ちょっとだけ気が済んだあたしです。
7月下旬に西日本を襲った水害。 あたしが住んでるところは全く被害はなかったんだけど、 あたしの知ってる風景が、土石流に飲み込まれた。
山口県防府市。山口市の隣の市。 夏にはサークルで海開きとかもやったなぁ。 国道262号は大学周辺から防府市に行ける幹線道路。 テレビで見た防府は、変わり果てていた。 老人ホームの建物、1階が見えない。 262号沿いと言われても、全く信じられない。 土砂しかないんだけど…。
こっちのコンビニにも募金箱が設置され、 おつりを数十円入れることくらいしか思いつかず、 とりあえず寄れば募金してたんだけど。
ニュースでボランティア活動のことを言っていた。 ネットで調べてみた。 防府に行こうと決めた。 力仕事は全く自信ないけど、それでも、何かしら役に立ちたいと思った。
昼に到着。 人数が集まり、道具を携え、送迎バスに乗り込み現場へ。 通行止めの区間に入る。 土砂にまみれた家、家、家。 ショックで涙が止まらない。 あたしの知ってる風景じゃない。
手伝うおうちに到着。 午前中は別のグループが作業していたそうだ。 おばちゃんとおじちゃんが笑顔で迎えてくれた。 …なんで笑顔なんだ…。強すぎる、このお二人。
庭の土砂搬出のお手伝い。 「大きい石が敷き詰めてあるから、そこまで掘ればいいよ」と仰ったおじちゃん。 でっかいスコップに足を乗せ、体重をかけて挿す。 石にたどり着かない。40cm以上堆積してるってことか…。 女性陣はひたすら掘り、一輪車に載せる。 男性陣は掘る方、一輪車で運び出す方、それぞれ。
「休憩にどうぞ〜」とおばちゃんが、 ゆで卵やらおにぎりやら梨やらみかんやら缶コーヒーやら…。 ありがたすぎて、もらえない…。 話を聞くと、電気・上水は通ったけど、下水がまだで、 まだ避難所生活なんだそうだ。 昼間は片づけに来るけど、18時までには避難所に必ず戻らないといけないらしい。
作業終了。 庭に敷き詰められてる石が一部見えるようになった。 でも、庭が広いから、まだまだまだまだ復旧には程遠い。 翌日以降も活動継続ということで、私たちは引き上げる。
最後に、おじちゃん、おばちゃんに「お身体に気をつけて」と、 もっと気の利いたことは言えないのか、というありきたりの言葉を伝えると、 お二人の気丈な姿・言葉に涙がこぼれてしまった。 この先の生活の不安とか考えてもストレスが増すだけ、というのもあるのかもしれないけど、 なんで笑顔で、私たちに暖かい言葉をくれるんだろう。 「ありがとうねー。確かにね、土砂が流れて来た時はびっくりしたんやけど、 レスキューの人に引っ張って助けてもらって、命があるだけありがたく思っちょるんよ。 がんばるけぇね、今日はありがとうね。」
防府も山口も、がんばって! あたしも募金とか、献血とか、できる範囲でお手伝いします。
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2002年08月01日(木) 菊ヶ浜&花火大会。
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