きみとみる夢。 |
逢いたい、って、夜中。 思ったら自然とポロポロ涙が零れてきた。
夏の終わりにやってきた台風で、大荒れの真夜中。
しきりに窓を叩く激しい雨風。 『魔法なんて持ってない』って、そう言った彼が、 まさか箒にまたがって訪ねてくるなんて、あるわけなくて。 情けなくなるくらいバカバカしい頭の中。
期待なんてこれっぽっちもしてないんだ。 でも、逢いたくて逢いたくて仕方がなかった。
ごくん。何度も飲み込む。 今度こそ、絶対。
口に出したら惨めな気持ちになるから、 だから、言わないだけ。
好き、だよ。まだ。ぜんぜん変わらない。
どーしても、永遠に忘れられない気がしてならないんだ。 笑ってもいいよ。
それでも『夢をみてたいんだ』。 未来なんかじゃない。 ただ、きみと。
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2005年08月27日(土)
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