長いお別れ
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2005年01月29日(土)

最近、真夜中近くに外を歩いてる。
あんまり治安の良い所に住んでないので危ないんだけど。
部屋にいると効かない薬に息が詰まってしまうから。
人のまばらな駅の近くの歩道橋で歌を歌う人やアクセサリーを売っている人をぼんやり眺める。
流れ星にはまだ出会えない。空は高く遠く澄んでいて涙が出てくる。
私の声は誰かに届いているだろうか。この場所で強く念じる思いは。
幸せになりたいと思う自分を消せない。忘れられない思いが押し寄せて苦しくても。
便利なだけが取り柄の街で何も手に入れられないまま日々はすぎるけれど。
大切だと思える人がいるうちはまだやっていける。きっとやっていける。


2005年01月23日(日)

生きて行く事を心底投げ出したい。
こうしてる間にも時間は流れ、明日が来て明後日になってしまう。
でもきっと来週になってもこの悲しい気持ちのままで生きているんだと思うと本当に辛い。
何をやっても気が晴れない。
好きな本もCDもビデオも何もかもが心に入ってこない。
ずっと小さな頃から巨大な闇と戦ってきた。いつもギリギリの所で勝った。
でももう負けるかもしれない。心がしゃんとしない。
何になのかわからないけれど疲れ果ててしまった。
病気のせいなのかもともとの性質がこうなのかその辺がわからないことも辛い。
ここを抜ければ、とりあえず抜ければなんとかなることも知っている。
こんなことをいつまで続けるのか、死ぬまで続くのか。


2005年01月18日(火)

今日は診察日だった。
いつものように数分で終わった。
血圧が人並みになってきたようでちょっと安心。
でもコレステロールが少し高いと言われた。
薬もちゃんと飲んでるし甘いものも控えるようにしているのになあ。
最近、横になっていても頭を殴られたみたいに一瞬意識が途切れる事を話したけれど上手く伝わらなかった。
どう説明すればいいのか。ガクンと揺さぶられたような感じするというか。
立っていたら膝をついてしまうくらいの衝撃なのだが。
発作の一種かもしれないと言われたが特に薬は出なかった。
いつもの薬を貰って帰路につく。
何も考えていなくても足は勝手に動いて家まで帰りつく。
心がぼんやりとしている。自分をどこかに置き忘れているような奇妙な感覚がする。
何も心に入ってこない。ただ過ぎていくだけだ。
どうしたらこれをひっくり返せるのか。


2005年01月13日(木)

時折、身体がぐらりと揺れるような淋しさに襲われる。
私はもう社会に復帰できないんじゃ無いだろうか。
一生、この小さな部屋で孤独と闘い薬を飲むだけじゃないのか。
それはあまりにも辛く、けれど容易に想像できることだった。
せめて胸の奥にある小さな光を絶やさぬように生きていたら誰かの心を照らせるだろうか。
こんな風にしか生きられない。気づくのが遅しとひとり取り残された。
私だけが辛いんじゃ無い。みんなそれそれの痛みを抱えて生きている。
わかっているのについ自分だけをかばおうとする。そんな弱さが痛くて泣いた。
泣くのも泣き止むのも1人でする事だ。誰かに頼れる種類の事じゃない。
それに私は電話は好きだけど嫌いだ。切った後の絶望感がひどいから。
メールもひと頃よく出していたが近ごろは下書きで終わる。
言葉にすればするほどその心情から一番遠い所に行き着いてしまうからだ。
今こうして書いている言葉も遠い。悲しい程遠い場所にいる。


志乃 |MAIL

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