「武士の家計簿―加賀藩御算用者の幕末維新」(磯田道史)を読みました。
加賀藩の会計係だった家が、幕末〜明治にかけて残した家計簿。 それを元に、武士の暮らしを読み解いたノンフィクションです。 凄い面白かった!
江戸時代の武士も、リストラ・借金・子どもの教育など、現代人と同じような悩みを抱えてたんだな〜と思って、親近感湧きました。
武士特有の悩みもあって、どんなに貧乏でも、親戚付き合い・年中行事にはお金をかけないといけなくて、大変だなぁと思いました。
子どものお祝いに鯛が買えないからって、絵に描くんですよ! なんという、いじらしさ。
維新後、会計能力が買われて明治新政府にスカウトされ、活躍するくだりは読んでて爽快でした。 周りの士族の没落っぷりがリアルで、哀れでしたけど(泣)そんな商売のやり方じゃ、失敗するに決まってる…。
来年、映画化が決定しています。楽しみv
※※ 萌え話 ※※ 主人公・直之のモテモテっぷりがすごい。
殿様には、「彦蔵」という呼び名を与えられ、可愛がられたり(当時の武士は、本名を呼ばないしきたり)。 威張り散らすので皆に嫌がられてた、姫様の付き人にも気に入られて、何かと呼び出されたり。 皆に恐れられていた上司にも、好かれたり。 (全て、元同僚の証言。直之の息子も似たような性格らしい)
どんだけ四方八方にモテモテなのか…!
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