どんぐり1号のときどき日記
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月末なので、輪をかけて忙しい。それでなくとも異常なのだが。 でも遅く帰っても、いやむしろ遅くなればなるほどいろいろと読みたくなってしまう。おかげで寝不足にも更なる拍車がかかるのだった。
そして先日いわさきさんが送ってくれた「Vフォー・ヴェンデッタ」の原作コミックを読んでいる。流石にこの手のアメコミは情報量が多く、読むのになかなか時間がかかってしまうあたり、ほとんど文庫を読むのと同じである。
しかしこれに目をつけて映画化するとは、それほどアメリカでは一般的な作品なのだろうか。そしてあんなに情報量が多いのに、一般的なアメリカ人はきちんと理解できているのだろうか。この辺がちょっと気になってしまう。 ちなみにこの作品は、ウォシャウスキー兄弟が脚本にして映画会社を渡り歩いたが全然相手にしてもらえず、仕方なくマトリックスを作ったという話もある。たしかになんとなく判るような気もする作品だ。
2006年05月30日(火) |
キャノンよ、お前もか |
キャノンの内田恒二社長が、フィルムカメラ事業について「今後は新規開発は難しい」と発表した。凍結宣言だが、これは事実上の完全撤退である。 さらに「フィルムカメラ縮小は世の流れ。市場の状況をみるが、今後の需要は(マニア層など)特殊なニーズに限られ、新規開発をしても商売として成立しない」との事で、まさに企業としては正論であり、これはフィルム・カメラの復活はないと考えて間違いない。
コニカミノルタホールディングスは事業からの撤退、ニコンも開発終了した現在、ほとんど世界三大トップと言われた日本のカメラ・メーカーが、全てフィルム・カメラから事実上の撤退をする事になる。 たぶんこれで日本でのフィルム・カメラは衰退するだけになる。こうなると最後の傑作はEOS 7sという事になる訳だ。悲しいなぁ。
いずれフィルム・カメラの新規開発をしないという事は、フィルム走行メカニズムの技術は遅かれ早かれ消え去る事を意味する。あれはかなり重要な技術なのだが、デジタル・カメラでは使用しない技術であり、一度消え去ったら二度と復活しないのも技術という物の特徴なのだ。
しかしデジタル・カメラに移行した人たちは、データの保管をどうしているのだろう。 ハードディスクはいつ壊れてもおかしくないが、そのパックアップに別のハードディスクを使用していては、本来のバックアップにはならない。DVD-Rはメディアとしてはあまりに脆弱だし、現状で一番安心できるMOはどうも衰退し始めているし、そもそも一枚あたりの容量が少ないのがネックだ。 年に数十枚しか撮らないという程度ならなんとでもなるが、カメラが壊れる程度に撮っている身としては、やはり保管に手間隙かかるのは嫌だし、なにより長期保存に不安があっては、趣味としての写真を楽しむ事は不可能である。
趣味としての写真は、この先どうなっていくのだろう。
2006年05月29日(月) |
つおいぞ、メルセデス |
帰宅は25時30分。バカである。なんとかしてほしいもんだ。
日中、会社の2tトラックが車にぶつけられ、事後処理にかけつけて2時間はつぶされた。 こちらはフル・ロードの2t車、相手はメルセデスである。状況としてはほぼメルセデス側が悪い。なにせ中央分離帯の切れ目からUターンしようとしてトラックの前を抜けようとしてぶつかってきたのだ。はっきり言ってバカである。警察もメルセデス側が悪いと説明していたが、どうして日本ではこういういい車にバカが乗るのだろう。
ま、相手の知性はともかく、車としての勝負はメルセデスの圧勝。実際に見るまで信じられなかったが、パンパーが外れただけ。トラックは中央分離帯の上に押しやられ急ブレーキをかけられず50メートル近く走って停止。車輪やシャフト、ボディがあちこちボロボロで、横転しなかったのが不幸中の幸いという状況だった。 そして現場検証も全て終わって走り去るメルセデスを観て驚いたのだが、車輪が全然ぶれていない。しかも乗員に被害はない。やはりあの安全性はダテではないと実感したのだった。
今日も日曜だというのに朝から粗仕事。まあ午後には上司が出てくるという話だったので、そんなのにかち合ったら、仕事にならない。 でもさすがに昼頃になったら飽きてきた。全然休みがないのに、先がまったく見えないからだ。
で、午後は子どんぐりを連れてあちこち動く。しかしあちこちでゲームをしたがる奴だ。町中にも行きたいというので、ついでに帰りにタワーレコード等でCDを少し買う。
マウンテンの「ROLL OVER BEETHOVEN」は輸入盤ライヴだが、「ナンタケット・スレイライド」のライヴを聞きたくなったので買ってみたのだった。
ピンク・フロイド「ROCK HOUR」は1971年9月30日のロンドン・ライヴである。1971年と言えばピンク・フロイドにもかなりはまっていた時期で、そんな年の「吹けよ風、呼べよ嵐」のライヴを無性に聞いてみたくなったのだ。あの頃は、ちょっと注意していればいろいろな物が聞けたなぁ。
ジェイムズ・ラブリエ「エレメンツ・オヴ・パースウェイジョン」は、ドリーム・シアターのヴォーカリストである彼の初ソロ作品だ。本当は他のメンバーのソロも聞きたいのだが、なかなか売っていない。「リキッド・テンション・エクスペリメント」のような作品(しかもVol.2まである)が出ているので、ソロにも興味はある。 こうして、今日の買い物は、かなりテキトーである。
そして買う予定だった肝心の「ストレンジ・デイズ」と「GUN」を買い忘れてしまった。 前者は1970年代後半のプログレという事で、ジョン・ウェットンのインタビューなどが載っているので、意外と面白い話が読めるかもしれない。
後者は短命に終わったCMC二代目ガヴァメント(もちろん金属モデルだ)の記事が載っている。このカヴァは名作で、モデルガンに初めてショート・リコイル機構を再現した初のモデルだし、そもそもサイズがほぼオリジナルなのである(旧MGCのガヴァはグリップが短いという、なかなか恐ろしいモデルだ)。私も当時は無理をしてスタンダード・モデルを上野で購入したが、現在でも大事にしている、本当にいいモデルなのだ。 ちなみにこの手のバレルとスライドが分離する金属モデルガンは、現在売買禁止である。もちろん所持は法的に認められているので問題はないが、もうパーツがないというのはなかなか悲しいものがある。 いずれこの記事は、モデルガン・ファンには必読であるといえる。それほどに名作なのである。
さて、来週には買いに行かなければ。
今日も粗仕事。夜にふろヰ道のライヴがあるので、なんとか早く終わらせたかった、のだが…。
結局、監査が近いという上司の焦りから次々と仕事が回ってきて、気がつけば21時を回っていた…。午後は途中で休みすらない状態で続いていたので、連絡する余裕すらなかったのである。 彼らの出番は19時頃だったので完全にアウトだ。
実際なんとかして欲しいよ、この会社は。監査の結果次第でボーナス査定が変わるというのは理解できるが、それで変わる額はせいぜい数千円である。なぜならボーナス自体が少ないからだ。そんな額のために休みを犠牲にする意義など感じられないではないか。 そして上司は金に関しては意地汚いのである。
本当に、活動を開始したふろヰ道の方が何百倍も重要である。行きたかったなぁ…。
2006年05月26日(金) |
レガシーのSI-DRIVE |
スバルからダイレクトメールが届いた。 現在の四代目レガシーに「SI-DRIVE」というシステムが装備されたという案内である。簡単に言うと、直径200メートルのレンズ…、ではなくて、スイッチを切り替える事でエンジン特性が変わるというものだ。
もちろん以前から、CPUを交換する事で走りの性質を変えてしまうのは普通にあったし、ノートPCの性能が上がってからはそれを接続する事である程度希望に添ったセッティングも可能だった。ただしあくまでマニアのためのもので、安全にできるという保証はなかったのである。 こういう走り屋の世界では常識だったシステムを、スバルというメジャーなメーカーが一般車輌に搭載して市場に投入したという意義は大きい。
もちろん詳しく見ていないので、エンジン用CPUのパラメーターを変える事でエンジンのセッティングを変えるのか、CPUが3個載っているのか不明だが、いずれ良い発想ではある。これがせめて三代目のレガシーまでに搭載されていれば良かったのだが。 現在の四代目レガシーはミニバン的要素が強く、好きではない。これはデザインの問題とともにコンセプトの問題でもあるので、いかんともしがたい。
願わくは、次のレガシーでは5ナンバー・サイズに戻った設計をして欲しいし、ミニバンなどという走りの世界からはほど遠い思想は是非とも捨てて欲しいものだ。このままでは次の買い替え時にスバルを候補からはずす事にもなりかねない。 走りの性能は非常にいいのだから、是非ともデザインは原点に帰って欲しいと切に願う。
2006年05月25日(木) |
IGから目を離せない |
KCの日記に私の転属の話が載っていた。こうして気にかけてくれる友人がいると思うと、少しは嬉しくなる。 たまにはゆっくりとバカ話などをしたいものだ。
夜は「雑草魂 石川光久アニメビジネスを変えた男」を読んでみる。 文体が軽いのと、中身を適度に簡略化してあるため、意外とすいすい読めてしまう。もっともこれは私が押井関係の周辺にある程度詳しいからかもしれないので、一般の人の評価が知りたいものだ。多分軽いと思う人が多いとは思うが。
ただいずれにせよ、プロダクションIGという会社がアニメ業界ではかなり常識外れの事をやり続けているという事は良く判る内容だ。 一番驚いたのは、この会社を興して早々に投機会社を作っていた事だ。これで当初からある程度安定した財務基盤を考えていたと判るが、この業界では極めて珍しいと言える。 だが本当はここまで考えないと、戦略として良い作品を作り続ける事は不可能なのだ。つまりアニメ業界というのが、企業としては異常な世界なのである。そしてその異常な世界では、マトモな事をしようとするのは難しい。それをやり続けている石川という人物はかなりストレートな人間なのかもしれない。
私が現在彼の事を素晴らしいと思うのは、押井監督のモチベーションを下げない事を考えて仕事をしているのと、神山健治氏を育てた事だ。これだけでも彼の存在価値は充分にあったと断言できる。
そして気がつくと3時に近くなっていた…。
毎日毎日午前様のような状況が続いている。ワーカホリックは嫌いだ。というか軽蔑する。
さて、またも「YOU TUBE」を見てしまう。 今回は「天国への階段」である。もちろんレッド・ツェッペリンの10分くらいのものもあり楽しめるのだが、なにより驚いたのはフランク・ザッパの「天国への階段」である。彼でもこういうメジャーな曲をカヴァーするのか、と非常に驚いてしまった。 まあこの曲自体がロック史に残る名曲なので、誰がどうやっても素晴らしいものか面白いものになる。例えばドレッド・ツェッペリンのものは、「プレスリーが歌うレゲエ・ヴァージョン」という凄まじいものだったが、テクニックがしっかりしているので、これはこれでかなり楽しめる曲だった。 やはりキワモノをやる場合には、それなりのしっかりしたバックボーンが必要なのである。
しかし「YOU TUBE」でロック関係を見ていると、あっという間に時間が経ってしまう。自分の好きなジャンルが元々長い曲多く、しかもライヴではさらに長くなる。本当に寝る時間がなくなってしまう。 会社にいる時間がもったいないなぁ。
2006年05月23日(火) |
コックローチよりママレモン |
会社でゴキブリが出た。3〜5センチ位という曖昧な目撃談が蔓延したが、もし食堂にいるんだったら嫌だなぁ。なんでも過去にもあったらしいが…。
それはともかく、とりあえずゴキブリホイホイを仕掛けてみる事になったが、一人の女の子が「え〜、もし捕まってたらイヤじゃないですか」と言う。なんだそりゃ。これは多分、見なければなかった事になるという思考回路なのだろう。困ったものだ。
ところで…。 某所の日記を見ていたら、ダイスの「黙示録の四人の御使い達」というアルバムが紹介されていたのだが、見た瞬間、「これだ」と叫びそうになった。長年このCDを探しているのだが、あっという間に廃盤となり結局買い逃しているのだ。 ただしLPでは持っているが…。 とにかくこれは、かなりお気に入りのアルバムである。昔はカセットに落として車で散々聴いていたのだが、現在の車にカセットは装備されていないので、なかなか聴けず不便である。ヴォーカルがあまりない、トータル・アルバムと読んでも良い構成のアルバムである。 中古でも良いから、欲しいなぁ。
2006年05月22日(月) |
西向く個別の11人いる |
会社で非常に驚いたのだが、30を過ぎて月末の日数を間違うヤツがいたのである。これにはかなり驚いたというより、信じられない事態だ。つまり4月31日とか平気で言うのである。
そしてそれに対して私の上司は握り拳の関節を利用した覚え方を教えていたが、これはナンセンスだろう。こういう日付けは自然に出てこなければ意味がないのだから、覚え方は「西向く侍」という言葉で充分である。 それとて十代でマスターしていなければならない事項であり、30を過ぎた人間に新たに教えるに相応しい方法だとは思えない。
どうも最近は基本的な教養や常識が欠落した人間がやたらと多いと思ってしまう。自分もたいして教養がある訳ではないが、やはり異常だと感じてしまうのだから仕方がない。そもそも教養や常識とは、頭で考える前に自然と出てこなければならない事項なのではないのだろうか。
ただし別に「若い連中がどうのこうの」という気はない。なぜなら年寄りにも無教養非常識な奴等が多いからだ。さらに、若いうちは知らない事も武器になるが、年を取ると知らない事は絶対に武器とはならない。だから年寄りの無教養は目立つし、恥ずかしいのである。
と、憤ってしまった一日だった。月末の日付けを間違うなんて、やっぱり変だよなぁ…。
今日も朝から夜まで粗仕事。結局帰宅は0時を回ってしまう。休みがないのはバカバカしい事この上ない。ただただ疲れるだけである。
ところで来週になると「コレクターズ・キング・クリムゾン vol.10」が出る。 もう10セット目になるとは、随分と金を使ったものだ。しかも今回はなんと6枚組み、10,500円である。通常の7,000円前後の物でも高いと思っているのに、今回はまた一段と高い。でも買わざるをえないのだ。と言いつつ、やはり予約しようと思ったりする。
クリムゾンに関しては、そのレアな音楽との抱き合わせ商品でどんどん金を取られてしまうのが、まさにお布施であろう。そして誰も文句を言わないあたり、宗教となんら変わらないと言える。 重要なのは、本人が納得しているかどうかなので、これさえクリアしていれば、特別問題にはならないのだ。ちなみに、どんなジャンルであっても…。
朝から粗仕事。結局忙しい一日であった。 そんな中、他部署への異動の打診があった。現在の上司の元では仕事をしたくないので、仕事内容はともかく、これ幸いと受ける事にした。 ちなみにこの部署は、先日交通事故に遭った人がいる部署で、このため完全に仕事が停滞しているのである。さすがにこれではまずいという事になり、事務に向いていない私にお鉢が回ってきたというという訳だ。 どこまでできるか判らないが、少なくとも現在よりは遥かにマシであろう。
夜、21時過ぎに本屋へ駆け込み、映画秘宝を買う。 今回の表紙は「ウルトラヴァイオレット」である。やはりこの雑誌もカート・ウイマー監督作品という事で気にはしているのだろう。 ちなみに公開は6月27日からで、これは楽しみである。日本の予告編も少しパワーアップしてきたので、現在は見る価値があるところまできた。初めからこんな感じの映像を作れば良かったのに。
音楽に限定しても映像の宝庫である「YOU TUBE」でカーペンターズを見る。やはりいいなぁ。 ここで見られる、ビートルズのファンにはあまり評判が良くない「ヘルプ」のアレンジ・ヴァージョンは、中学の時に(大昔の話だなぁ)始めて聴いた時から大好きである。 ビートルズに熱中していたのだが、こういうアレンジがあるのかと非常に驚き、気に入ってしまったのだ。このあたりは、変にオリジナル絶対主義ではないので、以後色々な音楽を柔軟に聴くきっかけになったと思っている。
ところでふと思ったのだが、一般的な人はカレン・カーペンターがドラマーだと言う事を知っているのだろうか。あまりにも歌がうまいし、当時の日本では公開された映像も少なかったので、どうしてもシンガーというイメージが強いかもしれない。 同じように、だいぶ前だがジェネシスのフィル・コリンズがソロ活動している時、彼がドラムを叩いているのを見て驚いた人がいた。つまり彼が元々ドラマーだという事はマイナーな事実なのである。 これは、ドラムという物自体が一般的にはマイナーな楽器だという状況証拠かもしれない。
そう言えば、コージー・パウエルが死んでから何年になるのだろう。
毎日毎日、午前様である。 帰宅すると寝ていた子どんぐりが起きてきて、修学旅行の思い出を英語で書くという宿題について聞いてきた。いくつかアドヴァイスをするが、現在の私の英語力は中学生以下なので、なかなか大変な作業であった。 本当はもっと早い時間に聞きたかったのだろうと思うと不憫である。
それはともかく、実は一昨日、あかいメガネさんに依頼していた「1/6・スタンガン」が届いていた。 もちろん「スペース1999」の小道具のスタンガンである(第2シーズンになると、「KILL」というセレクターも付いたが)。これは想像以上に良く出来ている。できれば1/6の人形に持たせてみたいが、いかんせん特殊な形だけあって、これを持つ手というのは多分存在しないだろう。どこかで作ってくれないものだろうか。 でも持たせたいと思うほど、出来は良いのであった。
今回も、あかいメガネさんのご尽力に感謝である。こうしていつも色々な人にお世話になりっぱなしなのであった。
そんな中、「立喰師、かく語りき。」を読む。ちょっと読むと2時を過ぎるので、本当に少しずつだが、やはり面白い。でも押井監督を始めて知った人が読むには、ちょっと毒があるかもしれない。長年付き合ってきた人間同士だからこそ言える事があるが、この本にはそういうところがある。 いずれにせよ、作品を作るという作業が垣間見えるから、これは楽しい本なのは事実である。
毎日遅くまで粗仕事である。
ところで経済関係の記事を読むと、ほとんどがデフレが悪い事だという論調だ。 だが戦争という超巨大消費行為がない現在、どうやってもデフレになってしまうというのも真実だろう。デフレが良いとか悪いとかではなく、それが経済の自然な流れなのである。
実は第一次大戦以降、テロのような局所的な物は別として、巨大なエリアで行われる戦争がない時代というのは今までなかったのである。冷戦時代でも兵器の生産は続いていて、結局消費社会であり続けたのだが、ソ連がなくなり、冷戦自体がなくなった現在、巨大な消費活動はなくなってしまったのである。 だが今まで消費財を生産し続ける体制を急に変える事は難しいため、結局市場には製品が溢れてしまうので、デフレになってしまう。
ただし、デフレになると余剰資金を様々な開発などに回せるため、技術革新も進む一面がある。もちろんそれができるのは限られた企業などになるが、それでも世の中の進歩を促す原動力になる。 経済とは不思議な物である。
ちなみに戦争と経済を結びつけた論をきちんと展開しているのは、江畑謙介氏と長谷川慶太郎氏くらいだろうか。前者は「戦争を語るのに経済が不可欠」だし後者は「経済を語るのに戦争が不可欠」である。 両者とも、執筆されたものはなかなか面白い。
やはり上司は瞬間湯沸し機の上、物忘れがひどい。いい迷惑である。何とかしてほしいものだ。
しかも言う事がコロコロ変わるから困る。結局、去年私が言っていたのに全否定した事を今さらやれという。今からやったところで手遅れなのだよ。 本当に困ったもんだ。
エキサイトのニュースに、「サントリーが青いバラの開発に成功したと発表したが、大阪で開催される『世界バラ会議2006』でそれを公開する」というものが載っていた。
今回はマスコミ関係者の撮影が許可されたが、公開時の一般撮影は禁止となるらしい。何故だ? 昔のストロボなんかとは違って、そうそう対象物を傷めるものではないのだが。そもそも現在のカメラ(というよりフィルムとレンズだが)は性能が格段に良くなっているので、ストロボなしでも充分写真は撮れる。デジカメに至っては、ISO1600すら楽々クリアするのだ。凄い時代である。
それはともかく肝心の青いバラは、紫がかった青であり、誰もが思い描く「真っ青」ではない。 ただディスプレィの問題で100%正しい色かどうかは不確かである。ガンマ調整など、機材が高いのであまりまっとうには出来ないのだから。ただし記事の方にもそう書いてあるから、多分ひどく間違った色ではないのだろう。
長年、多くの育種家がこの「青いバラ」を夢見て世界中のバラを交配させてきて成功しなかったのだが、今回のネタは「デルフィニジン」という青色色素だとの事で、これまでこのデルフィニジンに由来するバラは存在しなかったという事らしい。 そこでサントリーは、交配ではなくパンジーなどの青い花から青色色素をつくる遺伝子を取り出し、バラに組み込む事で、この青までたどり着いたという訳だ。 こうして考えると、昔の人は経験則から可能不可能を選択できたという事になる。このあたり、意外と不思議な感じがしてしまうが、経験則もバカにはできないのだ。つまり青いバラを求めて払われた努力の大半は、実に無駄な物だった可能性が高い。 むしろ錬金術の方が、派生して色々な物を生んだので、科学の発展には役立ったと言えるかもしれない。
しかし開発者の努力は純粋に素晴らしいと思うが(14年かかったそうだ)、やはり本当のまっ青な「ブルー・ローズ」を見てみたいものだ。これは結構同じように思った人も多いのではないだろうか。とにかく紫に近い青と純粋な青とでは、インパクトも全然違うのである。
ちなみに青いバラの花言葉は、当然の如く存在しない。
アマゾンから書籍「立喰師、かく語りき。」「雑草魂 石川光久アニメビジネスを変えた男」、DVD「メル・ブルックス/珍説世界史PART1」が届く。
「珍説世界史」は、昔からメル・ブルックスの作品が好きなのだが、この作品のDVDがなかなか出ないと思っていたらいきなり1,000円を切った価格である。これは買うしかないなぁ、という訳である。ちなみに冗談で作られたパート2の予告だが、もちろん当時本人は作る気がなかったのだが、この辺で突然作る、なんて事はないのだろうなぁ。
書籍の「立喰師、かく語りき。」は、映画公開に関してのインタビュー集である。無条件に買うしかないであろう。映画が映画だけに、ごった煮の面白さがある。この面白さは「イノセンス」の時の本とも同じで、映画という物は色々なジャンルの英知が結集して作られるという事がよく判る。
もう一冊の「雑草魂 石川光久アニメビジネスを変えた男」は、エキサイトに内容が少し載っていたのだが、なかなか面白い。IG社長の石川光久という人が、「パトレイバー2」や「攻殻機動隊」等をどうやって作っていったのか、その過程が判るのだが、この業界においてはかなりユニークなのである。 一つ言えるのは、運というのは重要なファクターであり、いかにそれを掴むかが有能な経営者だと言う事だ。もちろん運を掴むためには様々な事前準備が必要で、戦略的な種蒔き、戦術的な臨機応変の対応などがあって初めて成立するのだが、この石川という人は、それをきちんとやってきたのである。 読んでいて、精紳論ではなく、具体的に何をやってきたのかがある程度判るのでかなり面白い。ビジネスマンの参考にはならないビジネス書と言えるのかもしれない。
午後は名取の万代書店へ家族揃って行く。あっという間に一日が終わってしまった訳だ。 そして夜はまた会社に行って少しだけ仕事を片づける。まったく仕事量が多すぎる。
2006年05月13日(土) |
「立喰師列伝」ふたたび |
今日も出社である。 しかし期限が来週の仕事が控えているのに、上司は先月閉鎖した営業所の書類を整理すると言う。なぜ来週にしない? 当然私はパスして勝手にやってもらう。どうしてそう無計画的にやるのだろう。偉い人から言われると、一言も反論しないでクビを締めるくせに、下が正論を言っても絶対に却下する。アホですな。
そんな中、なんとか17時までに第一段階の仕事は終えて逃げ出す。 今日はいわささんと一緒に「立喰師列伝」を観るのである。雨が降っているので、ジュンク堂で18時の待ち合わせである。 19時からの開始だが入場者は15人弱で、先週よりも小さいホールになっていた。これは打ち切りにならなければ良いが、という状況ではないだろうか。そもそも来週からは11時30分の一日一回である。そんなのを普通の押井ファンが観に行けると思っているのか? あ、学生を対象に考えたスケジュールなのか?
先週観ているので、今回はかなり落ち着いて観られたが、やはり押井差品には川井音楽が必要である。実に雰囲気が合っているのだ。しかし前作「イノセンス」もそうだが、エンディングの歌物は止めた方が良いのではないだろうか。どうも押井作品のラストに歌物は似合わないと思っている。これは「イノセンス」の時に痛切に思ったのだが、押井作品の余韻が歌でかき消されてしまうのだ。やはり歌のない音楽にするべきだったろう。 ところで先週見た時に書いた分で間違いがあり、こっそり書き直したのはヒミツだ。正しくは「『東京タワーの歴史』では、モスラに東京タワーが壊されると説明してあるシーンの下に『原子熱線砲のミニチュアが用意できなかったので、マーカライト・ファープの物を利用しました』」だったのである。そろそろ記憶能力も怪しくなってきたなぁ。
帰りに「ワリバシ」と「トウガラシ入れ」を買う(ワリバシは使えないぞ)。そしていわさきさんと「『立喰師列伝』を語るオフ会」を、「リベリオン」の話から始める(なんのこっちゃ)。 やはりこの映画は90分でまとめた方が良かったかもしれない。後半はカットしても良い個所がいろいろとあったような気がする。つまりDVDは110分の劇場公開版を90分にする、と。これが本当のディレクターズ・カットであろう、等というギャグも出る。 また「ずんこん」に関する話もいろいろとする。 帰りは一緒に「ジオン」へちょっと寄り、「連邦軍」の場所も教える。本当にワシントン・ホテルの裏手である。
しかし仙台フォーラムで「立喰師列伝」を二度観た人って、私の方にいるのだろうか。 なんだか自信を持っていないと断言できそうな雰囲気である。
会社の人が、仕事で走行中に追突された。渋滞で低速になっているところに思いっきりぶつけられたのである。 おかげでこの忙しいのに営業二人が客先へ図面を運ぶのと事故車の移送、私は家族を連れて病院へ行き、本当に仕事にならなかった。しかも家族は1歳と3歳のお子さんがいるので、病院ではお守をしなければならず大変であった。病院なので、触って良い物とだめな物を区別して、適当に遊ばせなければならない。全部ダメダメと言っていては、子供が退屈するだけである。 そして彼の部下の女の子は子供と接する機会がないせいか、あまりそういう事は気にせず非常に危険であった。こういうところで気のきく人というのは露骨に差が出るものだ。
そんなこんなで本当に疲れた一日だった。もちろん彼は被害者であり責任はない。ちなみに重度のむち打ち状態で、来週精密検査をするまで入院なのだそうだ。仕事では彼しか出来ない部分があり、来週も大変な事になりそうな気がする。
そして夜遅く帰宅して、昨日買ったばかりの「モンティ・パイソン研究入門」を読んでみる。 この手の研究本というのは軽いものが多いのだが(その割には高く、これも2,000円だ)、意外と面白かったので、ついつい読んでしまう。 本当に寝るヒマがないぞ。
副安全運転管理者の法定講習なる物があるので、会社の軽自動車を借りて出かける。一日がまるまるつぶれるので、いたく迷惑な講習だ。
しかし会社の軽は、本当にパワーがない。しかもオートマである。バイパスでの合流など本当にフルスロットルしないと非常に恐ろしいのだが、それでももたもた走っているようにしか感じない。 会社の軽なら本人の希望ではないのである意味仕方がないが、こんなものを自家用で乗るというのは信じられない。パワーもそうだし、外装も弱いので事故の時に被害が大きくなる可能性が高い。いくらターボがついていようが、所詮は軽なのだ。 まあ税金対策で載っている人も多いのだろうが、やはり私は大キライだ。自分のライフ・スタイルに合っているのは、やはりレガシーのように荷物が運べて遠距離を難なく走れるステーション・ワゴンなのである。
ただある新聞では、レガシーのようなステーション・ワゴンの売れ行きが落ちていると報じていた。 やはりミニバンに押されていて、各社は撤退傾向を見せているらしい。今のところこのタイプの販売を続けると宣言しているのは、スバルとホンダくらいである。 だがレガシーは3ナンバー・サイズになってしまい、これは私の要求項目からすると落第なのである。困ったものだ。
しかしどうして私の気に入るものは、皆存亡の危機に陥るのだろう。
忙しくて、ニュースすらろくに見られない。これでは上司のようなお馬鹿になってしまうと恐怖感を覚えてしまう。
という訳でネットのニュースに頼ってしまう事になるのだが、それはそれでヘンなネタばかり目についてしまう。例えばエキサイトのニュースでは、自販機のネタが載っていた。 これは青森市内などに、スピーカーから津軽弁のアナウンスが流れるジュースの自動販売機(ダイドードリンコの物だ)が設置されつつあるというニュースである。現在は青森駅や青森市内のスーパー、弘前公園などに現在計四十三台が設置されているという。 セリフは「つりっこ忘れねんでの〜」「その商品売り切れだのさぁ」「おはようごす」「おばんです」「午後もけっぱっての〜」など、全四十四種類と書いてあるが、なんだか津軽弁を文字にすると違和感がある。もともと方言は文字にするのが難しいのは、誰もが判っている事で、伊奈かっぺい氏などは青森県独特の表記を提案しているくらいだ。
でもこの自販機、どうも外部の人が対象としか思えない。地元の人が自販機から津軽弁が聞こえたところで、別に楽しくもなんともないのではないだろうか。そもそも私など、自販機が声を出すのは鬱陶しくて嫌いである。機械なら機械らしく振舞って欲しいと思う。 本来、機械には機械の良さがあるのだから、必要もないのに無理して人間に近い事をやらせる必要はないと思っている。そしてやるなら徹底して(例えばアシモのように)人間に近づける努力をするべきだし、出来ないのなら(もちろん予算的に、である)あっさりと機械らしくして欲しいものだ。
ちなみに「むつ市出身の声優延近由美さん(29)が声を吹き込んだ」とあるが、知らない人だ。
2006年05月09日(火) |
どういう評価なのだろう |
日曜に観た「立喰師列伝」だが、一般にはどういう評価を得ているのだろう。 もちろん海外の評価は、理解不能という感じになってしまうかもしれないが、日本人にはどうなのだろう。原作も非常に面白かったし、こういう偽ドキュメンタリーという形式は大好きである。 こんな自分の好みにあった作品だからこそ、一般の人の評価が知りたい。なにせ押井ファンを名乗る人ですら批判的な事を言っているのだ。原作は非常に面白いのになぁ。
そう言えば大学の頃、頭がガチガチに固い奴がいた。彼はSFは興味がないと言っていたのだが、その理由は「嘘を読んで何が面白いのか判らない」というものだった。嘘を小説にするのは非常に大変なのだが、そういうのが理解できないらしい。
でももしかしたら、一般的な日本人というのは案外そういうものなのかもしれない。昔から、「シャレが通じない、冗談が判らない国民性」と言われ続けていたのだし、モンティ・パイソンを始めとするギャグは、全く受け付けない人も、実は多いのだ。
という事は、予想はしていたが「立喰師列伝」の興業成績は「惨敗」なのかもしれない。
会社に行きたくないなぁ、と思いつつ出社である。
上司が馬鹿みたいに癇癪を起こしている。私に言わせれば病気か幼児だ。あれでは対話がまったく成立しない。そそもそ指示が相変わらず矛盾だらけである。 本人は会社の組織がどうのこうのと言っているが、単に自分自身の事しか考えていないので、会話が成立しなくともかまわないのかもしれない。
なんだか久々に馬鹿と話している気分だ。
2006年05月07日(日) |
「立喰師列伝」を観る |
まさか昨日から始まるとは思っていなかったのでちょっと驚いたが(確か来週からだと聞いていた…)、「立喰師列伝」が始まったので、とりあえず観に行く。
ネットで上映時間を調べると、12:00と19:10の一日二回、ただし5月6日と7日は朝一番で9:40からの回ありという、いかにも人は入らないだろうなぁというセットである。 今日はいろいろと予定があるので、とりあえず9時40分からの回で観る事にしたのだが、バスと地下鉄を乗り継いで行くと間に合わないので、車でかっとんで行ったのだった。
中に入ると、予想はしていたが人が少ない。いくら朝一番の回とは言え10人位しかいなかったのは寂しい(ただしカップルも2組いたが)。これで本当に5月26日まで上映できるのだろうか。かなり不安ではある。
本編上映前の予告だが、その中で「ロンゲスト・ヤード」があった。一瞬「昔、同じ題名の映画があったぞ」と思っていたら、リメイクである。近年リメイクが多いが、前作を越えた作品はあるのだろうか、等と考えながら何気なく観ていたら、バート・レイノルズが出てきて驚いた。オリジナルはこの人が主役だったのだ。流石に今回は主役という訳には行かないが、明らかに往年のファンを意識したキャスティングだろう。
そして本編が始まる。 IGのGが裏返しなのだが、棒が付いていてひっくり返り、また映倫の文字が棒の先についていて、それがタイトルの下にペタッと張り付く。ミニパトみたいだと思うが、この辺で軽くジャブをかました訳だ。だが映画が始まると、絵としてはもっとパワーアップしたものだとすぐに判る。 そして同時に、これは偽の昭和史のドキュメンタリーなのだと理解する。
しかしあまりに情報量が多い。多すぎる。 ナレーションが凄まじい勢いで偽の(一部真実)昭和史を語り、映像はそれを補完するどころか、偽なので脳内補正は効かず全て理解しないといけない。さらに画面の下にはギャグがサラッと書いてあるので目が離せない。 例えば「東京タワーの歴史」では、モスラに東京タワーが壊されると説明してあるシーンの下に「原子熱線砲の映像がないのでメーサー殺獣光線車を利用しました」とある。あるいは「やったね、パパ、明日は三塁打だ」なんてセリフが書いてあったりする。さらに「女たらしのポルシェ」というネタでは、TIGER(もちろんドイツ軍の戦車だ)が画面に出てくる。これはポルシェ砲塔を積んだタイプなのだが、それが判らないと???となるだろう。本当に目が離せないのである。 かと思えば、ウルトラマンの映像では、わざわざ庵野のウルトラマンを出したりする、モーゼルC96はきちんと描かれている、B-52の車輪の引き込み描写は正確である、北爆は有名なF-4ではなくF-105サンダーチーフだったりする、などなど実に細かい。いかにも押井監督である。
だが後半、突然映画の雰囲気が変わるが、パンフを読むと70年代に入ると書く事がないので、観客を楽しませる事しか出来なくなるから、と書かれていた。確かに予知野屋のテロは小説でも面白い見せ場ではあったが、前半の蘊蓄の嵐の方が見ていて楽しかった。 やはり偽の昭和史とは言え、こだわりのある押井監督の偽昭和史である。それなりに時代の雰囲気を掴んだ面白いものになっているのだ。
前半と後半では雰囲気が異なるアンバランスな映画になってしまったが、これで原作の方が面白いという押井監督作品としては珍しい例になったかもしれない。
しかし入場料が前売りで1,300円だったが、当日1,800円というのは、あの設備では高すぎないか?
夜はいわさきさんと電話で、ずんこんの企画部屋の話をする。 とりあえず各方面にESIFCONの歴史をネタに、少しでもいいから書いてもらうよう依頼する事にする。なにせここ数年は記録があるが、それ以前はいつどこで何をやったか、記録がないのである。というか、あまりにいろいろありすぎて、記憶すら混乱しているのだ。 さて、なんとかなるだろうか。
今日は出社である。 昨日の夜も出たのだが、結局あまり片付かない。今日も今日とてペースは遅い。やはりあまりやる気になれる環境ではないのだな、色々な意味で。
帰りにBURRN!の6月号を買う。 最近は立ち読みばかりなのだが、今月は予想通りというか、toolの特集が載っていたのでつい買ってしまった。 この雑誌はドリーム・シアターを取り上げた時のように、「まだメジャーではないが、日本人に合いそうなサウンド」をプッシュする時がある。まさにtoolはプッシュしてもおかしくないサウンドではある。 ただし今回、彼らは夏に来日するというから、配給元や音楽業界と裏の繋がりがありそうな雰囲気ではあるが、まあ良い物を勧めるのだから別に文句を言う必要はない。 ちなみに今回の「10,000 DAYS」発売を記念して、前4作も再発している。もっとも来日が近ければ当然の事で、別に発売記念などではなかろう。まあ買いやすくなるという事は良い事ではあるが。
で、肝心のBURRN!の記事だが、toolのサウンドのベースは「既成の音の破壊と再構築」なのだそうだ。言われてみればそうかもしれないし、違うようにも感じる。いかにも日本では受けそうなサウンドだとは思うのだが、やはり既視感があると再構築という部分には疑問がわく。 それでもアート・ロックという捉え方をしている人もいるらしく、そういう人は彼らのサウンドを難しいと思っているらしい。だがそれは著しく間違った見方だろう。むしろ聴きやすい音楽ではないのだろうか。 音楽を聴く時は別に難しく考えず、好きか嫌いか、という単純な見方から始めて、難しいとは考えない方が良いだろう。気に入ればどんなサウンドでも心地良いものになるのだから。
2006年05月05日(金) |
「10,000 DAYS」購入 |
全国的に子供の日である。 そんな朝、いきなり子どんぐり宛の電話で叩き起こされる。なにやらいろいろと話していたが、結局子どんぐりは早々に遊びに行ってしまった。
その後はなんとなく過ごして、午後はダイエーまでスーツを引き取りに行く。 行く前にヨドバシに寄って、DVDプレイヤーの価格を調べたのだが、なんとDVD再生専用機はかなり駆逐され始めているようだ。これはまずい。 現在使用しているのはかなり初期モデルのためか、最近のソフトを再生していると画面がちまちまと止まる事もあるので、とりあえず買い換えたいと思っているのだ。かと言ってDVDレコーダーはまだ納得のいくモデルはないし、そもそも価格が高すぎる(これではカメラが買えないぞ)。再生専用なら10,000円程度である程度納得できる性能のモデルが買えるのだが、そろそろ薄利多売の業界としては、あまり置きたくないのだろう。少しだけ焦ってしまう。
ついでに新星堂へ寄ったら、toolの新作「10,000 DAYS」が大量に置いてある。確か国内盤の発売日は5/9だったはずと思ってみると輸入盤であった。国内盤は2,500円以上だが、こちらは1,800円でおつりが来るので、すかさず購入(国内盤は何らかの特典が付くのだろうな)。 しかしこの価格でギミック付きの変形ジャケットである。いつも思うが、toolのジャケットは金がかかっている割には安い。そして今回は別に解説などどうでも良いので、輸入盤で正解なのだ。
サウンドの方は、相変わらすキング・クリムゾンを思わせるフレーズから始まるが、もしメタル・クリムゾンが別ルートで発展していったらこうなるのかもしれないという音作りだと思う。ただ少しばかりドリーム・シアターにも似ていたりするのは、ベースとドラムが似ているせいなのだろう。 かと思えばピンク・フロイドのようなベースも続いたりして、なんだか懐かしいサウンドにも聴こえる。それでもメタルである。 やはり何かに少し似ているというサウンドがあると、聴きやすいが、オリジナリティという点ではあまり評価されないかもしれないと思ってみたりする。実際彼らの評価はどの程度のものなのだろう。
しかし前作から5年も経っていたとは。この5年でいろいろとあったなぁ、と感慨に耽ってみたりする。特にネット環境が整ってからの5年なので、大きな変化もあった。一番大きかったのは、やはり新たな友人ができたという事だろうか。そして今までの友人と連絡が密になったというのも大きい。やはりネットといえども、最後は人との繋がりなのである。
と、toolの新作から色々考えてみたりするのだった。
午前中は車を洗う。 午後はT寺家へ遊びに行く。娘さんも高校へ合格し、今度はいよいよ子どんぐりの番である。 少ししてTAMと娘さんも来る。奥さんは具合が悪いので置いてきたとの事だ。でもTAMときちんと会うのも久しぶりである。この時チュウジさんが盲腸で入院したのを確認したが、あの人は忙しい時期なので、簡単な手術だとはいえ退院後は苦しいかもしれない。
今回はプロダクト・エンタープライズ製の追跡戦闘車とイーグルを持って行き、披露する。皆呆れ…、いや感心していた。またタカラの1/144・R/Cフルアクション・ジェットモグラを見せていないので、次回は持っていきたいものだ。 色々と雑談をするが「You Tube」の事は知らなかったようなので、教えておく。何だかんだと長居をして、退去したのは21時30分であった。
帰宅後、ちょっとネットでニュースを見ていたら「演奏時間639年という「世界で最も長い曲」のオルガン演奏が、ドイツ東部ハルバーシュタットの教会跡地で続いている」という記事があった。これは初耳だった。 曲はあのジョン・ケージによる「オルガン2/ASLAP」で、通常演奏なら約20分なのだが、譜面の指示による「できる限りゆっくり」との指定に従えば600年以上かかると地元音楽家や技術者が計算したのだという。まあジョン・ケージの曲だからと、皆ある程度は納得してしまうのかもしれない。
ちなみに2001年9月5日に曲の出だしの「無音のパート」が始まり、実際に音が出たのは2003年2月だというから恐れ入る。当然の事ながら、演奏は鍵盤に重りを置く形で行われているというが、そういうのも演奏というのだろうか。やはり人間がキーを押す限界で長さを決めるべきではないのだろうか。 音楽を聞く者として、人間の一生よりはるかに長い曲は、曲として認識できない。できる限りゆっくりとは行ってもやはり数十年で収めるべきだろう。それでも長すぎるのではあるが。
仕事はたくさん残っているけれど、とりあえず休みにする。 明日は一家揃ってT寺家に行く予定なので、確実に2日間は会社に行かないのであった。土曜日は通常出勤だが…。
とりあえず午前中は町に出てスーツとジャケットを買う。もちろんジャスコの安い物である。安いとはいえ、先日行ったタカキューでのアドヴァイスを元に選んだので、いくらかはマシであろう。
その帰宅途中で懲りもせずに、エフトイズの「日本の翼コレクション Vol.6」を3個購入。 懸案だった三沢第8飛行隊のF-4EJ改、同じく三沢第3飛行隊のF-1、そして築城第6飛行隊のF-2Aが出た。後はブルー・インパルス仕様のT-2が欲しいところだが、まあいいか。 しかし三沢のF-1は長い間見てきたので、機体としてはあまり面白味のあるものではないのだが(改めて見るとジャギュアと似ているのは、要求される任務が似ていたからか?)、妙に愛着が湧いてしまう。 元々F-4は好きな機体なので当然愛着はあるのだが、これがF-104になると、実機を見ていないせいなのかあまり愛着が湧かない。嫌いなアイテムではないのだが不思議なものだ。それでもNF-104あたりは好きなので、やはりメカニックとしての面白さというか、特異性というか、そういうものが好きなのかもしれない。
夕方になって、突然だが名取のビーヤングに行く。ここには東北模型という店があると知ったからだ。 結果的に大した物はなかったのだが、結構子供が楽しめるスペースではある。もし子どんぐりが小さい時に行っていたら、半日は遊んでいたかもしれない。 しかしバンダイのサンバルカンやデンジマン関連のプラモって、もしかして当時のままの物か?
いずれ日本のマスコミあたりで物議をかもすかもしれない「You Tube」では、ついにキャンディーズの映像まで見られるようになった。まだ数曲でしかないが、実に懐かしい映像である(久々に動いているミキを見たが、やはり良いなぁ)。今後、彼女達の映像がもっと増えると良いのだが。
しかし本当にここは映像の宝庫だ。日本で紹介されたロックの映像など数からすれば微々たるものだと判ってはいるが、ここまで知らない映像を見せ付けられると、驚きを越えて本当に呆れてしまう。時間の経つのを忘れてついつい見入ってしまう。 ちなみに現在、ここを見るのは日本人がトップだとの事で、全てが英語のプラットフォームという点を考えると異例の事になるらしい。だがこの現象は、ここを一度でも見れば容易に納得できる。自分の好きなミュージシャンのまったく知らない映像が次々に見られるのである。日本人はそういう海外の映像に飢えていたのだ。映像の綺麗さは関係ない。要は内容なのである。
こうなってくると、簡単に映像を保存できないのだろうかと思ってしまう。こういう貴重な物はいつ無くなるか判らないのだから。 そしてこういうネットの動きに反対するであろう音楽業界は、反対を宣言する前に、ありとあらゆる映像が入手可能な状況を作ってからにしてほしいものだ。 気に入った映像なら、別に綺麗な映像でなくても良いのだ。過去ロックのブート映像などが、どんなにひどい画質であっても売れたのは、当然の事なのである。画質だけ綺麗で中身のない映像など、一度見れば飽きてしまうものなのだ。
2006年05月01日(月) |
どうなる、富士フィルム |
昨夜は夕食後に会社へ行って一仕事片づけてきた。まっとうに仕事が終わらないというのは絶対に異常である。
そんな昨日のmixiは、チュウジさんの所でタイタニックのネタが盛り上がっていた。 意外だったのは、クラークの「グランド・バンクスの幻影」があまり知られていない事だった。これは最近のクラークの中では傑作に入れても良いのではないかというほど面白かったのだが、そう言えばあまり書評でも見なかったように思う。 これはまともに作ればかなり良い映画になりうる話である。どこかでやってくれないものだろうか。なんだったらテレ・フャーチャーでも構わないぞ。
なんて書きながら某所を見たら、ついに富士が「シングル-8の製造および現像サービスを中止」するというコメントを出していた。直接利用する事はないが、ついに来るべきものが来たという訳だ。 これでひとつの時代が確実に終わりを告げた訳であるが、こうなると銀塩写真である35mmフィルムの将来も明るくないと思ってしまう。 社名から写真の文字もはずしてしまったし、やはり所詮は一企業だという事なのかもしれない。もっとも、一企業にしては頑張っているのではあるが。
http://fujifilm.jp/information/20060425/
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