長いお別れ
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去年の今頃に比べたら、幸せすぎる日々を送っている。 少なくとも、自分を好きでいてくれる人がいることを 思い出せるくらいには、落ち着いている。 それでも淋しくて毎日泣いてしまう。 このままずっと一人で生きていくのかと思うと淋しい。 だけど、昔の暮らしに戻りたいとは思わない。 あの頃も孤独だった。独りだった。 一緒に眠る人がいるのに、一人で震えて泣いていた。 あんな涙は二度と流したく無い。 ひとりでいい、ひとりでいい。誰も傷つけずにすむのなら。 時々思い出してくれればそれでいい。
ふと立ち寄ったコンビニで流れていた歌が頭から離れない。 たぶんJーPOPの男の子達の歌だと思うけれど、歌詞が甘くて 歌声も甘くて、なんだか、切ない気持ちになった。
新しい季節は巡ってくるけれど、私はどこにも行けない。 ただ、立ちすくんで空を見上げている。 この手をとって、さあ、と歩き出してくれる誰かに会いたい。 どんな明日でもいいと思えればいいのに。 考え込むだけでは何も変わったりしないのに。
本当に、生きている価値がない。私には価値がない。 でも自分で死ぬ勇気もない。どこかへ逃げ出す元気もない。 途方にくれて泣くだけだ。 倒れた時に死んでいれば良かった。 どうして自分を信じられないの。愛してやれないの。
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