長いお別れ
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2004年12月31日(金)

なんとなく日々が過ぎていってもう今年も終わる。
ここ2週間くらい全然元気が出なかった。眠ってばかり。
この世に産まれてきた喜びを感じられないのは淋しい事だろうか。
こんなのは贅沢な悩みだ。
帰る場所もなくてただひたすら街を彷徨っていた頃の事、思い出せばいい。
あの時、明日は死のうって思いながら歩いてたあの時。
あの時にくらべれば、何もかも信じられないくらい穏やかだ。
自分の部屋があって好きなCDを聞いて。TVだって見られる。
友達だって増えた。かけがえのない人達だ。
それぞれの優しさで私を包んでくれる。
なのに淋しいなんて。贅沢なんだ。わかってるのに涙が止まらない。
戻りたいわけじゃない。忘れたい事ばかり。
でもあの頃の自分を否定してしまったら、自分の存在する意味も消えてしまう気がして。
あの人のために産まれたんじゃない。だからあの人がいなくなっても私は生きていてもいいんだ。
何度も何度も言い聞かせる。あの愛は終わったんだ。
優しいメールが届く。思いきり抱きしめられたような気持ちになる。


2004年12月16日(木)

もう捨ててしまえば良いのに。
10年以上苦しんだ事を「なかったこと」にされたんだから。
傷を深めるだけに終わった結婚生活も忘れてしまえばいいのに。
忘れる事が悔しいの?悔しいから忘れられないの?
捨て切れない。それは確かに愛されていた日々だから。捨てられない。
また薬を飲んでるのに眠れなくなってきた。
何もやる気が出なくて一日中部屋にこもってる。
食事もパンばっかり。何食べても同じ味しかしないから。
これじゃあ病気が治った時に違う病気になりそうな気がする。
この街は想い出が多すぎる。でも今はこの街でしか生きていけない。
少しずつ楽しみを見つけてる。それは悪くないことなのに。
今が全てなわけじゃない。長い目でみればほんの一時。
後戻りしても立ち止まってしまっても、自分の力でもう一度前を向けばいい。


2004年12月08日(水)

言葉にできない程あやふやな感情が胸の奥につかえてて苦しい。
冬の匂いのする街をひとりで歩く。時々涙が溢れそうになって立ち止まる。
どうして悲しみはいつもついてくるんだろう。
何もない所から愛は産まれる。何もない所から夢が始まる。
意味も理由もなくていい。自分を抱きしめて大切にしてやればいい。
手に入れたはずの幸運がなくなってしまったのならまた探せばいい。
自分を取り戻すために必要な事はなんだろう。
まず自分が自分を受け入れてあげなきゃいけない。
受けた傷も。つけた傷も。きちんと向き合わなければいけない。
突然には幸せなにはなれないから流した涙かかえて明日を信じよう。
この日々は無駄じゃない。何かに変わる。
いつか出会う人を、大切な友達を、守れる自分になるために。


2004年12月03日(金)

人生の長さは決められているのに、途中下車したまま動けない。
この憂鬱な気持ちを消してくれる人はいないだろうか。
愛と希望について誰か本当の事を教えてくれないだろうか。
遥かな空を見つめてめまいを起こしたみたいな感覚で立ち止まる。
疑う事をしならない風が迷いや悩みを拭き消してくれたかのように思える。
もう一度この列車に乗っていける所まで行こう。
何度途中下車してもいい。どこを目指しているのかもわからなくていい。
先の見える人生なんて誰も持ってないんだから。


志乃 |MAIL

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