気持ち想像するだけで、もぉうるうる……素敵な旦那だ。ごちそうさまです。
Bブロックの推理です。
B01 異端審問官と異端の聖女
→立神勇樹さん
文章のリズムが似ている? 同じ語尾の繰り返しが多い所から配置。
B02 誰か
→市川イチさん
一人称の語り口調、出てくる女性の悲哀さが「縁切り坂」の主人公に似ている。
B03 <激情>の魔女
→星野莢さん
前回の覆面作品「薔薇の娘」にある「微笑む」「双眸」「遣る」が一致。
B04 サンシャーラ
→梶つかささん
「アーシャラフトの花嫁」より「掠れた」「ひろげる」「耳元」「つぶやき」「はぜる」が一致。
B05 人類に炎を取り戻してくれたペンギンのお話
→石井鶫子さん
「蟹シリーズ」の話を読み、出てくる蟹のキャラの濃さからペンギンもいけるかと(ほぼ勘といってもいい)
B06 闇盗人
→ウルさん
「艦これ二次作品」及び覆面4作品「エバーグリーン」で「ほほえみ」「うなずいて」が一致。(覆面4の語彙はフェイクかもしれない)
あとサイトで「訊く」を見つけた。訊くがあるならB06にある「訊ねて」も使いそう?
B07 魔法使いの弟子と赤の受難
→ゆめのさん
最初ゆめのさんはB06だったけど、ウルさんに譲ったためあぶれた〜
意気込みテンプレにある「ファンタジーしか書けない」の一文、「かわいく」「おもわず」「きちく」と比較的ひらがなが多い。こちらがゆめのさんかな?
B08 クルーム・ルージュは屍に帰す
→enuさん
サイト内だと濃いめのFTを書かれている様子。このブロックの中で比較的濃いFTは私の印象ではB01とB08。
enuさんのサイト「聖なる恩寵、あるいは」はではB01の背景と似たような話が綴られている。でもB01の文章は立神さんのほうがしっくりくる感じなので、こちらに配置
B09 狐の嫁入り
→深海いわしさん
「花に星」に出てくる語彙(「簪」が「かんざし」になっていたけど)がほぼ一致。意気込みテンプレでサービス問題と書いてあったので素直に信じてみる。
B10 Kindling !
→咲倉紅羽さん
B10は石井さんも考えたけど、石井さん=ヤンス説は私の中で固く……咲羽さんを一度横に置いて他を埋めていったらこうなった(つまりは消去法)
意気込みテンプレによると咲羽さんは異世界FTを書くとのこと。
B10はコメディ色が強い。最初、現代ものかと思ったけど、物語の最後に異能らしきくだりがあるのでFTだよね、と自分に言い聞かせながら配置。
B11 夜の灯しびと
→中原まなみさん
このブロックで現代ものは(私が見た感じ)B02、B11、B12。B12はホラー色なので外れる。B02は市川さんに決定済み。
一度はB05(童話っぽいでヤンス)も考えたけれど「しゃぼんの子どもたち」の文章の雰囲気はどちらかといえばB11かなぁと。
B12 キタキタ
→ネジ子さん
何度か夏祭り企画でご一緒したのですが、どうもネジ子さん=ホラーなイメージが強いもので……これを読んですぐネジ子さんだよね? と。
「這う」も一致したし……「遣う」もあるけどB03説もありえる……ありえるけどこっちにします!
覆面作家企画6 Bブロックの感想です。
B01 異端審問官と異端の聖女
教皇の暗殺未遂、最初犯人=ユスティティア=男装と連想してたんですが、読み進めて行くうちに二転も三転もひっくり返って、最後はウルトラEが見事炸裂、最後のオチにうわあああっ、となった次第でございます。全ての元凶はおまえか! という……
腹黒&節操無しの教皇にハリセンぶちかましたい気分。そして教皇に狂わされた被害者その1=オールドウの苦労が読んでてすぐ目に浮かびます。
彼、老けこむの早い気がするなぁ、なんて余計な心配もしてしまいましたが(汗)
B02 誰か
最後、火だるまになったのは「彼女」か老人か。その前に老婆は何を抱えて逃げたのか、謎が深まる結末でした。細かく突き詰めれば重く沈んでいく物語ですが、少年の純粋な語り口がその重さを軽減してくれたような気がします。
随所にちりばめられた彼女への想いと命を削る描写がとても印象的でした。
B03 <激情>の魔女
最初「ヒヒヒ」なんて笑いをするから低い声のおばあちゃん魔女を想像したのですが、小娘魔女ですか。ツンデレ魔女さん可愛いなぁ。
一見魔女が手綱を引いているように見えますが、実質はイルにぞっこんじゃないか、とも思える展開にこっちがにやにやしてしまいます。
魔女にとっての十年は暇を持て余す程度のものかもしれないですが、イルにとっての十年は長かったのかもしれませんね。
とにもかくもお幸せに。
B04 サンシャーラ
話を要約すると目の前にあるのはユーリの遺体であって、シーラはその前に既に死亡していたということ?
つまりユーリは、シーラの死を認めたくなかった、あるいは自分の葬儀のひどさに「これは私の葬儀じゃないもん、妹のだもん(激おこぷんぷん)」とすりかえた、ということなのかな?
死者と遺品を全て聖地へ持って行き、遺族に何も残さないという掟といい、サンシャーラの正体といい、設定がかなり詳細なので、同じ世界観の物語が他にも沢山出てきそうな、そんな気配がします。
そしてユーリーに絡んできた少年の台詞や言葉選びがさりげなく色っぽかった。あんなので口説かれたらたまりません。
B05 人類に炎を取り戻してくれたペンギンのお話
ペンギンが。ヤンスが。ぶほっ(鼻血)これは萌え殺しですか?
童話調ではじまる物語。ゲオルグはとても優しくてお人よし。愛嬌のあるウィリーは努力家で頑張り屋だと思います。お互いいい味を出していて、ボケとツッコミも絶妙。
ここまでくると一人と一羽の出会いは運命としか言いようがないです。めでたしめでたしのあとはコンビ組んで是非舞台でコントを!
とっても楽しいお話でした。
B06 闇盗人
>君をここから解放してあげるよ、お姫さま。
この口説き文句は罪ですね。けしからん、実にけしからん(褒め言葉です)
巫女を手に入れる一方で、商人の過去が童話調に描かれる、現代と、過去が入り組んだ物語に壮大さと濃厚さを感じました。
闇の中から抜けでたあと、アーニャがどうなったのか気になります。幸せであるといいんですけど……
B07 魔法使いの弟子と赤の受難
蛙にされたユリが可愛らしかったです。捕食されない様に懸命に跳ねている姿を想像したら顔がにまにましてきました。
お師匠さんもフリーダムですねぇ。実験は私もすきですが、やりすぎはよくないですよね。弟子を蛙にしててへぺろ、もう一人の弟子にあとはよろしくって、結構えげつない気がします。
とにもかくも、ユリが元に戻ってよかった〜
B08 クルーム・ルージュは屍に帰す
最初ミステリの臭いがしたので心してかかりました。――が、蓋を開けたらなんて美しき兄弟愛。ハッピーエンドなのもよかったです。
ユリアスは過去の過ちを謝りたくて片っぱしから屍炎師を訪ねていたのですね。そんな弟を赦したルージュの心の広さにもじんときました。
兄弟という形が崩れ、身分もかけ離れてしまったけど、お互いがお互いを思って生きている姿が素敵だなと思いました。
B09 狐の嫁入り
記憶喪失の女の子を預かったらフォーリンラブ、これだけならほのぼのなんですが、意外なオチが待っていたという、そんなお話。
炎の中に飛び込んだ太吉さんも素敵だけど、何よりも、お紺を育てた盗賊のお父っつあんが素敵だなと思いました。
彼女の将来を案じて突き放す――この親子愛を想像したらうるっときてしまいます。
お紺はいずれ太吉に本当のことを話す時が来るのかな? 来るとしたらそれは是非稲荷神社の前でやってもらいたいなぁ……
B10 Kindling !
【飲んだくれ】【鳥のホネ】【暴れ屋】のあだ名に強盗ネタ。ベタな西部劇と思ったら一味違いましたね。
私も最初は「ええっ、あれはハゲじゃないの?」って思いましたよ。ザビエルのようにぱあああっとした感じのを想像してしまいました。
特殊能力を持つエリュは何者なのでしょう? 農夫のおじさんに「悪魔」と言わせ震えあがらせる存在というのも興味深い。
旅の途中なようなのでこれも是非続きがあったら読んでみたいですね。
B11 夜の灯しびと
天蓋孤独のメイとおじさんの心温まる話。街灯に火を入れる職業なんて、なんて素敵、と思いながら読んでいました。
おじさんやママ、マスターの語り口がいいですね。おじさんはちゃんとメイの本心をちゃんと汲みとった上で言葉を発している、その優しさがこちらにもじわりと伝わってきます。
自分を夜だと称するメイにとってママやマスターはホームであり、おじさんは心をあっためてくれる、道しるべの灯なのでしょうね。
そう考えるとメイはとても幸せ者だなぁと思いました。
B12 キタキタ
PC使えるのがこの時間帯しかないとはいえ、深夜にこれを読んだことを後悔しました。怖い、怖すぎる。
何が怖いかというと、得体のしれないモノ、見えないモノ、こっそり仕込まれた呪いのループ。
誰かに語ることで死を免れるという設定は「リング」っぽいですが、それでも怖い……この連鎖はいつまで続くのでしょうか? トイレに行くのが億劫になってしまいます。
Aブロック推理です。
A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
→塩中 吉里さん
野球好きということ。前回の覆面作品「愛情木端微塵斬り、同情十把一絡げ」より「想い」が一致。前回も儀式を題材に使っていたことから、これかなぁ?(と理由をこじつけた)
A02 真夜中のラブレター 〜男子学生より愛だけを込めて☆〜
→虹屋よしゆきさん
A08と悩みつつ、この作品が覆面4作品「たとえ何があっても」と同じ雰囲気を感じたため。つまりは勘。
A03 鬼の泪
→彩真 創さん
「雪に泡沫」「Death Murder」の中で「泪」「撫でる」「覗」を使っていたこと。作風がこちらに近いかなぁということから。
A04 灯
→鴉城カホリさん
最初はA06と思ったけど、こちらの方が「夏祭り8」作品に似ている? 作風に近い? 読んだ印象だけで選びました。
A05 エダの花火
→碓地海さん
最初「残滓」という単語を祭歌さんのサイトで見つけたのでてっきり祭歌さんだと思っておりました。でも、碓地さんの「火炎舞い散る」がどうみてもA01と被る……
「ドM道」の雰囲気を取るならA02やA08もありえる。3分裂に頭ぐるぐる。そして決断した。こうなったら堂々とカンニングしてやると(笑)
ツイッターの覆面TLや掲示板に書き込まれた推理からA04推し多い? じゃあ私もということで←
A06 羽虫
→神儺さん
こちらも堂々カンニング(おぃ)
最初はね、A07を推してたんですよ。Aブロックで「溜め息」という表現を使うのはひととおり見た所、神儺さんと碓地さんだけだったから。でもカンニングしたらみんな06推しなんだもん。すっごい不安になるじゃないですか!
……って、他人に責任転嫁するのは良くないので再検証しました。
確かに神儺さんの特徴である文頭の――がA06良く使われている、そして場面転換の+、数は同じだったか忘れてしまいましたが、確かに使っている。
うーん、これはA06だな(あっさり手のひらがえし)
A07 一生分の
→ヒイロさん
消去法です。最後に残ったのがA07、A8でヒイロさんと祭歌さんだったのであてはめました。自信ない。
A08 dead???:エンドorスタート
→祭歌さん
上記に同じく。祭歌さんがA04からあぶれてしまった後はかなり迷走してました。ううぅ……
A09 火消し参り
→はにさん
このブロックで最初に決め打ちしました。
作中の「おなじ」「やさしく」が「しなやかな腕(かいな)とその顛末」「赤い靴」に出てくる「おなじ」「やさしさ」と一致。
A10 キャンドル・ミッドナイト
→五部臨さん
作中の「ジージーと」「サワサワと」の表現が「錆色モノクローム」に出てくる「スパっと」「パッと」「ハラハラと」といった表現と被ることから。
A11 PT
→其場凌さん
「喋った」が一致。「月並み町の魔法使い」を読んでみて、雰囲気似てるかな、ということで。当てのない勘です勘。
A12 IRCオリンポスログ@プロメテウス炎上
→蔵野杖人さん
こちらもカンニング。あと、私の読み違えがなければ、神様たち人間を狩るとか食うとか言ってるような。確か意気込みテンプレで「人がよく死ぬ」と書いてあったので、
私も当てはめてみました。
***
Aブロックの作者さんは使ってる語彙が似ていたので推理中ずっと同じ場所をぐるぐるしたり、あっちへこっちへ迷走しておりました。当たっている気が全然しないわ……
覆面作家企画6Aブロックの感想です。
A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
おおおおぉい!
そこで終わりかよなエンディングといい、タイトルと言い、最初からA01の座を狙って書いた作品ですよね、ねっ(微笑み)
まじない師以外のみんながかなり適当で腹黒すぎです。テロップもねつ造満々。全ては視聴率と島の観光化、秘境イメージを損なわないように作られたものかもしれませんが、これはひどい(笑)しかも野球で放送がぶった斬られるという……
できることなら、覆面終了後に完全版を再放送(?)してもらいたいです。
A02 真夜中のラブレター 〜男子学生より愛だけを込めて☆〜
本人たちは至って真剣なのに、どう見てもお馬鹿で抜けてるよねぇ、としか言いようがないお話。実際こんなラブレター貰ったらドン引きですが憎めない三人組ですね。きっと彼らは今後の学園生活でも色々やらかしてくれるんじゃないかなー、と想像が膨らんでしまいます。先生たちの二つ名やその役割も面白くて、是非シリーズ化してもらいたいなぁ……
A03 鬼の泪
自分や周りにに不都合があると異形のもののせいにする、でも異形のものたちにとっては自分たちそのものが災厄だったという話。
これは人間同士の間にも言えるような気がして身につまされました。
そして鬼である兎月と異国の瞳を持つ少年、青空の引きあわせは穏やかなのに対し、朱桜との出会いには緊張感と物悲しさが漂っている、この対比がいいですね。
紫苑を手にかけなければならなかった朱桜の諦めに近い感情はやるせない。生きとし生けるものの伝承や言霊の力というものを突きつけられた、そんな気がいます。
A04 灯
「両想い」とはちょっと違うけど、お互いの心を奪い奪われたお話。「想い」が石となって吸い取られるという設定が面白かったです。
女はこれまでに一度も恋をしたことがなかったのだろうか?
口づけのあとで女側の気持ちを深読みすれば、押し倒されて思わずどきっとしちゃった。これって恋? な解釈もなきにしもあらず。
男は女の心を手に入れたけど、どこかしら憂いが残る結末でした。
A05 エダの花火
人間が花火の材料となって戦争の道具に使われるというのが衝撃でした。
>満十五歳以上というたった一つの基準をクリアして申請すれば誰でも花火になれる
>「花火になるよ」と言ったなら「おめでとう。ちゃんと見ておくよ」ぐらいの言葉が適当
このへんのくだりは神風特攻隊に似たものを感じます。命を散らす姿を美しいと捉えた過去の日本を思い起こさせます。
先生が花火になった理由は私にも分かりかねますが、人の死を「美しさ」で例えるエダに一石を投じたかったのかもしれませんね。
先生の終焉がなんとも切ないお話でした。
A06 羽虫
これも胸を締めつけられる。厳格な家に縛り付けられていた千尋は死を選ぶことで自由になれたのだろうけど……切ないなぁ。残された遥が可哀想に思えてなりません。
遥は千尋の居場所であろうとした。千尋もその気持ちは分かっていて、でも彼の哀しみはもっと奥深くに根が張っていたのかもしれません。17という美しくも脆さを抱える彼の寂しさが所々に伺えました。
ただただ、冥福を祈るばかりです。
A07 一生分の
濃い。名がカスガだけに内容も濃いですね。しかも「ピンク」のリボンって――作者さん、覆面の上にオードリーを乗っけてるに違いない(笑)
奴隷と主人という特殊な環境が独特の世界観を醸し出しています。カスガが一人暴走してたら目も当てられない所でしたが、ちゃんとツッコミ役がいてよかったです。
ここまでくると、ファリエルの過去や詳しい素性が気になる所。ファリエルの存在は最後、カスガへ感情の変化をもたらしますが、これが吉と出るか凶とでるか……続きがあるなら是非読んでみたいですね。
A08 dead???:エンドorスタート
コロナが火にまつわる名だったんで、ミヤの由来は何だろうと思いぐぐってみたら――易占の火沢睽(かたくけい)と出てきました。これ当たり?
コロナや暁がまとう炎のくだりが面白かったです。どピンクとか虹とか、これぞ遺伝と言ってもいいでしょうね。こうなってくると二人の両親が何色なのかも気になります。
そしてコロナの助言で弟君が無事生還できてよかった〜 とても楽しく拝読させて頂きました。
A09 火消し参り
ひよりちゃんに萌えを感じました! 高速で手をぶんぶん振っている姿が目に浮かびます。そして少年の「ひっさつ! えんきんほう!」に吹いた!
この話では「そういうものだから」という台詞が随所にちりばめられています。曖昧な言葉ではあるけれど、ここまで出てくると何だか納得せざるを得ないような、不思議な感覚ですね。
幽霊が出てくるのに最後まで心穏やかに読めました。
A10 キャンドル・ミッドナイト
自転車でのきままな一人旅。子育てに追われる身としては、羨ましい……
ひとつひとつの描写が丁寧でふっと脳裏に背景が浮かびます。宿でシャワーの水がお湯になってほっこりする所も、あるあると頷いてしまうほど。
おかみさんが人差し指を唇に添える所はどこか色気を感じます。
想像のなかで旅行を私も楽しませて頂きました。
A11 PT
PTとは何だと思う? から始まる物語。だれかを説得する語り手の口調が軽快で、あれよあれよと言う間に読み終わってしまいました。
結局のところ、「名は体を表す」ということかな? そして異世界(仮想世界?)に直接ダイブするゲームというのに驚きました。
この場合、痛覚とかってどうなるのかなぁ、と思いつつ、主人公たちのキラキラした様子に青春を感じる私なのでした。
A12 IRCオリンポスログ@プロメテウス炎上
Aブロックの締めはチャット論争という、これまたカオスなお話。この配置で来ますか。恐ろしやAブロック。
私は日本の神様をかじった程度なのですが、ウィキで登場人物調べたら日本の神とか宗教の神とかごった煮状態でまさにカオスwww
そういや小学生の頃、学芸会で上級生がプロメテウスが火を人間に与えたという話を演ってたなぁ、と思い出したりしながら読んで(ログを追いかけて)おりました。
ゼウスが終始いじられっぱなし。冥界に帰りました、奈落に落ちましたってwwwなんかドリフのコント(年齢バレる)見ているみたいwww
さっきから草が生えて仕方ないわwww