2005年06月10日(金) |
「足裏の垂直離陸」と「膝の抜き」の違いについて |
このことについて僕も試行錯誤やっていました、古武術の友人高橋桂三氏が別りやすく説明してくれているので、引用させていただきます。
より引用 僕が甲野先生の元に通い始めて、最初に習ったのは「膝の抜き」でした。 これをすることで、全身が宙に浮き、浮いている間にいろいろなことができる、というものでした。 よくする「手の甲をたたく」というものも、僕が通い始めたころは「膝の抜き」を利用して行っていたように記憶しています。
それが、ある時から「膝の抜きを1mmだけにする」というようなことをおっしゃるようになりました。 その微妙な抜きというか、「見えない抜き」が、より身体を精妙に働かせる、というものでした。 このあたりで、「石鑿の原理」が登場したように記憶しています。
それからさらにしばらくして、今度は「足裏を地面と真っ平らにしたまま、重心を偏らせることなく歩く」 ということをおっしゃるようになりました。 「これは、とてもじゃないけどできないし、やろうとすると頭の血の気がすべて引くような、めまいがするような厳しさがある」とおっしゃっていました。 しかし、こうすることで、からだが今まで以上にまとまり、遊びがとれて、すごい威力がでる、ということもおっしゃっていました。 多分、これが「足裏の垂直離陸」の始まりであったと思います。 (実際、威力や速さは一変しました)
その後、ある時甲野先生がおっしゃっていたのは、 「膝を抜くと脱力が少しはいるからどうしても重心が下がるときに肩などが上がってしまうけど、足裏の垂直離陸は全身がより一斉に下がる感覚がある」 ということでした。
引用終わり
僕も高下駄を履いてこの感覚を掴もうとしていますが、なかなかうまくいきません、【足裏の垂直離陸】が出きると、例えば太鼓を大中小五個並べて、右から順番に、かなりのスピードで打つって戻り、それを絶え間なく打ち続けることが・・・少し出来るようになりました、それは膝を抜くよりも効果があります、しかしこの稽古は普段から歩く時なんでもない日々の生活の中にあるような気がしています。
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