かなしいうわさ
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2004年08月29日(日) 326

トランス・ヨーロッパ・エクスプレスは所用があって行けませんでしたー。
メタモは雨が降ったりしつつも楽しかったようですなー。
羨、妬 (´Д`)




2004年08月28日(土) 326

みんなメタモ行ってるのか。今頃いい時間だよなぁ。 羨、妬 _( (_´Д`)_
昨日テレビでKilaがスタジオライブやっていて、ああそうか明日はトランスヨーロッパフェスじゃんか!と気がついた忘れてた!ああっ、気になっていた「ダイナマイト・パーティ」がSOLD OUTに!



そかべ
曽我部恵一 /Love-sick
りんご追分のカバーはいまいちだけど表題トラックは最高のラヴァーズ・レゲエ。暑いんでちょっとレゲエっぽいやつをつくってみました、というテキトーな感じがいい。なんて良い力の抜け方なんだろう。 1と3のダブと5のアカペラをmp3切り貼りソフトで即席ディスコミックスにして聴いているよ。




ビョーク
Bjork /Medulla
ヒューマン・ビートボックス等、「声」だけで作った新作。ちょっと期待はずれ。声だけで作る必然性を特に感じない曲が多すぎる。 ビョークの声だけを多重録音したり加工したりして一枚作ってくれていたら良かったのに! ビョークの声が重なりまくっていればそれだけでいいのに! そういうつくりをしている5、11、12、13、15(国内盤のみのボートラ)曲目は悶絶ものの最っっっ高の出来だけに惜しい。
しかし、ラーゼルくらいヒューマンビートボックスが上手いと機械でやってんのと音があんまり変わらないので、別に口じゃなくて機械でやればいいじゃない、という気がする。ライブならば違うんだろうけど。音源として聴くのなら、ビズ・マーキーくらいラフなヒューマンビートボクサーじゃないとつまんないな。





sakerock
Sakerock /YUTA
はじめての鮭ロック。こりゃ愉快だね。ユルユルにゆるい音なんだけど、そのゆるい空気を終始途切れさせるものかという緊張感があって結果的にやっぱりユルユル。ああ、まじめにスカしてるたのもしき若造達よ。11曲入りで1,000円。





3 Chairs
3 Chairs /3 Chairs
ムーディマンの新作も出ていたんだけど、試聴したらこっちの方が良かった。前にアナログ2枚組で出ていたコンピの方がキャッチーで好みではあるけれど、このアルバムのズルズルにディープな低速ハウスも良い。セオ・パリッシュの作品のベースがめちゃめちゃ太くなった感じ。 いつの時代も、良い黒人音楽には切なさと太さが同居している。戦前ブルースだってジャズだってレゲエだってヒップホップだってそうだった。この人達のやっていることはその最高の例のひとつだと思う。





Batatinha
Batatinha /Toalha Da Saudade
掲示板にて「カエターノのいくつものカルナヴァルに入っているような裏山サンバのオススメありますか?」という問いにナリータ a.k.a.NRTが答えてくれたアルバム。すんばらしい。CDプレイした瞬間からあたたかな音に包まれて最高に幸せな気分になれる。音楽を聴いただけでこんなに簡単に幸せな気分になってしまっていいのかな、と不安になってしまう位だ。そういう意味では、質の良いドラッグのような機能的な音楽ともいえる。ワールドミュージックを扱っている大きめのCDショップで、お店の人に「バタチーニャくださいな」と言えばシヤワセが買えます。限定盤らしいので急いで購入を。「すばらしきサンバの仲間たち」と併せてどうぞ。




その他購入ブツ
DJ MURO the Stones Throw Records mix
Wale Oyejide /One Day... Everything Changed
ECD /言うこと聞くよな奴らじゃないぞ
ECD /ECDVD
ECD /Private Lesson vol.1
Taraf De Haidoukes /Band Of Gypsies
Mail :Cordes Anciennes
Upsetters /14dub Blackboard Jungle
The JB's /Funky Good Times :the Anthology
Incapacitants /Live Incapacitants
カネコアツシ /SOIL 2巻
田中小実昌 /アメン父
田中小実昌 /香具師の旅
原田 正治 /弟を殺した彼と、僕
安田謙一+市川誠 /すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。
The Essential Disc Guide 2004
柳沢小実 /とっておきウィークエンド
いしいしんじ /ぶらんこ乗り
柴崎友香 /きょうのできごと


未聴・未読多いので、感想はまたいずれ。




2004年08月22日(日) 325

フジ感想文 ちょっと追加
3日目がまだ書けてない もうちょっと待って(;´Д`)



cover
Monk Hughes & The Outer Realm /A Tribute To Brother Weldon
Monk HughesはMADLIBのこと、要するにYesterday's New Quintetの新作。ウェルドン・アーヴィンのカバー集。前作のスティーヴィーも良かったけど、メロウ度低めスペイシー度高めなこれも良い。ドラムだけがビシッとしていて、あとの音は輪郭が解けてズルズルでモクモクでモコモコ。特にむーんむーんと蠢くベースが凄い。(俺のパソコンのスピーカーだと本当にむーんむーんって聴こえる) ヘタなダブより余程効く。

こういうのが「ジャズファン」の手にあまり届かないというのが歯痒いスね。






adriana calcanhoto /partimpim
あどりあーな・かるかにょっと と読むみたい。 ライブ盤の「Publico」だけ持っていて、そこではギター一本で凛とした歌をやさしくうたっていたので、そういう人なのだと思っていたら、このアルバムはトロピカリズモ真っ最中のカエターノやジルベルトジルのようなトリッキーなサンバで始まって驚いた。滅茶苦茶かっこええええ。子供の為に作ったアルバムということらしく、それで若干はっちゃけ気味になっているのかな。けれどしっとりとした歌もあり、それもまた素晴らしい。カエターノの息子数少ない検索結果を見るとブラジルファンからはあまり評判がよろしくないようだけど、傑作だと思う。
しかしジャケがなぁ...



上記のライブ盤。こちらも素晴らしいので気に入ったら併せてどうぞ。
cover

どっちのアルバムも全曲視聴できる。
視聴

詳しい解説 CASA boraboraさん



2004年08月19日(木) 324

あー愛ちゃん負けた。世界ランク6位相手に良くやったよ。それより、「ミャオミャオ 卓球 写真」という検索でここに来る人が多過ぎる。 →誘導




Determinations解散
デタミのライブは都合3回経験している。観るたび、「へったくそだなぁ」と思った。いや、本当はめちゃくちゃ上手いバンドなんだけど、なんかどったんばったんしていた。 一昨年くらいのフジロックで、フィールドオブヘブンが一日スカのアーティストばっかり出る奇跡のような一日があったんだけど、そこで出たデタミがあんまりにどったんばったんした演奏だったので「ああ、フィールドオブヘブンに集ったみんな、スカって本当はもっとちゃんとしているんだよ誤解しないで!」とか思ったりした。その後に出たスカフレイムスの老獪で堂々たる演奏はまさしくキング・オブ・スカ!といった感じだった。でも、何も考えず楽しい気分になれたのはデタミのライブのほうだった。へたくそだからつまんないかというと全然そうではなくて、いつだって最高に楽しかった。たくまざるスカ。ドタバタなノリ。よくわからんけど、正しいとおもう。なんかあんまり悲しくないのはまたどこかで変わらない彼らに会える気がするからだ。ありがとうお疲れさま。これからもまたどこかでドタバタやっててください。
あーひとつ忘れてた、7インチオンリーの音源はCDに纏めてね。





移動の時に「ポロポロ」「宗教が往く」を並行して読んでいる。どちらも読みやすくて良い。読みやすい文章はそれだけで素晴らしく価値があるけれど、「ポロポロ」は噛み締めれば噛み締めるほど味が出てくる、滋養に満ちた文章。



2004年08月17日(火) 323

アテネオリンピック観戦のためフジロック感想とか更新しません。
酒も飲んじゃったし無理。


昨日は休みが取れたので、淀川の河原にいった。俺はずっと大きな川の近くに住んできたけれど、河原事情は東京より大阪の方が良い気がする。良いって言っても真心ブラザーズの「荒川土手」の世界、コウモリが空を飛び犬が歩いてるー、とかそんなレベルのいなたい良さね。住んでいる方の向こう岸に、若い頃ちょっと遊んでました今もだらりとやっています、てな感じのだらけたおっさん連中がウインドサーフィンやりに週末に集っている良い雰囲気の土手を発見したので、そこにラジカセと本とビール持っていって一日寝ていた。子供連れの家族がやってるドラゴン花火のパシューって音で起きたら既に夜。ちょっと風邪引いたみたいだし日焼けして体はビリビリ痛いけど、精神的な疲れは取れた。



うんこカー


食玩になってそう。



ラジオを更新

2004年08月15日(日) 322

表紙が滅茶苦茶重たくなってしまった。ごめん。我慢して。

オリンピックはあまり興味がないんだけど野球と卓球は観る。どっちも自分がやっていたスポーツだから興味があるのです。野球は大勝。草野球のチームとやっているみたいでこれはこれで面白い。ポイントは今度のキューバ戦。卓球は愛ちゃんの初戦観た。2セット先行される大苦戦だったので観ながら文字通りぐぉぉぉぉと悶絶したよ。逆転勝ちで良かった良かった。
卓球は試合の「流れ」がすごく重要なスポーツなので、観ていてすごく息苦しい。卓球ってミスしてあたり前の競技だから、調子が良かったと思ったらすぐ逆転されたりして、観ている間全く気が抜けない。あれは普通にパカパカ打ち合ってるみたいに見えるけど、こういう回転かけられたからこういう回転かけて返す、とかをコンマ何秒で計算しまくって攻防してるのですよ。あんな短い距離で回転がどうとか考えながらチャカポコチャカポコやってるんだから凄い。愛ちゃんも相手のミャオミャオさんも前に出て打ちまくる速攻型だから、ちゃかぽこ度も更に高くて、大技が決まると松本大洋の「ピンポン」のようで滅茶苦茶格好良かったわ。愛ちゃんは「とにかく私はコートが一番好きなんだ、コートに入れば自分が自由になれる、誰からも指図されず自分のやりたいことだけをやれる」なんて言っているらしく、もうこれもまさしく「ピンポン」の世界だよな。格好良いな。 愛ちゃんはオバサン顔だけど終始弱ったような泣きそうな顔をしているのがなんかかわいい(*´ー`)ホェ



オモロさんとこで紹介されていた、PCで聴いてる曲のアーカイブが残るサイトに参加してみた。




2004年08月11日(水) 321

今日は大変な一日だった。色々なことが起こり、解決せぬまま、応急処置すらできないまま流されてしまった。んで午前様で帰ってきて風呂にも入らずジョナサンの最高の新譜を聴きながら缶チューハイを飲んでいる。OKOK! フジロックの感想文はお盆休み明けくらいにはなんとか!一度タイミングを外すとずるずると何もしないのは俺の悪い癖!



Jonathan Richman /Not So Much To Be Loved As To Love
ここ数年のなかで一番すばらしい。何故かというと踊れるからだ。ブリバリに踊れる。やっぱりジョナさんの音楽は踊れないといけない。心躍って体踊る。ペロペロギターとほにゃらら歌唱とパタパタドラム。最強だこれ以上強力なサウンドなんてない。どんな優れたハウスやファンクやドラムンベースより、このすっかすかのラケンローで踊らせてみせるよ、俺はマワリヲキニセズムシンニオドルヒトヲミルノガダイスキダ、お前はどうだ、俺と踊れるか? 格好を気にせず心赴くままに勝手に踊れるか? しかしこのアルバムはビザークリー時代の溢れ出しそうなはちきれそうな無闇矢鱈なフレッシュさが蘇って来たみたいに、唐突に素晴らしいな、こんな冴えないおっさんをそうさせるのはなんなんだろう、RCサクセションの「つきあいたい」という曲があるのですが知っていますか? 俺は、偉くなったら、偉くないヤツとは、つきあいたくなぁぁぁい、でももしもお前が、「アレ」をもってたら、俺は差別しない、オオオオゥつきあいたーい、という曲、この曲の「アレ」って何かね?大麻?いや違うね、俺もずっとそうだと思ってたけど、違うね、んで多分ジョナサンは「アレ」を持ってるね、だからジョナさんはいきなり唐突に矢鱈とフレッシュになったりできるんだよね。
あーだめだグダグダだ、寝ますよ、明日のために寝ますよ、あとでなおしますよ。風呂は明日の朝にしますよ。








2004年08月10日(火) 320

石原こそ民度が低いと思うんだ。






田中小実昌 /ポロポロ
長らく入手不可だった一冊が小田扉のイラストで再発。
もともと保坂和志の「生きる歓び」で読んで小実昌さんを知ったのだが、確かに保坂はこの人にすごく影響受けているんだなぁとわかる。話に寄り道が多い。考えたことをそのまんま文章にしている感じ。でもその寄り道がまた絶品で、文章自体もすごく読みやすいので、ウンウンとうなずきながらするすると読める。こういう寄り道の多い文章は最初はうだうだしているようで読んでいてイライラするかもしれないけど、慣れるとむんのすごっく気持ちEですよ(´ー`)







リュドミラ・ウリツカヤ /ソーネチカ
俺は、柴田元幸が翻訳したりおすすめしたりしている本は必ず買う病なので、これも迷わず買った。いかにもロシア文学だなあと思わせる独特の淡々とした雰囲気。救いのない話だけど、救いのない話アレルギーな俺も気持ちよく読めた。どんなに不幸が降りかかろうともなんだかあっけらかんとしている主人公が素晴らしい。



2004年08月08日(日) なんであなたは三角定規なの


茶の味」観てきた。
昨日ここでも書いたけど、ツタヤで借りてきた「ほえる犬は噛まない」が素晴らしくて、ああこんな感じの邦画があったらいいのになぁ、と思っていたところ、この映画はまさにドンピシャでそんな感じ。それどころか「犬」の更に上を行く素晴らしさだった。こんな映画は日本でしか作れない。この映画に出てくる美しい田舎や日本人像はちょっと有り得ない程でき過ぎているけれど、画面から溢れ出てくる人達のうれしさやかなしさ自体は今の日本の原寸大だ。原寸大な日常の毎日をやわらかく祝っている。だからこれを観て俺は日本人でシヤワセだなーと久々に思った。映像もとにかく美しく、その美しさに浸っているだけでも幸せすぎて、ああ終わって欲しくない、ずっと続いてほしい、と思えた140分。終わった後会場の入口でパンフとサントラと「山よ」のDVDとTシャツ買った。よいものを見せて貰ったのでたくさん金を落としたい気分だったから買えるものはありったけ買った。パンフもサントラも丁寧なつくりだった。買ってよかった。
観終わってから、梅田の劇場下でやっていたアジアフェスティバルで買った豆カレーとか食いながらパンフ見てたら、ああ!じいさんが雨の日に変な行動してたのはこのためだったのか、と納得し、また泣けた。

みなさん、これは劇場で観ましょう。





















買い物


O.S.T. /茶の味
藤田陽子が歌う主題歌が絶品、後半の控えめなダブもグー。仕事中に聴いていると「やる気が失せて困る」と周囲から苦情が殺到する。何度も聴いているので「山よ」や「三角定規」の歌をソラで歌えるようになってしまった、どうしよう、こういうのって一生忘れないんだよな。






Electric Masada
ジョンゾーンさん50歳おめでとうCD。マサダ名義のライブ。マサダ名義のライブは以前ネットから落としたメデスキとかと一緒にやってる音源が滅茶苦茶格好良かったので期待していたが、期待以上。がりがりしたガレージ・ジャズ。リボーのギターがズギャズギャしてて最高。ラップトップでビーとかピーとかカリカリとかノイズを入れているのも雰囲気出ている。







Marc-Ander Hamelin /Nikolai Kapustin Piano Music
ウツボくんが以前うちのラジオをやってくれたときにカプスーチンの曲を選んでいて、えらく格好良かったので買ってみた。この人は現代音楽の人なのかな? トリッキーでジャズっぽくて格好良いんだけど、ピアニストの音があんまり気に入らず。上手い演奏だとは思うんだけど味がない。







追記
今はてなダイアリーで「茶の味」を辿ってみていったら、「なんであなたは三角定規なの」かの理由まで判っちゃった(ある意味凄いネタバレなので観てない人は見るべからず)、うわーそうか、そうだったのか、すげえジーンときてしまった。「水よ」や「山よ」や音叉コイーンにも意味があるのかしらん。



2004年08月07日(土) 317

フジの感想は別の場所にまとめます。できれば今日中。
ラジオは通常営業に戻りました。




ほえる犬は噛まない
韓国の映画。最高。最高。もう絶対に観た方が良いですよ。 なんてことない映画なんだけど、そのなんてことなさが絶妙の湯加減で素晴らしい。ふだん生きている日々というものは大抵はなんてことない。もちろん日常はハードだけど、ハードであることなんて当たり前で、なんてことなくないことも含めてなーんてことない。そのなんてことない日々を、なんてことなくない視点で見事に切り取る言葉や表現などに出会うと、ふだんのなんてことない日々がいとおしく感じられるような気分になって心震える。なんてことない日々をなんてことある切り口で見るなんてふだんからみんなやっていることで、それは俺の好きな個人サイトをちらりと眺めたり会社の人や友人と仕事したり喋ったりするなかで皆頑張っているよなぁといくらだって感じられることではあるけれど、映画でそれをうまくできているものって少ないなぁと俺は思っていたので、うまくできているこの映画に出会えたことがすごく嬉しい。とても愛おしい映画。小田扉のマンガに通じる愛おしさ。








Keller Williams /Stage
フジのアヴァロンステージで20分くらい観れた。今年のベストアクトのひとつ。ディレイを使ってギターやらベースやらパーカッションやら掛け声をループさせて音を作っていくんだけど、その音は「ひとりフィッシュマンス」と言ってしまいたい程の伸びやかさとかろやかさがあって、フワフワと踊れる。フィッシュというよりフィッシュマンズ。語弊あるかな、まあいいや。 
ギター一本で押し切る曲も、ドラマーやベーシストはいないのに、まるでドラムンベースのようにうねるベースとしなやかなドラムが鳴っているみたい。滅茶苦茶踊れる。ぷくぷくして可愛い風体してるけどなめちゃいけないね。






Andy Hamill /Bee For Bass
4Heroとかそこらへんのニュージャズ関連の作品によく参加しているベーシストの初ソロ。基本はジャズなんだけど、すかした感じは皆無。フューチャーとかスピリチュアルとか言い出しそうになくて、とても馴染める。バカテクながらハンドメイドなあったかさ。豪華なゲストに勝手気ままに歌わせている。一番良いころのムーンフラワーズや、松永さんの「メインマン」を思い出したり。



カセットコンロス /パラボラ
フラメンコの仙人たち -アグタへ・ファミリーの一夜
キヨシローmeetsデガショー /Hospital





ではこれから「茶の味」(←音鳴ります注意)を観てきますよ。




2004年08月04日(水) フジロック感想文 (その2)

7/31(土)
朝5時に無理矢理起きて、風呂。地下にある公共風呂がラブホテルの風呂みたいな狭いとこで、おっちゃんと二人で背中くっつきそうになりながら風呂に入り、わびしい気持ちに。バスクリン臭くなりながら、カプセルホテルをあとにして、朝6時の苗場行き始発の新幹線に乗り込む。フジロックの客らしき人もちらほらいる。通路を挟んだ席に座っている女子2人がもろにフジ客ぽいので話しかけたら、登山客ですとのこと。えーバッドブレインズのTシャツを着て登山ですかセンス良いですねぇ。あ、関わりあいたくないと思って嘘をつかれたのかな!今気がついたよ!でも湯沢で降りなかったから。そんなことないよきっと。 
湯沢に8時前に到着。まだ早いから駅にある公共の風呂に今年こそ入っちゃおうかなと思ったが会場で待つ友人の事を思い出し諦める。シャトルバス乗り場へ。シャトルバスを運営している人は地元の人ばかりらしく、ロックらしさ皆無でよい感じ。「おはようございまーす!」と元気に挨拶をしてくれる、「おはようございまーす!」と返してバスに乗り込む。この時間にシャトルバスに乗る人は独りフジロッカーさん達が多いのか、車中は終始妙な沈黙。途中、見事な虹のアーチが出ていて、バスがまさにその下を潜り抜けて行くという素晴らしいシチュエーションが。「こりゃ写真撮らないと」と思ってカバン探すがデジカメ持ってくるのを忘れてたことが発覚。よってこの感想文にも写真は一切ございません。ごめんなさい。
40分くらいかけて会場に到着。山の上からテントサイトのカラフルなテント群が見えてくるとなんだか「おぉ....」という気分になった。いまいち盛り上がらなかった気持ちがぐいっと持ち上がった瞬間。他の人達も同じように思ったのか、「声」というには小さすぎる「おぉ....」というため息のような声のような音が車内に満ちた。静かな静かな連帯感。
おおすばらしきなかまたちよヽ(´ー`)ノ 
こういうのフジ行ったことない人は気持ち悪いと思うでしょうか。でしょうね。 
バスはするするとゲートに到着。いろいろあったけど来れたなぁと感慨もひとしお。
ああ、雨が降っている
初日から参加で車中泊の仲間に電話すると、まだ車にいるというのでそのまま車へ。すごく会場から近い良い位置だった。流石に岩盤に先行発売で並んだだけある。感謝。友人2人と再会。東京の友人たちには下手すると毎年このフジロックでしか逢えなかったりする、たぶん2人とも1年ぶり。フジが同窓会みたいになっている。コーヒー淹れて飲んだり。昨日はピクシーズが楽しかったですか、そうですか。「ディベイサー」のイントロを忘れていてキム姉に怒られたりしましたか。ふーん。う、羨ましい。

んでゲートへ。取り敢えずカレーを腹に詰め込む。学食のカレーみたいな、まずくて、縁日とか野外で食うと格別に旨いカレー。うん、まずうまい。オッケーオッケー。飯も喰って顔も洗って歯も磨いて、タープもって会場へ。いつものとおり、グリーンステージ奥のA Seed Japanがペットボトル積んでるとこの近くに陣取る。3日間通し券のせいか、やっぱり全体的に空いている感じがする。雨降ってるからみんな午後から出てくるのかな?
雨に降られながらタープ設営。皆手馴れたものでスイスイ設営。まー全員ほぼ皆勤だしねえ。慣れもするよ。雨降って寒い中、ビール買ってきて無理矢理乾杯。寒いけど、うまいなあ。実にうまい。グリーン最初のJamaica All Starsのリハを聴きながら飲む。この人達が結局誰だか分からなかったんだけど、中々ブリブリと良いベース音を響かせていて好感触だ、観よう。
で、その前にワールドレストランで食事。さっき喰ったけど、ちゃんと旨いものも食べたいからのでお目当てのパエリアを求めて徘徊。パエリアの屋台が見つからなかったので、クイーンシーバのプレートを喰う。辛くて、まあまあ旨い。椅子に座って喰っていると、既にレッドマーキーでライブを開始しているThe Fiery Furnacesの音がガレージーなラケンロールで中々よさげな感じで聴こえてきた。ひやかしに覗く。パティ・スミスみたいな女の子が、パティ・スミスみたいな歌い方で、ペヨペヨした可愛いらしいギターポップの上でガレージを歌う、という変なバンド。何をやりたいのか全然わからん...が、楽しく観れた。ドラムの男子がはっちゃけていて良いね。スクールオブロックの主人公みたいなノリでどったんばったん。いえーいえー。こういう、まず単独公演では観ないだろう変なバンドに出会えるのもフジならではだなぁ。楽しいなぁ。最後の曲がメロディアスで感情が入ってる感じでなかなか良かった。
で、グリーンに戻ってJamaica All Starsを観る。バンドは一寸へろへろな感じで、「とりあえず集まればメイクマネーできるべか」てなノリは否めなかった、が、それでもなお、和やかで力強い音楽。すばらしいね、底力が違うね。ボーカルはジャスティン・ハインズ。地味だけど良いアルバムを残している(最近アルバムが再発されたので是非)。まぁまぁ好きなボーカリスト。後の人は全然知らない。知らないけど、パーカッションの盲目の人が滅茶苦茶良い声だった。ジャスティンの声も衰えを知らず伸びやかで良かったんだけど、パーカスの人のホレスアンディ系のハイトーンなボーカルの素晴らしさには負けたな。あーもう、なんて、なんていい声なんだ。たまらない。彼の声はまるで苗場の山々に溶けていくみたいにフワーッと伸びていった。途中何度か雨が途切れて、晴れ間がのぞく。彼の歌う歌が丁度サビに入るところとかで、パァァァッと晴れ渡り、陽が会場に降り注いだりするわけだよ、ああ、もう、そりゃあ、ぶわっと気持ちが開けっぴろげになって、ワーッと手を挙げながら涙が落ちたりもするでしょ!!
その後アルマゲドン・タイムとかいろいろカバーをやってサクッと終了。良かった!
その後、グリーン後方のタープへ戻って寝る。この日は夜中にギャズのロッキンブルーーーズがあるので寝不足を解消したかったし、他に観たいものもない。タープで寝て、Frandz Ferdinandoあたりで起きてヘコヘコ踊って目を醒まして、そのままBen Harperをのんびり観る予定だったのだ。寝ながら次のThe Jimi Hendrix Experienceを聴く。期待はしてなかったけど、これが予想以上にダメダメ。リズム隊がガッタガタで、ジミヘン役の人もギターは上手いけど、上手いだけ、歌ヘタ、音は無駄にでかくて寝ていられない。良い演奏なら気持ちよくウトウトできるんだけど、ダメな音ではウトウトもできない。ああもう移動移動。フジロックで観るもんない時は奥の方のステージへ行く。名前も聞いたことないようなアーティストのライブで思わぬ発見をすることができるし、つまんなくても逃げる場所や寝転がる場所もたくさんあるからだ。何か面白そうなものやってないかなとパンフ見てみたら、一番奥地でやるフラメンコのおっさん達のツラが良過ぎ。→ツラ ああこれはきっとちんこまるだし系だな!と思いテレテレと歩いて一番奥地のオレンジステージへ。去年旨かったチキンカレーを喰ってやっぱりうめえなぁと思っているとおっさん達が出てきたLos Agujetas。 スーツ姿の4人組。演奏はギター一本と、時折入る手拍子のみ。若造の弾くフラメンコギターに、良く煮込まれて味が染み切ったよな歌が乗る。俺が普段聴いている「上手い歌」という概念からちょいと外れている声にビビる。特に真ん中のおっさんが、いくらなんでもライブという「舞台」の上でここまで体全部を振り絞り切って歌う奴ぁいねえよ!と思う程凄い声、しびれまくる。メンバーの日本人のMCによると、生まれてはじめてクーラーのかかった部屋で寝たので声を潰しちゃったらしい。なるほどしかしその潰れた声は潰れていない他の2人よりもビリビリとしびれさせてくれた。途中歌えなくなったので、ステージ前に出てきて軽快にステップを踏んで客を沸かせたりしていた。うーんしびれたしびれた、こんなライブフジじゃなきゃ一生観る機会なかったかもしれない。
その後、フラフラ歩いてアヴァロン・フィールドへ行ったらKeller Williamsが演奏中。こりゃすげー。ギター一本で弾き語りなのに、なんかドラムとベースがある曲みたいに聴こえる。弾き語りなのにスペイシーな世界が... そしてギターをベースに持ち替えてびよびよ弾きだす。そのベースをディレイでループさせて(たぶん)、その上にまたギター、その上にヒューマン・ビートボックス、それらを全部同期させて、ミキサーで音を引っ込めたりエフェクトかけたり。良いサウンドシステムでドラムンベース聴くのと同じくらいダンサブル。空にヌケの良い音がするりするりと登っていく。野音で観たフィッシュマンズのライブをちょっと思い出したりもした。
大満足しながら朝霧牛乳を飲んでオレンジコートへ戻り、UAのライブ。さすがに集まっている人も多い。今回は菊地成孔もいるジャズセット。リハの音から格好えええええ、とひとり興奮。さてUAさん出てきました歌いました、これがジャズセットと相まって緊張感ありまくりの凄まじい音。「情熱」のようなビッグヒットチューンを序盤から繰り出すも、もろジャズ仕様なのでお客さんは唖然呆然。。「ファティマとセミラ」や奄美の歌なんてもうフリージャズだ.... あまりの緊張感に、曲間に声援の一つすら出ない。フジでは気楽な声援や気の良い野次が曲間で飛び交うのが普通なのだけど、そんなフジなのに しーーーーん としてるってのは面白くもあったけど、これはフジじゃなくて都会の煙たい穴ぐらで聴いたほうが良かったな。呆然ぶりがよくわかる写真
トイレに行きたくなってしまったので途中で抜けて、トイレに行ってからそのままヘブンで斉藤和義をちょっとだけ。初恋の嵐のベースの人と、元くるりの森くんのスリーピース。新曲はええ曲だなあ。ただロッキンな曲は俺にはちょっとノリが合わなくて退散。オレンジに戻って、Fermin Muguruza Kontrabanda これはマヌーチャオが尊敬しているアーティストという前情報を読んで「絶対良い筈」と思っていた。フジロックでは知られざるアーティストがもんのすごいライブをやってその名を残すということがよくある。渋さ知らズ、オゾマトリ、スピアヘッド、エル・グラン・サイレンシオ、バンダ・バソッディ、そしてマヌー・チャオ。特にマヌーのステージは絶賛に次ぐ絶賛だったのだ。だからこの人らも期待していたんだけど、まったく期待通りのはっちゃけまくったライブ。マヌーからレゲエ色を無くして、ちょっと下世話にした感じ。ドヒャドヒャじゃんじゃか盛り上がる。飽きさせることなく矢継ぎ早に繰り出される怒涛のステージに興奮して、年甲斐もなく前の方で若者たちとばっこんばっこんとモッシュしまくり、「オイオイ」という掛け声も叫びまくり。「オイオイ」って掛け声は大嫌いなんだけど、そう叫ぶのが相応しい音だったので自然とオイオイ言ってしまってた。大きなCD屋に行ってもほとんど音が手に入らないようなアーティスト、それも浅い時間の入口から40分もかかるステージにこれだけ人が集まって、初めて聴く音楽に盛り上がりまくる、アンコールが終わってからも客の興奮が全く収まらず、30人くらいで肩組んで輪になってうりゃうりゃと5分くらい回ったりした。アホだ。いい大人は薬でもきめないと普通そんなアホなことはしないよ、でもあの時はほんとに自然とみんなぐるぐる回ってたな、つうか回らずにゃいられませんでしたな、ああすばらしきアホどもよヽ(´ー`)ノ愛してるぜ。知らん男達とハグしまくって別れた。
疲れたのでオレンジコートの裏の土手を無理矢理降りて(いけません)、河原でウトウトと寝てこれまた気持ちいいねー、で起きたらほどなくあじまサンのライブがはじまる時間。
吾妻光良&THE SWINGING BOPPERSだ。いやあすっげえ客の入り、UAに負けてないよ。ただUAのしーんとした雰囲気とは正反対のワイワイガヤガヤとした雰囲気、いいねえ。まずはあじまサン無しでスウィンギィなインスト。上手い!旨い!さすがだなー。んで、だららっと出てくるあじまサン。あの歌とあのギター、絶好調だ、もう言う事はなんにも無い。「キヨシローさん観なくていいんですか?」なんてぎこちないような手馴れているようなMCもキュートだね。日もとっぷりと暮れてきて、みんなで「おれの血圧、150から300〜」とか「ばっちぐー」とか合唱してさ、ああこりゃ愛と笑いの夜だなあ、いいなぁずっと終わらないで欲しいなぁ、なんて思っているうちに終演、その後、本当に大勢からの心からのアンコールの声援に応えて(フジでは小さいステージのアーティストはアンコールの時間を取っていないので、余程のことがないとアンコールは無い)出てきてくれて、「ボンゴ・ブギ」でみんな大合唱でおしまい。あじまサン知らないで観ていた人もことごとく笑殺されたことだろう。よかったよかった大満足。 あの日の様子がフツフツと思い起こされる日記、いいなぁ。 一旦グリーンのタープに戻ろうかな、とフラフラ帰ってくると、キッズランドあたりで、もう終わってしまっているだろうなと諦めていたキヨシローの声が聴こえてきたのでステージ前へ猛ダッシュ。
忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS 歌い上げまくるミディアム〜スロウの切なさ、ラケンローな曲の楽しさ。この人はやっぱりライブでないとね。「スローバラード」なんてRC時代よりいいんじゃないか? 梅津さんのサックスも冴えててボロボロ泣けた。「さっき会場で昔からのおいらのダチに逢いましたぁ、出てもらうことになったぜべいべぇ」とか言ってるんで当然麗蘭で来ていたチャボかと思ったらチャーだった、多分会場の30台以上の方々はみんなずっこけた筈。チャーと一緒に、日本の有名なロッケンロゥル、「雨上がりの夜空に」を「ラプソディ」バージョンで! うわーうわー。そして最後は、最新アルバムでいちばん好きなバラード「Baby何もかも」、最後はJBばりのマントショーでシメ。布団掛けられてステージで寝たりしていた。これが寒くならないのはキヨシローくらいだよ。
さて、疲れは溜まっているけれど、今回のお目当てのひとつBlind Boys Of Alabamaがあるから、もう一度30分かけてオレンジステージへ戻るぜ。ビール飲み飲み、だらだら戻る。戻ると丁度良い時間。じいさん達が電車ごっこみたいに肩に手をかけて出てきた。ボーカルの2人は椅子に座ってさぁ開始。あああ、素晴らしいハーモニー! 適度に弾むリズムに乗って極上の歌声が夜空に舞い上がっていく。至極の瞬間ってこういう時だろうか。すばらしい。途中でベン・ハーパーも出てきて歌う。(次のアルバムはベンと全面的に協力して作ったらしい。)ベンが去ってから数曲たったころ、じわじわとヒートアップしてくるじいさん達。じいさんノリノリ。客も当然ノリノリ。特に、最初は脇役かと思っていた白髪のじいさんがリードでひっぱりまくる。Los Agujetasのほとばしるようなボーカルにビリビリとしびれたが、ひょっとするとあれ以上のほとばしりっぷり、魂が口から撒け出てくるような歌だなすっげえなぁ。5分くらいで終わっていた曲が、終盤、終わらないでずーっと続く、繰り返される演奏とコーラス、その上をほとばしりまくるリードボーカル、それらが天井知らずにどんどんアガっていくのだ。これがほんもののゴスペルか、そりゃ感極まって気絶もするわ。圧倒されながら踊りまくる。20分くらいやっていただろうか。本当に我を忘れて観ているうちに、あっという間にライブは終わってしまった。ジャック・ジョンソンやプライマスを蹴ってでもこれを観ることができて本当に良かった。このライブは一生忘れられないな。ハウスのトラックで、20分近くあんまり展開なく淡々とそれでいて熱く続ける長尺のやつがよくあるけど、その感覚がこのライブを通してやっと体で本当に理解できるようになった気がする。素晴らしい体験だった。

その後、グリーンへ戻りタープ撤収。車へ戻り、例年恒例の焼肉を仲間と実施。ウメエヽ(´π`)ノ 焼きそばもウメエ しかし3人で喰うには多過ぎる量で後半はきつかった。喰ったら眠くてどうしょうもなくなり、片付けもそこそこに車の中で3人で寝た。目当てのひとつだったギャズは観れず...
楽しそう、悔しくて死にそうなレポート
ギャズの奥さんかわいすぎるや
会場の雰囲気もええなあ

おやすみなさい


続く

2004年08月03日(火) 316

フジロック’04  感想文 (その1)
ダラダラしているけれどよかったら読むかいヽ(´ー`)ノ

アーティスト名をクリックすると、そのライブの写真が見れます (fujirock expressへのリンク)


7/30(金)
今年は仕事の都合で後ろ2日間だけ参加。仕事が立て込んでいて、「こりゃ行けねえかな、毎年行けねえとか言ってるけど、今年は本当に本当に無理だなアハハ」と諦めていたが、土壇場でなんとかなる。なんとかした。なんともなってないけど棚に上げた。ということで2日間参加、それも2日目は夕方には帰途につく。雰囲気コミでゆっくり楽しめるのがフジロックのいいところなのにゆっくりできないスケジュール。いまいち気持ちの盛り上がらない。まぁ、行っちゃえば楽しいに決まっているからな!と自分を言い聞かせる。

当日。外回りの仕事が長引いて、直帰して家で着替えをしていたらもう出発の時間、うわー用意全然してねえ、とカバンを押入れの一番奥から出してきて詰められる荷物をばかばか入れる。チケットと汽車の切符さえありゃなんとかなるでしょ、と(実際色々と忘れてて、後でいろいろと後悔するのも知らずに)ピャーと出発。でかい荷物を原付の荷台に無理矢理載せて、大阪駅へ。途中2回程フラフラして死ぬかと思った。なんとか出発時間に間に合って、21時の新幹線に乗る。大阪から苗場は近いようで遠い。東京まで新幹線で行って、そこからまた新幹線乗るのが一番早いんだけど、これだと往復で3万6千円かかってしまう。金より暇が無い(金も無いけどよ)のでこのルートで行く。仕方無い。iPodで初日出演のピクシーズのライブ音源を聴きながらビール3杯飲む。隣の人が寝ていたので軽く首を揺らしたりした。フランクの奇怪な声が沁みる、アハッアハアハッアハッホゥ。アイヤヤゥオゥ。ぜひとも苗場で観たかった、ああ観たかった、悔しいね。いつの間にか寝て気がつけば東京駅に着いていた。もう0時過ぎなので実家に戻ることは諦めて、東京駅付近で宿を探す。八重洲口の近くにある駅前の屋台のラーメンを喰おうと思い頼んで汁飲んだら熱くて舌を火傷した。このせいで2日間に喰った食事の味があんまり分からなくなった。でもラーメンは旨かったよ。駅近くのカプセルホテルに飛び込み、睡眠。死んだように眠る。夢も見ず。


その2へ続くよ

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