カタルシス
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2002年06月30日(日)  おなじ とき 

髪を切りに新しくできた美容院に行った。

どういう訳かこの小さな町に美容院や理髪店が密集している激戦区が存在する。駅を挟んで両側にある商店街「南口商店街」「北口商店街」を合わせると美容院が8軒と理髪店が4軒ある。何だってこんなに密集しているのかは はなはだ謎だが、料金やサービス・営業時間などで競争してくれるのは利用者にしてみたら ありがたい事なので良しとする。
本日の店は開店してから1ヶ月以内だったのでシャンプー&カットで¥2500だった。安ッ。

サッパリしたところでビデオ屋へ。
今回は普通の作品『スペーストラベラーズ』『無問題』の2本を借りた。

『スペトラ』は渡辺謙目当てで借りてきたのだが、結構テンポが良くて「お、いいじゃん♪」と思って観ていたのに、最後の最後がヘッポコだったので
「何だこのツメの甘さは!これだから邦画は!!!(怒)」と無駄な文句を垂れてみた。

『無問題』の方は端から娯楽以外のものを期待していなかったので、余計なことを考えずに楽しめた。敢えて言うならば香港へ単身乗込んでいった主人公の元彼女が 大陸から婚約者を追いかけて密入国してきた女の子と言葉が通じてるのが不思議〜だった。
香港は広東語だろ? 大陸は北京語(もしくは中国共通語)だろ?
そんなに語学が堪能なのか元彼女。

あとは意外なちょい役(悪役)の婚約者にン・ジャンユー(呉鎮宇)が出てきてビックリした。知ってる?この人。英名だとフランシス・ンなんだよ、フランシス。
ぷぷぷ、そんな顔じゃねーって(笑) でも演技派実力派で名の知れた俳優さんなんです。
まぁ、サモ・ハン・キンポー(洪金寳)がゲスト出演してるのは有名だったから、何かツテがあるのかも知れないなー。「2」にはユン・ピョウ(元彪)出てんでしょ?最終目的はジャッキーなのかな。


そんな1日を過ごしていた私に妹から電話が入った。
2年間英国留学していた彼女は最後の1ヶ月は各国遊学にあてることにしていて、ドイツやスペインを回りスイスの友人の家に1週間ばかりお世話になった後、ロシアのステイスクールで3週間コースの語学留学を予定していた。今頃は丁度ロシアに移動をしようという時期のはずだが、何の用だろう?

「実はちょっと困ったことになりまして…」
電話口の声に心なしか元気が感じられない。事情を聞けば今まさにロシアへ移動中なのだが、彼女は費用を切り詰めようとしてバスでの陸路を取っていたのだそうだ。飛行機でいくのの半分くらいの料金で済むらしいが、丸々4日かかる長旅だ。母は女の子の一人旅だと心配したそうだが、彼女は決行した訳だ。
ところが、陸路を取るということは 国境を越える訳で。

どうも用意した許可証がどこかの関門で足りなかったらしく、足止めを食っているという。大使館などで発行手続きをしても発行までには1週間ほどかかってしまう。そうなると予定していたステイスクールの期間がズレ込んでしまい、申し込んだ分の料金が無駄になってしまうのだ。
さすがの妹も困って相談してきたと。

「それだったら戻って飛行機使いなよ。スクールのお金が無駄になるし日程狂っちゃうじゃん。飛行機使えばその後の予定はクリアできるでしょ?おかんもダメとは言わないと思うし。ってか、むしろ そうしろって言うんじゃない。」
と出方に迷っている妹に告げた。彼女にしてみたらこれ以上母に借金するのが心苦しくて、時間がかかっても自分で出せる額の移動手段を選んだのに、かえって時間やお金の無駄になってしまったことが気になっているのだろう。その思惑は察するに易いことだが、この際そんなことを気にしていたら 今以上に無駄になるものができてしまう。第一、滞在する予定のないところで1週間も足を止められて いつ何時トラブルに巻き込まれるとも限らないので、とっととその場から離れて欲しかった。怖いじゃん女の子の一人旅なんだからさ!

その後 母に交渉して飛行機での移動に切り替えることになった。妹は来た道を空港まで戻ることになったが、バスのチケットは格安券のため払い戻しがきかないとのことだった。バスの手続きをする際に許可証の記載がなかったことを抗議したらしいが、向こうの人達にしてみたら 陸路を取るんだから国境があって当たり前。といった感覚であるらしい。
国の境に鈍感な島国気質が露骨に裏目に出てしまった訳だ。何にしても自分の注意が足りなかったと随分気にしているようだったので、
「済んだことは仕方ないから次から気をつけなって。くよくよしてっとまた失敗するよ。」と笑っておいた。
責めても仕方ないし、何より誰より本人が一番ヘコんでるんだろうし。な。

妹がシビアな時間を過ごしていた同じ時に のん気な休日を楽しんでいた私としては、応援くらいしなきゃ罰が当たりそうじゃん。

無事に戻って来たら笑い話になるんだから。
頑張れよ〜ってね。


2002年06月29日(土)  食事 映画 ライブ 

午前中OさんとYuさんと一緒にタイ料理バイキングへ行って昼ご飯。
その足で映画館ヘ向かい『少林サッカー』を観る。
Yuさんは初めて、Oさんは2回目、私は3回目(笑)

終了後Yuさんと分れて 我々は町田へGo!
PLAY HOUSE でヴェスのライブがあるのだ♪

町田に着いたら雨が降ってきててイヤンな感じ。
私は折りたたみを持っていたけれどOさんが持ってなかったので
時間があるのをいいことに傘の物色をする。
でも結局良いのが見つからず、コンビニのビニール傘で用を済ませていた模様(笑)

いつもはステージの左側で見ているヴェスのライブを初めて右側から見た。
私はベースとドラムの2人が好きなので、右側からだと彼らが死角になってイマイチだということに気づき、
Oさんは王子(ボーカル)とギターの2人が良いと思っているようなのに、右からだと真ん中の王子に夢中になって その右にいるギターさんを見れなくなってしまう事実に衝突。
結論としてはお互いに左から見るのが良いようだ。

雨の中 駅近くのマックで小腹を埋めて 帰路につく。


2002年06月27日(木)  神のことば 

「これちゃん『オイディプス王』観ない?」と友人からメールをもらったのが先週のことだった。『オイディプス王』とは渋谷で上演されている野村萬斎主演の舞台のタイトルだ。

その友人は他に大事な用事ができてしまって、行くはずだった舞台のチケットが余っているのだと言った。聞けば定価8500円のチケットだというから、そのまま捨ててしまうには確かに心が残ろう。私自身萬斎氏は好意的に観ている人だし舞台の評判もなかなか良いので 機会があるなら観てみたいな、とは思っていたが 何分チケット取りが難しく 更には既述の通りの高額。いまひとつ手が出てこない気持ちも解ってもらいたい。

「他に誰もいないんだよー。日にちもギリギリだし割引くから!」
滅多にない機会だし ちょっと高いけど行ってみようか… と迷っていたところだったので、このひと言に「行く!」とつられ返事をしてしまったことを どうか責めないで欲しい。
正直 有り難い申し出だった。

舞台は蜷川幸雄による個性的な演出がなされていた。ストーリーはギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』そのもの。実はその物語を詳しく知らなかったので、ほとんど予備知識のない状態で舞台を観ることになった。

これが!複雑な上に勿体つけた話で 途中からイライラしてきた。舞台そのものは良かったのだが、ストーリーの方に激しい抵抗感を覚えてしまった。

ソフォクレス作のオイディプス物語をご存知の方はお解りになるかと思うが、私にはあれが神のエゴに思えてならなかった。
「エゴ」だと「利己」と訳されるので 少々ニュアンスが違う気もするが、気まぐれで決めた「人の一生」を神託として本人に告げ、悩み抗うその姿を 天上から眺め、ほくそ笑んでいるような、そんな「神」の横柄な姿が浮かんで来てしまったのだ。

悪いことをしたから報復された。とか
過ちは償わなければならない。といった教訓とは別種の 不条理な悲劇。
どんなに頑張っても どんなに世のため人のために尽くそうとしても
おぞましい運命から逃れることはできない結末。 それは何故なのか、

神が告げたことだから。

理由はただその一点であり、それ以上でも以下でもないという強引さ。

オイディプスは生まれた時に告げられた「父を殺し母と交わる」という神託に悩み、その通りにならぬために自ら両親の元を離れ旅に出るのだ。そんな過ちを犯さぬために 遠くへ 遠くへ。
なのに悲劇は彼の身の上から離れなかった。

どんな想いも 努力も誠意も 何も変えられない現実にあるものなど、失望意外の何ものでもない。
この気持ち悪さが 解るだろうか?

そもそも「父を殺し母と交わる」って何の意味があるんだ???
訳が解らんじゃないかー!ただの意地悪にしか見えないのは私だけなのか?そのためにオイディプスの周囲がことごとく悲惨な目に遭うのも納得いかない。

おそらく「神」の絶対性を語りたい話なのだろうが、思い返せばギリシャ神話の神々は やたらと人間臭い者が多い。美しさに嫉妬して相手を醜い姿に変えてしまったり、天上からのぞき観た地上に気に入った女性や男性を見つけては無理矢理さらってきたり、露骨に酒池肉林を好んだり。
そんな人間臭い姿を描きながら 絶対性を語ろうとしても矛盾があるだろう。

そんな腑に落ちない部分を感じながらも 蜷川演出と萬斎氏の堂々たる姿は大したものだと素直に感心できた。ただ、本音を言わせてもらえば萬斎氏はギリシャ神話などではなく、能楽堂で狂言の舞台に立っている姿の方が魅力的だと思う。さすが、本業にしているだけのことはある。

冬が来たら、割と見やすい舞台を提供してくれる萬斎氏主宰の『ござるの座』に また行きたいものだ。なんて考えながら

悲劇の子オイディプスに別れを告げた。


2002年06月23日(日)  はかまいり 

昼前に六本木で待合わせをして専称寺というお寺さんへ行った。
毎年この時期になるとこの場所で沖田総司の法要が執り行われるのである。

時間通りに行けば墓参の他に読経と焼香に参加できるが、面倒なので読経は毎年スッ飛ばす時刻に到着するようにしている。少々不真面目な墓参者かも知れないが特に咎められたことはない。
沖田の墓はこの時にしか一般公開されないので墓参がしたければこの日を狙って来る他がなく、近年のブーム?によって墓参客の数は毎年増える一方のように思われる。一昨年あたりに先代のご住職が他界された後は、特に公開に関する規制が厳しくなり 献花も供物も持ち込み禁止となった。
持って来るな とは言われていないが、持ってきても持ち帰れ と断言されれば、誰だってわざわざ用意などしては来ぬというものだろう。

沖田を慕って訪れる客に寛容だった先代と違い、現職の住職はどうもこういった者たちを面倒に思っているようだ。肥大化したファンの人数に嫌気が差したのかも知れないし、その素行・行状に不快感を募らせているのかも知れないが、とにかくここ数年の行き心地の悪さと言ったら失笑ものなのである。

でも、この日しか墓参ができないので 仕方なく行く。

寺側は、できることならこんな祭事に関わりたくはない といった雰囲気なので、主宰の大出氏(新人物往来社で幕末関係の出版物を担当している古老。かなりの趣味人だと思う…)が元気でいるうちが華だろうなぁ… と常々思っている。

そんな訳で今年も墓参に行って来た。本当は午後からの講演会を聞いて帰るつもりが久しぶりに会う面々との会食に時間を費やしてしまい、結局 会場にも行かずに次の予定をこなすために その場を離れることになってしまった。
あーあ、好きな歴史家さんが話す日だったのにな(苦笑)



次の予定とは渋谷ON AIR EASTでのイベント。全面改築のためにしばらく閉鎖されるというので、リバイバルの前祝いのような企画が数日に渡って行なわれているのだ。その中の1日が今日、23日。

先週はピスキッズのグランドフィナーレを向かいのWESTで見てきたが、今週はEAST。目当てはブルームさんだったが、他の出演には CHARCOAL FILTER、ジァイアントステップ、ハックルベリーフィン、ドミンゴスといった一度は耳にしたことのあるアーティストばかり。どの人達にも興味はあったし、中でもドミンゴスは何度かステージを見ていて好きになったアーティストなので、お目当てそのものがスカっても別の部分で楽しめそうな気がした。

今回は「アコ」だと聞いてしまったので、
「この面子でアコって彼らだけじゃないか〜ぁ?」と嫌な予感があったのだ。
それも薄々どころじゃなくね…

実際に予感は的中で、他が全てバンドでガンガン演っている中 彼らはアコースティックで小ぢんまりとしたステージを披露した。別にアコースティックが嫌いな訳ではないが、TPOというものがあるんじゃないのか?!と。

絶対おかしいだろ ここでアコって。
間違いなく浮いてるだろ アンタ方。
またもや「あイタ〜…」と顔を覆ってしまった。

このヘコみをトリのドミンゴスで回復させて、大阪のピスキッズへ行ってしまった友人から届いた「ピス最高だったよ!」のメールに
「ドミ最高だったよ!」と返信。
「…ブルームは?」の質問にも「一休さん(ドミVo.)超カッコ良かったわ!!」で返したら
「…(苦笑)」の返答だった。

みなまで言わすべからず。(--;)


2002年06月22日(土)  BAMBI → フライデーOh! Oh! 

待ちに待ったライブの日♪ 下北沢のBAMBIへ行って、その後吉祥寺のフライデーへとハシゴするハードスケジュールなのだ。どっちも聴きたかったので時間がズレてくれたことが非常に有り難かった。ちょっとくらいハードでも頑張れるもん!

そしてハードスケジュールに更にムチ打つワタクシめ、午前中に友人と映画の約束を入れていた。『少林サッカー/吹替版』(笑) この友人、前回連杰の『THE ONE』を観に行った時の私の香港電影師匠でござんす。本日は向こうの希望で大泉のマイカルシネマまで遠出することになった。東映撮影所の真ん前なので、休みの日でなかったらヒーロー番組の出演者がウロウロしてるんだそうだ。最近色々見てるから ちょっとドキドキしながら周りを気にしていたら「平日じゃなきゃいないよ」と友人に笑われてしまった。きゃ!

2回目なので吹替版にしたのだけれど、字幕とは翻訳が違っていて また別の面白さがあった。個人的には字幕の訳のニュアンスが好きだったけれど、子供が観て解りやすいようにしてあったんだろうね。主役の周星馳(チャウ・シンチー)の声が山寺宏一だったのも結構ウケたし。
劇中何度か「好!(ホゥ)」っていうかけ声?の部分が絶妙なタイミングで入るんだけど、吹替でも「よし!」ってナイスな勢いでしっかり入っていて、さすがは山寺〜♪ と細かい部分に喝采を送っていた。

友人は夕方から仕事が入っていたので、軽く茶をした後最寄りの駅まで車で送ってもらい そのまま下北沢を目指したので あ〜る。


下北沢で愛知から遠征しているKさんらと合流。この日はKさんのお友達2名(from.豊橋&from.浜松)がいらしてて初BAMBIとのこと。実は元々●゛ルームのお知り合いなんだけど、Kさんの地道なプッシュで興味を持ってくれていたらしい。たまたま明日彼らが出演する東京のライブイベントに参加する予定があったので、一日前押しで上京してくれたんだそうだ。何とも嬉しい話じゃあないか。(我々にとってはね/笑)
少し遅れてOさんと合流し、我々はごはんを済ませてから会場のgarageに向かった。

予定の時刻を10分ばかり押してBAMBIの登場。時間がギリギリだったので次の心配をしつつも、始まってしまったら途中で抜ける気なんて さらさらないので、フライデーの頭切れは覚悟していた。
「アンニョハセヨー」とフードを被ってスージーご挨拶。午後からスペインvs韓国戦をやってたんだよね、そんで韓国が勝ったの。ライブの出番は丁度セネガルvsトルコ戦が始まるくらいの時間だったから、きっとサッカー派のサンダーはそわそわしてただろうねぇ(笑)

BAMBIさん今日もステキにビリビリさせてくれました。フード被ったスージーもカッコ可愛くてGoodv
しかーし!
ドキドキわくわくのライブはあっという間に終わってしまった。イベントだったからか30分弱?うそ〜ん、短過ぎでしょ?! とガックリしながらもトイレに並びに行く私。
終わってすぐだったのでステージからの搬出作業をしているメンバーとすれ違った。スージーとモッティさんを軽い挨拶で流し、最後のサンダーさんにだけは「映画観た?」と声をかけた。通り過ぎながら「もちろん!」と見せる白い歯が眩しい(笑) やっぱ好きだわこの人。

楽しい時間はあっという間と言うけれど、実際にも短いんじゃ切ないの〜ぅ… などと考えてみて
はたと気が付いた。…あれ、これならフライデーの出番 間に合うんじゃん?
トイレを済ますと 慌てて次の会場へ向かう身支度を始めた。ドリンクを持て余しそうだったので、誰かにあげるつもりでビールに取り替えて外に出たらスージーがふらふら歩いているのを発見。ライブの後にスージーが姿を現すのって珍しいなぁ?と思いつつ、せっかくのチャンスなので即行で奇襲にかかった。ターゲット・ロックオン☆
「スーさんこれあげる!」と半ば強引に押しつけて走り去ろうとしたら
「あー。ありがとぉ。」と、ちゃんとお礼が返ってきた。振り返ったらニッコニッコしながら手を振ってくれている。毎度のことながら律儀な人だなぁ。そういう人だって解っているのに、こんな人柄に触れる度ホッとするのは何でだろう? 遠巻きに見てるだけだと ちょっと近寄りがたいオーラ出てるから?って、思ってんのは私だけかも知れないや。 てっへへ。

そして頭の切替ボタンを押して、フライデーOh! Oh! の待つ吉祥寺曼荼羅へダッシュするのであった…


有志数人と吉祥寺の駅からバス通りを抜けるように走って行くと、曼荼羅の裏手に葛迫さんやタコさんがくつろいでいるのが見えた。通り過ぎながら「間に合った?!」と声をかけたら「おー、まだ大丈夫」との返事。どうやら彼らの演奏は初めから聴くことができそうだ。表に回ってお願いしていたチケットを引き替えようとしたら、
「ごめんなさい!前売り全部売れちゃいました」と受付の人に謝られてしまった。え、スゴイじゃん そうなの?ギリギリに来た私らもいけないし、仕方ないかな。差額ったって200円くらいだし…と話していたら、ボーカルのお兄さんが「本当申し訳ない これで当日券買って下さい」と言ってその場にいた人数分の前売り差額分をくれたので、正直言って驚いた。前売りを予約していたのだからなくなってしまったのは確かに失敗なんだけど、これってバンド側の自腹でしょ?ちゃんと謝ってもらったし、ってか謝るためにデスクに人がいたみたいな感じだったし。当日券でもライブ聴きたかったら入っちゃうしね。
それでもそこまでしてくれようとしている姿勢に感じ入ってしまって、ライブを観る前から
「無理したけど来て良かった〜…」とか思っちゃったヨ。
おこころざしは有り難く頂戴して満員御礼の曼荼羅へいざ出陣☆


…何が良かったって?全部よ全部! オリジナルメンバーでの演奏が今日で最後だってんで、ハシゴだ!ダッシュだ!って無茶苦茶して聴きに来たけれど、本当にその甲斐も有り余るくらいの素晴らしいステージだった。楽曲も厚みのある演奏もカッコイイし、本当に惚れてんな〜ぁって自覚できた。今さら遅い!って言われそうだけど(苦笑)
ギターのマナさんが抜けてしまったらどうなっちゃうか ちょっと想像つかないけれど、頑張って新生フライデーに生まれ変わってくれたら良いな〜って思いながらサヨナラするしかないよね。

演奏後メンバーと少し話しをしていたら弟さん(ギターの靖彦さん)がファンを回っていて、こっちに来るぞ?と思ったら
「前売り足りなかった人いたみたいでごめんなさい。今日は来てくれてありがとう。」と頭を下げてきた。
「そんなの気にしてないですよー」「完売なんてスゴイよーおめでとうございましたー」「そんなことより今日のライブ超良かったよ!」云々、思い思いの言葉をかけたら テレたように笑って返事をしてくれて、それからまだ作業があったようで忙しそうに立ち回りながらも、人に声をかけられる度に「今日の前売り…」って謝っていたみたい。

後日メールでもお詫びのメッセージが届いた。

些細なことでもきちんとしたアフターケアが入るあたりに、彼らの心意気とプロフェッショナルさを感じて 音楽以外の部分もカッコイイ人達だなって思えた。

今後の活動を楽しみにしていよう♪


2002年06月21日(金)  覚えてないだろうなぁ 

去年の9月、スプリングベルと対バンだった 村上友章くんて人を覚えている人いるかしら。
あの日彼はトリだったから、最後まで中にいた人じゃないと聴いてないと思うんだけどね。結構良い感じだったんでアンケート出して来てたんですよ。
そしたら、「ありがとメール」ってのが数日後に届きましてですね。一斉送信だと思ったら、アンケートに私が書いた内容にたいするコメントがついていた。
「12日のライブ、アンケート本当にありがとうございました。あの日は対バンにもお客さんにも恵まれてとても楽しく出来ましたよ。スプリングベルさんもかっこよかったね。なんか楽屋とステージと印象が違っておもしろかったしなぁ。」<まんまをコピペ(ごめん村上くん)

驚いて「一人一人に書いてるの?」って返したら「書いてるで」ってまた返信。
「何人か階段の上に座ってたのは覚えてて、出待ちをされてるスプリングベルさんをうらやましく思っていたのですよ。いつかは自分も...と音楽に関してだけは反骨精神の強い村上は頑張るバネにさせていただきました。」<まんまをコピペ(見てないと思うけど ごめん)

見た感じだとあの日会場を埋めていたお客さんの大半が彼のファンだと思ったので(勝手に思っていただけ)、その客にわざわざ個人宛メールを出してるなんて手間のかかることを、しかも本人がしてるっていうのにビックリしちゃった訳ですよ。
それからずっとライブの度にお知らせのメールが届いて、しかもまた「久し振り」とか「元気してる?」みたいなコメントが入ってる。でもそれは「個人宛に見えるように書いた多数宛」だろうって思ってて、気にしてなかったんだけど、こないだのメールに
「久しぶり。覚えてますか?村上です。最近どうでしょう?元気にしてる?村上は無敵。」<無敵って何か良いよね(笑)また まんま
と書いてあったんで、え?と思って「もしかして個人宛のコメントずっとつけてくれてた?」と返信したら「つけてるで」って。
わぉー!ごめん!

こんなね、メールしても来るか来ないか解らん相手に1行でも2行でもわざわざメッセージつけるの大変でしょ?って送ったら、
「本当にライブに来てもらったりアンケート書いてもらったり自分の音楽を聴いてもらえる事自体が嬉しくてありがたくて励ましになってるのですよ。なのでいつかやりたくてもできなくなる日がくるまではメールでのご案内やハガキでのDM(これまた自分で作ってプリントすると時間かかるんだわ)に必ずひとりひとりに一言メッセージを入れようと決めてんねん。送る側にしたら数多くの中の一通のメールだったりDMだったりするけどもらう人にとっては自分にとってたったひとつのメールでDMでしょ。
なんか偉そうな事いっとるけどスタッフなんて便利でありがたい存在のいない村上にできる事はそんくらいっちゅうことやね。なんでライブ前はこんな準備で連日寝不足なんよなぁ。
まぁそんな風に頑張っておりますんでよろしくです。」<これも まんま…


って返って来て、ちょっと感動しちゃった訳だよ。日程を見たら6/21ってなってるじゃん。19、20、22ってBBSで埋まっているのに そこだけポッコリ空いてるのは神のお導きかも?
と思うことにして、この再三の個人宛メールに報いてあげようと 単身ライブに赴くことにしたわけさ。

それにしたって去年の9月以来だよ?正直自分も不安あったんだよね、どんな音楽だったかハッキリは覚えてなかったし。雰囲気で覚えているのは曲だけじゃなくて、彼の顔もだ。ハッキリ言って全然覚えてない(^^;)
っていうか、顔は元々知らんかったのよ。9月のライブではスプリングベルのあとは席を他の人のファンに譲っちゃったからさ。後ろの方で立って見ていただけだったんで、顔はよく見えてなかった。別に見えなくても良かったしさ。

他に誘う人もいなかったので、一人で会場に向かうことにした。したは良いが 原宿RUIDって行ったことないからドキドキしちゃってね。だいたい原宿なんてむちゃくちゃ久し振りだったし、仕事帰りの自分の格好がひどく場違いな気がしてしまって、思わず
「あ〜 年とったわね私も…」なんてため息ついちゃったヨ。
それでも何とか目的地に到着したので、中へ入ったら目の前に村上くんのデスクがあった。
もしかしたら前売り残ってるかな?と思って受付の女の子に「前売りまだありますか?」と尋ねたら、当日券を買うように言われた。あらら、残念。そのまま女の子が指し示した方へ進んだらそのまま入り口になってしまったので、おかしいぞ?と思いドリンクカウンターの人に「チケットはどこで買うんですか?」と聞いたら、入ってすぐにありませんでしたか。と返された。
何?また戻るの?(--;)知らない会場に一人って心細いわね…

それらしきデスクを見つけたので「当日券下さい」と言ったら
「どなたを見にいらしたんですか」「村上友章さんです」
「…あ、じゃあ」「?」
すぐ横のデスク、つまりさっき私を奥へ進ませた女の子に当日券売りのお姉さんは声をかけている。すると女の子、
「こちらにお名前をお願いします」とリストを差し出した。
「…はぁ。」記名して顔を上げたら前売りのチケットと無料配布のCDとやらが差し出された。

あるんじゃん!

ちょっとむっとしたけれど、結果的に前売り料金で入れるようになったので特に文句を言うこともなく大人しく会場に向かった。当日券売りのお姉さんには しっかりお礼を言わせてもらったけどね。
会場に続く階段を下りる前にドリンクを替えようと思ってカウンターの前で手元をごそごそしていたら、うしろから「ねえねえ」と声をかけられた。
振り返ると爽やかそうなお兄さん。はて?何のご用かしら。
「村上です。これさんでしょ?」
「!」

うーわー、何でキミここにいるん?! 次でしょ出番!
「あー… お疲れ様。ってこれからですよね?」
「うん、もう次なんでここいる場合とちゃうんやけど(笑)“是川”さんって名前書かはったんで すぐに解らなくて。ごめんな。」
「いやいや、私も顔覚えてなかったし…」
デスクにね、本人がいたみたいなんだよね。男の人2人いたし、顔なんてよく見てなかったし、見てたところで村上くんの顔覚えてなかったから解りようがなかったんだけど、こうやってわざわざ声をかけに追いかけて来た訳だよ。
この人本当に一生懸命やってるんだな、ってまたもや感心してしまった。

そのまま彼のライブを見て、アンケート細かく書き込んでサクサク帰って来ました。
外出たらファンの子に囲まれた彼がいたので、出待ちされてんじゃん(笑)と思ってすり抜けようとしたら 目ざとく見つけられて
「忙しいのにわざわざありがとーう!」と大手を振られてしまった…
仕事があるので出番が早いと難しいけど遅ければ行けると思う。ってメールしたの覚えていたんだろうね。いやぁ、嬉しかったんだけど 恥ずかしいし、ファンの子の目が痛かったデス(--;)ゞ

久々に聞いた彼の音楽は初めに聴いたときほどの感動がなくて、「あれ?」と思ったけれど もう10ヶ月も前のことだから音楽や雰囲気が変わってきててもおかしくないし、私の耳が変わっているのかも知れないし それはどちらか解らないけど、わざわざ通うほどのものでもないかなって判断を下してしまったわ。

でも、相変わらず個人宛メールは送られて来る。
そのうちまた情にほだされて 一人でのこのこ行ってしまうような気がするのは 気の所為なんでしょうか〜…(苦笑)


2002年06月20日(木)  スーパー 

下北沢Queでスーパー・スプリングベルのライブー。
SSBでも櫻井さんは不在ブー。

新曲2曲も披露Day。『真昼に見た夢』と『言葉の灰』。
でも両方ともスーさんの曲。あらん…(^^;)
個人的に『真昼に見た夢』好きだった。
『言葉の灰』はBAMBIで聴いてみたいかな…と思っちゃった。
でもアレなんだよね、どっちもバンド用に作ってるなーって感じ。
「アコでも聴きたい」ってアンケート出しちゃった。ははは…

そして噂の 『Let's Goのテーマ』を初めて聴いた。
うーん、嫌いじゃないけど 耳が慣れない所為か微妙な感じ。
確かにノリは良いんだけど、終わりのテーマで「レッツゴー!」って
どうなんだろう?するなら始めのテーマにした方が良いのでは???

と思いながら帰って来た。ふむふむ。


2002年06月19日(水)  ブン ブン ブブン♪ 

バイクメ〜ン ライブの日です。下北沢251♪
でも、その前に銀座で野暮用を済ませて来たの。

時々見に行っているバンドをこないだ見に行った時に対バンだった人達で『魅惑の東京サロン』ってのがいらっしゃいましてね。これが色物っちゅーか、なかなか面白かったのですよ。そうしたら、今度ボーカルが辞めちゃうというので一緒にライブを見に行っていたOさんは そのボーカルさんのラストライブに行って来たらしいんだな。それで「やっぱり良かった」と言っていたので、ボーカル変わるんじゃ残念だね… と言っていたところにインストアライブのお知らせが来てですね。次のボーカルがまだ決まっていないので再度同じ人が歌うことになったそうで。ああ、こりゃラッキー☆また聞けるじゃん!

ってな訳で、行って来ました銀座山野楽器イベントスペース。個人的に懐しいッ!(>w<) まぁ、色々あったのよ。昔。(そんな昔でもないけど…)
行ってみて解ったことだけど、山野ではこういったイベントが毎月だか毎週だかの恒例になっているようで、毎回インディーズアーティストをピックアップしてくれているらしい。持ち時間は20分程度のものだったけど、進行役の女の子との軽いトークや活動の案内なんかもちゃんとされていたから、結構美味しいイベントだと思う。

カメラが入っていたけど、店内に流れてるのかな?インディーズのコーナーとかに。それって出演側で何かして出演権が取れるものなのかしら??だとしたら働きかけしてみたらどうでしょう り●゛んさん。
とは言え、品並びの系列が違うとかってのもあるんだろうから無理かも知れないけどねぇ。店側がピックするんだとしたら尚更難しいか。へっへ…

えー、そんな野暮を済ませてOさんと2人で銀座から下北沢へ移動。
前々から行ってみたかった沖縄そばの店に入ってごはん♪
期待していた程じゃなかったので ちょっとガッカリもしたけれど、空腹は満たせたので良しとする。


バイクメンは前回ギターの弦が切れて断念していた新曲が披露されて「おお〜」って感じ。痛い詞でしたぞ『天使が死んだ』死んだだもんな… 聞いてて私には 天使=春山さん のビジョンが頭に浮かんでしまって、イタタタ!(><;) と思っていた。それをアンケートに書いてだしたけど、どう思われるんだろうねぇ…

暗闇の中でグルタミンの豪さんや ハリマオの和泉さんを発見。でも、向こうはこっちの顔を覚えていなさそうだったので 声をかけそびれてしまった…。かけちゃえば良いのにねぇ、覚えられてなくたって。
ああ、悲しきは小心者の性。(人見知りとも言う)

終了後、葛迫さんに渡したいものがあったのに出たら「帰っちゃったよ」と人に言われガックリ… 何でもフライデーの方のリハがあったらしい。仕事にバンドに大忙しだね。
タロさんと春山さんで〆してくれたので 大人しくサクサク帰路に就いた。


2002年06月17日(月)  何の日だっけ 

6/17、何かの日だったような… ああ、山寺宏一の誕生日。
え、誰だって? 声優さんですよ、山ちゃん。
私ね、この人好きなんですよ。ファンになってもう14年くらい経つのかなぁ?
子供番組の『おはスタ』で人気出ちゃってから ちょっと引き気味だったんだけど、その頃 民放で放映された『ミセス・ダウト』の吹替を演っているのを見て(聞いて)
「この職人芸に惚れたんだったー!」と思い出した。半タレント化してきてるのが気に入らないのは今も変わらないんだけど、声優としての仕事をおろそかにしてないうちは ちゃんとファンでいようと思う人なのでした。

製薬会社のコーワってあるじゃん。あれのCM今でもほとんど彼が喋ってるよ。コーワといえば確か、私が中学かなんかの時にウナコーワ・クールのCMに 声だけじゃなくて本人が出演して、エライ驚いたことがあった。エスキモー(禁止用語?)の格好で「う〜冷たい!」とか言ってたわ… 未だに幻のようなCMだったなぁ。



…あ?

違う違う、今日はブルームさんがTVに出る日だった。
『カヴァーしようよ!』ってテレ東の番組。久々に何歌ってくれるのかしらー。
すっかり忘れてたー ビデオしなくちゃー(笑)


2002年06月16日(日)  奇遇 

去年の秋、ON AIR EAST で行われたイベントライブに『THE PISSKIDS』という人達が出ていた。ホーンやダンスが入ったなかなか大所帯なステージで魅せてくれて 一緒に踊ったりと結構楽しめたので、アンケートを出し 以後の活動を気にするようになった。
それから早9ヶ月…

アンケートを出したのに何の音沙汰もないので時々HPを覗いてみると、どうもライブはやっている様子。秋のイベント後掲示板に書き込みした経緯で、昔からのファンとチョロっとお知り合いになっていたので時々裏話なんかも教えてもらえていたし、メンバーのソロライブに突然一人で足を運んだこともあった。
先述のN.U.ってデュオと同じ事務所だったのには 初めて見た日に気付いていたから、活動の拠点が横浜なのも解ったし、特に新横浜BELL'Sがメインの場所なんだということも薄々勘付いていた。暮れにN.U.を見に行った時ライブハウスのスケジュールにピスがメインの年越しライブが入っていたし、そもそもその月の表紙が どーんと彼らの写真だったから、横浜ではそれなりに活発に活動しているんだろう。と 思っていたのだ。

なかなかお知らせが来ないな〜… と、のんきに思っていたら ほとぼりも冷めようという頃になってやっとDMが届いた。その内容たるや
『無期活動休止グランドフィナーレ!』
ええー?! やっと届いた知らせがこれかよッ!( ̄□ ̄;)  みたいな。

それでそのグランドフィナーレの東京版が今日6/16だったので、事前にローチケで一般チケットを買っておいて友人数人と行くことにした。
ちなみに本日は弟の誕生日当日です。
おまけに父の日です。
午前中本家へ行って 昨日用意しておいた弟用のプレゼントと父への感謝の品を渡して「今夜はライブで遅いです…」と謝ってきた。母の誕生日に引き続き家族イベントよりもライブを選んだ女。 …ふ。

一般チケットだったので入れるのは最後の方だろう、とのんびり構えて会場のON AIR WESTに向かった。Per.のジョニーさんと G&Co.のケンジさんが 楽器を使わない時はステージの左右に分かれてカッコ良くダンスをしてくれるので、ジョニー派ケンジ派に分かれて見ることになった。ちなみに私はケンジさんのいる右側へ。残りはジョニー派のようで、到着の遅れているOさんが来るまでは 私一人で右側に立っていた。

入り口を気にしているとOさんの姿が見えた。こっちこっち、と声をかけようと思ったら Oさんの前で関係者入場をしていたのがN.U.の2人だったので、思わず声を飲み込んでしまった。Oさんは私を見つけたらしく普通に彼らを追い越してこっちに近づいて来たので、合流するなり
「今前にいたのN.U.だったの気付いてなかったでしょ。」と耳打ちすると
「え?!」慌てて振り返って彼らを確認、「わ〜、本当だ…」と息をついた。
同じ事務所だから来るかな?とはチラリと思っていたけど、即行で見つけるとは思わなかったヨ(^^;)

ドリンクチケットを交換に行く途中で彼らの前を通り過ぎることになったので、「N.U.さんっ」と声をかけたら随分驚いた様子で庭瀬くんから「はいっ」と裏返った返事が戻ってきた。顔なんて覚えてないだろうから、解ってもらうにはアレを言うか?と
「先日長いメールを送りつけた…」「ああ!コレカワさんですね!」
言い終わる前に深々と頭を下げられて苦笑。しかも本名だし。メールには「これ」としか書いてなかったのに名前がバレてるってことは、アンケートとつき合わせたんだろうな。そんなことまでやってるのかこの人達… エライね。
「その節はお世話になりました」「ええ?いやいや、余計なことで…」
一体なんの会話してんだろうか(苦笑)
事務所の先輩だから見に来たの?と聞いたら、リーダーの研太郎さんと個人的にお付き合いがあるそうで、
「兄貴の晴れ舞台ですから!」と拳を握って笑う。やっぱり可愛い(笑) 年齢知らないけど、もしかしたら下かもしれないなぁ、なんて思いながら 適当にして分かれた。

さて、本題のピスキッズライブはというと。
5時半から始まってたっぷり3時間強、長丁場を歌って踊って笑わせて、なんでこれで無期活動休止に追い込まれちゃったんだ?って思うくらい内容の濃い楽しいライブで、来週の大阪会場のライブを本当のラストに消えてしまうアーティストだなんて信じられなかった。
「毎回このくらい客が入っとったら休止なんてせずに済んだやんな!」なんて言っていた。メンバーも客もテンションの高かったライブでも、やはり最後の方には涙ぐむ声やすすり上げが会場から聞こえてきて、ステージの上から
「こら泣くな!泣かんて約束やったやろ!」と叱咤の声が来る。
出会いのイベントを数に入れなかったら 今回が初ピスになる我々でも、ちょっぴり切ない気分になったから活動していた14年間のうちの何年かを応援してきた人達にしてみたら、本当にやるせない想いだったことだろう。自分の好きなアーティストがこんなことになったら… って想像して、本気でブルーになった。

「すげー良いライブだったねー。」と外に出てまったり話していたらN.U.の2人が道の向こう側でくつろいでいる風だった。声かけようかな?とも思ったけれど、一応今日はピスがメインなのでやめておいた。暫くして道玄坂の方へと移動を始めた彼らを何となく見送っていたら、向こうから見慣れた人物がトコトコと歩いて来る。
「?!!」一瞬目を疑ったが、意外にも私の足はサクサクと前へ踏み出している。

「松●下さん♪」声をかけたら 何?って表情でこっちを向いて、ちゃんと足も止めてくれた。
「一人?何してんの?」
めっちゃ普通に話しかけているけど、一応メジャーアーティストなのよ?彼。今書いた名前で●゛ルームの片方だって解った人はどのくらい居たかしら?(苦笑)
そう、私が元々好きで応援していた●luem of YouthのメンバーでG担当のお兄さん、しかも私が好きな方。彼が一人で普通に歩いていたところをたまたま見つけちゃった訳だ。でもさ、ここON AIRよ?ライブスポット密集地でサングラスも帽子もナシって無頓着だよねぇ(笑) って、どっちをつけてても いや両方つけてても多分解るけど。

私の動きに気付いた友人達も遅れて集まって来て、
「松ちゃん?」「えー、何してんのー?」
説明は不要と思いますが、みんな元々●゛ルームつながりだから(苦笑) ピスキッズに出会ったイベントって彼ら目当てで行ってたからね。

「そっちこそ何してんの?」
4人に囲まれて返した言葉がこれだ。解ったんだろうね、自分らのファンだって。でも、何で集まってるのか解らなかったから この返しだったんでしょう。
「ああ、そこでピスキッズのライブだったの」
「すっごい良かったよー 来れば良かったのに」
言ったの私だけど、ちょっと失礼だったかしら?(^^;) でも、色んなものを見て何かを吸収してくれたら良いよな〜って常々思っていたんで つい口をついてしまったらしい。それでも彼は不快な顔ひとつ見せずに
「あ〜、ピスキッズ!」
思い出したように頷いた。
「矢口さん来てましたよ」
「え、本当?挨拶したいなぁ」

矢口さんと言うのはプロレスラーの矢口壹琅さんのこと。彼は糖原病の男の子がGを弾いている『ひまわり』というバンドを手伝っていて、秋のイベントはその子のお誕生日企画だった。だからピスキッズと●゛ルームは彼らを介して関わったことになる。

「ピスキッズ今日で最後だったんだよ。大阪が本当のファイナルだけど、来週はこっちあるから。」と目の前のEASTを指さした。
そう、翌週の23日はピスキッズの大阪ファイナルがあるのと同時に●゛ルームの出るライブイベントがON AIR EASTで行われる事になっている。この場にいる全員が既にチケットを持っていた。
「ああ、そっかそっか」ちょっと営業スマイル。
「来週はバンド?」「ん?いや、アコ」
「7/5は?」「も、アコ。」
「バンドでやって欲しいな〜 最近飢えてるの〜」
「うーん、ごめん。バンド色々大変なんだよ 人集めんのとかさ(苦笑)。 あ、8/5はバンドだよ。」
「じゃあ楽しみにしてる」

…日記だからと思ってここまで書いてるけど、検索で引っかからないよねぇ?ここ(^^;) 伏せ字なのはその所為なんだけど。ちょっと心配 でも書く。

およそこんな感じの会話をしていたのですよ。5人で。そしたら矢口さんが通り過ぎて行くのを見つけた人がいて、
「あ、今矢口さん出てった!」と言ったら
「え?どこどこ??」と彼がキョロキョロし出したので友人のうちの一人が彼を追いかけに走った。松●下くんもその後に続くようにその場を離れるが、途中で彼を知っているらしい女の子に呼び止められて何やら挨拶されていた。我々はその場を動かずに様子を伺いながら、興奮したような女の子の姿を見て「ファンかな?」とのん気な会話をしていた。最終的に握手を求められ、応じた彼は矢口さんを追うのをやめ こちらに戻って来る。
「ごめん俺そろそろ行かないと」
どうも わざわざ退散の断わりを入れに来たらしい。恐ろしく律義な人だ。
「ああ、そうだよねゴメンね引き止めちゃって。もういいよ、ありがとう。」
と、皆で手を振ったら、辺りをキョロっと見回して
「さっきの子まだ?戻ったら宜しく伝えてね。」
と、矢口さんを追いかけて行った友人のことを気にするひと言を残して、手を振り振り目的の場所へ帰っていった。
この人の良さは一体何なんだろうね。すごいぞあの人。ますます好きになったね。

矢口さんを追いかけた友人は程なくして戻って来たが、追いつけずに諦めて来たらしい。宜しく言っていたことを伝えたら、ちょっと残念そうに笑っていた。

こんな偶然はそうそうあるもんじゃない。色んな意味で来て良かったな〜と思った。

ごちそうさま。


2002年06月15日(土)  男性三声合唱団 

今日はお友達に誘われてSomething Elseのライブ… いや、コンサートに行って来ました。場所は渋谷公会堂。

某TV番組の企画でマンションの一室に閉じこめられて「運命の1曲」とやらを作らされた人達なんですけど、実はそのTV全然見ていませんでした。企画の終了間際に放映されたSPでダイジェスト版を見たことがあるだけです。

率直に言わせてもらえば顔は特別良い訳じゃない。でも、今どきあれだけ奇麗にハモれる男性三声のグループってあったかしら?!って思うくらい歌上手なんだよね。好き好きは別として、上手いでしょう彼ら。顔も愛嬌あって嫌いじゃないし(笑)

元々フォークとか好きな人間なんで、彼らの楽曲は割とすんなり聞けてた。だから誘われたとき「行ってみたいな」「生で聴いてみたいな」と思った訳で。特に好きなのが『あいのうた』ってやつなんだけど、あんまり知られてないねー一般的に(^^;) 私もたまたま某TV見ていた期間に彼らの曲がタイアップで放送されていたのがきっかけだったんで他人のことは言える立場じゃないんだけど。

閑話休題。
コンサート内容は予想以上に良かった。MC面白かったし、ギター2本+ベースでなんでもこなしちゃうし、バンドもあったし、三声アカペラの披露もしてくれた。なんでもアカペラは今回が初披露だったらしい。なんか意外だ… ちなみにそれが『あいのうた』だったのだよ。私的にはバンドでも聴きたかったな…(わがまま)
色々やってても基本は多分 ギター2本+ベースでしっかり声を聞かせるスタイル なんだろうなと思えるステージ構成で、
自分たちの魅力をちゃんと解ってて 魅力を活かす活動をしているんだな〜って、漠然と感じた。売れても売れなくても スタイルを保てなかったら壊れちゃう何かがあるなって。

サムエルさんは一般的にどのくらいの位置にいる人達なのかよく解らないんだけど、少なくても●゛ルームさんよりは安定してるよな!(半ヤケ)新曲発表もツアーもペース保っているように見えるし、発信の作業は怠っていないハズなんだよねぇ。人の話題に上らないならそれは受信側の問題なんだろうか?

地道や 真面目や 上手ってのが 「ウケる」「売れる」につながらない。足りないものは何だ? 派手さ? 話題性? 事務所やプロデューサーのコネクション? スポンサーの黒い力?

カリスマ?

売れたきゃハロープロジェクトのオーディションでも受けろってか?
あーあー、世の中のアーティストは大変だわ…


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ついでに。
午前中はビデオ見てたの。『溺れる魚』。
面白かったよ。噂通り。渡辺謙怖かったけど。でもLOVEだけど。
決して演技が上手い訳じゃないけどIZAM、雰囲気あって見直した。
桔平ちゃんはイカしてたし 窪塚くんの女装も笑えた。
そして何よりもテンポが良くて、謎めいた緊張感があって
駆け引きの絶妙さが さすがだった。

でも。

謎めかしたままで 何ひとつ謎が解決されないで終わってしまった。
なんじゃこりゃぁぁ!!
と、一瞬思いもしたけれど
全体的には非常に楽しく観れる作品だったと思いました。

…劇場行かなくて良かった。


2002年06月14日(金)  鐘 

帰宅してメールをチェックしたら 昨日の余計なお世話メールの返信が来ていた。
差出人は庭瀬くん本人で、送った長文に匹敵するくらいの長さで、それはそれは誠実な返答が認められていた。正直言ってビックリした。
自分がN.U.よりも贔屓がいるって書いたし、個人的なことは何も知らないけど だから言えることもあるから とか言って送ったメールだったのに、何て真摯な態度だろうね…。

例えば内心「余計なお世話だ!」って思われていても、心の中まで見えるわけじゃないし、わざわざこうやって返って来る返信に嫌な気がする訳がない。思わず
「素晴らしいカスタマーケアだ。」と拍手してしまった。

打てば響く鐘の音は 打つほどに澄み 人の心を動かすもの

誰かの言葉を思い出した。
そして「わざわざありがとうね」って内容のメールを返して 気持ち良く就寝。ZZZ…


2002年06月13日(木)  好きの数だけ 愛はある 

6/22のBAMBIの出演時刻判明。何か頑張ればフライデーとハシゴが可能のようだ。やったるぜぃ!

と、心に誓いながら何故か nestへ向かう仕事帰り。
本日のライブはN.U.さんです。去年の8月WESTでスプリングベルと同じイベントに出ていました。以来都合が合うときは行こうとしている人達です。
と、言うとエラく通ってるみたいだけど、実は今回が3回目。だって彼らの活動拠点、横浜なんだもん(^^;) 平日は普通に仕事してると間に合わないのだ。ライブハウスは新横浜BELLSがメイン。ストリートは桜木町近辺が多し… どっちも難しいのよ。

2回目行ったのは年末のワンマンで、レコ発だったし丁度休日だったんで、新横浜まで頑張って行きました。まーぁ もーぉ、遠かったよー(泣) 実質的な距離も確かにあるんだけど、家からだと乗り継ぎが厄介なんだよね。帰りも大変。いつもBBSに来ている神奈川組の苦労を少しだけ実感できた気がしました… みんなエライ!

彼らはアコギ2本、もしくは1本+パーカッションって編成で軽快な楽曲を得意としているフォークデュオ(だと思う)。音程が安定していて、どっちがリードでもコーラスでも とても綺麗なハーモニーを聞かせてくれます。関西出身で喋りもテンポ良いし2人ともキャラ可愛いし、私の数多い好みのツボの内の1つを 確実に突いてるんだよね。

前日まで前チケ予約できたんだけれど、仕事の様子が読めなかったので予約できないまま会場へ行きました。でも、万一前売りが残っていたらラッキー?と思って、当日券を買う前にデスクへ行って、
「N.U. 見に来たんですけど、前売り残ってませんか?」と聞いてみた。すると係りの女の子は
「ありますよ〜 何枚ですか?」とニッコリ。やた!ラッキーだ♪ Oさんも来るって言っていたので2枚頼んでホッとしたら、ロビーに会場の音が入り 彼らの歌が聞こえてきたもんだから、慌てて顔を上げた 拍子に女の子と目が合った。
「始まっちゃってますね(苦笑)」と言われ「はい!行ってきます!」とお礼もそこそこ会場へ飛び込む。

最初の1曲の途中から入った私は場内を見回して前方の空いている一角へ。据えられていたイスはだいたい埋まっていたけれど、混んでいるとはいえない入り具合。でも空き空きって訳でもないから まぁ、良いのかな。
しばらくしたらOさんが入って来たのが見えた。彼女もすぐに私に気付いて隣に落ち着く。…まぁ、そんな感じよ。もっとも、前の方で立っていたから 目立つには目立っていたと思うけどね。

彼らの演奏が終わってからも少しの間ステージを眺めていたら、見覚えのある人達がセッティングに現れたのでOさんに「次も聞いてて良い?」と尋ねる。会場へ着くまで全然知らなかったのだけれど、対バンに 時の徘徊さんがいたので「おや。」と思ったんだよね。以前アストロホールでスプリングベルと一緒だったのを見ていたんで、そのまま彼らのステージも見てからロビーに上がりました。

N.U.と時の徘徊のアンケートを書いてそれぞれのデスクに提出。N.U.のデスクにはチケットを売ってくれた女の子がいたので「さっきはありがとうございました」と声をかけ、ついでにメールでお知らせをくれるのはあなたですか?と尋ねたところ、「いえ、メンバー本人ですよ」と言われて少々感心。
一応事務所に所属している人達だし、今年の始めに出したCDは有名レコード店の店頭で見ることができるからレーベルから出している訳じゃない。メール配信もHPの運営管理も(多分製作も)彼ら本人がやっているというので、ライブやって、ストリートやって、多分何かバイトとかもしてるんだろうし、その上その辺の実務もこなしているのは さぞやハードな毎日だろうなぁ… と想像するよねぇ普通。

「そこに本人いますから是非声かけてって下さい」女の子の愛想良い声に「え?」となる。彼らがそこにいることは先刻からとっくに解っていたし、話す気があったら実行しています。でも、今は別の子達とお話していたし  お疲れさまでした〜くらいしか話すことないし、アンケート出して言いそびれたお礼を言ったら帰ろうと思っていたので、彼女のこの言葉に一瞬思考が止まってしまいました。すると、こともあろうにその彼女、
「ねぇねぇ、この人達前売りの最後の2枚を買ってくれた人達だよ!」ってメンバーの一人に声をかけてしまいました。Oさんと2人でギョ!っとします。

「わー、ホンマですか〜。ありがとうございますー(笑)」思いっきり愛想良い笑顔。N.U.の「N」こと庭瀬くんね。今まで話していた子達に「ちょっとだけごめんね」と言って、こっちに向かって来るじゃない。
あー、困ったなぁ こっち来ちゃうよ。何か話さないと彼の立つ瀬がないよねぇ… と彼が目前で立ち止まるまでの数秒間に話題を考えて、当たり障りなく「楽しかったよー」「もっと東京でやってー」ってな話から始め、間をおいての3回目だってことを伝えながら今日のステージ中ずっと気になっていたことを聞いてみました。
「2人ともすっごく痩せちゃった気がすんですけど、気のせい?」

そうなのよ。何か見る毎に痩せてる気がして ちょっと心配になっちゃったんだよね。向こうにしてみたら相当余計なお世話なんだけど、見るからに優しそうな彼は嫌な顔なんかこれっぽっちもしないで
「そうかな〜?」と頭をかきながら笑いました。
「きっとやつれてんねんな。もっといいもの食えるようにならなアカンな〜」とか
「早いとこ上へ行かなアカンよな〜」とか言っていた。
それから「また来ます」「頑張って下さい」的な挨拶で締めて、「あの子達待ってますよ」とさっきのファンの子のことを振って退散して来ました。

帰り、ご飯がてらOさんとちょっと話をして帰宅。
一人で更にちょっと考えてから 遅い時間だったけどパソコンを起動させて
N.U. 宛にメールを打ちました。

「今日はお疲れさまでした。庭瀬くんとは少しお話させて頂きましたが、覚えているかな…」
みたいな書き出しでね。
普段はあんまりこういうことしないんだけど、彼の言った「早いとこ上へ行かな…」ってヤツが頭の中に反芻してスッキリしなかったもんだからさぁ…

ライブのスケジュールなんかはスプリングベルと同じくらいか それ以上のペースで演っているし、事務所に入ってて、時々TVにも出たりしてて 状況はちょろっと察しがついた。それを踏まえた上で聞いた「早いとこ上へ行かな…」には焦燥感みたいなものを感じてしまったんだよね。そこで余計なお世話メールを出す気になった訳だ。
今だったら本人の目に触れる確信があったし、面倒な長文メールでも真面目に読んでくれる人柄だと思えたから。まぁ、面倒くさがられたらそれまでの人達だってことだし。それはそれで良い話だしな(苦笑)
反応があろうが なかろうが 構わないと思ってましたし。
でも、伝えたかったんで。
客観的な意見を知って欲しかったんで。

ただの自己満足だって自覚しながら送信ボタンを押して、


おやすみなさい。


2002年06月09日(日)  どこまでもマイナー嗜好 

違う!マイナーだから好きなんじゃなくて
好きなものがマイナーなだけだ!(墓穴)



香港電影の師匠である大好きな友人と李連杰(ジェット・リー)主演の映画『THE ONE』を観に行きました。
連杰は私が一番好きな香港武侠の役者さん。元々は大陸の人なんで香港の人じゃない。言葉が違うから初めは色々大変だったらしいけど、その身ひとつで香港電影界のスターにのし上がった人。でも、ハリウッドに進出して以来すっかり香港映画には出なくなっちゃった。まぁ、武侠物(アクション作品)って今は人気が廃れているから仕方ないと言えば仕方ないんだけどね。ろくに英語話せなかったのにハリウッドからオファーが来たのだから、またもや身ひとつでスゴイ人だ。

『THE ONE』はハリウッドの作品で、半SFなストーリーでした。別次元界に生きる自分を全て抹消して唯一の自分「ザ・ワン」になる。って話。…て、こんな説明しても訳解らないよねぇ?でも、うまく説明できないです。気になる人は是非ビデオでも借りて見てみて下さい。連杰のカンフー・アクションは秀逸です。香港物のように極端に長いアクションシーンはないし、演出が派手なんで結構飽きずに見られると思います。何しろ125人の連杰が出て来ますから(笑) 少しでも彼を知っている人なら絶対笑えますって。

この作品、6/1に封切りだったのにもう次クールからは別の作品に上映が差しか替わってしまう予定になっていました。つまり上映期間は2週間。マジ?ちょっと短過ぎない??? でも、日曜日なのに客席がすっきりしていたのを見て納得… 何でこんなに指示されないのかなぁカンフー・アクション。ホロリ・。

次の上映予定になっていた『ブレイド2』には連杰の次に好きなアクション俳優さんが出ることを知っていたから、上映予告もちゃんと見なくちゃ!って妙な意気込みで予告に見入っていた我々。その彼、確かに予告に登場していましたが、出番が少なさそ〜うな香りをプンプンさせてまして…(^^;) ややや、これは劇場で観るほどの物でもないだろう、と思ってしまいました。何でも当初はアクション指導だけだったところを、予定していた俳優の故障か何かで急遽抜擢されたんだそうで。出番少なくても仕方ないみたい。トホホ…
ちなみに彼の名は甄子丹(ドニー・イェン)といいます。『マトリックス』や『グリーン・ディスティニー』『チャーリーズ・エンジャル』等のアクション監督してたユェン・ウーピンの愛弟子でございます。<ぎゃー、何かマニアック?!

映画を見終わった後、師匠に最近気になっているニッキー・ウーの話をしたら「ああ、可愛いよね!」とエラく反応が良かったので、突っ込んで聞いてみたら彼女にもニッキーブームの時期があったらしい。さすがは師匠、お見それしやした!どうやらツボが似ているようで、ニッキートークに花が咲く咲く。その前は『ブレイド2』のド兄さん話で盛り上がっていたし、連杰の映画観といてその感想はナシか?って状態でした。
帰りにお茶しながらニッキー作品について聞いてみたら、主演の物は日本にほとんど来ていないので数が少ないけれど、助演であれば金城武との共演が結構あるから 金城経由で探すと良いかも。と教えてくれました。おお、ありがたい情報♪

地元に帰り、早速ビデオ屋で何本か発見。そのうちの1本が前々から気になっていた作品だったので即レンタル、即観賞!
『フォーエバー・フレンズ』という台湾の作品で、青年達の徴兵生活日記みたいな内容です。ハッキリ言って話はそれほど面白いものではありません。が、面子がキラキラ〜というか、人気の若手ばかりを使ったアイドル作品なんだな(笑) 軍の中でも落ちこぼればかりが集まった隊で隊長ばかりが奮闘してるような感じ。金城武は刑務所あがりのニヒルな若者役で、ニッキーは真面目で優秀な隊長役。私が求めるニッキーの綺麗さはあまり望めなかったけれど、実は拳法の使い手(蹴拳道だけど)という別の一面が垣間見えた作品でした。

台湾には今でも徴兵制があって、それにはどんなに勢いに乗った人気俳優でも例外なく召集がかけられます。ニッキーも規定年齢に達した時に徴兵に行っているので、その間は芸能活動をお休みしていました。日本に来ている作品はほとんどが徴兵以前の物で、帰って来てからはTVでの仕事が多くなっているみたいです。歌も歌ってるんだけど、台湾のスターってあんまり来日コンサートとかしないんだよね。香港の人はバリバリ来てんのにね。
リッチー・レンやウーバイあたりは来ても客入るんじゃないかと思ってるんだけど… 知名度がイマイチ足りないのかな台湾陣は。(ウーバイは歌手、リッチーは俳優の仕事もしてるけど本業はシンガー・ソングライター。)

ワールドワイド万歳。(露骨にアジア寄り)


2002年06月08日(土)  転機 

小学校時代からの幼なじみが転職を決めたので、その前祝いをすることになった。彼女は小学校低学年の時 学童保育で一緒になって以来親しくつき合っている友人で、その後中学・高校とも同じ学校に通っている。高校に至っては普通科ではなかったので、3年間同じクラス。その間色々あったけれど、卒業後も時々会って遊んでいた。

高校卒業後少しの間フリーターをたあと デザイン事務所に入社、以来ずっと同じ職場で働いていたが 昨今の不況のあおりからか個人経営の事務所の状況はついぞ厳しいものとなる。その他様々な理由が合わさったこともあって、初めての転職を決意するに至ったようだ。

手堅い彼女はきっちり次なる職場を見つけていた。面接の前日に会った時に聞いた話だと結構世間に知れた仕事をしている事務所で、やり甲斐はありそうだが その分大変そうだ。と随分心配そうな表情。私に言わせたら 社会に出て今までに相当のキャリアとスキルを身に付けた彼女が どうしてそんなに自信な気にいるのかが不自然に見えたが、初めての転職で勝手が分からないのが不安なのかもな… と納得しておいた。

一つの仕事を任されて企画から関わりコンテやラフを切って、撮影から小物作りに至るまで取り仕切れるようになっていく彼女をリアルタイムで見てきた。社会の常識もヘタな年配者よりも 余程心得ていたし、元来の性格でキッチリハッキリしたところがあるのもビジネス向きだと思っていた。突き放すような態度も取るが面倒見は良いと知っているし、負けず嫌いな人だから言ったことは完璧なまでにこなす。大変な思いをしていても、それをわざわざ他人に訴えたりはせずに黙々とクールな顔をしている。カッコイイ女性の代名詞のような人だ。
根拠こそなかったが、そのスゴい事務所に縁があったのは運命だと思えた。私は「その事務所きっと向いてる。この人のプラスになる。」と思いながら
「多分やってけるよ。頑張んなよ。」としか言わなかった。
絶対なんて言えないし、また言ったところで彼女の気分を害するだろうと思ったから。口先だけの軽はずみなことは好かない。そういう人だから。

面接で「健康に自信はありますか?」といきなり聞かれたらしい。「残業はほぼ毎日です」「徹夜もあります」早々に言い放たれた。つまり、そのくらい覚悟して来てくれるんでなければ必要ない。ということなんだろう。これまで一人で仕事をしてきた彼女だから、残業も徹夜も経験済みだ。辛いものしんどいのも知っている。
その上で 首を横に振らずに帰ってきた。
宿題を出されたと言っていたが、その様子を聞いた限りでは8割方採用だろうなぁ…と思った。もちろん根拠のないことだから口には出さなかったけれど。
ほどなくして彼女から 採用されたとの報告。やっぱりね。と思いながら「良かったね」と言った。実際に仕事に加わる日までには間があるというので、これまで働きずっぱりだった分のお休みを満喫する良い機会じゃないか。と笑ったら、何をして良いか解らないや。と苦笑いする。今まで限られた時間の中で仕事以外のこともこなしていた。そんな風に分刻みの行動をしてきた人だから、いきなり野に放たれて戸惑っている様子だった。と言っても、ひと月も ふた月もあるものじゃなく、ほんの2週間強くらいの日数なのに 数日経ったら「することがなくなった」とメールが来たりする。本当に仕事人なんだなぁ… と感心するばかりだ。

そんな彼女の転職祝いに今日、数人の友人が集まった。主役を入れてたった4人の面子だけれど、それなりに盛り上がっていた。大げさなことは誰も言わなかったけれど、頑張って欲しいと皆が思っていたと思う。と、同時に自分も頑張らねば… と漠然と感じて 何をしたら良いのか解らない自分に軽い失望感を覚える。目標に向かって進んでいる人は綺麗だ。光を放つ。人はそういう光に惹かれるものだと、最近切実に感じるようになった。女性として 大人として デザイナーとして 人として 彼女はまさに今 光を放っている。尊敬に価する人間だと思う。目映さにめまいを起こすくらいに強く 目に映る光。

そんな彼女を隣にしながら祝宴の最中に考えていたのは、光らない人のこと。光っていない人は他の人の目にどう映るのか。自分が光っていないと気付いた場合、どうすれば光ることができるのか。そんなことを考えている自分は、光りを放たない部類の人間だと薄々自覚していたから この祝宴の場に少しばかり居づらさを感じ始めていた。個人的な意見だが、友人は尊敬できる人でないと関係が続かないと思っている。尊敬と言っても大げさな意味ではなくて、自分にはない魅力が何か一つでもあったら充分それにあてて良いのだ。でも、その何かが一つもなくなってしまったら、相手を見下すようになるのでは? 見下してしまったら、見下されてしまったら それはもう対等な友人関係ではないだろう、と。

往々にして人はマイナスの感情に敏感に反応するものだ。人の好意に気付かないことがあっても、反感を持たれていることは何となく勘付く。反感とまではいかずとも、相手にされていない というのは解るものだ。そんな雰囲気を察知することが増えると 気付かないうちに自己嫌悪に陥るようになる。疑心暗鬼に取り憑かれて悪循環を起こす。どんどん堕ちて止まらなくなる。

どうも最近その傾向が自分にあるような気がする。誰に対しても引け目を感じてしまって、無駄に緊張する。気が抜けなくて本音で話せなくなる。と、言っても嘘を話すのも嫌なので自然と無口になるのだが。
「何か全然喋ってないな私…」と、気付いて初めて「ああ、まただ」と感じるくらい、いつの間にか起こっている現象で。
そいういう雰囲気は周囲にも伝わるらしく、こちらに話を振ってこなくなる。しょうがないな って視線で見られる。「大勢の中にいる時の孤独」というものを感じてしまい、いっそ一人でいる方が良いとさえ思うようになる。でも、人が好きで そばに居たくて 誰かと居ようとしてしまうのだ。どっちつかずなので更に質が悪い。あまり他人を嫌いになることがない代わりに自分のことが嫌いになって、うまくいかないのは自分の所為… なんて。

このままいったら「引きこもり」とかになっちゃうんだろうなぁ… と思えるうちは まだ大丈夫なのかも知れない。現状を茶化して見ることができているうちは、何とかあがこうとしているうちは、ギリギリでもこっち側の人間でいられるから。
それでも そろそろ対応策を見出さないとシャレにならなくなるので、ちょっと身体の中の毒をこんな形で吐き出してみている訳。

いい歳をして自分探しもないものだが、それでも見失ったままでは先がないので。自分街道を爆進している友人を手本に、進む道を見つけないといけないなぁ… と思ってみた。だいたい友人に見下されたりしたら、これほどみじめなことはない。実は自分発見よりもそっちの方に焦燥感を感じているのが正直なところなので、何とかしなくちゃいけない。

もっとも、既に手遅れという可能性がなきにしもあらず なのだが…


2002年06月07日(金)  関内の灯は遠く… 

今日はSBのライブが CLUB 24 YOKOHAMA である日だった。遠いし、仕事があったので前チケは頼んでいなかったのだけれど、うまく切り上げれば出演時刻には間に合うかも?!って感じだったから、ピッチをあげて仕事をこなしていた。ちょっと遠いけど明日はお休みだし、帰りが遅くなっても何とかなるだろう。と思ったし。

午後になって、寝耳に水な話が舞い込んだ。イラスト描きのちょっとした仕事だったんだけど「今週中に送るって(先方に)言っちゃったから」…何ですと?
いや、「今週中」は聞いていた。でも、ボリュームが当初の話と違った訳よね。そんな量終わるか!っつーの。それでも まきまきで進めていたおかげで、まだ少しは横浜行きの希望は残ってたから 昼休みもそこそこに作業を爆進させた。

終わった!何とかギリギリで終わったんだよ。奇跡だよ!データを担当者宛にメールで送り、プリントアウトしたものも机に置いて帰り支度を始めようとしたら、
「先方が使いやすいように面付けして」と言い出した。 …何ですと?

それならそうと初めにいってくれたら、最初からその仕様でつくるのに、できてから言うのはナシにしてくれ…(涙) この段階で間に合うか合わないかギリギリのタイミングだったので、やり直しを食らった時点でもう横浜は諦めざるを得なかった。 …くそぅッ!

今夜は愛知から花緯さんが来るって知っていたから、出番が終わった頃に着くようだったら みんなに会うだけでも横浜へ行こうかな と考えてみたけれど、やり直しの作業に結構時間がかかってしまい それも断念する結果となった。

最初に言ってくれれば大したことじゃないのに、出来上がった仕様をつくり直すのって何だかんだと手間がかかるんだよ。もう、本当やめて欲しいっつの。
でも客に迷惑かけられないしさ。言われたらやるしかないじゃんね。今週って今日でお終いだし、明日なんて来たくないし。 ぶー。

次回から もっとしっかりオリエンして下さい!
つっても、忙し過ぎなんだよな あの社員さん。ひとりで色々やってるから混乱しちゃってんだろうなぁ…

縁がなかったのね、24YOKOHAMA。 がくり。


2002年06月04日(火)  フライデー戦 

下北沢SHELTERにてフライデー Oh! Oh!のライブあり。ついでに言うとW杯が日本対ベルギーの日。(そっちがついでかよ/笑)
早めに下北沢に着いたので会場の場所を確認してから、駅前のマックに戻り まったりしていた。街はベルギー戦の様子を伝える放送がどこからともなく聞こえていて、何かの度に周囲の人々がざわめき立つ。サッカーにはあんまり興味なくて、放送も流しで聞いていたから何が起こっているのか 私にはサッパリ認識できていなかったけど。

窓越しに駅を見ていたらmさんが下の通りを歩いているのが見えた。上から見ていたら不意にこちらを向き、同時に私を見つけた様子でニッコリと笑いかけてくれた。まさか気付くと思ってなかったのでビックリ。ジェスチャーで「1人?」と聞かれたので「1人。」と答えて手招き。彼女が店に入る姿を確認して、向かいの席に置いていた荷物を移動させた。程なくしてmさん登場。

「よく気が付きましたね。ビックリしましたー。」と言ったら「念が来たの(笑)」と笑う。う〜ん、可愛い!BBSで知り合った人はみんな可愛くて大好き。よくこんなに粒ぞろいで集まったなーって感心するくらい。そしてただ可愛いだけじゃなくて、それぞれが個性的でカッコイイ。自分とは違う職業や趣味や人柄や、ものの見方や考え方がとても新鮮。ライブと同じくらい刺激的♪ 「違い」を認めることも学べるしね。
mさんは今日の会場の場所が解らないと言うので、一緒に行くことになった。

時間を見計らって会場へ向かうと、丁度バイクにまたがった葛迫さんに出くわした。他に人がいなかったので登場シーン2人占め?(笑)
「バイク置いてくる」と言って一旦いなくなった後、再登場の時にはYさんが一緒だった。駐車しているところに遭遇したのかな?彼がバイクを置きに行っている間に他のメンバーが会場入りして行くところを見ていたので、「みんなも今入って行ったよ」と知らせると「どこから入るの?」と聞いてきた。
あれ?ここ初めてなの?「あっち。」と指さす方からギターのマナさんが現れた。ベースのタコさんも後に続いている。それを見た葛迫さんはサクサクとコンビニに向かってしまった。
その様子に人待ちをしていた私はちょっと安心。メンバーがここにいるってことは まだ始まらないってことだもんね。

「こないだはご馳走様」マナさんに挨拶をされた。前回の誕生祝いの事を言っているようだ。顔覚えててくれたのかな? …いや、きっとこないだと同じ帽子をかぶってたからだろうな。(苦笑)
マナさんのいるフライデーは今日を入れてあと2回だから、しっかり味わっておかなくちゃ!と思った。

続々と見知った顔が集まり出して、メンバーも中に引っ込んだので そろそろ中に入ろうと移動を始める。下北沢SHELTER、場内へ通じるドアを開いたら いきなり降り階段だった。咄嗟にドアノブにしがみついて事なきを得たけれど、危うく転がるところだった… あ、危ない 危ない。
石野卓球だかがワンマンしたことがあると聞いたけど、ここで?!ってくらいの規模。でも、狭いけどステージに高さのあるライブハウスだった。

演奏開始。ちょっと音がデカい? …時々割れてる感じがして、せっかくの演奏が勿体ない気がする。でも、いつだかの三軒茶屋ほどではなかったので我慢できた。
前回がお披露目の新曲『ラビンユー』を歌うとき、ボーカルのお兄さんが提げていたギターのペイントが綺麗なのに感心。あれはああやって売ってるものなのか、あとからペイントしたのか? ってか、お兄さんがギター提げて歌うの初めて見たなぁ。新鮮。

終了後、外に出るとメンバー勢揃いでファンと歓談の最中。すぐ横にいたお兄さんがファンの子と話をしている姿を見ながら、
ああ、結構お話できるんだな… 漠然と思う。
でもいざ話しかけようと思うと何を話して良いのか解らなくなって、思案しているうちにお兄さんは退散してしまった。
ああ、またチャンスを逃したな… 漠然と反省。
その向こうに座っていたタコさんと 近くにいたKさんとの会話に混ざって少しお話。住んでいることろを聞かれたので答えると、やけに地元に詳しいことを言われたんで、何で知っているのか尋ねたら、仕事でその辺はテリトリーなのだという。思いがけずローカルな話に花が咲いてタコさんが近くに感じられた。
こういうのって楽しいね。

まだまだ話し足りなかったけれど、お腹も空いていたので食事を摂るべく退散することにした。入った先はSHELTER近くのベトナムカレー屋さん。私とMさんとOさんと3人で入り口付近の窓際の席を陣取ってオーダーした。
ライブの話題で盛り上がりながら食事をしていたら窓の外をYさん達が通り過ぎたので声をかけてみたけれど、聞こえなかったらしく素通りして行ってしまった。すぐに携帯のメールで「声をかけたけど気付かなかったみたいだったんで。バイバイ〜」と送ったら、しばらく経って彼女らがサヨナラを言いに引き返して来た。そんなつもりじゃなかったのでビックリ。でも嬉しくなって目一杯手を振った。わざわざありがとうねぇ(^^)/~~

あらかた食べ終わって、3人で閑談し始めた頃にフライデーメンバー御一行様が同じ窓の外を通り過ぎようとしているのに気が付いた。今度はちゃんと声をかけなくちゃ!とばかりに窓を開いて、おーい!と手を振る。後ろを歩いていた葛迫さん、ヒロさん、靖彦さんはギリギリ気付いてくれて「バイバイーありがとねー」と手を振り返してくれた。
まぁ、こんなところでしょう。上機嫌の我々♪ 一息おいてから会計を済ませると、気持ちよく店を後にした。

ちなみにこの店のお兄さんの雰囲気がロシア直後の松●下氏っぽくて個人的にウケ(笑)いや、細身で醤油顔で髪型やヒゲの蓄え加減が似てたってだけなんだけどね。そんなナリなのに ものごし柔らかで優しそうなのが一層イメージかぶって一人で面白がってた訳さ。他の2人は「そうかな?」って言ってたけど。ち。


世間が2対2の試合に盛り上がっていた ある夜のお話でした。


2002年06月02日(日)  日曜観賞 

最近朝のTVを見るようになったおかげで日曜日が長い。実に有意義。(笑)
ビデオ屋に通っている経緯から毎週の決まり事となっているビデオ観賞の『今日の1本をご紹介〜』のコーナー。

今回の作品はその名も『トワイライト・ランデヴー』。先週見た『永久の恋人たち〜バタフライ・ラヴァーズ〜』の主演2人と監督が一緒だったので棚から引き抜いてみたら、前回見たのとはうって変わってコメディ風。ああ、こうでなきゃツイ・ハーク♪ と思って実は楽しみだったのヨ(^^) では、あらすじです。

七夕祭りの夜、「恋人ができますように」と願をかけに来る若者たちの中に広東オペラの女優を目指すヤンヤンと銀行員のゲイウェイがいた。祈場の各所で顔を合わせるお互いの印象は最悪、おまけに相性まで悪いと出た。何の関わりも持たずに過ぎていくハズだった2人の運命をつなぎ合わせたのは、皮肉にもゲイウェイの死。強盗に殺され幽霊となって現れた彼はタイムスリップして自分が殺されるのを阻止してもらいたいとヤンヤンに頼みに来たのだ。何で私が?と断ろうとするのを半ば強引に説得し、仕方なく承諾した彼女を連れて幽霊は時間をさかのぼってゆく…

みたいな?
人間関係や設定が強引で滅茶苦茶。イイ感じに香港系(笑) 主演女優のチャーリー・ヤンは何故か今回も男装で登場。時代は 『永久の〜』が東晋時代(318〜420年)の完全古装片だったのに対して、電気が普及し始めたくらいの頃。全くのオリジナル設定のようなので正確な時代は解らないけど、人々がまだチャイナ服を着ているようなノスタルジックな背景だ。弁髪じゃなかったから清朝まではいってない感じかなぁ?中国文化の具合でいけば一番好きかも知れないあたりの時代デス♪ にひひ。

前回その綺麗さにびっくりしたニッキー・ウーは、更に美しさを増していて出てくる度に「うへぇ〜…」
と感心する有り様の私。チャイナ服にきっちり整った髪、まん丸眼鏡、外出時にはツバのついた帽子… ぐぅ、ツボ突かれまくりのアイテムにすっかりヤられてしまいました〜 p(≧▽≦)q 呉奇隆!

設定もなかなか面白くて、幽霊は幽霊でも「電気の幽霊」なんだ。電柱の近くで死ぬと魂が電柱を通じて電気の世界に行っちゃうの。現れるためには電源がないといけないんだけど、まだ普及しきってないから電源のありかは限られている訳で、その辺が後半微妙なポイントになっている。電気の世界にいる間は時空が緩んでいるから急に動くと身体がバラバラになってしまうという訳の解らない設定もありまして、早口で喋ろうとして口が落ちちゃったり、それを拾うために何日もかかったりする。まぁ、タイムスリップできるから そこでのロス時間は後で取り返せるなんていうご都合主義なところも拍手ものなのだ(笑)つじつまの合わせ方が尋常じゃないのよ。それを大まじめに演じている主演2人の姿をコメディと言わずして何をコメディというのか。

初めは嫌々つき合っているヤンヤンだけど、元来の人の良さからか 何度も殺人阻止に失敗しているうちに段々ゲイウェイに移入していっちゃって、ムキになっていく。逆にゲイウェイの方はこんなにやってダメということは、やはり運命は変えられないのか…と半分諦め入ってくる。そんな彼を叱咤激励しながら頑張っちゃうヤンヤン。その姿に惹かれていくゲイウェイ(幽霊)。って感じ?

彼らの他にも出演者の中には見知った顔がチラホラ。一番目立っていたところでエリック・コッという人が出ていて、私的には大喝采!日本にも多くのファンがいるコメディアンの彼は、とにかく可笑しい。動きや表情や声。特に声は声だけでも彼だって解る個性的な声をしてて、以前『星願』という映画を観に行った時に彼の出演を全然知らずにいて、声を聞いた途端「どこかにいる?!」って探したくらい。いや、思いっきり出ていたんだけど、真面目な役だったんで彼だと気付かなかったんだよね…。そのくらい変なキャラの人なのだ。あとは、『少林サッカー』の長兄が出てたな(笑)


こんな感じで昼を過ごし、夕方からAnalog Machineのライブへ。会場が表参道FABだったので奥のロイホで待ち合わせた友人とごはん済ませてから出陣。会場へ入ったらBBSの面々が数人いて「あら!今晩和♪」。やっぱり何か心惹かれるものがあるのね(笑)今夜も彼らはカッコ良かったよ。うん。
そんな中、友人Mさんは特にハマってしまったようで、「1人でも行く!」とツアー残りのスケジュールを確認していた。私も優先の1番目ではないけれど、都合のつく日は行こう〜♪っと思ったもの。彼らの引力圏内に入った模様。最近好きなものが増えて大変だぁ。(^^;)ゞ

アツい夏の始まりだー。


2002年06月01日(土)  全ては業の中にあり 

世の中では今日からW杯開催と もてはやされ、浮かれた気分が街のそこここでうかがえるような、そんな晴れた午前中のこと。
私の頭にあったサッカーはW杯ではなく、本日公開の映画『少林サッカー』。
もともと香港映画大好き人間の上、この作品は役者としても監督としても喜劇の申し子と言われている周星馳(チャウ・シンチー)の手による物。W杯に合わせたネタで攻めた狙いが当たり、公開前から随分と一般に告知・認知されて大注目株になっているこの映画は、これまでジャッキー・チェン以外の作品で滅多に日の目を見ていない香港映画界に久方ぶりの脚光を浴びせていた。

今日は夕方からハリマオ(BAMBIのサンダーさんが参加しているバンド)のライブがあったのだが、そのライブに同行する人がこの映画にやたらと興味津々な様子だったので、それなら映画を観てからライブに行こうか。という話になった。もう一人の同行者にはギリギリになってのお伺いとなってしまったが、快い返事が返ってきたので3人で午前中から行動を開始することにした。

この時私の手元には『少林サッカー』の劇場鑑賞券が2枚。

思い起こすこと2週間前の日曜日。いつも聞いているラジオ番組でパーソナリティが個人的におススメする映画情報!みたいなものをやっていて、一人のパーソナリティが『少林サッカー』を挙げた。同年代の女の子パーソナリティだったのだが、あまりの熱弁ぶりにウケてしまい、その感想をリアルタイムでメール送信した。すると、その後映画のチケットプレゼントがあると言い始めたので、内容を聞いていたらハガキかネットで受付とのこと。だったらネットで… と思ったものの、応募フォームが見あたらない。仕方ないので先ほど感想を送ったアドレスに宛てて応募の旨を伝え、「この宛先で受け付けていなかったらお手数ですが返信下さい」と添えておいた。すると、程なくして番組から返信があり、「受け付けました」。一段落済ませたその後は しばらく応募の事など忘れてしまっていた。

翌週の半ば頃、帰宅するとポストにラジオ局の封筒が入っていた。その段階では「また母が私の名前で何か応募したのかな?」と他人事のように思っていたのだが、差出人の部分に番組名が手書きされているのを見て、あ!と思い出す。

そういや私も応募してたじゃん。

慌てて封を切ると中から2枚の映画チケットが はらり。燦然と輝くのは『少林サッカー』の文字。誰もいない家に響かんばかりの奇声をあげて喜んでしまった。
「おぁー! すごいじゃん私!!」

プレゼント応募の類は時々気まぐれに出したりするが、当たった試しがない。その点でいくと母の血は薄いのかも知れない。ただ、思わぬところで運が巡ってくることが極たまにあって 普段良い目にあまり遭っていない分そういう時の感激は並々ならないものがある。今回のはまさにそれだった。
別に大した金額のものでもないし、当たらなくても映画は観に行くつもりだったから 大げさに喜ぶのを変に思う人があっても仕方がないと思う。でも、これは「当たった」ことに対するものであって、ぶっちゃけた話モノは何でも良いのだ。自分の「運」を囃し立てているに過ぎない。ささやかな幸せを謳歌しているだけのこと。
ちょっとばかり大げさに。(笑)

ペアチケットが当たったのだから、普通ならば一緒に行く相手を考えるものだが 今回の私は迷うことなく「2回行ける!」と即座に思った。ある意味かなり涸れた発想だが、そんなこと本人は考えてもいない。大好きな香港映画をミニシアターではない一般の規模の映画館で見られるのだ。しかも監督・主演が周星馳!あらぬ興奮が身を襲う。

美味し過ぎる!! p(≧▽≦)q


…さて、今日に話を戻しましょうか。
言い出しっぺの私、まんまと予定の電車に乗り遅れて上映時刻ギリギリになりそうだったので、他の2人に先に行ってくれるように連絡をした。駅から走って会場に向かう途中に「チケットは買っておいたよ」とメールが届く。
…あれ?
そういえば、自分がチケットを持っていることを言っていなかった。これは失敗したな… まぁ、遅刻は自分のミスだし仕方がない。と、会場で合流した友人からチケットを受け取って当日券で入場した。
財布に非売品の当選チケットを しのばせたまま。

映画は面白かった。同行の友人にもウケが良く、ホッと胸をなで下ろす。と、いうのも香港映画にはムラがあってストーリーがヘッポコなものが結構多い。無論よく練られた物語もあるのだが、今回のはいわゆる「バカ映画」だから、ハチャメチャで終わってしまうのではないかとの危惧が私にはうっすらとあった。
私自身はそんなバカさ加減ごと愛しているのだが、一般には引かれてしまうことが多く だからこその現状だ… そう考えると『少林サッカー』は一般的な域を逸脱せずに普通に笑える作品だった。星馳の作品にしてみたらアクがない気がしたけれど、そのくらいが丁度良いのかも知れない…(苦笑)

映画館を出てお昼にカレーを食べてから、ライブハウスのある高円寺に向かう。前売りが買いたかったので出番の少し前に着くように行ったら案の定メンバーが外でくつろいでいた。サンダーさんを見つけて前売り3枚を購入。彼の隣にはYさんが腰を降ろしていて、手を振ってくれた。BBSでの知り合いで来ているのは彼女だけ かな?
2人のいる辺りの道路を挟んで向かい側に、3人で腰を降ろして映画のパンフレットを囲み盛り上がっていたらサンダーさんから「観てきたの?」と声をかけられた。3人してニンマリ♪
どうだったのかとしきりに尋ねて来るので「観たいの?」と聞くと「観に行きたい」との答え。
ふと、財布の中のチケットを思い出して「行くならチケットあげましょうか」と言ったら、目を輝かせて「マジ?!」と乗り気な様子なので、この目には勝てないわ… と、チケットを差し出してしまった。
「わー、行くよ 絶対行く。明日行く!」にゃはは、年上だけど可愛い人だな。こういうのにめっぽう弱いので顔がニヤけた。家にまだ一枚残っているし、喜んでくれているみたいだったから まぁ、良いや、これもきっとこうなる運命だったんだ。
えい! 得な性分だなミツアキさん(笑)

ハリマオのライブは今回で2回目。初めてみたのは今年の2月で場所はやっぱり高円寺。何というか、勢いのすごさが印象に強いバンドだった。ボーカルの夢立さんのテンションが特に(笑) 音楽的に好みかと聞かれると返答に困る系統だが、生のステージを見るのは楽しかった。これは素直に感じた。
「ライブバンドだなぁ〜」と思ったので買って帰ったCDもしばらく聞かないで置いていたのだが、何かの時にコンポにかけたらライブとは違った感じで「あれ?」と思った。何か結構聴けるぞー? 嫌いじゃないな、みたいな。ライブで聞いて気になった『あつさのせぇ』って曲はそのCDに入っていなかったので、今日もまた歌ってくれないかな〜と期待しながらステージを見ていた。

うひひ、歌ってくれたよ『あつさのせぇ』♪ これ好きかも。でも、初めて聞いた時よりテンションが壊れていなくて、印象がちょっと違った。メンバーや身内の人達が言うには「まとまっていて今までの中では一番良かった」との評だったみたいだけれど、近くでその会話を聞いていたら自分の音楽センスに自信がなくなってきた。私は前回の方が好きだったな。って思っていたから…(--;)ゞ 感想聞かれたけど、うまく答えられなかった。うーん、ごめん 音楽オンチなのかも。(吐血)

その後、サンダーさんや夢立さんやグルタミンの豪さん・工藤さんと話をさせてもらって、みんな色々考えながら音楽やってるんだなぁ と感心しつつ、理想と現実の軸ズレや世の中のシビアさを改めて痛感してしまう。彼らの言っていることの全てが我が身に置き換えられて、身につむ思いだったし かなり痛かった。聞いていて「痛たたたた…」と内心悲鳴をあげ続けていた。
帰りの車中は 荒行を済ませて帰ってきた修行僧のような気分。(荒行したことないし修行僧でもないんだけど)

ああ、今年の夏も暑くなりそうだ…


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