どんぐり1号のときどき日記
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年度末である。朝から非常に忙しいし、子会社と合併したばかりで自分の仕事が出来ない。なんだかんだと12時近くまでかかって、しかも全然終わらないという状況である。
ところで上司が、「ニッチとか、ビンテージとか、最近訳の判らない単語が多い」と言っていたが、それは単に勉強不足なだけでは? PSE問題絡みで聞いた単語なのだろうが、ビンテージなんて別に新しい単語ではないし、そんな事も判らない社会人って…、ぜってぇ、ヘンだ!。
という訳で、若い連中に少しだけ講釈しておく。営業している人間が現在の話題に全然ついていけないようでは絶対におかしいし、そもそもすぐにではないにしろ、仕事に多少の係わりはあるのだ。 そんな事も理解出来ずに、目の前の利益の事だけを考えているようではなぁ。しかも微妙にピントがずれているし…。
毎日忙しいので、寝る時間がどんどん少なくなっていく。いいのか?
ところで。 先日発売されたばかりのEOS 30Dだが、雑誌で見る限りではなかなか良いレヴェルまで来たように感じる。ただしカメラは実際に触ってみないと、本当に自分に合っているかどうかは判らない。そんな訳で、これを置いてある店に行くとチマチマと操作しているのだった。
実際のホールド感は相変わらず良いし、キャノン・ユーザーを裏切らない操作性を確保しているので、写真を撮るという点についてはその期待は裏切っていないと言える。 ただ今回、スポット測光が装備されたとわざわざ書いてあったが、私としては前に発売されたEOS 20Dにこれが装備されていなかった事が驚きである。フィルムでのEOSにはほとんど装備されていたのだ。 ちなみにこのシステムは、あまり多用される事はないが、電子機器の塊である現在のカメラでは、ある限定された条件下では非常に役立つものなのだ。私も特殊な条件下で何度か使用してみたが、それなりに効果は得られた、というよりその条件下での写真が撮りやすかったのである。
結局、デジタル・カメラというのはプロ用ならともかく、低価格の普及機ではまだまだ過渡期という事だ。問題は、一般的消費者がデジタル・カメラにどの程度の性能を期待しているか、である。それによって普及機の性能が決まってしまうのである。
2006年03月29日(水) |
福島で「P.J.クルック」展 |
福島の諸橋近代美術館で、「パメーラ・クルック展」が開催される。 彼女は現在のキング・クリムゾンのジャケット・アートを担当しており、クリムゾンのファンなら「P.J.クルック」の表記の方が一般的かもしれない。
そしてクリムゾン・ファンの評判が悪い事でも有名である。 そもそもクリムゾンのジャケットにこの人の絵を起用した時、ほとんどのファンはその絵のどこがいいのか良く判らなかっただろうし、ジャケット・デザインとしても非常に劣るものだと感じた人が多かったと思われる。そしてこれは現在でもたいして変わらない状況だろう。 したがって、なぜロバート・フリップが彼女を起用したのか、なぜずっとジャケット・ワークを任せているのか、その理由を知る手がかりが得られるかもしれないので、一度行ってみたいと思っている。もっとも何の手がかりも得られずに終わるかもしれない。 というか、あの絵自体にあまり魅力を感じないので、あまり熱心に見ないかもしれない。つまり勉強にはならないだろうという予感があるのも確かなのである。 現在でも大好きなH.R.ギーガーなどは、本来非常に不気味な絵のはずなのだが、「エイリアン」のおかげで画集が出た時には、すぐに買いに行ったものである。そして見れば見るほど魅力的に思えてくるから不思議なのだが、クルックの絵ではこういうわくわくする感覚が沸いてこない。不思議なものだ。
ちなみに福島までの開催期間は、4/20〜9/18だそうである。
神林長平の「麦爆機の飛ぶ空」をちまちまと読む。これはショートショート集なので、ちまちまと読めるのだが、どうも神林氏は短編が一番向いているように思う。
彼の名作といわれるものはほぼ短編の連作、もしくはそれに近いものばかりである。大傑作である「戦闘妖精雪風」も、短編の連作だ(「フェアリー・冬」は本当に素晴らしい)。 普通の長編だと、どうも持て余すのか冗長な部分が多くなる傾向にあるし、ショートショートはやはり極限まで短くすると、彼が持っている独特の雰囲気が希薄になってしまう。結局は短編に一番神林らしさが表れてくるのである。
しかし「雪風」の第三部が始まるとは思ってもみなかった。「グッドラック」で絶対に終わりだと思っていたのだが、どうやって続けるのか非常に興味があるところだ。
という訳で、SFマガジンを数日の差で買い逃したためにバックオーダーをかけ、これから3週間程待つ事になってしまった。楽しみではあるが、どうして雑誌はこんなに待たされるんだと理不尽な思いもある。
ま、そんなこんなな日々を過ごしているのであった。
2006年03月27日(月) |
TOOLも久々の新譜 |
昨日買った本をパラパラと見ている。 その中で「季刊プリンツ21」は、しりあがり寿特集だったので無条件に買ってしまったのだが、目次を見て次のページをめくると、いきなり1ページ丸々キリン・ビールの広告が載っていたのには笑ってしまった。多分しりあがり氏が元キリン・ビールに勤めていたので、その関係で広告を貰ったのだろうと思われるからだ。ちょっと露骨過ぎるとは思うが。 ただ「しりあがり寿」というキャラクターを特集している割には、1,500円という価格を考えると、少し内容が希薄であろう。
ところで昨日の日記に「スージー・クアトロの15年ぶりのスタジオ・アルバム」というネタを書いたが、なんと今年の5月には、TOOLも「Lateralus」から5年ぶりのフル・アルバムを出す。あれから5年も経つのかぁ…。 実は「Lateralus」というアルバムを買ったきっかけが、久々のジャケ買いだったのである。なんとなく気になって買ったところ、これが意外と当たりで、その後の活動を待っていたのだが、ヴォーカリストのMaynard James KeenanがA Perfect Circleの活動に専念したため、TOOLは実質休止状態だった訳だ。
さて、どんなサウンドを聴かせてくれるのだろうか。
昼前に入社予定の人から電話がきて、カギを渡したり諸手続きのために出かける。何だかんだと2時間近く潰れてしまうが、まあ仕方がない。
午後はあちこち回った後、夕方になって子どんぐりが中山方面にある大菩薩を見てみたいというので連れて行ったが、16時で閉館という事で、中は見られなかった。しかしこれ、高さが100メートルもあるのだという。そんなに高くする必要があったのだろうか、とかいずれ来ると言われる大地震にもちゃんと堪えてくれるんだろうな、とかいらぬ心配をしてしまう。 まあ迫力だけは凄まじくあるが…。ちなみに拝観料は一人800円だとか。
その後再度町中に出て、「Keith Emerson at the movies」を見つけたので買う。2,510円とアマゾンより安かったのがラッキー。 このアルバムは、「ナイトホークス」「ベスト・リベンジ」「インフェルノ」「ザ・チャーチ」「マーダーロック」「幻魔大戦」「GODZILLA FINAL WARS」といったサントラのうち、彼が担当した曲「だけ」を収録している。これで聴くとサントラのイメージもかなり変わってくるのがなかなか面白いし、オリジナルのアルバムとは違う曲も入っているので、全部持っている身としては少しだけ嬉しい。 ただ、「GODZILLA FINAL WARS」に関してはかなり音が悪いと言わざるを得ない。これは明らかにオリジナルのアルバムの方が、格段に音が良い。一体なにをどうやってコピーしたのだろう。
この時、新譜コーナーにスージー・クアトロの15年ぶりのスタジオ・アルバムなる物がおいてあり驚く。 15年ぶりという事は、1990年頃にもスタジオ・アルバムを製作していたという事である。一体どういう感じのアルバムに仕上がっていたのだろう。そもそも今回のアルバムもジャケットの感じからすると昔と変わらないような気はするが、実際はどうなのだろうか。気になってしまうが、買ってまで聴こうとは思わなかったりする。
しかしちょっと見ないと欲しいアルバムがとんでもない数になっている。その他にも聞いてみたいアルバムなんかがいろいろと出ている。「ソフト・マシーン・レガシー」なんて、どういう感じの音に仕上がっているのか非常に興味があるし、その元ソフト・マシーンに係わっていたカール・ジェンキンスの「アディエマス」も興味がある。 そのソフト・マシーンのオリジナル・アルバムが紙ジャケで出ているし(sixが欲しいぞ)、ヴァンゲリスの初期4枚も紙ジャケで出ている(天国と地獄を買っておかねば)。 困ったものである。
そして藤崎で、再度バーバリーのトレンチ・コートを見る。 オール・シーズンのコートは丈がロングで膝まで隠れるのだが、15万以上する。私としてはこれこそがトレンチ・コートなのであるが、やはり高すぎる。そしてこの他にもいくつか種類はあって、春用はかなり短く私としては今ひとつだが、秋用は膝上ではあっても、これならまあ許せる範囲だろうか。ただしこれでも10万弱である。ひぇ〜。 ちなみにすぐ近くにはダーバンのトレンチ・コートがあったが、やはりトレンチと言うには物足りない。それでも7万円以上するのだが…。
さて、今日は押井守の「勝つために戦え!」、神林長平の「麦爆機の飛ぶ空」「小指の先の天使」、J.G.バラード「終着の浜辺」「季刊プリンツ21」等を買った訳である。 「麦爆機の飛ぶ空」は、ショートショート13篇を収録したと書いてあるのだが、そもそもヒヨコ舎という私は初めて聞くような会社から出ていたし宣伝も見かけない。その上1,800円である。これで本当に売れるのだろうか、と人ごとながら心配になってしまう。私が買ったジュンク堂でも、普段は絶対に見ないような場所に置いてあったし、そもそも中途半端なサイズなので、神林作品の普通の置き場とは離れてしまう可能性もある。 神林作品としては珍しいパターンだ。
今日も粗仕事。 山形にある営業所を閉鎖したので、その荷物が運ばれて来るためその作業手伝いである。とはいっても10トン・トラック2台分の荷物を10人程度の社員で片づけようと言うのだから無理があるし、300キロの耐火金庫なんて降ろすので大騒ぎだ。今に怪我人が出るぞ。
昼休みに「PLUTO」3巻目を買いに出る。ここまでA4サイズを買っているので、今回も同様である。 今回のオマケは作者が高一の頃に書いたマンガ・ノートの復刻である。ただこういうのを復刻と言うのかどうかは疑問だが、その内容はなかなか笑える。いや、内容は羅生門をベースにしたシリアスな内容なのだが、とにかくこの作者は手塚の影響をモロに受けているのが判って、つい笑ってしまうのだ。
夜は会社の課の宴会。合併に伴う管理課の顔合わせである。 やはり人数が10人以上で半数が女性だと、それなりに盛り上がるので、ここ一年の会社の宴会では「唯一まともな」宴会だった(忘年会等がひどすぎるのだ)。
その中にロックやポピュラーの話が通じる女性が2名いて、その点ではかなり楽しい会話が出来た。一人は高校の頃にポルナレフが好きで良く聞いていたというので、彼のライヴには「シェリーに口づけ」のレゲエ・ヴァージョンが入っているのがあると教えたら非常に驚いていた。そりゃそうだ。 しかしこうして見ると、中学高校でロックを聴いて過ごした人は、ずっと聴き続けている人は別だが、そうでない場合、女性の方がはっきりと覚えているしすぐに反応するようだ。どうもロックに関しては、男は一度興味をなくしてしまうと、本当にどうでもよくなる人が多い。不思議である。
二次会ではもう一人の女性(こちらは派遣社員だが、来週採用試験を受ける事になっている)がキャンディーズの「春一番」を歌ったのだが、ミキ・ラン・スーの区別がつかない、というよりそもそも名前を知らないのだという。まだ30歳前の人だが、そういう時代になったのだなぁ…。 でもこの子は昔リード・ギターをやった事があり、モトリー・クルーやU2なんかが大好きだったという。ためしにクイーンをどう思うか聞いたところ、きわめてポップに聞こえるという。もちろんポップな曲も好きだが、クイーンをハードとは思えないと言うのだ。つまり正当なハード・ロックの人なのであろう。 私も彼らをハード・ロックのグループとは思っていない。もちろんただのポップだとは当然思ってもいないが。
カラオケの曲リストを見ていたら、マリリン・マンソンやモトリー・クルーなんかが入っているので先の女性に教えたら、「誰が歌えるんだ〜」と笑っていたが、実際こういう飲み屋でどういう人が歌うのだろう。聞いてみたいものだ。 しかしカラオケに、日本版の「スペース1999のテーマ」が入っているとは思わなかったなぁ。
帰宅は午前1時。なんだ、いつもとたいして変わらないではないか。
2006年03月24日(金) |
イーグルのブースター |
一昨日書いたスペース1999の「イーグル・ブースター・ロケット付きモデル」だが、ネットで調べたところどうやら日本では7月発売らしいと判った。価格は予想通り15,000円強である。 でもこれは欲しい。そしてこれを買えば後はレスキュー・イーグルを買えばOKだ(ふたつで25,000円〜♪)。 しかしこれを買ってしまうと、ムーン・バギーも付いている事だし、ますます発着場を作りたくなってしまうではないか。そもそもイーグルにはこれが必要なのであり、なぜか宇宙空間より、こういう地上建造物との相性が抜群に良いのである。 やはりイギリスだけあって、どんな物体であってもジオラマが似合うのかもしれない。
忘れないように備忘録。押井守監督の新刊が出る。
「雷轟rolling thunder PAX JAPONICA」 「勝つために戦え!」 「立喰師、かく語りき」
最近の本のハイペースには参ってしまうが、うる星やつらの頃から付き合って来た訳だし、基本的には好きなのでやはり買ってしまうのだった。 そして探してみると、懸案だった「FIVE BULLETS ON KILLERS」も中古だが入手できそうな雰囲気である。こうなると押井関連で残るのは「不帰の迷宮 TECK CD-ROM BOOK」の上下巻のみとなる。基本的には全てリアルタイムで買ってきて、これだけは買い逃していたのが本当に残念である。もし復刻されるような事があれば、サントラも一緒に出して欲しいものだ。
しかし改めて数えたら、もう30冊を突破していた訳である。そんな中で傑作と言えばやはり「獣たちの夜―BLOOD THE LAST VAMPIRE」と「立喰師列伝」であろう。 前者はウンチクの爆発を見られる数少ない本だ。とにかく70ページ以上にわたって二人の会話が続くという反則技が光る、押井監督が多分爆発してしまった本である。 後者は、戦後の日本の闇に包まれてしまった風俗史の一部である。ここまで真面目に戦後日本の「食」を著した本というのも、あまりないだろう。ギャグに見せかけているが、実はきわめてマトモな内容なのである。
ともかく、新刊を買わなければならないな。
2006年03月23日(木) |
Keith Emersonの新譜 |
ちょっと油断していたら、Keith Emersonの新譜「Off the Shelf」がイギリスで発売となる。 もちろんアマゾンを使えば日本でも買えるし、出てしばらくはHMVやタワーレコードでも扱うだろう。それでもさっさと頼まないとあっという間に消えてしまうのが、日本市場の特徴である。 そして調べてみると、アマゾンではまだ彼の「At the Movies 」を扱っていた。これも入手できるうちに押さえておきたいアルバムである。内容としては全部持っているのだが。 結局Keith Emerson関係のアルバムは、ほとんど持っているという状況になっている訳で、リアルタイムでずっと買い続けていた事になる。実際、このまま消え去るのではないだろうかと不安になる時期もあったが、こうして第一線で活躍し続けているのだから、買い続けた甲斐もあろうというものだ。
ところで。 もうあちこちで話題になっている宮川泰氏の訃報だが、やはりテレビでは「シャボン玉ホリデー」を中心として紹介しているようである。確かにこの人を音楽家として認識している人なら、多分「シャボン玉ホリデー」というのが認知度の高い一番古くて有名な作品だろう。 私としては「ステージ101」の映像が見たいが、さすがに著作権がNHKなので、絶対にダメという訳ではないが民放では使いにくいだろう。でもいい機会なので、是非ともニックの映像を出して欲しいのだが。 当時としては非常に面白いキャラだったんだよなぁ。
アオシマから出ている新世紀合金シリーズのイーグル(もちろんスペース1999のだ)は、「ノーマル(コンテナ部分が白の物)」「レスキュー(コンテナに赤いストライプが入った物)」「ラボラトリー(コンテナの両サイドに出っ張りのある物)」「フレイヤー(クレーン専用コンテナで、いわばスカイ・クレーンの宇宙版)」と4種類も出す意外な展開を見せている。
そんな中、本国イギリスのエンタープライズ社が以前から話題になっていた「ブースター付きモデル」を出してしまった。しかもムーン・バギーとレーザー攻撃タンクが付いているのである。 これはかなり欲しいが、本国での価格がノーマルの1.5倍近い事を考えると、日本では15,000円位にはなりそうで、これはちょっと高いと思ってしまう。いや、欲しいには欲しいのだが…。
そもそも現在のところ、日本での発売予定はないらしい。まあサンダーバードや謎の円盤UFOに較べれば、格段に知名度の低い作品であり、少なくとも日本においては欧米ほどの人気はないのだから仕方がないのかもしれない。 だがジェリー・アンダーソンの作品においては、最後の「かっこいいメカ」なのである。そういう意味でも、このブースター・タイプは是非とも日本で出して欲しいアイテムだ。
ただこのシリーズのイーグルは、そのメイン・フレームの材質が弱点である。これがもっと強度のある材質で構成されていたら、迷わず買うアイテムなのだが、いかにも脆い状況ではあまり大量に買ってもいずれ全部壊れそうで困ってしまう。 直接の破壊がなくとも、経年劣化というきわめて厄介なものもある事だし。
しかしアオシマは、レスキューなどのコンテナだけを発売してくれないものだろうか。コンテナ4種類で10,000円なら喜んで買ってしまうのだが…。 ついでにホークも出して欲しいぞ。
昨年、30年ほど着ていたバーバリーのトレンチ・コートがダメになり、さすがに修復も効かない状況になってしまったため廃棄した。 でもこのコートのデザインには愛着があるので(未練ともいう)、ちょっと三越まで見に行ったのだが、なんと価格が157,000円であった。100,000円近くはするだろうと思っていたが、買った当時の倍近い価格である。これではとても手が出ないではないか。 かと言って他のトレンチ・コートではダメなのである。現在売っているトレンチ・コートは、色々と見てきたがバーバリー以外の物は、当然ながらただのコートでしかない。
トレンチ・コートは元々が軍服で使い勝手の良さが必要最低条件なのだが、それが満たされているのはバーバリーだけなのである。他は値段の都合なのか、色々とオミットされていて、元々バーバリーを着ていた私には非常に使いにくいと感じてしまう。 そしてこれが一番重要なのだが、トレンチ・コートは軍服である。肩のベルトやあちこちについているリングがデザイン上必要である。特にリングは手榴弾を下げるための物であり、これがなくては軍服ではない、と断言しておく。もちろん日本で着るコートとしては不必要な物だが、そこは気分であるし、トレンチ・コートのデザインはそういうものなのである。
さて、こうなるともう一生トレンチ・コートは買えないのだろうか。まあ中古という手はあるが、そもそも「安くて状況の良いバーバリーのトレンチ・コート」なんてものが中古市場にあるのだろうか。これはきわめて疑問であろう。
そして実は試着して判ったが、もしかしたら私にはトレンチコートはもう似合わないのかもしれない。 別に体格がどうのこうのではない。高校のあたりから体格の大きな変化はないのだが、どうも年相応の渋さというか威厳というか、鏡を見ていてそういう物が全然感じられないのである。少なくとも現在の日本でトレンチコートを着るためには、それ相応の覚悟が必要であろう。 まあそれが判る程度には己を客観視できるという事か(と慰めておこう)。
そして帰りにEOS 30Dを見てきた。 さすがに手にしっくり来るデザインであり、私には使いやすいカメラである。やはり買うならこのクラスのキャノン、という事になるのだろう。他のカメラはどうも今ひとつホールド感が良くないし、そもそもファインダー内が覗きにくい。 あとはここ一年の各社の動きを見てから、という事だろうか。
ツノさんの日記を読んでいたら、とんでもないものが紹介されていた。 なんと「メロトロン」の内部の解説映像である。あまり長くはないが、パート1と2に分かれてテープの機構を解説している。
載せていたツノさん本人も驚いていたが、テープの巻き戻しはなんとスプリングで一気に行われていたのである。これには本当に驚いた。インタビューで「テープが切れてどうのこうの…」という記載を良く見たが、あのシステムでは確かにテープは長持ちしないだろう。百聞は一見にしかずで、充分に納得できた。 そしてテープの交換方法も見せているのだが、思っていたよりずっと簡単である。というかきわめてシステマティックな感じがしてしまう。メロトロンというシステムでは、このやり方が一番効率の良い方法なのだろう。 なんだか非常に良い物を見せてもらったと思う。
ところでこれを説明していた日本人は一体誰なんだろう。 後ろには初期のモーグ・シンセサイザー(だと思う)があるし、分解のしぐさを見ているとあのメロトロンは本人の物か、少なくとも日常的に操作して熟知していると思われる。つまり音楽業界でも先進的でかつ金もある人物だ。まさか若かりし頃の富田勲? それとも松武秀樹? イメージ検索では、ほぼ現在の顔しか判らないのでどうにも調べようがないなぁ。
ちなみに映像はこれ↓ http://youtube.com/watch?v=IKLWX_WLsTA&search=mellotron
今日は子どんぐりをつれて模型屋などを回る。どこもこれといった収獲はなかったが。 そんなこんなで、あっという間に休みも終わる。
ところで。 mixiで定期的に見ている先がいくつかある。マイミク登録してもらうには私は場違いかな、と言う感じでちょっと躊躇っていたりするのだが、やはり気になっている先だけあって、どれも面白かったりする。私より少し若い人、凄く若い人など色々だが、皆私よりもはるかに人生経験値が豊富なので、読んでいて楽しいばかりか勉強になる事が多い。 そんな人たちに共通しているのは、時々軽いネタ、笑わせるネタを入れてくる事だ。延々と同じトーンで日記が続くのではないところが、実に上手い。意識して書いている訳ではないと思われるが、そういうところもあっていつまでも気になるのだろう(そろそろマイミク登録願いを出そうかな…)。
そしてその中の一つに、非常に軽いネタなのだが「抹茶入りカルピスに勝てるのか、ポーション」という記載があった。ポーション自体が「激マズ」というシロモノらしく、これを超えるものが存在するのか、という感じで話題になっているのだが、そもそも「抹茶カルピス」というのはそんなにすごい味なのだろうか。実は商品現物すら見た事がないので、味の想像もできないのである。
基本的に私は抹茶系の食品が嫌いなので、多分大概の抹茶系はまずいと感じるだろうから、当然「抹茶カルピス」というシロモノをおいしいと思うはずはないだろう。しかしここまで話題になると味見をしてみたくなるのも人情である(ほんとか?)。もっともそのためだけで買おうという気にはならないが…。
しかしどこで売っているんだ? 抹茶カルピスって。
2006年03月18日(土) |
S.A.C. Solid State Society |
今日も粗仕事である。いい加減会社に行くのは飽きてしまう。
朝はメガネの引取りに行き、さらに今使用しているフレームに運転用のレンズを入れてもらうために夕方まで預ける。午後は歯医者だし、仕事をしているヒマなどないのだがなぁ。
そんな中、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」が製作決定と公表された。 オリジナル長編アニメーション(100分)という規格で、2006年夏完成と書いてあるが、今からで間に合うのだろうか。ある程度進んでいたようだしIGだから、まず大丈夫なのだろうが、やはり不安になる。
キャラクターは前と同じだそうだが、「難民蜂起事件から2年後、新人20人を増強した新生公安9課」という設定だと、ある程度カラーは変わりそうだ。 いずれ神山健治氏が監督で、脚本、絵コンテもやるのでまずは安心して見られるだろう。
ちなみに音楽は相変わらずの菅野よう子氏なので、この作品の題名からして絶対にYMOモドキの曲があると思っている。まあ楽しみに待つとしよう。
新聞広告で見たのだが、ZEPP SENDAIで5/19(金)に「ホワイトスネイク」のライヴをやるそうだ。珍しい。 ただしチケットは8,000円+ドリンク500円と、かなり高めの設定である。もう少し安ければチケットを買ってもいいと思うところだが、そもそも金曜のこの時間では行く事自体がムリだろう。残念である。
やはりいくら仙台といっても、所詮は地方都市、なかなか自分の見たい連中が来ない。もう少し頻繁に来てくれればいいのにと、真面目に思ってしまう。キング・クリムゾンも一回しか来てくれなかったしなぁ…。
こんなに忙しいと、会社に行きたくなくなるよなぁ…。
2006年03月16日(木) |
事件記者コルチャック |
朝日のコラムで知ったが、ダレン・マクギャビンが2月に亡くなっていたそうだ。もちろん「事件記者コルチャック」のあの人である。 これは放映当時から好きだった番組で、当時としてはかなりユニークである。当然LDで全話持っているし、パイロット版もある(パイロット版は英語のみだ)。ファンも多いと聞くが、不思議な事にDVD化はまだのようだが。
この作品は、原語で見ても(当然字幕だ)かなりユニークで面白いと言うのは良く判るのだが、やはり大塚周夫氏の吹替えで、少なくとも倍は面白くなっている。緊張するべき場面で微妙に緊張感を破壊しているあの吹替えが、本当に絶妙である。こういうのがDVD化されないから、LDは捨てられないのである。
もっとも昔から私の好きな作品は、なかなかLDでもDVDでも発売されない事が多い。例えば「秘密指令S」や「インターン」は出たら絶対に買うし、「裸の町」もぜひ買いたいと思っているのだが、今のところ出る気配は全然ない。 特に「秘密指令S」はその吹替えが本当に楽しいのである。ジェイソン・キングとアンベル・ハーストの会話は、当時としては完全に先を行っていた。おかげで本当は主役になるはずのスチュアート・サリバンがかすんでしまったくらいだ(「作家探偵ジェイソン・キング」は、「秘密指令S」のスピン・アウト作品なのである)。 これは是非とも吹替え版が見たいものだが、はたして残っているのだろうか。それが心配である。
ちなみに「インターン」は、「謎の円盤UFO」が終了した直後から始まったのだが、当時の雑誌「テレビジョン・エイジ」における人気投票でずっと一位だった「UFO」の票を、そのまますべて奪ってしまったのである。 今から考えると、「ER」の元となった作品だと言えるかもしれない。結構シビアな内容を含んでいた作品だった。
そして「インターン」が終了して5年後くらいに、「刑事コロンボ」が放映されたのだった。
2006年03月15日(水) |
三菱F1、ついに引退 |
ネットでニュースを見ていたら、初の国産ジェット支援戦闘機である三菱F1が9日、航空自衛隊築城基地(福岡県築上町)で最後のフライトを行ったそうである。 築城基地に残る7機のF1の飛行時間が、基準の4000時間を間もなく超えるためだそうで、国内のF1はすべて現役引退となり、以後はF2に変換されていく訳だ。
この機体は1977年に初めて三沢基地に配備されたとの事で、もっと以前から飛んでいたような感じがしていたので、少し意外な感じはする。もっともF4EJが航空自衛隊に配備されたのは1970年なので、そんなものなのだろう。 このF1の全長は約18メートル、重量は約6.8トンで、現在の目で見るとかなり小さい機体ではあるが、最高速度はマッハ1.6と、自力開発した割には頑張った機体だと言える。
ちなみにF1と同型の訓練機であるT2を使用していた時代のブルー・インパルスは、カラーリングが3種類あるが、最後のカラーリング・デザインが当時高島平高校の女子生徒3人によるもので、賛否両論だったのがおかしかった。
しかし、もし現在のT4の代わりにF2を使用したら、本当にサンダーバーズと区別がつかなくなってしまうかもしれない。 もっとも以前三沢でサンダーバーズの演技を見た時に判ったが、事故を絶対に起こしてはいけないと考えている自衛隊とは迫力が全然違う。超低空での演技がとんでもない迫力で、ほとんどの写真のピントが合っていなかったくらいである。 さすがに腐ってもエンターテイナーの国だけあって、見せ方も色々と考えてある。もう一度サンダーバーズは見たいものだ(F1の話からずれたかな)。
以前、ソニーがコニカ・ミノルタのαシリーズを買収する事になったと書いた。 どうやらソニーは本気で動き始めるようだが、これは一眼レフ・タイプは利益幅が大きい、とても魅力的な商品だからである。通常のデジカメよりもはるかに利益率が高いので、ブランドでも実力でも何でもいいが、とにかく一度売れ始めると本当に儲かるのである。
ただしソニーの写真に対するノウハウだが、現状でほとんどないのが実情である。「写真」という最終作品まで考えた場合に、世界でも一ニを争うキャノンとニコンの敵ではないのだ。いくらαシリーズの資産を引き継いだといっても、「写真を撮るカメラ」のノウハウがほとんどない状態では、カメラマンを自負する人は買えないだろう。 つまり当面ソニーのカメラは、写真を撮る機械としては評価されないと思うのである。
しかし、である。デジカメという物は「写真」というジャンルからはどんどんずれており、例えば最近はカメラ雑誌を読んでいても、ときめく写真が少なくなっている。つまり「デジカメでただ記録する」だけの写真がかなりのパーセンテージを占めつつある訳で、結局「写真とは無縁の写真」という矛盾した存在が多くなると思われるのだ。 そうなると、もしソニーが一眼レフ・タイプのカメラ販売で首位をとり、それをキープし続けた場合、ブランドとして成立してしまう可能性があり、いくらキャノンやニコンが素晴らしい写真を撮れるだけのスペックを持ったカメラを発売しても、そんな事を気にしない一般消費者はソニーを買うのではないだろうか。 つまり、過去の様々な製品でもあったとおり、「良い製品が生き残るのではなく、売れる製品が生き残る」という事になる可能性がある。
そして「写真」という概念も徐々に変わっており、そろそろ「写真」という物が一部のマニアのためのものでしかなくなる可能性があるのだ。売れる範囲が狭まってくると、ニコンやキャノンも写真事業から撤退して、残るのは中庸なソニーだけ、などという恐ろしいシナリオも考えられる。 まあキャノンは最後まで残るだろうが…。
今日は会社の送別会である。 いくらお偉いさんの都合とは言え、月曜にやる事はないだろう。まったく困ったものである。 そして明日から長い一週間があるというのに、かなり派手に飲んでいる奴というのも、一体何を考えているのだと言いたくなる。それで火曜日は半日死んでいて、周囲に迷惑をかけるのだ。
今回はそろそろ調子が悪いEOS-55を持って行った。 別に送別会の様子を克明に取りたいと思った訳ではなく、カメラの調子を見たかったのである。予想通り、かなり調子が悪い。最初のフィルムなど10枚も撮らずに巻戻されてしまうし、シャッターの感じもどうもおかしい。本当にそろそろ限界に来ているようだ。
そして外に出ると、うっすらと雪が積もっていた。 朝は氷が張っている所もあったくらいだが、やはりこの時期に、少しとは言え雪が積もったというのはかなり異常な感じがする。まあ朝には全部融けてしまっているのだろうが、やはりヘンだ。
朝、携帯に「会社にNTTの工事が来ているが、会社の人間が誰もいない」と支店長から電話が来た。上司が出ると言っていたのに、これは忘れているのだろう。まったくもう。近いから本当は行ってもいいのだが、アホらしいから行かない。もうそこまで面倒は見ていられない。
午後は子どんぐりを連れて、つばさ模型へ行く。 なんだかNゲージのストラクチャーが欲しいらしく、鉄道模型を売っている店に連れて行けという事になったのだが、よく考えたら専門店はここしかないのである。 久々に行ったが(なんと30年近く行っていなかった事になる)、相変わらず狭い道のままで、ここが営業している事は正月に椿から聞いていたので自信を持って探せたが、そうでなければ見落としていたかもしれない。いずれ駐車が大変である。まあ20分もあれば終わるだろうと思い、とりあえず近くのスーパーに停めたのだった(ここは40分まで無料である)。 中に入った子どんぐりはかなり感動していたが、いざその価格を見て結構驚いていたようだ。それでも近いうちに一つか二つは買いそうな雰囲気である。 その中に、針金を芯にした「樹のミキ」という商品があり、これはコナミのシャドー・モービルにちょうど良さそうな感じだった。今日は買えなかったが、いずれ買ってミニ・ジオラマとして試してみたい。 そして気がつくと30分近くいた事になり、急いでスーパーへ戻り、おやつを買って出たのだった。
ところで子どんぐりは、ポケモンやプチ・サンプルの食玩を探しているのだが見つからず、今後バラで売っている店をいくつか探さないといけない。万代書店では意外とポケモンは置いていないのである。
帰宅して夕方になってから、メガネを新調するべく近所のP.M.に行く。 来月は免許の更新もあり、ここ一年で急激に悪くなった視力では更新が難しいのである。 しかしいざ視力を測定すると、仕事用と運転用ではあまりに矯正の差がありすぎて、遠近両用では対処が難しいらしい。いろいろと測定して対応を考えたが、結局メガネ1つで全てに対応するのはムリだという結論になったのである。 特に「現在のメガネで夜車を走らせるのは大変じゃないですか」と言われてしまったくらい、運転には不向きな状態で、夜はカンで走っているのは事実だし、雨が降る夜はまさに心眼で走っている状態だ。
仕方がないので2つ作る事になった訳だが、総額50,000円強で予算を10,000円以上オーヴァーしてしまった。運転用は現在のフレームを利用するし、たまたま今日はフレームのセールをやっていて価格が1/3だったためこれで済んだが、もし定価の時に来ていたらほぼ7万かかった事になる。恐ろしいぞ。 でも5万強で済んだのは、プチ・ラッキーだったという事か?
2006年03月11日(土) |
ハドソンのグリースガン |
今日も粗仕事だが、全然やる気が起きない。
という訳で、帰りに某NODAYAに寄る(土曜日は出勤者が少ないので、車で行って空いているスペースに止められるのである)。
模型コーナーは会社のそばにある物とかなりかぶっているのでざっと流し、モデルガンのコーナーを覗く。 ここにハドソンのHWタイプ・M3A1グリースガンが置いてあったのだが、価格はなんと14,000円を切っている。隣に新日本模型製(MGCの子会社で当時の金型を使用している)イングラムのフル・セットもあり、こちらは25,500円である。現在はハンドガンですら軒並み20,000円前後するという事を考えると、このグリースガンの安さが際立つ。 もちろんコスト・ダウンのために色々と貧弱な部分もある。例えばスリングを付けるパーツは、なんとただの接着である。これでは実際にスリングを付けたところで、全く役に立たない。つまり初めから「少しだけ撃って遊ぶ」という事をメインに考えて作られているという事だ。 店員と話すと、どうも昔出ていたエアガンの金型を利用しているらしく、要は減価償却が終わっているから安く出来ているという事らしい。 この時は他にも色々とマニアな会話で盛り上がってしまったが、やはりモデルガンのファンというのはそれなりの年齢になっているので、会話もそれなりに楽しいものになる。
ただしこのグリースガン、本体は安いが、実はカートが高い。なにせ6発で2,000円を越えてしまう。ワン・マガジンの30発を揃えると、これだけで10,000円を超えてしまうというのはどうかと思う。つまりフル・スペックで撃つためには、25,000円が必要なのである。安いようで、実は金がかかるように出来ているのだ。
でもこの銃なら回転速度もそれなりに遅いだろうから、じっくりと楽しめるだろう。 イングラムなど、フル・チャージの34発を2秒ほどで撃ち尽くしてしまう、まさにカートのシャワーである。これはこれで楽しいし、サウンド・サプレッサー(いわゆるサイレンサーの事だ)を装着すると、映画のような実にカッコいい音になるのだが、とにかくあっという間の34発で、再装填が非常に面倒なのである。
しかしモデルガンで遊ぶ時の最大の問題は、某NODAYAの店員とも話したが、「堂々と撃つ場所がない」という事である。ヘタをすると通報されてしまうような時代である。 やはり某教団のサリン事件以降、本当に世の中は過敏になってしまった。キ×ガ×のあおりを食うのは、常に普通の社会人なのである(え? 普通じゃない?)。
その昔、キャンディーズを起用したあのTDKが(例えが古いね。ちなみにTDKとは「とっても、大好き、これだわよ」の略である)、記録型CD・DVDメディアの生産から撤退すると発表した。 急速な価格の下落を受けて、収益性が悪化していたためだという。今後は、他社からのOEM供給を受けて販売するとの事だ。 しかしまさか中国等の製品じゃあないだろうな、と心配になる。日本製以外は歩留まりが悪すぎて、店頭販売されている製品でも20%から30%は不良品だという製品も少なくないのである。困ったものだ。
ちなみに次世代DVDメディアの研究開発などは続けると言っているが、これは当然だろう。今後のデジタル・メディアは何が主力になるかサッパリ判らないのだから、当然研究部分は必要なのであり、またこれがないメーカーは多分生き残れない。
しかし最近は、本来の製品から撤退するメーカーが随分と増えている。これでは日本の製品を長く使い続ける事は難しくなってしまう。というか、事実上不可能になってしまう。そもそもメーカーにすら先が見えていないのだ。 ただし賢い消費者なら、その媒体が今後どうなるかの予測が、ある程度はつくだろう。現在のDVDメディアが長く続かないというのは誰でも想像できるし、ハードディスク・レコーダーの物理的寿命が想像以上に短かく、恐らくはジャンルとしての寿命もそれほど長くは続かないという事も判るだろう。
もっともそう判っていても必要に迫られて買わざるを得ない事も多々あるのが、消費社会の問題点か…。決してマニアの性などではない、と思う…。
ようやく「SIGHT」購入。 ただしモデルガンの同人誌ではなく、ロッキンオン・ジャパンのれっきとした雑誌である(同人誌の方の「SIGHT」はどうなっているのだろう。かなりコアな雑誌だったのだが)。 この雑誌も次回よりリニューアルという事なので、もしかしたらこれが最後になるかも、などとつい思ってしまう。リニューアルで成功した雑誌など、数えるほどしかないのだから。
夕方、レガシーの車検が終了したので引取りに行く。 さすがに3日間かけただけあって、実施項目にはこまごまとした数値が並んでいる。今回はついでにエンジン・オイルも交換したので、とにかくエンジンがよく回る。オイル交換直後のエンジンは本当に気持ちが良い。夜も遅いというのに、ついつい遠回りをして帰宅してしまったではないか。
この時洗車もしてくれてピカピカになったが、実は買った時にボディー表面へのポリマー加工をしたおかげで、3年間一度もワックスがけをしなかったのに、実にキレイな光沢を保っているのである。これは5万円の価値が間違いなくあったと断言できる。へたなワックスを使うより、はるかに対費用効果は高い。
あとはサスをビルシュタインにして、ミシュランのいいタイヤを履きたいところなのだが、当然無理な相談である。やはりクルマは足回りが肝心なのであり、良いタイヤをはかないと、良いブレーキ・システムを積んでも意味がないのである。 この辺は、日本の車社会ではかなり軽視されている部分だろう。
2006年03月08日(水) |
ワカメとメカ・ワカメ |
いわさきさんから生のワカメとコンブが届く。ワカメと言っても別にサザエさんではない。 しかし生のワカメは、その食感が全然違う。この辺は一人暮らしのときに良く利用した「ふえるワカメ」と比較すると本当に良く判る。もっともあれはあれで利用価値が高く、すぐれた製品ではあるが。
ところで。 会社で雑談をしていた途中で、上司がハンダ付けの意味が判らないという。私にはこの人が何を言っているのかその意味が判らかった。 つまり中学や高校の授業ではんだ付けを行うのだが、これが何の意味があるのか全然判らないし、そもそもハンダ付けに何の意味があるのか判らないという。もういい年なのに、本当に常識がない人だ。 だから会議でも、突然トンチンカンな質問をして恥をかくのだよ。
もっとも、本人にその自覚がないから恥ずかしくもないのだろうけれど。
現在乗っているレガシーの、初の車検である。 今日の朝出したのだが、終了は明後日の夕方との事で、八戸のディーラーでは一日どころか数時間で終了するのが当たり前だったため、随分と時間がかかるものだと感心してしまう。
本当は、もっと安く上がると思われるスタンドなどに出したいとも思うのだが、レガシーは水平対向という特殊なエンジンを積んでいるため、工具も特殊な物を使用する部分もあり、少々不安なのである。やはり車検という制度はあまり意味がないシステムなので、あとはいかに信用できるかという、ただそれだけが問題なのである。 となると、もし今後トヨタや日産の安い車を買ったら、その時はディーラーに持っていかなくても、多分気にはならないのだろう。元々安い車では暴走など出来ないのだから。
しかし、レガシーは四代目にしてついに5ナンバーサイズではなくなったので、次の買い替え時にはレガシーではなくなる可能性が高い。 5ナンバー・サイズのステーション・ワゴンの使い勝手というのは、日本においては絶大なものがあるのだが、意外とそれに気づいていない人も多い。また暴走する時もこのサイズは実に扱いやすく、かなりギリギリでもぶつけたりこすったりという事はない。 だから私はあくまで5ナンバー・サイズにこだわるし、ステーション・ワゴンなのに非常にキビキビと走るレガシーというのは、日本の作ったクルマとしては数少ない傑作だと思っている。
そして現在は私の走りに対する考え方と世間の考え方とは完全にベクトルが違っているので、結局今は欲しい車というのがほとんどないのである。
今日も帰宅は0時である。疲れたぞっ。
某所での発売情報を得て、アマゾンで「モンティ・パイソン・レアリティーズ・コレクターズBOX」を予約してしまった。発売は6/2の予定である。 定価が9,240円だが22%オフで、かつ3月いっぱいは500円の割引があり、7,000円を少し切った。ラッキー。
今回の内容だが「アット・ラスト・ザ・1948・ショウ」と「ドゥ・ノット・アジャスト・ユア・セット」という2つの番組を収めたもので、前者は1967年から1968年まで放送され、ライヴ中継された番組で、ジョン・クリーズとグレアム・チャップマンが出演している。 後者にはエリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリンが出演。1968年に子ども向けとして制作されたものの、そのバカバカしさで大人を虜にしてしまったという番組である(「ウゴウゴ・ルーガ」とか「ハッチポッチ・ステーション」、あるいは「カリキュラ・マシーン」みたいなものか)。一部の放送回にはテリー・ギリアムもアニメーション制作で参加しているとの事だ。 今回のボックスは、この両作品の現存する素材をすべてDVD化したもので、パイソン結成前の彼らが見られる貴重な物である。という事は、画質としてはあまり良くない状態かもしれないが、それでもファンには重要なアーカイヴとなる。
こうなると、いよいよ「ライフ・オブ・ブライアン」を残すのみとなるのだが、私はLDで持っているのであまり必要性は高くない。そもそもTV版の「フライング・サーカス」を全話出したうえに、「ホーリー・グレイル」のDVDにクライテリオン盤LDに入っていた日本語吹替えヴァージョンを入れてくれた時点で、ほぼ満足しているのだ。パイソン・ファンとして、あれ以上何を望むというのだろう。
とか言いつつ、国内で出るものは「フォルティ・タワーズ」を含めて全て買っている自分がここにいる訳で、その辺を突かれると返答に困るが、誰もそんな事は気にしていないのだから、別にいいのだ。
ところで、アッシリアの首都は「アッシュール」「ニネベ」「ドゥル・シャルルケーン」「カラク」のどれが正解になるのだろう。
2006年03月05日(日) |
滑ると思うから滑る? |
今日はなんとなく終わってしまった。夕方から会社に出たけど…。
ところで、某朝日新聞の記事によると、スケートが何故滑るのか、実はまだ良く判っていないのだそうだ。 俗に「ブレードにかかる圧力で氷の表面が溶け、これで滑りやすくなる」と言われている「圧縮融解説」が世間一般には流布されており、私も小さい頃からそうだと思っていた。 しかしこれだけでは、例えば零下30度でもスケートができる理由などをうまく説明できないのだという。この他にある主な説は以下のとおり。
1886年「圧力融解説」ジョリー(英) →ブレードにかかる体重が圧力となって氷の融点が下がり、表面に薄く水の膜が出来る為に滑るという説。
1939年「摩擦融解説」バウデン(英)ら →氷とブレードの摩擦によって発生する熱で、氷が融けるという説。
1951年「擬似液体膜潤滑説」ワイル(米) →気温が零下でも、氷の表面には薄い水の層があるという説。
1976年「擬着説」対馬勝年(日) →液体としての水は必要なく、固体同士の摩擦として滑りやすい状況が存在するという説。
ただし、どれも決め手に欠けるようで、滑る理由を完全に説明できない状態らしい。これはかなり意外だった。今後は色々な説を複合する事で合理的な説明になって行くのかもしれない。
しかし「擬着説」の「滑る原因に水の存在は必要ない」とするものは、もしこれが正しいとなると、スタッドレス・タイヤの性能は一体何で決まるのかまるで判らなくなる。つまり冬の車社会の安全が、実はかなり脆弱な根拠で成立させられているのかもしれないという事になる。
それはさておき、不思議なのは氷の上の実験がそれほどに難しいのだろうか、という点だ。少なくともそれなりに実験設備を整えられる研究課題だと思うし、機材の進歩もかなりのものではないのだろうか。 先日判明したウナギの産卵場所の発見のように、広大な場所をひたすら調べて絞り込んでいくのとは状況が全然違うと思うのだが、それほどまでに再現性が難しいのだろうか。 それとも単純に資金の問題なのかもしれない。もしそうだとしたら、悲しいものがある。近年、謎は謎のままでいい、とする風潮が強くなっているような気がするが、科学はそれではいけないだろう。
子どんぐりの誕生日である。 床屋に行ったら友人と会ったので遊びに行く、と出かけてしまった。ケーキが出来るのは夕方だし別に構わないか。そして会社に行きたくないので、行かない事にした。
午後はちょっとヤ×ダ電×へ行く。 DVDコーナーを見ていると、「大脱走」が800円というとんでもない価格で出ている。まあいいけど。
CDコーナーでは、何故かファミリーというコーナーにSACD盤の「狂気」が置いてあった。もちろんピンク・フロイドの「狂気」である。不思議だが数ヶ月前からずっとここに置いてあるのだ。 ちなみにSACD盤のジャケットはバックがブルーで、日本盤の黒バックを見慣れている身としてはかなりの違和感があるが、本国イギリス盤はこの色だというので、表面上は納得してとりあえず買ってしまった。
帰るとどんぐり2号に「それは何枚目かね」と言われてしまう。確かに「クリムゾン・キングの宮殿」や「危機」「チューブラー・ベルズ」とかは5枚前後あるし、2枚以上あるCDなんてザラである。これは初期のCDの音が悪すぎて(1985年頃までのCDの音は、当時から悪いと感じていたくらいだ)、どうしても後で買い直す必要が出てくるためだし、リマスターの技術の進歩、新たなるマスターの発見などで、買いかえる誘惑に勝てなかったりする。 だが、実は「狂気」に関してはこれが1枚目のCDとなる。LPは持っていても、ピンク・フロイドとビートルズのオリジナル・アルバムに関しては一枚もCDは買っていなかった。信じられないかも知れないが、すべて買った当時にテープへ落とした物で聞いているのだ。さすがに一昨年、「アニマルズ」のテープが切れてしまい、仕方なくCDを買ったが、そういうトラブルでもない限り当分CDで買う予定はない。 これはあの頃のラジオで聴いた気分をキープしたいというただそれだけの意地でしかないのかもしれないが、フロイドなどは当時サイケデリック・ロック等と言われた音楽であり、当時のラジオやステレオで聴いた状況が自分の中では環境の一部として完結しているためなのかもしれない。
という訳で、「狂気」をよりによってSACDで聴いた訳だが、さすがに音が良い。「こんな音が入っていたのか」と驚いてしまったくらいである。そして「狂気」に関しては、これ以降CDで買う事はないと断言する。これだけで充分だ。 そう断言するのは、実は「炎」と「アニマルズ」の2枚が愛聴盤のためである。
さて、問題はいつビートルズをCDで買うか、である。リマスター前に揃えておきたいのだがなぁ。
関係ないが、ユーライア・ヒープの「ソールズベリー」は2002年に発売されたまま、世界中で品切状態なのだという。これには少し驚いた。中古は少し高めのようで、アマゾンで確認すると約4000円である。 彼らの作品としては、「対自核」より「ソールズベリー」の方が好きなのである。というか、彼らの最高傑作は「ソールズベリー」だと思っているが、違うだろうか、いや違わない。あれはまさしく傑作である。その証拠にライヴやベストにこのアルバムから利用している曲がない。つまりアルバムとして完璧なのであり、切り売りできないのだ(強引な展開だが、それほどまでに完成されているのである)。 しかたがないから、中古で捜すか…。
2006年03月03日(金) |
ジミ・ヘン対ビートルズ |
今朝は出掛けにジミ・ヘンの映像を使ったCMが流れていて、非常に驚いてしまった。私としては1972年秋頃に東芝がCMでビートルズの映像を使った時以来の衝撃であると言える。あの頃はビートルズの映像が見たいがために、東芝提供の番組を横目で見つつ、待っていたものである。
ただ、ビートルズのアルバムは東芝EMIから出ているので、東芝というブランドのアピールに何ら問題はなかったが、今朝のはインパクトがあったのはいいが、本当に何のCMなのか全然覚えていないのである。こうなると逆効果なのではないだろうか。 多分これは、40代と思われる製作陣が好き勝手に作って楽しんでいるのだろうが、ヘタな小細工をしていないだけマシではある。
昨日の帰宅は1時半であった(昨日と言うのか?)。 しかし上司はなんであんなに張り切るのだろう。翌日の事を全然考えていない。つまり彼はプロとアマの違いが全然判っていないのだろう。アマチュアは100%全力を出し切ってもいいが、プロはそんな事をしてはいけない。なにせ一日が全てではなく、ずっと仕事を継続しなければならないのだから。
おかげで子どんぐりと丸々一日会っていないし、2日になるかもしれない。
2006年03月02日(木) |
Koucha de GoGo |
朝、出かける直前に見たテレビのCMで、こんな時間にしては珍しくあややの「午後の紅茶」シリーズをやっていた。 今回のバックはなんと「ジャニスの祈り」である。もちろんオリジナルではないのだろうが、映像としてはあまり面白くはないものだった。これでは「ジャニスの祈り」を使う意味がない。
このシリーズは以前、サミー・デイビス・Jrを起用したサントリーの傑作CMをもろに真似たヴァージョンがあったが、あれはスタッフが「やってみたかったんだよ」という感じでまだ許せるかも知れない。今回のは演出もつまらなく、あまり意味のないCMになっている。 世間一般向けとしては、あややが映っているだけでOKという事でしかないのだろうが、あまりに安直な作りであろう。率直に言って、この曲を使っているにしてはもったいない。
やはり映像というのは、音楽も重要な要素なのだから、その辺を考えて演出して欲しいものだ。 ちなみに、自分で気に入っている映像の音を消してみると、いかに音が重要な物か良く判る。傑作と思っていたものが、突然駄作に姿を変えるものすら存在するのだ。
今日も今日とて忙しい。
先日転勤してきた若い人に「ウルトラヴァイオレット」の話をしたのだが、「カート・ウイマー監督はリベリオンを作った人だ」と教えると、「リベリオンはかなり好きですね。ストーリーも複雑だし、SFとしてはとても面白かった」と言う。 はて、「リベリオン」ってそんなに複雑な話だったっけ???? 少なくとも映画館で観た時には、30分もしないうちにストーリーはほとんど読めてしまったくらいである。別に複雑でもなんでもないないはずだが。
私がこの映画を気に入っているのは、架空の武術「GUN-KATA」を創造したというところだ。これだけでこの監督からは目が離せなくなってしまった。荒唐無稽で無意味にカッコいい「GUN-KATA」は、できればシリーズにして欲しいと思っているくらいで、ストーリーもキャラクターもまったく別で構わないから、とにかく「GUN-KATA」をもっと見せて欲しいのである。
そういう意味でも今度の「ウルトラヴァイオレット」には期待してしまうのだった。
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