2004年04月28日(水) |
盲学校の生徒と三宅太鼓 |
今、僕の授業は筑波大学附属盲学校の音楽科の生徒さんとあの三宅太鼓に取り組んでいます。
ストレッチからスタート 初回はそれだけで二時間かかりました、彼等は普段洋楽のピアノ、ヴァイオリン、声楽等と邦楽とは違う楽器を専攻しています、最近は和洋ともアーティストは練習や本番前にはストレッチ、終了後はクールダウンを行うのが主流になってきています、しかしながら彼等はそれを知らなかったようです。 でも相対的には身体の柔らかい生徒が多く、きっと自らの肉体と対話をしているからかも知れないと思いました。
呼吸法 これも太鼓だけではなく、大事な事です、緊張する本番前や試験、オーディション時に呼吸法を心得ていると、能が活性化して周りの状況、視野、聴覚、五感のレーダーが研ぎ澄まされます。
鼓童の三宅太鼓
で三宅太鼓に入りました、まずは地打ちから、コドッコドッコ・・・・ 盲目の方と言っても色々な状態があり、全盲と言っても程度があります、少し見える子に師範代としての役割をしてもらい、それを他の友人に伝えるというやり方をしています。 いやーあの繊細むなピアノを弾くH君、なかなか良いのです、それと女子も身体が柔らかくて打つ姿が綺麗に見えます。でもこれからだから頑張って欲しいです。
??? テレビ朝日で「ビートたけしの、こんなはずでは」に出演しました、江戸時代に大ヒットした鶴屋南北作【東海道四谷怪談】の提灯抜けと仏壇返し(・・・とは違うよ、そこの君) これが元になりお化け屋敷が出来て、現在のディズニーランドなどのアミューズメントに繋がったというお話。 やはりたけし監督(巴里のソルボンヌ学生に人気がある)は凄い、少しの打ち合わせで、本番突然物事の本質を突いてくる、出演してよかったよかった。
放送日は・・・調べてね。
ところでこの「東海道四谷怪談」が忠臣蔵の出し物だったって知ってた? 東京紅團さんのページより http://www.tokyo-kurenaidan.com/kaidan1.htm
東海道四谷怪談」は文政8年(1825)7月江戸中村座での初演。鶴屋南北71歳の作品です。初演時にはこの作品は「仮名手本忠臣蔵」と交互に上演し、二日掛かりで完了する興行形式を取りました。
第1日:「忠臣蔵」大序から六段目までを上演し、次に二番目狂言として「四谷怪談」序幕から三幕目の「隠亡堀」までを上演。
第2日:まず「隠亡堀」を上演し、「忠臣蔵」七段目から十段目まで、次に「四谷怪談」四幕目から大詰めまで、最後に「忠臣蔵」の十一段目(討ち入り)を上演。
「隠亡堀」が重複して演じられているのが興味あるところです。また「四谷怪談」大詰めで伊右衛門が討たれる場面で雪が降っており・与茂七が火事装束で現れるのは、この場面が「忠臣蔵」のまさに討ち入り当日であるということ、つまり与茂七は伊右衛門を討った後に討ち入り現場(高師直館)へ駆けつけるのだ、ということを示しています。
こうした上演形式をとったのは初演時だけのことで、再演以降は「四谷怪談」は単独で上演されてきました。怪談芝居としての「四谷怪談」の要素の方が主体になってしまって、仕掛け物・ケレン物としての工夫がされてきました。だから「四谷怪談」が「忠臣蔵」の世界であることは予備知識として持ってはいても、討ち入り物(「忠臣蔵」の世界)としての「四谷怪談」の意識はいまでは薄れてしまっている、と思います。
10日の土曜日、国立劇場にて【日韓芸能交流公演】に行きました。
コリアン・ファンタジー 国立舞踊団(大韓民国国立中央劇場)とスーパー神楽「八岐大蛇」中川戸神楽団・山王神楽団(広島県山県郡千代田町)だった。 それぞれの出し物で共演ということはなかった、どなたが企画したか知らないけれども、もう少しコンセプトを詰めるべきではなかったか?
日本の神楽と韓国の英雄伝説とパンソリの比較も面白かったのではないか? まー文句言ってもしかたないか・・・。 で終演後楽屋に行ったら、いたいた!劉首貞!おー出世しているではないか! まるで元締めみたいに団員に接していた、劉君は10年ぐらい前オーケストラアジアで韓国国立国樂管弦楽団の奏者として参加していた、あの合宿での酒の飲み比べ! 歌合戦!最後まで負けないよう俺も頑張った、でも勝利したのは中国中央民族楽団のメンバー。 あのやんちゃな劉君が今はリーダーとして采配している、そうかお互い管理職になる歳か、いい思いでだ、ワールドカップ記念公演の時はソウルの町に繰り出し、ホテルに朝帰りだった。
皆さん覚えてますか?あの韓国映【画風の丘を越えて ソピョンジェ】ここで父親役の金明坤(キム・ミョンゴン)さんは現在、大韓民国国立中央劇場長です、ワールドカップ記念韓日コンサートの時お会いした方です、気さくな方です。
スーパー神楽とコリアンファンタジー http://www.koreanculture.jp/center_activity/center_activity_koreasupa.htm
渋谷は松涛にあるモンゴル大使館で馬乳酒を味会う会がありました、これは日高の新冠でのコンサートの流れと言いますか、直接は関係ないのですが、NHK情報ネットワークの加藤さんの紹介です、まーモンゴルも新冠も馬からは切っても切り離せない関係にはありますが・・・ 浅野太鼓の浅野理事長とほのお太鼓のメンバーも来られてました。
国立民族学博物館教授の小長谷有紀先生のお話から始まりました。1957年大阪府生まれ。81年京都大学文学部地理学科卒。85年京都大学大学院文学研究科地理学専攻博士課程修了。大学3年の時モンゴル人民共和国のウランバートル大学に留学。87年12月から翌9月まで中国内蒙古自治区の内蒙古社会科学院に留学。著書にモンゴル人一家のテントにホームステイをして家畜と放牧民を観察した記録『モンゴルの春』(河出書房新社)『モンゴル風物誌-ことわざに文化を読む』(東京書籍)『モンゴル草原の生活世界』(朝日選書)など。
アイラグ(馬乳酒)は少し醗酵炭酸があり、軽いカルピスという感じでしょうか
「カルピス酸乳」について http://ameel.calpis.co.jp/as/as/index3.html 【1917年(大正6年)に創業し、その2年後に創業者三島海雲が、青年時代モンゴルで体験した、健康にさまざまな効果的な働きをもつ酸乳(はっ酵乳)をベースに商品化した「カルピス」を世界で初めて世に送り出したことより、カルピス株式会社はスタートを切りました。】 とあるようにカルピスは馬乳酒からヒントを得て造られたのですね、まーかなり健康に良いみたいです。アルコール度も低く、子供でもガブガブ飲むそうです、だから横綱朝青龍や旭鷲山など力士が生まれるんだー。 もう一つ僕が思うのは、乳製品が中心のヴゥルガリヤ、ヤクート地方など、草原と歌と乳酸製品には何か相関関係があるのではないか? なんて思うのですが、それは小長谷有紀先生の専門分野ですよね・・・。
そして馬頭琴の演奏、長唄と競馬の曲で会は終わりました、音楽的にも大変興味がそそられる国です。
My追加
2004年04月02日(金) |
レコード館でのコンサート② |
まず新冠レコード館の名誉館長の酒井政利さん 彼は山口百恵、南沙織、郷ひろみなど多くのスターを世に送り出した名プロデューサーなのです。色々芸能界の話しを聞きました、百恵ちゃんは引退して家族愛を得たそうです。

そして中島宝城さん 元宮内庁式部副長で東宮侍従、昭和天皇の大葬の礼、今上陛下の即位の礼、皇太子殿下の結婚式の儀式を総括担当した方で歌会始委員です、古典の深い洞察と雅楽に対する知識、民族音楽の造詣に頭の下がる思いがしました、素晴らしい方です。
ツノダ・ヒロさん まー凄いパワー、でも繊細な方でした、色々話しをしました、ファンサービスに芸人魂を見ました、全国で子供達に身体から生まれるリズムを教えているそうです、新冠で子供達が演奏するJazzのビッグバンドを指導し共演しました、僕はピアノの女の子にアドヴァイスしました、「もっと右手は自由に弾いていいのだよ」と その僕が小鼓を演奏したのには驚いたようです。
古城大納言君 彼の作った【かぐや姫幻想】を演奏しました、大納言殿は笙、篳篥、竜笛を僕は鞨鼓と小鼓を打ちました。
そんなこんなで牧場の馬、眼前の海、新冠のレコード温泉、レコードラーメン等、素晴らしい日々でした。
堤さんありがとうございました。
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