鶴は千年、生活下手

2012年05月29日(火) 長々と運動会のこと

先週末はもぐちゃんの小学校の運動会だった。
とってもいいお天気で、夫は今年も思いっきり日焼けしていたが、
いい運動会だった。

昨年から春開催になって、運動会の練習もあまり暑くなくていい
のだが、今年は雨が多かったため、3年生はグランドでの練習が
ことごとく中止になり、体育館でエア徒競争とかエア竹引きとか
だったともぐちゃんが言っていた。
「エアなんとか」という表現をするあたり、今時の子どもである。

3年生の表現は「花笠ロック」というもので、普通に花笠音頭を
踊ってから、アップテンポに変わって体形変更しながら踊るとい
うものだった。
クラスごとに色を変えた花笠を持ち、鈴をシャンシャンと鳴らし
ながら踊っているのを見ると、わたし自身が小中学校の運動会で
花笠音頭を踊ったことを思い出すのだった。
ああ、懐かしい、花笠音頭。
お母さんが踊ったときはどんな踊りだったかと聞かれ、花笠が持
ち帰りになったらやってみせようかねえと答えた。
今週のどこかで、わたしは花笠音頭を踊るのだろう。

3年生の徒競走は80メートル走で、直線を確保できないので、
カーブを走ることになる。
1年生と2年生は50メートル走で、直線で走ることができる。
もぐちゃんは、1年生のときは早くは素人力は入ってしまって、
かえってちょこちょこ走りになっていた。
2年生では、力が抜けたようでいい走りだった。
3年生は、カーブが心配だと言っていたので、ちょこちょこ走り
かなと思っていたら、案の定、ちょこちょこ走りになっていた。
びりだったが、あまりがっくりしていなかったのでよしとしよう。
きっと4年生になったら力が抜けて、いい走りができるといいね
と話し合った。

3年生の団体競技は「竹引き」で、竹の棒を引っ張り合う。
4クラスで3位だったが、学童でいつも一緒に遊んでいる仲良し
の友達と対戦できてうれしかったと言っていた。
意外なところに喜びがあるものだ。

児童席は、色別学年順に並んでいて、その真ん中に支援級の席が
設けられているのだが、もぐちゃんはずっと交流級の場所にいた
ようだ。
それは後で知ったことだったが、一日交流級のみんなと一緒に過
ごしていられたことが偉いと思った。
たくさん褒めた。
しかし、わたしが夜までの透析から帰宅すると、夫がもぐちゃん
を叱ってくれと言ってきた。
どうやら交流級の場所にいて、ふざけていて女の子に手がぶつか
ったのがパンチに見えたようで、先生から報告の電話が入ったの
だそうだ。

男の子同士だったら連絡も来ないのだろうが、相手が女の子で、
もぐちゃんのパンチでかどうかはわからないが、先生がぶつかっ
たところを見たら痣が有ったとのこと。
ぶつかってすぐに痣にはならないとは思うのだが、ぶつかったら
しいことにはかわりないし、夫は女の子には優しくしないとだめ
だと教えているので、そこはきちっと叱ったらしかった。

相手の女の子の家には夫が電話をしてくれていた。
家の方も、たいしたことではないので気にしないでと言ってくれ、
女の子自身ももぐちゃんが悪いんじゃないから怒らないでくださ
いと言ってくれたそうだ。
クラスメイトに恵まれていると、感謝である。

一日中、交流級の場所でがんばったことは大いに褒められ、女の
子にぶつかったことは叱られ、それでもご褒美のピザをたくさん
食べたもぐちゃんだった。



2012年05月21日(月) 早朝登校

今日は金環日食の観察会の為に、小学校は1時間早い登校だった。
夫も金環日食を見てから出勤していった。
雲が多く、雲の切れ目から見えるという状況だったが、なんとか
観察できたのだろうと、家の前で空を見上げていた夫とわたしは
小学校の校庭にいる息子を思った。
1時間早く登校するので、今日は6時起きのもぐちゃんである。
昨夜は、8時半から寝る支度をして、9時過ぎに寝た。

運動会の練習も佳境に入っているのだが、明日明後日と雨模様の
予報が出ていて、校庭での練習が少なくなりそうである。
幸い、運動会当日まで木曜日以降は雨の予報になっていないので、
今年は順延や翌週に延期ということもなさそうだ。

1時間早く登校したので、午前中に5時間目までが終わる。
給食後に6時間目をやって下校である。
サマータイムを適用するとかになったら、毎日がこんな感じにな
るのだろうか。

昨日は、ぷらむ短歌会。
3月は花粉症でお休みしたので、4ヶ月ぶりになった。
新しく入った方もいらして、そんな中で後半の相互歌評の司会を
した。(司会と言っても、時間配分をするだけなのだが。)
新しい方のストレートな意見にうなずいたり、反対意見を言って
みたりと、寝ぼけ眼だったがいつの間にか頭がフル回転していた。
「卵」というお題のためか、命について触れる歌が多かったよう
な気がした。
次回7月のお題は「死生」(テーマ詠)である。
わたしの場合は、哲学的にならずにいかにあっさりとそのテーマ
を詠み込むかがポイントになのかなと思う。

 背景を背景として描くときわたしはどこにいるのだろうか(市屋千鶴)



2012年05月19日(土) 母としては

障害の強い21歳の息子さんを持つお母さんと話す機会があった。
自閉症に加えて、知的障害も強いようだった。
最近の悩みは、睡眠サイクルがずれてしまっていることらしい。
夕食後30分位すると眠くなってしまい、そのまま寝てしまうの
で、早朝というより夜中に目を覚ましてお母さんを起こしにくる
のだとか。(2時とか)
お母さんはというと、寝付く時間は普通で起きるのは息子さんと
同じ時間といった具合なのだそうだ。
息子さんが作業所に行っている時間に昼寝をしてはと言ってみた
のだが、やらなければならない家事はやってしまわないと気が済
まないという質だということで、昼寝をする余裕が無いと言う。
お母さんはわたしと同じ50代である。
お母さんが倒れてしまってはと、21歳の息子さんの運動量を増
やす作戦はどうだろうかと、知人達と提案する。
いろいろ大変だなあと思う。

そんなときには思うのだ。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、元気でいてくれるだけでありが
たいのだと。
それ以上を望む必要は無いのかもしれないと。
義務教育である以上、ちゃんと学校に行って勉強もしてくれれば
なおさらありがたいが。
ただ、親は多くを望みすぎることが多い。
生まれたときは、ただそれだけで幸せだと思ったのに。

 一生に一度抱えし卵あり「生まれる」ことは受動態にて(市屋千鶴)

「生まれる」という受け身の立場から、「生きる」という自発的
なものに転換するとき、そこには存在をしっかりと認めて受け止
めてもらっているという体験が必要なのだろう。
生まれてきてよかったと、この親の子で良かったと、死ぬまでに
言ってもらえれば、母としては最高の幸せなのだと思う。



2012年05月11日(金) ちょうどいい

昨日は、大地震を想定しての引き取り訓練だった。
地区全体で行うということで、小中学校一緒の訓練。
中学生と小学生がいる保護者は、中学校に先に迎えに行ってから
小学校に下の子を迎えに行くという段取り。
長い距離を歩かせるのは大きい子の方ということだ。

全国的に昨日は不安定な天気で、雷雨や突風などのおそれもあり、
竜巻注意情報も出されていた。
わたしは、透析後に直接学校に行くという方法をとったのだが、
看護師さんの中にも同じブロックに小中学生を抱える方々がいて、
こんな天気で迎えに行くのも大変ねという話を一頻りしていた。

最初はわたしももっといい天気だったらと、確かに思った。
しかしながら、こんな天気だからこそ、子ども達だけで返さなく
て済むことになっていて良かったなと思い直したのだった。

なんとなく、ちょうどいい具合になるものだと考えるようにして。
なんでも、いい方に考え直せるようになったことが、この年でも
少しずつ成長しているということなのか。

今日、知人と電話で話していて、ふと思った。
自分たちは、子どもがいるから、子どもに顔向けできないような
ことはすまいと、無意識に自制できているのではないか。
意志の弱い自分たちは、きっとそうでもなければ自分に甘いのか
もしれないねと。

たとえ赤信号で車が全く来ていなくても、じっと待つ。
それは、子どもに信号は守りなさいと教えているからだ。
車が来なければ危険ではないと判断できる年齢ではあるが、息子
に守れと言っていることを息子が見ていないからといって親であ
る自分が守らないのは良くないと思っている。

同じように、息子が思いやりの行為を他の子にしているのを見か
け、その子も気づかないのでお礼を言ってもらえないとしても、
それは誰かが見ていてくれて、息子の行為にほのぼのとした気持
ちになってくれれば、いつか息子にそのあたたかい気持ちが巡り
巡ってくるのだということも考える。

「情けは人の為ならず」なのであり、「天知る地知る人ぞ知る」
なのである。



2012年05月09日(水) 忘れ物

4日は、3人でよみうりランドに出かけた。
待ち時間がおおむね30分前後という状態で、一番乗りたがって
いたゴーカートとスカイサイクルとスペースジェットに乗った。
といっても、一緒に乗ったのはゴーカートだけで、他は1人で乗
っていたもぐちゃん。

スペースジェットに並んでいるときにポツリポツリと雨が降り出
して、もぐちゃんにはレインコートを着せた。
そのまま雨の中をスペースジェットに乗り、攻撃を受けているみ
たいで面白かったと喜んでいた。
それから次第に雨は土砂降りになり、雨宿りも難しくなってきた
ので、入場ゲートまで土砂降りの中を折り畳み傘で戻った。
かなり濡れてしまったが、もぐちゃんはレインコートのおかげで
膝から下がぬれただけで済んだ。
折り畳み傘はほとんど役に立たなかった。
夫が一番びしょぬれだった。

バスに乗って帰ろうとバス停まで行くときに、少し離れたところ
で稲妻が走り大きな雷鳴が鳴り響いた。
10分弱でバスが来てなんとか駅までたどり着き、暖かいお茶を
飲むことができた。
3人で、びしょびしょだねと言いながら、なんだかだんだん楽し
くなってきて、3つしか乗れなかったけど面白かったねと笑った。
この程度のハプニングなら、笑い話になるのである。

昨日は「町たんけん」だったのに、水筒を持たせるのを忘れた。
2時限目、3時限目、4時限目と、「町たんけん」とそのまとめ。
水筒は、交流級の先生が貸してくれたということだった。
休みぼけが一番ひどいのは、わたしだったようだ。

今月のぷらむのお題は「卵」。
う〜〜ん、3首はできたが、いまいちである。


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市屋千鶴 [MAIL]