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やすみ日記
梅子
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2006年12月30日(土)
能面

NHK、美の壺「能面」の再放送を見ました。
能面を彫ってる所とか、楽屋で能楽師さんが面をつける所などが見られて面白かったです。確かに、面だけあると不気味なんですが、舞台上で、役者さんが衣装と共に身につけているのを見ると、綺麗だと思います。「華の碑文」を読んだとき、能の前身となった「猿楽」ってどんなんだろうと思ったのですが、VTRでちょっと分かった感じ。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20061229.html

昼間やってた、「クイズ大阪No.1決定戦」、出題されてた日本橋の「きもの屋」さん、絹の着物が100円でした…。えー! 安すぎやろ。

昨日は大掃除をしてました。今日は買い出し。明日はおせち作りです。年賀状は書いてません…。それでは。今年一年、サイトを訪れてくださった皆様、ありがとうございました。良いお年を。



2006年12月28日(木)
しゃべれども〜、風車祭

メロディ今月号にて、「しゃべれどもしゃべれども」を読みました。面白かったです。
原作・佐藤多佳子、作画・勝田文。映画化決定。若手の噺家さんのところに、喋るのが苦手な人たちが弟子入りしてくるという話。恋愛も絡んでるけど、ほのぼの感じで、絵も味があって良かったです。
佐藤さんは、以前「サマータイム」を読みましたが、ピンとこず、遠ざかってました。でも、これは良かったです。原作も読んでみたい。落語を見てみたくなった。

「風車祭(カジマヤー)」栗原まもる(原作・池上永一)。
前に、なつのさんから聞いた小説の、漫画版を見かけたので、買ってみました。一巻の表紙が綺麗。沖縄の、魂が肉体が抜け出るという風俗を題材にした話。97歳のおばあちゃんが、性格悪くてパワフルで面白いです(笑)。表情豊かな絵も好き。果たして武志のマブイ(魂)は戻ってくるのか…不思議な話ですね。ピシャーマ(美女の幽霊)は、可愛いけど、何気に無理難題を押しつけてくる、魔性の女やな。睦子ちゃんの素直じゃない片思いぶりは可愛いです。



2006年12月24日(日)
○○の会

昨日は、大阪○○の会でした。

梅田のブックファーストで集合し、だらけへ。ペリエさんは着物姿でした。素敵。その後、自然食カフェ「めだか」にてランチ。癒し系の音楽が流れる中で、濃い会話を繰り広げていて、隣のカップルが時々、ビクッとしてはったような(^^; 

ミヅキさん原案の「恋の味は抹茶味」。京都の甘味処が舞台のお話で、常連の主人公が、店主から白玉を一個多めにサービスされるというストーリー。その主人公の年齢ですが、各々違うことを思い浮かべてました。ペリエさん「え? おじいちゃんでしょ? 白玉が喉につまって介抱したことがきっかけで、恋に落ちるんですよね」と…設定が変わってますよ! すいさんは「30代だと思ってました」とのこと。さすがオヤジ好き。ミヅキさんが「著作権フリーなんで、どうぞアイデアを使ってくださいv」と、くみさんにお勧めしてました(笑)そして、くみさんは「私はいつか、シルバーの時代が来ると思ってるんです!」と熱く語られてました。そうですね、高齢化時代ですからね(笑)

そして、タイムマシン物。くみさんも書いたことがあるとか。しかも親子物。面白そう。でも、BLではSFはほとんど受け入れられないそうです(--; 雑誌掲載のアンドロイド物も、単行本化の予定がないそうで、惜しいですね…。

梅田で雑貨を見た後、お茶するところを探して右往左往。5人だと、席を確保するのが難しい。やっと落ち着いて、お酒とご飯。

ペリエさんのお友達のMさんが、くみさんの著作+CDを全部持っているそうです。Mさんが言うには「デビュー作は合わないかなって思ったの。けど、新人さんは最初は思い通りに書かせてもらえないことが多いから、二作目も読まないと真価は分からないと思って。そしたら、二作目がツボ!で、ファンになった」と。なんて理解のある読者さん…!

妹の話。
昔、妹は、夢の中でまで、私が勝手に妹の服を借りる夢を見て、怒っているくらいでした。が、今では自分から「お姉ちゃん、服貸したげようか?」と言ってくれるように。私がいつでも同じ服を着ているのを見て、哀れに思ったらしい。
そして今日。妹は「お姉ちゃんが、半纏のまま、外に出てる夢を見たよ。いくら服がないって言っても、それはないだろう!って悩んだ」と言っていて、どんだけ心配されてるんだと…。確かに家ではいつもボロい半纏を着ていますが。
多紀さんは多紀さんで、妹さんの、まだ袖も通してない服を、勝手に着ちゃったそうです。「だって知らなかったんだもの。ふふ」と可愛く微笑んではりました。妹さん可哀想に…(泣)



倉橋ヨエコさん、「白の世界」のライブ映像が公開中です。
どん底の暗い歌詞で、しびれる。「牛乳が減っていくだけで」と、歌い出しが濁音なのが印象的。
http://www.babestar.net/yoeko/index.html?banner



2006年12月22日(金)
ANATAKIKOU 1Day Jack Event

ANATAKIKOUのライブイベントに行ってきました。
アルバム「Message pie」購入者の特典です。ふゆさんが整理券お持ちでしたので、ご一緒させて頂きました。心斎橋のdigmeout ART&DINERで、一日5回のステージ。私たちは、3回目・7時からの回だったのですが、時間が押して、始まったの7時半でした…。ふゆさんは用事がおありでしたので、一曲聞いて帰られて、非常に名残惜しそう。

会場は明るくおしゃれなカフェで、ステージが間近。前から2列目で松浦さんを凝視してました(ら、目が合ってビックリしたり)。北條さんは、金髪ヅラ+鼻眼鏡で登場。3回目の回のお題が「パイと青春の旅立ち」だったので、それにちなんで。
一曲目は「最後の夕景色」。アコースティックバージョンで聴くと、つくづく松浦さんは声が綺麗ですね。最後ジャーンとギターを合わせるのに、何度も北條さんの方を見てはったのが、かわいかったです。北條さんはこの曲について「子どもの頃を思い出す」と。なるほど。私も、ノスタルジックな気分になります。
二曲目「オオカミ少女」。松浦さん「私の視力は9.5〜♪」と歌い始めちゃって、やり直し。藤井さんが途中で手拍子しはって、会場中、手拍子が始まりました。アルバムで一番好きな曲なので、楽しかったです。
最後が「シンデレラ」。松浦さん「一番から歌い直して良い?」と途中で最初に戻って歌い出しはりました。これも、声の美しさが全面に出た曲ですねー。
途中で、新Tシャツの説明がありました。黒が北條さん、白が松浦さん画。デザインはマイスティースの方だそう。あんな近くで、アットホームな雰囲気でライブを楽しめて、貴重な体験でした。とても楽しかったです。

始まる前の、ふゆさんとの会話。
私「ANATAKIKOUって、売れそうで売れないですねー」
ふ「おっさんやからな」
私「でも、エルレの細美さんは33歳ですよ?」
ふ「あの人は特別や。若返りの薬を使っている」
ということでした(笑)失礼な言い方ですみません(^^; 



2006年12月20日(水)
結果が出ました

夏に投稿してた小説の、結果が出ました。
一次選考通過止まりです。ここは4次通過以上の作品しか選評もらえないので、コメントは無し。全然レベルが足りてないのは分かるのですが、具体的にどうしたら良いか分からんので、次は全員に批評をくれるところに出そう…。



2006年12月16日(土)
ブック・オブ・ジ・イヤー

○○ミシュランの、オブ・ジ・イヤー作品投票、「窮鼠〜」と、「箱の中&檻の外」が抜きつ抜かれつを繰り返してましたが、今のところ箱檻が一位ですね。上位作品、他は漫画ばっかりなのに、凄い。
私も、一般書を合わせて、今年の一番の本は「箱の中」です。杉本苑子さんも良かった(昔の本だけど)。「楽園建造計画」も良かったなぁ。…って、BLばっかりですね(^^; 面白い一般書も発掘したい。
皆さんのブック・オブ・ジ・イヤーは何でしたか?

友達と電話で話していると、友達が「最近の音楽にも詳しくなったんだよ〜」と胸を張ってるので、「どんな?」と聞いたら、「くるり!」と自信満々に返ってきました。「いや! それはデビュー十年近くのベテランバンドだから!」と突っ込んだら、目を丸くしてました。目の付け所は良いと思うんだが…。そんな彼でも、倉橋ヨエコの説明をするのに「『♪マスカラ命の女です』ってCMの人」と言ったら、「ああ!」と一発で分かってくれました。やっぱり、あの声はインパクトがあるのね。



2006年12月15日(金)
木原音瀬「吸血鬼と愉快な仲間たち」

木原音瀬「吸血鬼と愉快な仲間たち」読みました。
面白かったんですが、ラブが無い。ライトミステリーを読んでるような気分でした。続き物だそうです。途中のグロ描写がしんどかった。動物虐待はイヤ…(泣)アルのバイト、てっきり夜だけバーとか飲食系で働くのだと思ってたら、そーくるか! エンバーマーという職業も初めて知りました。しかし、アルは、精肉工場が近くにないなら病院を探せばよいのに…でも、管理が厳しくて血液なんか手に入らないかなぁ。木原キャラにしては珍しく、ルックスが良いという設定だったので、日本での仕事探しに関連してくるのかと思ったのですが、全然違いましたね。



2006年12月14日(木)
日曜美術館30年展

NHK日曜美術館30年展(京都文化博物館)に行ってきました。
田中一村と高島野十郎が見れて、満足です。空いてたので、ゆっくり見れました。横山操のモノトーンの富士山も良かった。静謐で凛とした感じ。上村松園は綺麗だし、ピカソやルノワールもあって、絵の他に彫刻や陶器もあって、面白かったです。オブジェ「ザムザ氏の散歩」は訳分からんかった…。ミュージアムショップに、岡本太郎のピンバッジとかキーホルダーがあって、可愛かったです。太陽の塔とかのデザインなの(笑)
チケットは、高倉通りの座布団屋さんで前売り券を買いました。200円引き。ちょうど良かった。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/10publicity/190121-kyohaku-nitiyo/00kyobun-nitiyo.html



2006年12月13日(水)
倉橋ヨエコライブ(梅田シャングリラ)

倉橋ヨエコさんのライブに行ってきました。
ライブハウスなのに、椅子席。対バンをチェックしてなかったんですが、最初はメガネレンチ。轟音ロックなのに、お客さん座って微動だにせず聞いていたので、やりづらかったことでしょう(^^; 
次は、ベイビー&サイダー。ホフディランのワタナベイビーさんと、かせきさいだぁのユニットでした。し、知らなかった。ホフディラン、結構好きだったんです。二人とも声が可愛く、歌詞は変。「僕は脱落者」が良かったです。共感できるわー(笑)MC、皇太子様の物まねですごく引っ張って、歌は少なめでした。
で、ヨエコさん。曲、少なかった…。もっと聞きたかったよー。新曲「涙で雪は穴だらけ」、泣きました。「みんなの幸せは私がいないこと」って、なんちゅう歌詞や! 自虐節全開でした。
曲目は、
東京ピアノ
損と嘘
盗られ系
ロボット
涙で雪は穴だらけ
白の世界
流星
追跡
花いちもんめ

でした。古い曲が聴きたいと思ってるのですけど、なかなかやってくれないですね。アンケートにリクエスト曲書いたのですが、出すところが分からず、結局持って帰ってきてしまいました。郵送するか…。
新しいロングTシャツも出てて、黒地に紅葉柄。着物っぽい模様で、シックでした。
次の関西ライブは、3月のBIGCATですね。ワンマンでそんな大きな会場、いよいよヨエコさん人気が出て来てるのかな。楽しみです。



2006年12月10日(日)
「華の碑文」

「華の碑文」(杉本苑子)を読みました。
観阿弥・世阿弥親子を描いた歴史小説です。お、面白い…! 芸に生きる者の、苦悩と喜びが余すところ無く、描かれています。
物語は、世阿弥の弟の視線で語られるのですが、この弟の兄への傾倒ぶりが凄いです。

「兄さんの仏は能だけど、僕の仏は兄さんだ」
長い兄への片恋。同じ道を歩みながら、ついに力量的な隔たりは永遠のものとなってしまったけれど、今、たった一人の弟として、兄の心へぴったりと寄り添えた気がする。


という、晩年のセリフに、こっちが照れてしまいそうです。本当に、弟は、6歳くらいの時から兄にぞっこんなのです。私から見れば、兄に比べて苦労の少ない人生だと思うのですが、弟は(兄の才能に比べると、自分は何もなし得ていないのでは?)と悩んでます。

兄の世阿弥は世阿弥で、不幸な幼少期ゆえか、誰も心底から愛そうとしない人です。ひたすら、能の美だけを追い求め、「例え、家が滅びても、能が残れば良い」と言い切るくらいです。その言葉の通り、世阿弥の息子達は不幸に見舞われ、亡くなったり、行方しれずになります。世阿弥自身も島流しが決定。残りの時間、能を残すため、息子の仇である甥に、能を教えることになります。
どんな苦境に見舞われようと、少しも揺らがず、ひたすら能のために尽くす姿は、ある面では非道ですが、清々しくもあります。世阿弥の言葉の通り、能はそれから500年以上も残ることとなる…ということを、現代の私は知ってるわけで、感慨深いですね。

もう一つ、面白いなと思ったのは、観阿弥の仲間兼ライバル、近江座の犬王です。
ドラマチックな筋立ての観阿弥作品と違い、犬王は、ひたすら舞の美しさだけを極め、一般大衆の目には退屈と写ります。が、識者の評価は高い。
犬王は、「大衆は飽きやすい。私は、観阿弥のように観客に合わせたものではなく、永遠に残る美を作り出したい」と言い、人気が衰えようとも、ひたすら己の信じる道を行きます。
観阿弥の死後、進むべき道を見失った世阿弥は、この犬王の言葉に感銘を受けます。そして、観阿弥作品から俗っぽさを除き、犬王の良さを取り入れ改良した、新しい作品を発表します。
この辺、現代にも通じる問題だなと思いました。ひたすら芸術性を追い求めると読者が置いてきぼりになるし、かといって大衆性一筋では、時代が変われば飽きられる。世阿弥は、その二つを上手く融合させたわけです。
近江座は、犬王の死後、無くなってしまいますが、世阿弥達の観世家は現代まで残りました。

人間ドラマとしても、その時代を知る歴史物としても、また芸術家の葛藤物としても面白かったです。



2006年12月03日(日)
バッテリー番外編「白球の彼方」

昨日、多紀さんと仕事帰りにお茶してきました。
十三のお店で閉店まで居たのですが、外に出てからようやく「そういえば、今日はBLの話をしてませんね…」と気づきました。多紀さんも転職したばかりなので、仕事の話をずっとしてたので。

「バッテリー」の瑞垣の番外編が載ってる、雑誌「野生時代」を読みました。
ネタバレ→、巧との試合の負けた門脇は、県外の高校の推薦を蹴って、地元に進学。瑞垣は、野球部のない進学校に進み、門脇とは連絡を取ってない様子。唐木は二人を心配している。海音寺は、声だけの出演。「門脇のことを一番分かってるんだから、話をしろ」と。瑞垣が「秀吾に会いに行く」と言ったところで、終わり。
うーん。今になって、試合の結果を明かすなら、六巻でちゃんと書けばいいのに。あと、門脇はもう一度巧と対戦したいがために、周囲に多大な迷惑をかけてまで地元に残ったけど、巧が県外に進学したらどうするんだろう? ついでに、瑞垣の妹の香夏ちゃんって何て読むのかしら。カナちゃん?