大正時代の、遊郭に売られた女の子の日記です。 文章がいきいきとしていて、読みやすかった。
あまりに労働環境が悪く(40時間労働とか、一日12人とか)、 搾取が酷く(売り上げの75%を楼主が持ってくって!!) 最初の方は、読むのが辛かったです。
2年後、雑誌で知った、歌人の柳原白蓮を頼って、決死の覚悟で遊郭を飛び出すくだりは、ハラハラした。 生きて、ここを出られて良かったよ!!
親友の千代駒さんが、お客さんに恋してそわそわするくだりは、可愛かった。 主人公が、気に入らないお客に「馬鹿野郎」とか言っちゃうくだりはビックリ。
当時の服装や生活のことが事細かに描かれていて、興味深かったです。 と当時に、周旋屋と遊郭の主人は、みんなで袋だたきにしても良いくらいだ。
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