平安寿子さんの「くうねるところすむところ」を読みました。 編集者だった普通のOL・梨央が、一目惚れしたトビの親方を追いかけて、工務店に転職。ついには現場監督を任されて…っていう話なんですが、面白かったです。家を建てるって仕事に対する意気込みが良い。トビの親方も、ガタイ良くて頼りになるのに、一度結婚で失敗してから、恋愛にはヘタレ。そこがかわいいなぁ。それまで専業主婦だったのに、離婚した旦那の代わりに社長をやる羽目になった郷子と、梨央の掛け合いも楽しいです。ネタバレ→梨央と親方の恋は決着付かないまま、ほのかな感じで終わってるので、続きが読みたいです〜。先輩現場監督・山本くんも、この先梨央に惚れるんじゃないでしょうか。それにしても、社長業は大変だよね…。特に建築現場はね。予定通りに行かせるの大変やろうしなぁ。「現実の98%くらいはシビアでも、2%には夢ややりがいがあるの」という梨央のセリフが良かったです。←
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