どんぐり1号のときどき日記
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2006年04月30日(日) CDのお買い物

 ちょっと町に出て、CDを探す。
 ユーライア・ヒープの「ソールズベリー」である。私は彼らの作品ではこれが一番好きなのだ。もちろん当時大ヒットした「対自核」をリアルで聴いて気に入ったのだが、アルバムとしてはこちらの方が気に入ってしまったのである。
 今日はタワーやHMVでは見つからず、普段はあまり利用しない新星堂で見つけたので、輸入盤だが即購入。でも正規の収録曲は6曲なのにボーナストラックが7曲って…。
 いずれ最後の題名曲「ソールズベリー」は名曲だなぁ。いや、どれも良い曲だなぁ。

 ついでなのでカール・ジェンキンスのユニットであるアディエマスのファースト「聖なる海の歌声」も買おうとしたのだが、売っている場所が判らない。当然の事ながらソフト・マシーンの場所にはないのである。
 仕方がないので店員に聞くと、やはりフロアが違っていた。多分そうだとは思っていたが、海外のアーティストのように様々なジャンルの音楽を手がけていると、普通のジャンル分けでは探すのに不便な時もあるのだ。

 しかしアディエマスのヴォーカル部分は、歌詞が造語なので意味はないらしい。これは特にワールド・ワイドな音楽では正解だろう。私も昔から「ヴォーカルは楽器の一つだ」というのが持論で、無理に意味など持たせる必要はないし、どちらかと言えば綺麗に聴こえればそれで良いと思っている。だから英語の歌の方が馴染みやすいのかもしれない。
 いずれ昔の日本のリスナーはいい音楽を見抜く才能は世界でも有数のものだったのは、このあたりが関係しているような気がする。

 しかしこのアディエマス、どこかで聞いたような音楽なのだが、思い出せない。過去に誰かがこういう音楽をやっていたように記憶しているのだが…。


2006年04月29日(土) これも勉強

 全国的に一般企業はお休みだが、あいも変わらず出社である。

 営業も数人出ていたが、その中の若手が雑談らしい事をしていて、オール電化の話からIHクッキングの話になり(会社で扱っているのだ)、突然「ところでIHって、何の事だ?」と話していた。
 私からすれば、自分達の売っている商品なら大体の原理程度は知っているものだと思っていたのだが、彼らはそういう事を気にせずに売っていたらしい。もちろん遅かったがそれを疑問に思ったのは良い事なので、とりあえず電磁誘導加熱の事だと教え、大雑把な原理も教えておいた(もちろん私にとってこういう事は、科学の基本事項として知っておくべきだと思っている)。
 ついでなので電磁波に関して否定肯定両方がある事や、エコという事がなぜ環境に優しいのかを説明しておく。

 その後しばらくして、私と同年代の営業が来たのでこの話をすると、「知らないのは当たり前で、我々もそうやって売ってきた」のだという。結局若い連中もそういう教え方をされてきたので、知らなくてもいいという雰囲気になるのも当然だろう。

 だが企業が環境をテーマとした商品開発をしている現在、それでは困るのだ。
 もう消費者の方が営業より商品知識があり、さらにその周辺知識にも詳しいのだから、営業という仕事の意味をもう一度考え直した方が良いのではないだろうか。

 夕方になって、伯父と伯母が来ていたので皆で実家に行き挨拶する。
 特に叔母さんとは30年ぶりに会う事になる。というか、30年以上会っていなかったのだ。多分、ちょうど今の子どんぐり位のときに会ったと思うのだが、今では年賀状だけの繋がりである。
 そんなこんなで30分位話をして、帰る。明日から私の両親と一緒に墓参りを兼ねて津軽方面へと行くのであるが、混雑しているから大変ではあろう。


2006年04月28日(金) え? 変形する?

 知らないうちにとんでもない事になっているぞ、スター・ウォーズ。

 きちんとした版権物で、「スター・ウォーズ・トランスフォーマー」というおもちゃが発売されている。もちろんトランスフォーマーとは、あの「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の事だ。
 一体どういう物かというと、ダース・ベイダーTIEファイターがダース・ベイダーに、X-ウイング・ファイターがルーク・スカイウォーカーに、スレーブ1がボパ・フェットへと変形するのである。
 さらに夏にはミレニアム・ファルコンが前後に分離して、各々ハン・ソロとチューバッカのキャラクターモードへと変形する物まで出るという…。
 もうこうなると、なんでもありの世界である。

 最初にこんなものを企画したヤツは大バカ者だが、それを通した会社も大バカだ。だがその大バカを大マジメにやってしまったものだから、一見するとなかなかの製品に仕上がってしまっている。

 しかしこれ、版権問題はどうなっているのだろうと思ったら、「トランスフォーマー」は元々、タカラの変形ロボット玩具をアメリカで販売する際にタイアップとして制作されたアニメなのだが、ハズブローという会社がトランスフォーマーとスター・ウォーズのおもちゃの権利を持っているので、こんなとんでもない企画が出来てしまったのだという。

 それがタカラ・トミーという会社の合併があったからこそ日本でも発売可能となったのだから、感慨深い…。つまりデフレがなければ日本では発売されなかったアイテムなのである、なんちて。


2006年04月27日(木) 労災だろうな

 先週、会社の営業研修中に、他支店のリーダーが亡くなったそうだ。

 朝の集合時間になっても部屋から出てこなかったので、ホテルに頼んで開けてもらったところ、ベッドの脇で死んでいたそうである。結局自然死扱いにはならないので司法解剖になるのだろう。
 もちろん亡くなった人は労災扱いになるのだろうが、いろいろと大変である(ちなみに私よりもずっと若かったのだ)。特に残された人は…。
 やはり会社のために死ぬほど頑張ってはいけない。最終的に家族の面倒など見てくれないし、そもそも人生の途中で死んでしまったら意味がないのだから。

 そしてそのせいなのか、今日も上司は早く帰りたがっている。やはり人ごとではないと思うのだろうが、だったらもっと効率よく仕事を片づける事を考えるべきだろうに(周囲の人も、「亡くなったという情報を得たから早く帰りたがっているのだろうが、効率が悪い」と言っているのだよ)。


2006年04月26日(水) うるさいなぁ

 決算処理も佳境になり、上司も流石にバテたのか、今日は21時を過ぎたあたりから盛んに帰れと号令をかけている。
 本当は自分が帰りたいのだが、そのくせ帰り支度を完了してからも延々と話し込んだり荷物の整理をしたり…。バカみたいである。

 そして結局、帰宅は23時というのでは意味がない。こちらは月末を控えて忙しいんだから、せめて仕事の邪魔はしないでほしいものだ。

 仕事が片付かないと怒鳴り散らすあたり、マッチポンプだよ。


2006年04月25日(火) アンバランスなのか?

今日も忙しく、帰宅は25時過ぎである。なんだかなぁ。

 ところで、映像の宝庫といえる「You Tube」だが、「DAICON FILM」があるという事は、日本のアニメ関係もあるはずだというのは誰もが考える事だろう。という訳で、ロボットアニメのオープニングなんてのも見つかる。
 ただしこれは何本かがまとまっているため、最後にお目当ての映像があったりすると、別に見たくもないものまで延々と見なければならなかったりする訳で、例え一本がいくら短くても、スキップできないシステムなのでこれは困ってしまうのだ。

 確かに、方やフランク・ザッパの20代前半と思われる映像とかPFMの初期のプロモなんていうお宝が20分近くも見られるのに、方やアニメのオープニングがわずか30秒ではバランスが悪いのは判るが、やはりこういう所はマニアが多いのだから、長さに関係なく一本ずつ見られるようにするべきだろう。
 タダでお宝映像が見られるのに、文句をつけるのも気が引けるが、素晴らしい映像が見られるからこそ、余計な物は見ている時間などないのである。


2006年04月24日(月) 一峰版ウルトラセブン

 昨日は子どんぐりの要望で、一峰大二の「ウルトラセブン」を購入している。
 もちろん桑田次郎の作品は読んでいたので、どうも興味を持ったらしいのだが、結論から言うとやはり今ひとつ物足りなかったようだ。予想はしていたが…。

 そもそも元の作品自体が勧善懲悪ではなく、桑田版はそれを踏襲していたのだが、一峰版はほとんど勧善懲悪であり、やはりウルトラセブンにおける苦悩する人間像がうまく描かれていない。
 過去の作品を見ていると、彼の作風がもっとも似合うのは勧善懲悪に近いストーリーで、それでこそ本領を発揮できるようだ。もちろん悪い方が最後には改心するとか、あるいは悲惨な死に方をして後に教訓を残すとか、良くも悪くも少年漫画の世界なのである。
 やはり彼の最高傑作は「電人アロー」という事だ。

 さて、あとはなんとか「ケネディ騎士団」を買わなければならないのだが、1,800円×4冊というのはなかなかキツイ価格だ。もっとも古本で揃えるよりは、はるかに安上がりではある。しかもこのシリーズは、余程の事がない限り、言葉や絵の差し替えは行っていないところが好ましいので、ムリに古本を買う必要もない。
 近年、言葉の差し替えなどは当たり前だが、絵自体の差し替えもかなり見かけるので、こういう復刻版は頼もしい限りである。


2006年04月23日(日) 「OFF THE SHELF」購入

 ようやくKeith Emersonの「OFF THE SHELF」を購入。1,880円也。
 過去の曲をまとめたアルバム、と言って良いレヴェルなのかは疑問だが、そういう内容のアルバムである。

 一曲目が「奈落のボレロ」のオーケストラ・ヴァージョンで、意外とこれがいい感じに仕上がっている。ちなみに8分強である。
 二曲目は、「展覧会の絵」をいかにもキース・エマーソンという音で、5分にまとめたものである。音の作りとしては、オリジナルの(もちろんEL&Pのだ)音よりもさらに電子的な部分を強調した音作りになっていて、これはこれで嫌いではない。ただしいくらなんでも短すぎるとは思うが。

 そんなこんなで、彼が係わった昔の色々なアルバムからピックアップしたアルバムのようだが、ある意味幅が広いというか、支離滅裂というか、少なくともアルバムとして聞くとまとまりはない。だが彼がどういう音楽を作ってきたかという意味では、アンソロジーといってもいいのかもしれない。
 ま、彼のファンなら軽く楽しめる、という感じのアルバムだろう。逆に言うとファン以外にはお薦めしないが…。

 ところで。
 ほとんど無法地帯のおかげで、とんでもない映像の宝庫であるYou Tubeだが、Videoで「daicon」をサーチすると、例のあれが見られる。
 そしてさらに「Denshaotoko/Daicon IV」というクリップだが、誰かがやるだろうと思っていた映像である。必見というほどの事でもないが、一度は見ておいてもいいだろう。

 http://www.youtube.com/watch?v=g5M7PVAgN9E&search=daicon


2006年04月22日(土) 近所のイヴェント

 卸町でイヴェントがあるので、子どんぐりを叩き起こして行ってみる。
 流石に凄い人手で、あまりゆっくりも出来ず、特にこれという拾い物もなかったので、近くの模型屋に寄る。お祭り特価という事で多少プラモが安かったので、子どんぐりは1/32のハコスカとホンダZを買う。両方で1,000円であった。
 私はエフトイズの「日本の翼コレクション Vol.6」を5箱買う。出たのはF-2A、T-2、F-104×3で、肝心の一番欲しいF-4EJ改が出ない。なんだか悔しい。

 ちなみにF16そっくりのF-2Aは岐阜で飛んでいたXF-2Aの方である。ただ日の丸から下のラインが透けているのはちょっとがっかりだが、総じて出来はいいシリーズだ。
 F-104は主翼が白地に赤の日の丸である。だがF104についてはオール・シルバーが一番似合っている、実にアメリカンな機体だろう。ただし嫌いではないが、やはりF-4の美しさには負ける。
 あとはF-1も欲しい。これは三沢の機体をよく見ていたので、実は一番馴染みがある。航空祭でも一番手ごろなためか、本当に良く活躍していた。ちなみに六ヶ所の射爆訓練場では、F-1が訓練していると、米軍のF-16が急降下で割り込んできたりして、なかなか面白いバトルを見られるのだった。

 なおこのシリーズはデカールが別についているので、多少機体がダブっても、別の機体にできる。食玩として実は画期的なのだが、模型としてはごく当たり前である。

 ついでにスペース1999の「イーグル・パワーブースター付きモデル」を予約する。こちらは7月発売予定だが、実際はいつになるか判らない。ヨーロッパではもう発売されており、要はパッケージングの問題だけらしい。まあいいけど。

 そして午後は仕事を片づけるために出社するが、やはり雑用も多く片付かない。困ったものだ。


2006年04月21日(金) ピンク・フロイドと緯度0大作戦

 ツノさんが、ピンク・フロイドの映像を紹介していた。
 これはなかなか面白いのだが、それと同時に懐かしいと思ってしまう。別に当時その映像を見ていた訳ではないのだが、そのサウンドが懐かしさを励起させる。特にピンク・フロイドにあっては、その環境音楽的要素も手伝って悪い音で聞くと特に懐かしく感じてしまう。

 これはやはり、聞いていた当時の音楽環境が、確かにステレオ・セットは自宅にあったが、メインはエア・チェックで、しかもAMの比率の方が高かったために、ノイズや混信などを含めたサウンドがそのままランドスケープとして記憶に残ってしまうためではないのだろうか。
 特にピンク・フロイドでは、環境音楽とロックと当時の音楽環境が絶妙のバランスだったと思われ、つまり偶然の産物とは言え、絶対的に音質の良い現在の音楽では経験できない記憶領域を形成してしまったのかもしれない。
 などと思ってみたりする。

 ところでようやく「緯度0大作戦」がDVDで出る。
 今まで「幻の」と散々言われてきた作品だが、ストーリーだけを言えば、はっきり言って面白い作品ではない。多分今回のリリースで、噂のみで初めて見るという人の90%以上は「なんじゃ、こりゃ」と思う事だろうし、実際そういう内容である。小学生の時に映画館で観た感想がそうだったのだ。
 だがあのメカだけは素晴らしく、一見の価値はある。東宝特撮映画における、最後の華であろう。

 ちなみに、なぜ今まで「幻の作品」だったのかは、今月の映画秘宝に載っている。極めて単純、というよりほとんどバカバカしいとしかいえない理由である。
 1970年代にキング・レコードがあの名作「ユーロ・ロック・シリーズ」の各種版権取得のために行った努力と較べれば、いかに東宝という会社はだらしがないか良く判る。
 いや、はっきりと言うが、東宝ってバカじゃないのか?


2006年04月20日(木) 21年前

 朝、出かける前のニュースで、羽田にJAL123便の展示コーナーが完成したと報じていた。しばらく前に構想が発表されていたが、ついに公開までこぎつけたという訳である。
 もちろんこれは21年前に御巣鷹山に墜落した、あの機体である。とにかく飛行機の事故による衝撃は、自動車事故の比ではない。特に人体の損傷は半端ではなく、生存者がいるとついつい見落とされてしまうが、亡くなった人の遺体の惨状は、すさまじいものなのである。もちろんこの施設で遺体の惨状を見る事は出来ないが、機体だけではあってもそういうものを認識できる、日本では数少ない施設となっている(はずだ)。

 恐らくはあの名著「墜落の夏」を読んでからここを見に行けば、墜落という事がいかに凄まじいか判るのではないだろうか。なにせこの本を読んだだけでも、この事故がいかに凄まじかったか、そして遺体回収にあたった人々の努力の尊さ(一部にはバカもいたが)などが良く判る。間違いなく必読書である。

 あとはこの施設がどの程度の事を見せてくれているかである。日本航空側が真摯な姿勢でこの施設を運営するのなら、多分まともな物になっているとは思うが、昨今のトラブル続きの実態を見ていると、甚だ不安でもある。
 それでも日本国内では唯一と言ってもいい施設なのだから、やはり機会があれば見に行くべきだろう。


2006年04月19日(水) 「ESIFCON 40」も開催可能

 昨日会社に来なかった人がいたのだが、今朝は額に大きなバンソウコウを貼ってきた。
 聞くと一昨日の夜、転んだのだそうだ。どうもこの会社はそういう人が多く、いい年をして飲みすぎるのである。困ったものだ。
 そしてこけると例外なく顔面に大きなキズを作っている。そんなになるまで飲まなくてもいいだろうに、と思うのは私だけではあるまい。

 夜になってもなかなか仕事が終わらないので、21時頃Janeさんちに電話をする。
 実はいわさきさんから、Janeさんちの一号さん(ESIFCONではそう呼ばれている娘さんである)が大学に合格したかどうかの確認を依頼されていたのである。
 恐る恐る聞くと、公立大学に合格していたそうだ。良かった良かった、これで「唐突に20年飛ばしのESIFCON 40」が開催できるという訳だ。もちろん実行委員長は彼女という事で、親御さんの同意も得られたし(もちろんJaneのだ)、まずは大きな楽しみが出来た訳である。

 実際あと20年後なんて、生きている保証はないからなぁ…。


2006年04月18日(火) 重いアルミ

 予想はしていたが、やはり昨夜の酒が残っているのか潰れている奴も多い。月曜の夜だというのに、一体何次会まで行ったのやら。どうもこういう感覚が理解できないなぁ。
 もはや、酒が好きというレヴェルではないだろう。

 ところで10日程前にタイヤを交換したのだが、交換するたびにいつも思っているのは、「純正のアルミはかなり重い」という事である。材質の問題なのか、そもそも量が多いのか、とにかく後から買ったアルミと較べると異様に重く感じる。
 先日会社で車好きの奴に話したら、やはりそうだと言っていたので、これはメーカーに関係なくどこもそうなのだろう。しかしこれではアルミの意味が半減するではないか。

 多分メーカー純正は、強度を持たせるために材質や厚さをいろいろとアレンジしているだろうし、コストを考えてデザインにもあまり金はかけていないのだろう。つまり「安くて丈夫」という奴だ。これはもちろんメーカーのマス・プロダクト製品としては充分理解できるので、仕方のない事だ。簡単にアルミが破損しては、メーカーとしても困るだろう。
 でもあの重さは何とかしてほしいものだ。


2006年04月17日(月) 久々のマイケル

 今日は新入社員の歓迎会である。何故月曜にそんな事をやるんだか、不思議でならないが。

 ところで昨夜は、子どんぐりに「マイケル・ジャクソン ビデオ・グレイテスト・ヒッツ−ヒストリー」のLDを見せた。
 どうも今の子供たちは「フォー」という掛け声が、あのなんたらいう芸人のオリジナルだと思っている節がある。もちろん実際はブラック・ミュージックを始めとするポップスなどで頻繁に使用されていたもので、やはりこれはきちんと認識させておかなければならないだろう。という訳で一番判りやすいマイケルの作品を見せた訳である。
 しかし「ビート・イット」「スリラー」といった最盛期のヒット作を見ていると、今の目で見ても良く出来ていると感じる(ところでスリラーに出ていたフォレスト・J・アッカーマンって、まだ生きてた?)。

 だが「ブラック・オア・ホワイト」あたりからは明らかにおかしくなっている。
 この作品は、CGにおけるモーフィング技術を世界に知らしめた作品として当時はかなり話題になったもので、前半の映像部分はなかなか面白いのに(音楽自体は短調だが…)、後半マイケルが一人で踊るシーンになると、ほとんど無意味、というか意図がさっぱり判らない。そもそも飛んでいったあの親父はどうなったんだ?  大体この時期あたりから彼が壊れていったのだが、それがもろに作品へ出てしまっている。ある種の不気味さを感じてしまうのは私だけではあるまい。

 そもそも映画「ムーン・ウォーカー」自体が、もうハンパでなく壊れている。どんどんおかしくなっていく過程が映像で判ってしまうというのも、なんだか哀れである。


2006年04月16日(日) 電話な日曜日

 昨日の床屋があれほど混んでいたのは、今日が休みだったからのようだ。家の周辺の床屋が軒並み閉まっていたので判ったが、昨日夜に飛び込んだのは正解だった。
 しかし組合の設定なのだろうが、一斉に休まれてしまうとちょっと困るといえば困ってしまう。まあ最悪の場合、ホテルの中にある理容室が大体日曜はやっているので、多少高いがなんとかなる。あとは組合に入っていない店も存在するので、そういうところも確認しておかないといけない訳だ。

 日中は子どんぐりを連れて、電器屋などを回るも特に収獲なし。
 欲しい物はたくさんあるが、金がないのである。そう言えばそろそろスーツを買わないといけないのだなぁ。

 夜、いわさきさんから電話。
 SF大会の話、それに使用するパンフの話など。あとはESIFCON-40に備えて池之端さんちの1号さんが大学に受かったかどうかの確認の事など色々話す。
 その中で、我々は年とともに別の意味の行動力が出てきて、その根底には「悪意」の存在が原動力になっているのではないかという話になった。われわれの悪意はすべて平等に発するのが特徴で、これはモンティ・パイソンから学んだ「ネタにするのに差別はしない」という事がベースになっているのではないだろうか。
 そして、チャウチャウは我々の中においては極めて善人である事だよなぁ、と一瞬遠い眼になった事は秘密だ。だからといって今さら善人になどなるはずもないのだから。

 映画の話も弾む。
 あの期待作「ULTRAVIOLET」は6月からの公開予定となったらしい。日本の公式HPも出来て、正式に邦題は「ウルトラヴァイオレット」に決定したようだ。
 でも日本版の予告編はアクションが少なくつまらない。これはやはりカート・ウイマー監督作品の本質が判っていると思われるアメリカ版の予告編の方が遥かに面白い。いずれ彼の監督作品なのだから、多分B級映画ファンには楽しめる内容になっている事だろう。少なくとも「『リベリオン』の本質はその映像にある」と判っている人なら大丈夫なのではないだろうか。
 あと結局「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、どうもネット注文しかないようだ。なぜか店頭ではまったく見かけないのである。

 mixiの方に書いたネタだが、こちらにも書いておく。
 先日買った「Keith Emerson at the move」は、どうもアレンジや構成楽器などが、オリジナルのアルバムとはかなり違う。ほとんどアウトテイク集ではないのか、というものすら入っている。このCDの音源は何をベースにしているのか非常に気になるところだ。
 そしてこのCDにおいて最大の問題は、音があまり良くない事である。元のCDはリマスターしない限りLPよりも劣っていたのだが、流石に去年のゴジラはオリジナルのCDの音が良い(内容は、ナイスのツアーの合間に作っただけに…、まあ深くは追求するまい)。それだけに悪さがかなり際立ってしまうのである。
 それでも、とにかく3,000円以下でこの内容が買えるのだから、いい企画盤だと言えるだろう。なにせオリジナルを持っていても買う意味があったのだから。


2006年04月15日(土) 床屋な土曜日

 今日も会社である。やる事が多く、イヤになってしまう。全員モチベーションは下がる一方だ。
 夜は19時近くなってから会社を飛び出し、久々の床屋である。今日はこの時間でもやたらと混んでいたのだが、さらに続々と客が入って来る。明日は何かあるのか?

 ところで。
 白夜書房から「モンティ・パイソン研究入門」という本が4月24日に発売されるという。これも当然の事ながら買わないといけない。
 しかしここ数年、パイソン関係の翻訳が充実しているが、いつも価格が高いので困ってしまう。もちろんこういうのが数千円で読めるのは嬉しいのではあるが、やはり金銭的にはきついものがあるのも事実だ。
 ちなみに私の所持しているパイソン関係で貴重なのは「ホーリー・グレイル」と「アンド・ナウ」の日本語版台本であろう。ただしほとんどが「アドリブ」と書いてあるのには笑ってしまう。これを映画と対比させながら見ると、当時の声を当てていた人たちが、いかに優秀か良く判る。

 でもモンティ・パイソンは、そのテレビ・シリーズを見るだけでも充分かもしれない。ヘタな解説などを読む時間があれば、その分何度でも映像を見ていた方がいいような気はする。
 なお映画は「ホーリー・グレイル」が最高である。


2006年04月14日(金) 免許な金曜日

 いつもと同じ時間に起きて免許更新の会場へ向かう。

 今回の更新は「他県からの転入」という形になるのだが、他の更新者の受付が8時からなのに対して、照会システムが8時30分からの稼動なのでそれ以降になると言われ、かなり待たされる。この辺はお役所仕事だとつくづく思う。

 しかし免許証用のビニール・ケースをくれたのだが、窓口のおねいさんが「色は青と赤のどちらがいいですか?」と言いつつしっかり青を持っているのには笑ってしまう。当然私は赤を頼むのだった。
 別に意地悪をしている訳ではなく、このケースの青はどす黒い青でどう考えても使いたくはなかったからである。かといって、赤がきれいかというとそんな事はなかったのだが。
 そんなこんなで、9時10分からの講義には間に合うように処理はしている。ちなみに講義は30分だった。

 講義が終わると免許を渡される。しかし早いのは良いが、なんだかテンプレートがずれている。お役所仕事でスピードを求めると質は下がるという、典型的な見本であろう。
 なお講義の中で、平成14年より免許の書き換え期間が誕生日の前後一ヶ月と変わったと言っていたが、今回の免許証は、誕生日の一ヶ月後が有効期限になっている。なんだか違和感があるなぁ。

 そして終わってから会社へ戻って仕事をする。しかし合併に伴う雑用が多く、自分の仕事は全然進まないのだった。
 そして、月曜には新入社員の歓迎会をするとの回覧が…。なぜそんな日にやるかな。忙しい上に月曜から飲み会というのは、あまりに非常識だ。


2006年04月13日(木) 温度の木曜日

 異様に蒸し暑い日だった。
 会社の中も蒸し暑いし、それでなくとも皆ヘロヘロな状況である。仕事がはかどらない事夥しい。

 明日は、朝一で免許の更新に行く予定だ。実は仙台で免許の更新をした事がなく、初めての場所という事もあって、なんだか面倒になってしまうのだが、だからといって放っておく訳にもいかない。
 それでもゴールドカードのシステムになってからはずっとゴールドだったので、5年に一度というのは楽でいい。人によっては忘れるから心配だという人もいるが、免許更新時にかかる金を考えると、絶対に5年もしくはそれ以上の方がいいのは当然だろう。

 ちなみに、どうしてお前がゴールドなんだ、という疑問を持つ人もいるかもしれないが、私はきちんと法規を守っている。もちろんスピードに関してだけは別であるが、基本的なルールを無視すると事故をおこすのは当たり前なのだ。

 そもそも日本のスピードに関する法規は、交通安全の観点からはまったく役に立っていない。今時の車輌で、10キロや20キロオーヴァーして事故るような人間に免許を交付する方がおかしいくらいだし、その程度のスピードですぐに止まれない車を野放しにしている方もどうかしている。そしてトラックなど重量級の車輌を、止まれないと判っていて飛ばすアホウを野放しにしている警察にも、当然かなりの問題がある。暴走族も取り締まれないしな。

 要は、官僚化した警察など無用の長物なのである。早いところ分割民営化した方が良くないか? そうするとヤクザが名乗りをあげる事は間違いないだろう。
 と、免許の話から徐々にずれていくのだった。


2006年04月12日(水) 湿度の水曜日

 朝起きると、外が真っ白である。
 だが雪ではなく霧なのだ。建物の周囲はびしょぬれ状態で、これでは湿度は90%以上あると誰もが思うほどに凄い光景だ。もしかしてロンドンの霧って、こんな感じなのだろうか。

 そう言えば昨年の夏は霧が凄く、例年以上に濃かったらしい。もしかしたら今年も同じような状況になるのかもしれない。
 まあ今年は遠出をする予定もないし(墓参りで弘前くらいか)、別に天気が悪くても困らない状況ではある。

 ところで今度霧が凄くなったら、写真に撮ってみよう。単純にオートで撮るとどうなるのか、ちょっと興味があるのだ。もちろんストロボは使用しない。
 あとはスローシャッターを切るとどう写るのだろう。いろいろと実験する価値はありそうだ、と思うのだが…。


2006年04月11日(火) 誕生な火曜日

 何度目かの誕生日である。真面目に考えないと思い出せなかったりして…。
 決算関係で(しかも無能な上司のおかげで)なかなか早く帰れないが、さっさと逃げ出して、なんとか今日中には帰宅できたのだった。元々早く帰れないのは判っていたので、特に誕生日のお祝い事はやらないと決めていたのだが、そういうイヴェントを楽しみにしている子どんぐりには、ちょっと可哀相だと思ってしまう。

 さて、私が生まれたのは「戦艦大和が沈んで12年後」であり、「スプートニクが飛んだ年」である。
 そして最近話題になっている昭和30年代を子供の目を通して、シビアに育った年代でもあるし、メディアの成長をリアルタイムで経験できた年代でもある。

 テレビや電話がかなり初期からあったというのが、実は意外と良い環境だったと気づいたのは、結構後になってからだ。なにせそれが当たり前だったのだから、気づかないのも不思議ではない。そのおかげで、色々な番組を見られたのは、もはや記憶の宝であると言える。サンダーバードを小学校の時にNHKの正放送で見られたのは、本当に貴重な体験であろう。
 プラモもサンダーバードを代表するITC物は、あのラジコン2号以外は全て作ったし、その他のプラモも東宝・円谷関係やミリタリーはもとより、イロモノ関係までかなりの数を作ったのである。だからプラモの歴史には強いのである。何の役にも立たないが。
 エレクトロニクス工作関係も、パーツの発達とともにいろいろと体験できたし、オーディオの発展も楽しく体験できた。
 その他もろもろの貴重な経験をしながら育ったのは、まさに30年代生まれの特権だろう。そしてこの年代だと、ロックの発達も、ほぼ黎明期からリアルで体験できたのである(ポピュラーではなくロックの事だ)。

 改めて、時代の発展をリアルで体験できたのは貴重な体験だったと思う。
 ただしそれがいい生活と結びついたかと聞かれると、それはまた別の問題だと応えるしかない。時代は上昇機運で浮かれ始めていたが、まだ戦後を引きずっていた貧しい時代だったのも事実なのである。
 それを忘れていい時代だったと語るのは、記憶を美化しているだけなのだ。まあ人間とはそういうものなのだが。


2006年04月10日(月) 演歌な月曜日

 mixiで「演歌の起源」についてネタをふったら、いくつか情報がもらえた。メインはツノさんだったが。
 私は演歌が大キライなのだが、あんなしょうもない音楽が何故広がったのか、なんとなく不思議なのである。そもそもどう考えても自然発生するようなサウンドではない。明らかに人工的な発生、拡散というパターンなのだが、誰がいつ頃行ったのか、やはり興味はある。

 少なくとも演歌の定着は絶対に戦後だと思っていたが、多分それは正しいと思う。
 今までの資料などを基に考えると、「明治にオリジナル演歌(演説がメインであって、本来の歌とは違う)があって、戦後になってから現在のような演歌の形に変えられていった」と考えてもよさそうだ。
 
 そしてツノさんは「アリランあたりを源流とする韓流民謡」もベースのひとつだと考えているようだが、そうなるとその流布にはロッテが絡んでいたという可能性が大きくなる。ロッテの創業者が韓国出身だからだ。
 自分のつたない記憶を辿ると、1960年代前半の様々な歌番組にあって、「ロッテ・歌のアルバム」における演歌比率は他の番組よりかなり多かったはずである。
 現在のような形態の演歌を作り、メディアで流すのは、あの時点でのロッテなら容易な事だったはずだ。しかもテレビの黎明期という事で、その影響力は絶大なものがあったはずだ。

 あとは「そのきっかけを作ったのは誰なのか」という点だが、こうして考えるとなんとなく調べ方次第では判明しそうな気もする。
 嫌いな音楽のルーツを調べるというのも、なんだか不思議なものだ。


2006年04月09日(日) 怠惰な日曜日

 結局午前中は惰眠を貪る。

 午後は皆でちょっと出かける。
 ついでに親が先日建てた墓石を見てくる。予算の関係で土台は以前からの白、上は黒となったが、思っていたほど違和感はない。さすがは墓石である。
 子どんぐりは「つばさ模型」に行き、ストラクチャーを眺めつつ、高いなぁとため息をついている。だから鉄道模型は大人のアイテムなのだと説明しておく。本当は今のうちに工作テクニックの勉強もしておくべきなのであるが、どうもゲームの方に熱中してしまうようだ。

 結局15時には帰還。「立喰師列伝」のサントラを聞きながら、たまっていたメールに返事を出したり、色々な情報を仕入れたりする。
 結局「立喰師列伝」が仙台で公開されるのは5月13日からだという。遅いぞ。

 さて、あかいメガネさんから頂いたCD-Rには、某BLADE RUNNERの建物のペーパークラフトが入っていた。
 これはかなり面白いアイテムである。絵が多少粗めではあるが、小さめで作れば問題ないだろうし、食玩の背景としても応用できる。世の中には面白い物がたくさんあるなぁ。


2006年04月08日(土) 呆れた土曜日

 ようやくタイヤ交換をする。
 今回は4月5日に法事で弘前へ行く予定があったので、それが終わるまではノーマル・タイヤに戻せなかったのだ。
 今日は雨が降るという予報だったが、60分でケリをつければ間に合うだろうと、8時過ぎから交換を始めてなんとか60分で終了。交換して30分もしないうちに雨が降り出した。勝ったな(誰に?)。

 その後、発売されて数日経つ「立喰師列伝」のサントラを買いに行く。もちろん川井憲次作品である。
 タワー・レコードに行ったのだが、店頭にない。店員に聞く事15分、ようやく奥から持ってきた。あのタワー・レコードですらマイナー扱いなのか?
 帰宅してライナー・ノーツを読むと、マイナーだというのが良く判る。前作の押井・川井コンピ作品「イノセンス」に較べて、書いてある量が破格に多いし、いつもの川井節で書かれている事から、販売元がマイナー扱いしている事が判るのである。これでは確かに全曲収録2枚組はムリな訳だ。残念である。

 午後は会社に行き、タダ働きをする。ただし周囲のトラブルが続いて自分の仕事は全然進まない。
 まあ若い連中に合併のしわよせで訳の判らない仕事が回っていっているので、トラブルでは一緒に動いてやるしかないのだ。それでも当の若い連中はあまりに忙しくて、私が自分の時間を潰してバックアップしている事に気づく余裕はないようだ。まあこれについては彼らの責任ではないので仕方がないだろう。
 問題なのは、上司は自分より立場が下の人間の事については、ほとんど動かない事だ。大したものである。

 そして夕方、その上司が飲みに行こうという。気は進まないが子会社から異動してきた人と3人で行く。
 しかし毎日0時近くまで(かなりの割合でそれも過ぎるが)仕事をして土日も出ているのに、飲みに行こうと考えるその精神構造が理解不能だ。家庭を完全に無視しているではないか。
 しかし酔いが回ったところで(もちろん彼だけだ)、本音がぽろぽろ出てきた。要は出世を考えて自分を殺すという、アナクロ人間なのである。はっきりと家庭を犠牲にしろと言うし、出世するためにはアレをしたりコレをしなければならない等、現在の我々の目からすれば「バカじゃないのか」という発言が飛び出す。だから自分より立場が下の連中の事は真剣に考えないのは当然なのである。
 しかもこの会社の本質をあまり理解していない、というか根本的に間違っているし。

 ここまで明確に判ってくると、そろそろ反撃して困らせたくもなってしまう。もっとも私が本気で動いたら、少なくともかなりの異動騒ぎになるだろう(最近はよほどの事がない限りクビが飛ぶ事はない)。それがかわいそうだと思っているから大人しくしているのだが、あまり私をなめないで欲しいものだ。
 「忍耐にも限度がある」って言葉があるのを知っているのかね。


2006年04月07日(金) 色々な友人

 なんだか知らないが、全員19時を過ぎる頃から続々と帰ってしまい、これまたなんだか知らないが強制的に帰らされるハメになった。良く判らない状況である。
 仕事の優先順位や忙しさのピークは、部署によって全然違うという事が根本的には判っていないのだろう。

 帰宅するとあかいメガネさんから郵便物が届いていた。開けるとなんだかどこかで見たようなCD-Rが…。おおっ、TV15の…。うれしいものである。存在は知っていたが内容は判らなかったので、これは休みにゆっくり開いてみよう。

 やはり仕事の状況が良くない時に精神的な支えになるのは、家族の他は色々な友人達である(会社はいざとなれば何もしてくれない)。
 会社を辞めていったT沢君も、会社の内情を知っているのでいろいろと気を使ってくれるし、いわさきさんもお互い忙しい中、コンタクトをとってくれる。その他、古くからの友人やネットで知り合った友人など、みんな私にとっては重要な人たちばかりである。

 ある意味、幸せではあろう。


2006年04月06日(木) 積読状態

 今日も疲れた状態で会社である。
 そろそろ本もたまってきたので読まなければならないのだが、全然余裕がない。そもそも目が疲れてしまっているのだ。
 とかいいつつ、毎週「BLOOD+」はビデオに撮って見ていたりするが。

 しかしこの作品、構成が悪い。有体に言って若い世代を対象としているのが良く判る作りである。この辺はアニメの黎明期から見て育った世代には良く判るのである。
 それでも最近はわざとらしい説明などは減ってきたが、やはりキャラクターがガキ向けなのが一番のネックだろうか。見ていてイライラするキャラクターというのは、もういい加減止めて欲しいものだ。

 こうして考えると、「攻殻機動隊 S.A.C.」を監督した神山健治という人は、かなりの力量があると判る。実に作り方がうまいのだ。
 元の原作がそれなりにハードだから、比較的簡単に大人向けに出来ると思うかもしれないが、実はそんな事はない。大人向けのSFエンターテイメントとは、かなり難しいものなのである。それで成功した作品がどれだけあるかを考えれば、容易に想像がつこうというものだ。
 なにせ深夜とはいえテレビ放映なので、いろいろなからみがあってどこかで妥協しなければならないのだが、それを踏まえた上できっちりとSFしてなおかつ文学しているのである。これは大したものだと言える。

 こういうアニメが、3年に一度位で良いからコンスタントに出てくれれば、本当にいう事はない。現状では押井作品のペースで我慢しているのだが…。


2006年04月05日(水) 三回忌

 どんぐり2号の母親の三回忌で弘前へ行く。
 休みを取れないのと、子どんぐりが塾を休みたくないという事で、弘前日帰りの旅となってしまった。

 とりあえず6時出発、10時弘前着。11時から法事で食事をした後、13時30分に弘前出発。17時帰還である。
 走行距離は約700キロ、ほとんど行って帰ってきただけという強行軍ではあったが、やはり三回忌は出なければならない行事であろう。

 途中は往復ともほとんど雨だったが、安代近辺では雪に変わっている。やはりまだ東北は冬なのだ。
 しかし融雪剤が雨で溶けて流れていたので、レガシーはまたもや真っ白になってしまった。そのままではどこが錆びてくるか判らないので帰宅後スタンドへ行き、雨が降っているのに通常洗車と下回り洗浄を行う。帰る途中で車は汚れてしまうが、これは仕方がない。
 そろそろ融雪剤も、撒く量や品質を考えるべきだろう。


2006年04月04日(火) なんだかなぁ

 決算の締めという事でいろいろと忙しい。

 しかし子会社を合併吸収してそちらからかなりの数の社員が来た訳だが、やはり私の上司は変だという事で意見の一致を見ている。
 夜中まで仕事をするのは当たり前、土日も出るのが当たり前と公言し始めている。仕事を減らすという概念はどうやら「ない」という事らしい。もはや異常というレヴェルなのではないだろうか。

 明日は法事で弘前行きである。6時出発の日帰りという事で準備をしたいのだが、結局11時過ぎの帰宅であった。


2006年04月03日(月) トレンチ・コート

 実は昨日、バーバリーのトレンチ・コートを買ってしまった。
 さすがにオール・シーズン用は無理なので、主に秋に着るタイプにした。少々薄手だし少し短いが、まあそこはバーバリー、きちんとしたトレンチ・コートになっている。

 ところでボタンが見慣れないタイプになっていたのだが、なんでも昔の復刻版なのだという。これで随分とイメージが違うものになっていたし、当然ながら感覚が今までとはまるで別の物になっている。やはり売るためには色々とメリハリをつけなければ、売れなくなっているのかもしれない。というかそもそも高いのが問題なのだが。
 しかし不思議なのだが、日本におけるコート業界(という物があるのか?)からは、ここしばらくトレンチ・コートが消えていたのである。もちろん東京などの都市部では別なのだろうが、地方都市では本当に消え去っていた。
 そしてようやく一昨年あたりから少しずつ復活したような感じになってきたのである。
 やはり定番商品と言えども、流行り廃りがあるのだろうか。

 さて。
 元々トレンチ・コートは軍服である。
 そうなるとこのコートにはM-76が似合いそうだが(「サブウェイ・パニック」をイメージしているのであった)、これは絶版なので簡単に入手できないし、あっても非常に高い。仕方がないからM-16とかイングラムで妥協するか。ベレッタM84でもいいが、やはりトレンチ・コートには長物が似合うのだ。
 問題は、銃器という物はアクセサリーにはならないという事で、これがブームになる可能性は限りなくゼロに近い。

 昨日は「スターログ」「SFマガジン600号記念特大号」の他にも本を買っている。
大森望「特盛!SF翻訳講座」と秋庭俊「帝都東京・隠された地下網の秘密」である。前者は単純に面白そうだと言う理由からで、SF誌以外の一般誌に載ったものをまとめたという事だ。内容は甘いかもしれないが、SF誌以外に載った彼の作品を読むのはだんだん難しくなっているので、これはこれで良いのである。

 後者は、東京の地下網についてのドキュメント、というウリなのだが、もしかしたらトンデモ系の本かもしれない。それでもこの手の本は好きだし、トンデモならそれなりの楽しみ方もある。
 少なくとも事実の部分は参考になりそうなので(何の参考か、なんて野暮な事は聞かないように)、一読の価値はあるだろう。

 でも問題は、読む時間があるかどうかだ。


2006年04月02日(日) これで中国の入門書?

 会社の人から、ジョージ秋山の「中国入門」を借りたので読んでみた。
 はっきり言って、これはひどい本だ。いや、中国に対する内容がどうのこうのではない。内容としては別に目新しい事は描いておらず、ある程度勉強している人にとっては、ほとんど常識の範囲内だ。
 時々「中国の裏事情」なんてセリフが出てきて、さもスクープのように書いているが、別に裏でもなんでもない。ただ単に日本のマス・メディアが流していないだけで、日本でもいろいろと情報は流れているのである。

 では何がひどいのかと言うと、漫画としての形を成していないのである。
 まず「絵がヘタ」なのである。往年の勢いはどこにもないし、コピーの多用、バックが白、デッサンが狂っている、などなど漫画としてのレヴェルが著しく低い。
 そして構成もメチャクチャである。誰の視点で物を語っているのか、良く判らないし、何を言いたいのかも断片的で不明瞭だ。話の途中で何の脈絡もなく突然他の人が乱入するというパターンも多いが、あれでは漫画の意味がない。数ページ毎に意味もなく登場人物が変わる(江戸時代の庶民、現代の評論家、ギター侍等々、本当に節操がない)。漫画にするならそれなりの描き方をしてもらわないと、内容を理解してもらうという意味では失格だろう。

 そもそもあの程度の内容なら、雑誌で10ページもあればおつりがくる。「300ページを越える1,500円の本」では高すぎる。

 という訳で、同じ1,500円の「スターログ」を買う。
 しかしなぜか「ウルトラヴァイオレット」の話題がない。もしかして日本では夏以降の公開予定なのだろうか。でもそろそろ取り上げてくれてもいいと思うのだが。なにせカート・ウイマー監督作品である。期待するなと言う方がムリだろう。

 そして「SFマガジン600号記念特大号」が届いたので引き取ってくる。
 確かに神林長平の「戦闘妖精雪風」が、第三部としての短編で載っている。次は夏頃の予定だそうだが、実はアニメ版のラストに着想を得て書き始めたのだそうだ。そんな事を書かれると、なんだか一抹の不安を覚えてしまうのは私だけではあるまい。
 でも彼の代表作でもあるのだし、はずれる事はないだろうと思っている。そして願わくば、一作目のようなメカの描写をやって欲しいのだが。


2006年04月01日(土) ラーマとは珍しい

 全世界的に、エイプリル・フールにうってつけの日である。そんな今日も粗仕事。いい加減疲れてしまう。

 昼に雑誌GUNを買う。
 モデルガン銘鑑に「CMC製スペイン・ラーマ」が取り上げられていたからである。
 記事にもある通り、スペインの銃がモデル化されたのは、後にも先にもこれだけである。しかもガヴァメントのコピーといわれても仕方のないような銃であるが、当時のCMCにはそんなキワモノを出すだけの精神的余裕があった訳である。
 当時、幸いにもこの銃は友人が所持しており、いろいろと遊ぶ事が出来たので、やはりガヴァメントは良く出来た銃だと再認識できたのも収獲だった。
 ただ利点としては多少小さいので、手の小さい人には扱いやすいサイズになっている、と言えるかもしれない。いずれ、あの時代だから生まれた銃だろう。

 ちなみにワイルド7にもこの銃が出てくる。「運命の七星」で飛葉が少し使うのだが、はたして読者はあれがガヴァではなくラーマだと気づいていたのだろうか。

 他の記事では、本物のMAC10にフェイク・サプレッサーがあると書かれていたが、これは盲点だった。これなら映画でも簡単に活用できる訳だ(ただしかなり音がうるさいだろう)。
 やはり独特のスタイルだけあって、性能はともかく見栄えの点ではサウンド・サプレッサーが必需品だという類稀な銃である。このくらい性能とデザインにギャップのある銃も珍しいのではないだろうか。


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