Gブロック推理です。
※私の推理は文章の雰囲気、作中に出てくる言葉、意気込みテンプレからの想像とカンニングで成り立っております。
G01 いきたいと希う
→志水了さん
サイト内の作品を拝読した所、ぼんやり、ふんわりといった擬態語がひらがなで書かれていた。
意気込みテンプレに「コンビものが好き」とのこと。作中に男子二人組がでていることから。
G02 火宅咲(わら)う
→八坂はるのさん
比較的ひらがなの開きがあること、作中の「わからない」というのが「八月三十二日のオリオン座」内でも使われていたことから。G05と最後まで悩んだ末の結果
G03 これから朝が訪れる
→だもさん
最初に読んだ時から、だもさんのカホリが……
「覆面朗読会をはじめましょう」の雰囲気そのまま。前回反省点を生かした作品なのでは? と推測。
G04 蝋燭
→文月柊さん
最初、話の中に馬がちらっと出ていたG11かと思ったけど、他の探偵さんがG04推しが多く再検証。「CROSS ROAD」から「瞬かせ」「溜息」「呟いた」「所為」「頷いて」「ほくそ笑んで」「瞬く間」が一致。
ここまで一致するとこっちかなぁ、ということで配置変更。
G05 金糸雀に雨
→スイさん
文章の雰囲気で「あ、これかな」と。
八坂さんと悩む所ではあるけど直感を信じてみる。
G06 ファレと変な魔法使い
→みずきあかねさん
これもほぼ直感で。童話っぽくもありファンタジーでもある故決め打ち。
G07 TOMOSU
→楠 瑞稀さん
笑いのツボがまさに楠さん。最初読んでこれだ! と思ったもののG08を読んで一度揺らぐ。でも最終的にはここしかないと。
G08 恋愛未満コンロ。
→moesさん
最初楠園さんを推していたんだけど、moesさんの意気込みテンプレにある「ぬるい恋愛もの」でこっちかな、と。
「レンアイ」の冒頭に「突っ伏して」という表現があったことから決め打ち。
G09 火球少女
→jijiさん
「一寸」という表現と会話の雰囲気から決め打ちしたのだが、その前に「不運」というハードボイルド短編読んで大いにハマってしまった自分がおりました。
G10 マイノリティ・レポート
→楠園冬樺さん
最初G08推しだったけど、他を埋めてったら最後にこうなった。
自信ない。でも楠園さんは一人称と三人称で書きわけしてるっぽい?
G11 イレーネ
→カイリさん
最初文月さんに当てたらカイリさんの居場所があれ? ない?なんで(笑)慌てて他の探偵さんの答えを見てみる。G11推しが多そうなので再検証。
「女王キリエ」から「佇んで」「掻き」「駆け」「飲み込み」「喘ぎながら」が一致したではないですか!
また主人公の背景と作中にあるイレーネの境遇が酷似、意気込みテンプレートかの「特定の作品を読んだことがあるひとには非常に分かりやすい」という発言で決め打ち
覆面作家企画6Gブロックの感想です。
G01 いきたいと希う
自分の居場所を探す少女と、ひとではない少年たちとの巡り会いのお話。
タイトルの「いきたい」は「逝きたい」とも「生きたい」とも捉えられるので、奥深いなぁと思いました。
大和と伊織はさらっと言ってましたが、二人の死の間際が語られた時は何とも言えぬ切なさが広がりました。
何も変わらないけど、前を向く少女が少しだけ強くなったような、そんな印象が残るお話。
G02 火宅咲(わら)う
「咲う」は「笑まう(えまう)」という意。その前に火の家とついていたから物騒な話なのかなぁと体強張らせて読みにかかりました。
作中に出てきた家は色々と謎めいておりますが、こういった都市伝説はありそうだなぁ。
親の期待に添うべく生きてきた彼女は自分の存在を他人の評価でしか受け入れられなかったのが悲しいというか、家に招かれたことで、ある意味救われたのかもしれないけどこの結末はやりきれなさが残りますね。
G03 これから朝が訪れる
エレナが猫に燻製をあげているシーンが強烈に残りました。猫の餌なのに、レイラはその餌を物惜しそうに見てしまう、二人の貧富の差が心に突き刺さり……と思ったらどんでん返し。
エレナがレイラを見下していたと分かった瞬間、人間が抱える業と心の闇が垣間見えた気がしました。
エレナも決して豊かな生活ではないけど、洗濯婦をしているレイラを可哀想がることで、自分の立場を正当化しようとしている、この姿に人間臭さを感じます。
「怒ってもいいのよ」という言葉はレイラへの優しさではなく、同族嫌悪から出てきたのかもしれませんね。
G04 蝋燭
なんとも悲しい復讐劇。少女のとつとつとした語りが、徐々に感情を帯びていく姿にじわじわと冷気を感じました。
まるで、ミステリのクライマックスを見ているような錯覚。男が胸元を漁る場面はとてもリアルに映ります。この時、男の感情が初めてむき出しになったとも言えるんじゃないでしょうか。
読み進めるうちにこちらも手に汗を握りました。物語の最後、瞼を閉じた瞬間、復讐を遂げた少女の慟哭が私の脳裏に浮かんだのはいうまでもありません。
G05 金糸雀に雨
お互いを想う少年少女の、せつなくもうつくしい物語。金糸雀の健気さが目に浮かびます。
緩やかな文章とひらがなの並びがとても美しく、サーカスという独特の雰囲気にどっぷり漬からせて頂きました。
最後に金糸雀がよだかを突き離す場面、それでも迎えにいくと伝えるよだか。想像するだけでたまりません。
何時の日か、二人が再会することを願わずにはいられませんでした。
G06 ファレと変な魔法使い
「ワタクシ」の語り口調が可愛らしくて可愛らしくて。
ご主人様を起こしたり、ご主人様に嫌われたと思って泣きそうになったり……幼女(!)の一つ一つの動作を想像するだけで鼻血吹きそうです。
最後イケメンに変身した(戻った?)グレン様に心ぐらぐらなのも笑えました。いくらなんでもツボ入りすぎる〜これは参った。
最初から最後まで口元がゆるみっぱなしでしたよ〜
G07 TOMOSU
>一枚の手――手首から五本の指先まで一揃い
>手は怪しげな魔術道具
このくだりを見た瞬間、私の中で「スキップ・ビート」がぽん、と出てきましたよ。
たしかマリアちゃんがモー子さんにプレゼントしたやつよね? モー子さん曰く、あれよりもキョーコ人形の方が禍々しかったとかなんとかってやつ。
あんな雰囲気なのかー。あれはいらんなぁ。あんまり役に立たなさそうー、嫌だなぁ、と思いつつ、このお得感の押し売り、如何にもな通販番組の雰囲気をによによしながら楽しんでおりました。
そして零式って……妖怪ウォッチになってるし。最後まで笑わせてくれました。
G08 恋愛未満コンロ。
島村くんと先輩のやり取りがとても面白かったです。
このお話で注目してしまったのは物語のあちこちに出てくるコンロの描写。かち、かち、と鳴るコンロが先輩の代わりに嫉妬や嘆きを叫んでいるのかぁ、と。この書き表し方は、すごいなぁと思いました。
ああ、お兄ちゃん切ない。でもなんだか笑ってしまう、心がほっこりしてしまうのは登場人物たちの優しさと文体のせいでしょうか。
バレンタイン司教ってネーミングも素敵過ぎます。
G09 火球少女
サッカー少年の初めての挫折、しかも女の子に鼻をへし折られてしまい、その落胆ぶりが青臭く、瑞々しく描かれていて、ああ青春だよね、と胸躍らせながら読んでいました。
でもついつい目がいってしまったのは主人公の相沢よりも千秋の方。
女子サッカーが世界一になったことでその認知度は高まっているけど、部活に取り入れるとなるとまだまだ難しい所ですよね。
それを考えると千秋はとても志が高いなと思います。才能も実力もそれに見合っていて、しかも髪を切ったら美人だったというなんてずるい展開だ(褒め言葉です)
このもやもやとした気持ちは恋の始まり? 二人の今後の動向が気になる所です。
G10 マイノリティ・レポート
覆面で、こういう作品はまだ出てなかった。やられたなーと思うと同時に文章の奥の深さを感じました。
高山地帯で火を運ぶという、伝統行事を追いかけるレポートは実際にあるのかな? どうなんだろう、と考えつつ。(実際は掲載されていない)写真の説明文からも想像が広がってきます。
文明の進歩とともに消えていく「慣習」は地域性に限らず、身近な所にも結構あるのではないかと思います。
それを生かすも殺すも私達の手にかかっている、ということでしょうか。とても考えさせられる作品でした。
G11 イレーネ
この作品を一言で表すなら、理不尽、なのかな? それしか出てきませんでした。
というかどれだけ箱入り娘なんでしょうねイレーネは。二人は常に対照的に描かれているようで、それを考えると拷問を受け倒れたハンスが不憫でなりません。
身分違いというのはこんなにも残酷なものか。でもハンスにとってイレーネの存在は恋というより憧れに近いような、まだ淡いものだったのでしょうか。
彼の、イレーネを想う気持ちが響いて、胸が痛みました。
Fブロック推理です。
F01 アイ・アム・ファイヤーマン!
→瀬古冬樹さん
キャラの名前。(前回もテーマの「色」に沿っていた)
一人称の文体の感じが似ている。
F12と未だ迷っている(ホラー好きな女の子の話があった為)
F02 命がけの結婚
→すずさん
ミステリ(謎)+萌えを詰め込んだということ。黒霊、刃といった和風の固有名詞。「クオリティに反して時間がかかった」の言葉からかなり細かい設定をしたせいで執筆が滞ったと思われる?
F03 僕も愛しているよ
→三和すいさん
「たとえアナタがいなくても」のラストがこの作品に似ているか?
意気込みテンプレにある「異世界ファンタジーが好き。読むのは、推理小説っぽい構造の話と、恋愛要素が入っている話」というのにぴたりとはまったので。
F04 「幸福な食卓」
→青波零也さん
「甘味組曲」と意気込みテンプレにある「全裸」を信じる。
信じたいけど……これでいいのか?
F05 火と水の婚姻
→木菟みるくさん
前回の「透明な口づけ」の文体、雰囲気から三人称の時代物もありえるかと推理。意気込みテンプレの「そのまんま」を信じて。
F06 夕星☆えとらんぜ
→五十鈴スミレさん
起伏の少ない展開だとF05と悩む。
でも他の作品にもやたら微笑む人物や場面が出てくること、文章の雰囲気から。
F07 火のないところに煙をたてるお仕事です。
→ 小高まあなさん
会話分の先頭に……が多い。
擬音語がひらがな。
一人称だと一文短し&改行多い
F08 凱旋の火矢は墜されたし
→篠崎琴子さん
ひらがなの開き? が大きい。
ゆったりとした文体。ゆるしてください、の一文から決め打ち。
F09 千匹皮姫
→あまねさん
前回の「ハートブレイク・ランニング」以来乙女の青春物はあまねさんにしか見えない(え
意気込みテンプレの「かなりドツボにハマってた期間があった」は、本文と劇中劇の狭間で悩んでいたのではと推測
F10 灯油あります。
→天菜 真祭さん
一人称の文体(執筆4時間ということで書きやすい文体を選んだ?)
女の子の可愛らしい口調。
天菜さんの作品にはお辞儀、一礼、といった仕草を多く書かれていることから。
F11 愛の消火大作戦
→水町千晶さん
消去法なので自信ない……瀬古さんと作風が似ているかも。
水町さんはF01の可能性も考えられるので非常に悩ましい所。
(以下推理メモです)
F01はゆるふわ怪異世界? な感じだったので小高さんに決め打ち。でも瀬古さん&水町さんも候補に挙がっていたこと、お二方がF11の可能性もあるということで、小高さんの作品を見直し。「彼女の時計は手巻き式」
「ひとでなしの二人組」から……で始まる会話文が多いことに気づいた! そういやF07に出てくる理沙の台詞もそんなのが多かったような。そして小高さんの作品にある擬音語がひらがな多し、一人称だと一文短し&改行多いことからF07に変更。F01、F11の候補を瀬古さん&水町さんに絞って保留。
次は文体に特徴がみられる人から。まずは篠崎琴子さんと天菜真祭さん。
篠崎さんは他の探偵さんがF08をかなり推しているので検証。サイト内の作品を読むと確かにひらがなの開き具合とか、序盤の一文ずつの改行とかゆるしてください、の所とか。これは決め打ちしてもいいのかな〜
天菜さんは過去の夏祭り作品と前回の覆面作品で検証。女の子の一人称が得意で、空が好き。そして作品の中で礼をする仕草が比較的多い? お辞儀、一礼のある作品はF10。少女の一人称で可愛らしいし。天菜さんが書きやすい文体かも。それに「微か」がぴったり合った。ということで決め打ち。
五十鈴スミレさんは起伏の少ない話を書くと意気込みテンプレで書いてあったような。起伏の少ない話は三人称のF05? でも一人称の作風だとF06が妥当? 改めてサイト内の作品を幾つか読んでみる。あれ、チョイスした作品全てに「微笑む」キャラがいる。これって推理材料になる?
微笑み多いのはF06。そして五十鈴さんは初めての参加。フェイクはあまりしないかなぁ、と推測しF06で決め打ち。
木菟みるくさんは最初F07で決め打ち予定だったけど、小高さんが入ったことで宙に浮く。木菟さんはサイト内ではダークな話を書いていたけど……そういやと思い前回の覆面作品を見直す。「透明な口づけ」は艶があってレトロっぽい雰囲気が入った話だった。あれ? それっぽいのってF05も当てはまる? 木菟さん、和風もいけるんじゃね? と思いF05へ移動。
あまねさんはニンジャスレイヤーが好きらしい。それを真に受ければF02だけど、F02は時代物やミステリを書くすずさんも候補に入ってる。あまねさんの前回の覆面作品「ハートブレイク・ランニング」のあの甘酸っぱさを思うとF02はちょっと違うような。F09の方が乙女入っているか。うーん、消去法であまねさんF09決め打ち? そしてすずさんの意気込みテンプレ回答「クオリティに反して時間がかかった」から、かなり細かい設定をしたのではと推測。すずさんをF02に配置。
F03書きそうなのは青波零也さんと三和すいさん。三和さんの「たとえアナタがいなくても」の最後の方の文体がF03に似ている気がする? 青波さんはTRPGが趣味というから普段からFT色強めかも? F03はどちらもあり得る。
でもそうするとF04は誰が書いたことになる? 食べ物を交えた話は青波さんの作品にあるというので読んでみた。確かに青波さん=F04はあり得る。あり得るが……全裸なの? まんま信じていいの? だったらF04青波さんで決め打つよ。飛びこむよ。でもって三和さんをF03に置くよ。
そして最後に保留にしていたF01とF11。二人の過去の作品を交互に見て考える。瀬古さんはホラーが好きな女の子の話を書いている。じゃあF11――と思いきや、前回の覆面作品(色がテーマ)読んでて、登場人物たちの名前に色がついているのに気づいた。あれ?ファイヤーマンは日野・男で水の巫女が水野美琴だったよね? もしかしたら今回も名前ネタやってるかも。ああでもホラー好きな娘も捨てがたい。というわけで人様の意見をのぞき見。瀬古さんが比較的多いか?ということで瀬古さんF01、水町さんF11に決定。
メモにあるとおり、私の推理はほぼ勘といってもいいです。あとは意気込みテンプレからの想像とか、人様の意見を参考に(つまりはカンニング)とか……
消去法も使っています。
覆面作家企画6絶賛開催中でございます。
今回は開催期間内に感想、推理を多くあげられたらと思っております。
ひととおり全作品を拝読、F→G→A→B→C→Eの順で感想・推理をしていきますね〜
ということで、
まずはF(ancy)ブロック感想です。
F01 アイ・アム・ファイヤーマン!
火の玉がかわいすぎてたまらん。つぶらな瞳で物騒なこと言う所とか、どこか抜けている所とか。是非擬人化スタイルも見てみたい。
ラスト、水野さんの素早い行動に驚いたけど、このぶんだとドブ沼が蛍沼に戻るのもそう時間はかからなさそう。
終始テンポが良くて名前を使った小ネタも面白かったです。
F02 命がけの結婚
政略結婚とは言え、初夜に嫁に投げ飛ばされる夫……なんだこの美味しい展開は。そして最後の台詞が可愛すぎる。
力があっても刃の長の命により、敵と戦う事も大事なひとを守ることもできなかったヤナ。かなり辛かっただろうな、と思います。
ガイバと黒霊の問題、アルヴォンとの恋愛(フラグは立った)もこれからって感じで続きが気になるお話でした。
F03 僕も愛しているよ
これは切ないなぁ。終盤にある女装オチは想像がつきませんでした。
エンジにとって魔物退治は死ぬための旅。どんな気持ちで毎日を過ごしたかと想像するとやりきれなさしか出てきません。
救いだったのは、愛する人に出会えたことなんだろうなぁ。それ故にタイトルにもなったダニーの一言が心に染みてきます。
F04 「幸福な食卓」
氷菓子がとても美味しそうで、深夜にこれを読んだことを後悔しましたよ。ホーホーの鳥はこんな鳥なのかな? モゥはきっとこんな動物かなと想像するのが楽しかったです。
『温かい料理が並んでいる食卓は、それだけで幸福の象徴だ』
師匠のこの言葉がとても奥深い。目の前に食べものがあること、食べられることの幸福は人間の基本だよねぇと。
主人公を取り巻く店の人達も家族のよう。芯の底からあったまる、読後感の良いお話でした。
F05 火と水の婚姻
おや、こちらも政略結婚ですね。でもお互い愛し愛されているなぁ。
けしからん、もっとやれ(笑
個人的には在景殿が気に入りました。お茶目で大人で少し影のありそうな所が好物です。在景殿と小煌の、源氏物語的なお話も見てみたいなぁとおもいました。
F06 夕星☆えとらんぜ
家政婦は見た、なノリでドキドキの少女小説。冒頭からストーカっぽい展開でおいおいおいと思ったらSFに吹っ飛びましたねぇ。
加賀瀬くんのお食事シーンがとてもシュールでございました。加賀瀬くんの(宇宙人的)日常生活がどんなものかも気になる所。
最後はやっぱりフラグが立ったと思う私なのでした。
F07 火のないところに煙をたてるお仕事です。
ヤンデレ主人公こえぇぇぇぇぇっ!
私も最初は理沙のことを嫌いなのかと思ってたら、逆だったというオチ。
理沙を側に置くための布石一つ一つが破滅へのカウントダウンにも聞こえて仕方がないです。
今後、逃げ道を奪われた理沙が共依存に追い込まれていく姿が想像できて二度ガクブルでした。
F08 凱旋の火矢は墜されたし
これは一人の女性の逃亡劇を顧みる話ではありますが、家族の絆を考えさせられる作品だな、と思いました
文章をよくよく読んでみると、イェリネクの一家はアロイス親子以外、血のつながりが全くないんです。
それを考えると、この展開はすごい。戦火の最中とはいえ、よっぽどの信頼関係がないと赤子を託せないと思うんですよ。
イェリネクのきょうだいたちは芯の底から繋がっていたんですね。そう考えると彼らを引きとり育てたマトカ様はすごいなぁ、と思うんです。
託された赤子が泣くたびにスヴィータがおろおろする場面が浮かんで、こっちがどきどきしてしまいました。
最後は幸せの結末で良かったです。
F09 千匹皮姫
正直に言います。いきなり劇の台本から始まってビビりました。この滑り出しは作者さんの作戦勝ちと言ってもいいでしょう。
舞台公演に奔走する主人公の真剣さや焦りや諦めにも似た感情、自尊心が波のように押し寄せて、そのカオスっぷりに人間臭さを感じました。
そして長谷川君の役のめりが窮地を救うというのはとても意外だったというか、私も尊敬しました。でも役同士の恋愛で終わってしまうのですね〜
F10 灯油あります。
ナズナさんが可愛らしい。そして彼女の服装から背景にある喫茶店の風景や調度品。この店は「萌え」の詰め放題ですかっ。
けしからん。実にけしからん(褒め言葉です)
「お客さん」に対するそれぞれの反応や対応が面白くて、読んでいる間も顔が緩みっぱなしでした。
そして減減法を初めて知った私でございます。ごちそうさまでした。
F11 愛の消火大作戦
トン子ちゃん可愛い〜
好きな男の子の前で恥じらう少女の姿、嫌だよと愚痴りながら徐々に惹かれてゆく少年。このなんとも甘酸っぱい青春恋愛ワールド、によによが止まらん。
主人公の本心を引き出したアトマイザー及びこれを発案した戸川くん、ナイスプレイでございます。
そしてfancyブロックの〆に素敵なデザートを頂き、甘い夢に浸るおばさんなのでした。